「第1回外来種中国産オオサンショウウオ対策検討会」の概要
ページ番号104005
2024年2月8日
「第1回外来種中国産オオサンショウウオ対策検討会」の概要
開催日時
開催場所
検討会委員
委員長 松井正文(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)
副委員長 栃本武良(特定非営利活動法人日本ハンザキ研究所所長)
委員 森下郁子(社団法人淡水生物研究所所長)
委員 前畑政善(滋賀県立琵琶湖博物館名誉学芸員)
検討内容
1)調査方法
具体的には,水系ごとにオオサンショウウオを一時捕獲し,個体識別のためのマイクロチップを全ての捕獲個体に埋め込む。マイクロチップを埋め込んだ捕獲個体をDNA鑑定し,チュウゴクオオサンショウウオ,交雑種,在来種の3種に分類する。分類調査の進展に従い,具体的な対策方法を検討する。
DNA鑑定は,簡易鑑定できるミトコンドリアDNA分析(母系のみ)と,母系・父系の系譜を確認できるアロザイムDNA分析(註2)を併用する。ただし,戻し交雑など複雑な遺伝子形質の変性が認められることから,可能な限り高精度のマイクロサテライト分析(註3)も導入する。
2)調査場所
京都市内全域を調査対象とする。平成23年度は,チュウゴクオオサンショウウオ及び交雑種が高密度に認められる鴨川水系を中心に調査を進めるが,市内他水系においても現状を把握するために,サンプル調査を行う。
3)その他
中国産オオサンショウウオを「チュウゴクオオサンショウウオ」,固有種を「在来種」に表記を変更する。
註1 鴨川,桂川,宇治川はいずれも淀川に集束するが,調査の便宜上,鴨川水系,桂川水系,宇治川水系を淀川水系とは別に分類している。
註2 もともと同じ遺伝子に起源を持ちながら変異によって生じた酵素であるアロザイムを用いて,集団間の区別をすることができる分析法
註3 ゲノム中に広く散在する短い繰り返しのある塩基配列であるマイクロサテライト配列を利用して,集団遺伝学に応用できる分析法
お問い合わせ先
京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化財保護課
電話:075-222-3130
ファックス:075-213-3366