四条通におけるバス交通に関する交通社会実験の実施について

　京都市では，「人が主役の魅力あるまちづくり」を推進し，脱「クルマ中心」社会を目指すため，本年1月に「歩くまち・京都」総合交通戦略を策定しました。

　この戦略に基づき，京都の魅力と活力が凝縮された「まちなか」において，四条通の歩道拡幅と公共交通優先化をはじめとする，安心・安全で快適な歩行空間の確保や賑わいの創出など，人と公共交通を優先した「歩いて楽しいまちなか戦略」を推進しています。

　この度，四条通の歩道拡幅と公共交通優先化に向けた課題への対応策を検討するため，四条通の交通社会実験の一環として，バス停を集約するとともに，市バスの運行経路を一部変更及び新設しますので，交通社会実験への御協力をお願いします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記

1　バス停の集約について

　現在，四条通（四条烏丸～四条大橋間）で複数箇所に分かれているバス停を集約することで，バス停の分かりやすさの向上やバス運行に与える影響等の検証を行います。

（1）実施期間

　平成23年2月1日（火曜日）～2月28日（月曜日）

（2）実施内容（集約図：添付ファイル別紙1）

2　バスの運行経路の一部変更及び新設について

　四条通（四条烏丸～四条河原町）を運行する市バス5号系統及び32号系統について，通行する自動車総量の抑制による交通の円滑化の観点から運行経路を変更します。

　また，バス利用者の皆様の利便性向上のため，同系統に接続する100円循環バスの右回り（時計回り）を実験的に運行します。

（1）市バスの運行経路の一部変更

　ア　実施期間

　平成23年2月1日（火曜日）～2月28日（月曜日）

　イ　実施内容

　市バス5号系統について，四条河原町から烏丸五条までの経路を，四条通，烏丸通経由から，河原町通，五条通経由に変更します。また，市バス32号系統について，四条烏丸から京都市役所前までの経路を，四条通，河原町通経由から，烏丸通，御池通経由に変更します。

　この変更により，四条通（四条烏丸～四条河原町）を走行する市バスの約2割が減少（平日1日1,462本のうち265本減少）します。

　　（ア）5号系統の運行経路

　　　岩倉操車場前～四条河原町～河原町五条～烏丸五条～京都駅前

　　　　　　　（変更前は四条河原町～四条烏丸～烏丸五条）

　　　※変更後は，四条高倉，四条烏丸，烏丸松原のバス停には停まりません。

　　（イ）32号系統の運行経路

　　　京都外大前～四条烏丸～烏丸御池～京都市役所前～銀閣寺前

　　　　　（変更前は四条烏丸～四条河原町～京都市役所前）

　　　※変更後は四条高倉，四条河原町，河原町三条のバス停には停まりません。

（2）右回り（時計回り）100円循環バスの新規運行

　ア　実施日

　　　平成23年2月中の土・日・祝日

　イ　実施内容

　　四条通，河原町通，御池通，烏丸通を循環するバスについて，これまでから運行していた左回り（反時計回り）に加えて，右回り（時計回り）に循環するバスを11時から18時まで10分間隔で運行します。

3　その他

　市バスにおけるバス停の集約，運行経路の変更の詳細については，来年1月上旬頃より，京都市交通局のホームページに掲載いたします。

【参考　四条通の交通社会実験】

1　目的

　四条通の歩道拡幅の着実な実施を目指し，京都府警察や道路管理者等との協議，調整を踏まえ，バス，荷捌き，タクシー，自動車，細街路の交通処理への様々な対応策を個別に行い，交通量や駐車台数の変化，走行経路等の調査結果を検証します。これら個別の対応策の効果を融合させることにより，都市計画決定に向けた全体の交通計画をとりまとめます。

2　実施内容

　今回実施するバスを対象とした実験のほか，荷捌き車両，タクシーを対象とした実験，自動車の流入抑制に関する実験，放置自転車対策，細街路における交通処理の実験を予定しています（交通社会実験概念図：添付ファイル別紙2）。