令和3年度 伝統芸能文化復元・活性化共同プログラムの募集開始について
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2021年4月26日
令和3年度 伝統芸能文化復元・活性化共同プログラムの募集開始について
文化芸術企画課(366-0033)
京都市及び京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)では,平成30年度から伝統芸能アーカイブ&リサーチオフィス※1を設置し,伝統芸能文化創生プロジェクト※2に取り組んでいます。本プロジェクトの一環として実施している「伝統芸能文化復元・活性化共同プログラム」では,伝統芸能文化の継承・発展の具体的な成果につなげるため,支援を必要とするプログラムを公募し,内容を審査したうえで,採択したものに共同で取り組みます。
この度,新たに令和3年度に実施する共同プログラムの事業を下記のとおり募集しますので,お知らせします。
〔伝統芸能文化復元・活性化共同プログラム〕
※プログラムの紹介動画をYouTubeで公開しています
https://www.youtube.com/channel/UCWw9QQpZqwwPY_IwZpvEOeg
1 目的
伝統芸能文化の保存・継承・普及を目的とした活動を支援し,伝統芸能文化を現代に適合した形で復活させることを目指します。
2 特徴
伝統芸能文化に用いられる楽器・用具用品の復元や,古典芸能・民俗芸能の活性化のための取組を,伝統芸能アーカイブ&リサーチオフィス(京都市,京都芸術センター)と申請者が共同で行います。
【取組例】
・廃曲となった演目の詞章は残っているが,読解不能なので,研究者やその演目に出てくる地域等の協力を得て,復曲したい。
・新型コロナの影響で休止している芸能を再開し,撮影や動画配信を行いたい。
・お稽古などの伝承や,学校の授業で活用できるような教材を開発したい。
・類似した民俗芸能の関係者でネットワークを作り,共同で問題に対処したい。
・古典芸能,民俗芸能で使用される道具に使われている元来の素材の入手が困難であるため,人工素材による代替品を製作したい。
3 募集する事業
⑴ 伝統芸能文化の保存,継承,普及,活用のために必要な取組
⑵ 継承に関して緊急性・必要性が高く,関係機関の協力が必要な取組
4 対象者について
研究者,コーディネーター,実演家,職人及び地域の文化を保存する方々などが応募できます。個人の活動も申請できます。
5 本プログラムとして負担する金額
上限額は,1件当たり100万円/年です。対象外経費等もありますので,詳しくは募集案内を御確認ください。
6 募集期間
令和3年4月26日(月曜日)~令和3年6月30日(水曜日)(午後5時提出先必着)
7 申請方法
所定の申請書類や活動の収支予算案等を伝統芸能アーカイブ&リサーチオフィスに御提出ください。詳しくは,募集案内を御確認ください。
8 募集案内/申請書様式
募集案内/申請書様式
- PDFファイルの閲覧には Adobe Reader が必要です。同ソフトがインストールされていない場合には、Adobe 社のサイトから Adobe Reader をダウンロード(無償)してください。
以下のホームページからもダウンロードできます。
・伝統芸能アーカイブ&リサーチオフィスのホームページ http://www.traditional-arts.org/
9 今後のスケジュール(予定)
・4月26日(月曜日):募集開始(~6月30日(水曜日)締切)
・7月中:第1次審査(書類審査)
・8月中:第2次審査(ヒアリング審査)(書類審査通過者のみ)
・8~9月:事業開始
10 事業に関する問合せ・相談及び申請書提出先
<伝統芸能アーカイブ&リサーチオフィス>
住所: 〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 京都芸術センター2階
電話番号: 075-255-9600 FAX: 075-213-1004
E-mail: [email protected] ホームページ: http://www.traditional-arts.org/
【参考1】
※1 伝統芸能アーカイブ&リサーチオフィス(京都市,京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)が設置)
京都市,京都芸術センター((公財)京都市芸術文化協会)が設置する,伝統芸能文化創生プロジェクトを推進するための事務局。
※2 伝統芸能文化創生プロジェクト
平成23年度に本市が策定した「国立京都伝統芸能文化センター(仮称)基本構想」に掲げるセンターに備えるべき機能の実現を目指すプロジェクト。伝統芸能文化に関する保存・継承・普及等の総合的な観点から,伝統芸能文化を取り巻く課題の改善に取り組む。本市の伝統芸能文化の活性化を図るとともに,文化庁とも連携し,全国の関係機関とのネットワーク構築を推進することで,日本の伝統芸能文化の振興,京都の伝統芸能文化の創生につなげる。
【参考2】
<過去に採択したプログラム>
年度 | 件名 | 申請者等名 | 内容 |
---|---|---|---|
平成30年度 | 上鳥羽に芸能六斎の 復活を目指して -祇園囃子の創作 | 上鳥羽橋上鉦講中 代表:熊田 茂男 | 祇園囃子は,京都の民俗芸能「六斎念仏」でも演じられている。上鳥羽では,大正期以来中断していた「祇園囃子」を創作し,芸能六斎を復活することで,民俗芸能継承に新たな潮流を発信する。 |
柳川三味線のための 胴皮新素材開発 | 林美恵子(柳川三味線) | 入手困難である柳川三味線の胴皮の試作品を,新素材(和紙)で製作する。実演家による試演を行い,精度を高める。 | |
ゴッタンの製造技法 および基礎資料のアーカイブと交流ネットワークの創出 | ゴッタンプロジェクト 代表:橋口晃一,黒坂周吾 | 南九州(鹿児島県,宮崎県の一部)の三弦楽器「ゴッタン」の職人の減少に伴い,楽器の製作技術の記録,また歴史的背景の調査を行い,ゴッタンを通したネットワークを構築することで認知向上を目指す。 | |
令和元年度 | 新素材による鉦すりの試作と生産業者の探索 | 祇園祭囃子方連絡会 代表:木村幾次郎 | 祇園祭のお囃子に用いる鉦すりの柄は鯨の髭から作られてきた。近年では鯨の髭が入手困難であるため樹脂製のものも多い。今回は,既存のものよりもしなりの良い新素材による柄を開発することを目指す。 |
新内節の発信と保存プロジェクト | 新内節の発信と保存 プロジェクト 代表:新内志賀 | 現在,新内節には,東京を拠点に10以上の流派が存在している。楽曲の採譜とデジタルアーカイブ化をすることで伝承と保存を図るとともに,新内節の復興に向けて,流派間のネットワークを構築することにより,京都の浄瑠璃から派生した新内節の活性化を目指す。 | |
十津川盆踊りの伝承・保存・活用発信 | 十津川盆踊り実行委員会 実行委員長:佐古金一 事務局:土井麻利江 | 国・村の文化財指定有無に関わらず,各大字で異なる特色を持つ奈良県の十津川盆踊りの現状調査,演目の復元,ネットワークの構築に取り組み,それに応じた伝承・保存方法を提案する。伝統芸能を地域振興にも活かす方法を模索し,プロジェクトの過程と成果を情報発信する。 | |
令和2年度 | 見島のカセドリ藁蓑製作技術の確保計画 | 加勢鳥保存会 代表:武藤隆信 | 見島のカセドリで使用する藁蓑は,経年による劣化が目立つが,保存会に藁蓑を製作できる技術がなく,製作できる技術者もいない状況である。 そこで,各地の団体や機関をリサーチし,藁蓑を製作できる技術者を講師として製作技術の伝承を行う。また,その過程を記録し,公開することで,将来にわたり藁蓑の製作技術が伝承される体制を構築し,全国のモデルとなることを目指す。 |
お問い合わせ先
京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課
電話:075-222-3119、075-222-3128 (京都芸大担当)
ファックス:075-213-3181