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第1回御池通沿道のマップづくりワークショップの記録

ページ番号4808

2010年11月19日

 

日  時:平成16年12月3日(金)19時~21時
場  所:元龍池小学校1階会議室
参加者数:計40人(市民 27人,スタッフ 13人)

 

第1回マップづくりワークショップのようす

 

 

内容:

 

1 開会のあいさつ(都市づくり推進課:江田担当課長)

・ 沿道の地域の方や事業者,商工会議所等の方々で沿道関係者協議会を設け,御池通をシンボルロードとしてふさわしい通りにするための取組について話し合ってきた。
・ その内容を「御池通シンボルロード活性化ガイド」としてまとめたので,ご覧いただきたい。
・ 協議会の最終とりまとめの中に,沿道の魅力を発信するマップをつくることを盛り込んでいる。協議会以降の具体的な取組の一つとして,まずここから始めていければと思っている。

 

第1回マップづくりワークショップのようす

 

2 御池通での取組と本日の目標(宗田好史先生)

・ 本日の参加者の方々には,沿道関係者協議会におられた方も多い。
・ ご存知のように,役所では異動というシステムがあるために,協議会が開始された当初とは顔ぶれが変わる。変わる役所と変わらない皆さんという関係がある。
・ そういう事情から,皆さんが以前の担当者に言ってこられたことがうまく引き継がれていないことも多々あるだろう。
・ 御池通に関して皆さんが考え,言ってこられたことが十分に行政の方に伝わっておらず,反映できていないことが多いのは反省すべきだが,改めてこういう場に集まっていただくことで,御池通に関するイメージや課題を掘り起こして共有し,考えていく場にできればと思っている。

 

第1回マップづくりワークショップのようす

 

3 プログラムの説明

・ 先日,御池通界わいで発見したおもしろいものや素敵なものなどを写真に撮ってきた。
・ これから皆さんで話し合っていただく際の参考になればと思うので,一部をスライドで見ていただきたい。
・ その後,グループごとに御池通で発信したい魅力について話し合い,その魅力をどのように発信し,誰に,どのように活用してほしいかを考えてほしい。
・ 今日の場は,これからどのようなことをするかという企画会議の場だと思っているので,皆さんのご意見を出していただきたい。

 

参加者:
・ 先ほどの宗田先生の話と今の説明が違っている。
・ 私自身は,ゼスト御池がにぎわっていないことが課題だと思っている。
・ シンボルロードというのであれば,地下にあるゼストをなんとかしてから次のことを考えるべきではないか。

 

宗田先生:
・ そのようなことも併せてグループの中で話し合っていただいてはどうだろうか。

 

第1回マップづくりワークショップのようす

 

4 御池通界わいはどんなところ?~スライドショウ~

  スタッフによる事前まちあるきで撮影した,御池通界わいにある「おもしろいもの」(看板,外灯,建物,等)の写真をスライドショーをしながら,御池通界わいについてのイメージをふくらませた。

 

第1回マップづくりワークショップのようす

 

5 グループ作業

  A~Eの5グループに分かれて話し合った。

 

第1回マップづくりワークショップのようす

 

6 発表(発表順)

<Aグループ>
・ なぜマップが必要なのかということから話し合った。
・ 魅力を打ち出す前に,課題が山積している通りであると思うので,御池通をよくするためのマップになるようにしてはどうか。
・ まちにいる人にとって役立つものでなければと思う。地域の思いや昔の記憶などを伝える地図をつくってはどうか。

 

<Bグループ>
・ 地域の小学校は大切な存在だ。
・ 屋敷跡なども多いので,歴史的な観点から打ち出すこともできる。
・ 通り名や町名の由来などを伝えることも大切だ。
・ 御池通はまだこれからの通りだと思うので,全国の人に発信して「世界一」だといえるようにしたい。
・ 「どうやって伝えるか」ということを考えたらやはり「歩いてもらう」ことが大切だ。歩いて魅力が発見できる通り・界隈にしたい。

 

<Cグループ>
・ 御池通の強制疎開のときのつらい思い出など,御池通に関する深い思いが聞けた。
・ 単に歴史的なものを紹介するというだけでなく,御池通における生活習慣や思い入れなどが伝わるようなものにしてはどうかという意見が出された。
・ 飲食店が増えるのも良いが,そこに「住める」という観点が大切だ。
・ 伝える対象として,地域の人が知りたいと思うことは観光客にも興味があることなのではという意見が出た。
・ エリア的に東西南北とも,もっと広げてはどうか。
・ スライドを見たが、我々(地元のひと)の感覚とはずれている気がする、という意見もあった。

 

<Dグループ>
・ 御池通の課題を整理するところから始めた。
・ 御池通で南北に分断されているという課題や,東西で人の流れが違うという話も出ていた。
・ 御池通の資源としては,歴史的な建物がたくさんあるので残したいという意見や名水があるという話,かくれキリシタンによるキリシタン燈ろうがあるという話などが出された。
・ 御池通のケヤキがもっと育ってほしいという意見も出された。

 

<Eグループ>
・ 御池通がウィンドウショッピングなどをしながら歩いて散策できるようになればと話し合った。
・ 自転車などが猛スピードで走ってきてゆっくり歩けないという状況もある。定期的に御池通を歩行者天国にして,そこでフリーマーケットなどのイベントをすればよいと思う。
・ 誰に伝えるかというときに,私たち市民がまず魅力を知らなければ伝えることができない。自分たちが楽しいもので,なおかつ観光客にとっても魅力的な内容を考えられたらと思う。
・ 御池通の付近で魅力を探して歩くツアーを提案したい。

 

第1回マップづくりワークショップのようす
第1回マップづくりワークショップのようす

 

7 今回のまとめ(宗田先生)
・ 御所南小学校で十周年の記念誌を出した。早くも十年の取組になるが,この御池の取組も気長に取り組んでいくことが大切だろう。
・ この記念誌にも紹介されているが,祇園祭の保存会をされている方と小学校の女の子との会話でおもしろいものがあった。小学生が保存会の方に「おじさんは祇園祭が楽しい?」と聞くので,保存会の方が「子どものころからずっとやっていることだから楽しいんだろうなあ」と答えた。そうすると小学生が「私も大人になったら楽しいと思うようになる?」と聞いたので,「そうなったらうれしい」とおっしゃったそうだ。これは深い言葉だ。地域でがんばっておられる方の思いを,今後その地域を担う子どもたちに伝える場になっていると思う。
・ 今日の発表の中でも歴史的なものを紹介しようという話がいくつかのグループからあったが,その中でも「思い入れ」とか「生活習慣」とか暮らしに関わるような身近な歴史についての意見があった。お住まいの方が大事にしようと思う気持ちが地域への誇りだと思う。
・ こういう身近な歴史や誇りをマップに落とし込んで,地域の人に伝えるという作業が必要になるのではないか。
・ もう一つ忘れてはならないのは,観光客にも伝えるということだ。
・ 京都には4300万人の観光客が訪れている。その中でも7割の人が京都に10回以上来ているということは注目すべきことだ。
・ そういう人たちは,ありきたりのところにはもう行かない。
・ いろいろなタイプの人が京都に来る。お寺などをタクシーで回る"修学旅行生タイプ"や,"筑紫哲也型"といって,俵屋のようなところに泊まって京都の景観破壊をなげく,とか,"麻生圭子型"といって,京都や町家が気に入ってそのまま住み着いてしまい,エッセイなどを書くというようなタイプなどステレオタイプではない。
・ 京都を何度も訪れるような人は,例えば「まちなかを歩く日」のような取組に参加して,まちの人と言葉をかわすということが楽しかったりする。
・ 地域の人が大切にしている思いに触れられればそれで十分に満足してもっと京都が好きになるような人だ。
・ こういう人たちに地域の誇りや大切にしたいものを伝える役割を果たすマップをつくることも大切だと思う。
・ これから何回か続けながら,そういう作業をしていっていただきたい。

お問い合わせ先

京都市 都市計画局まち再生・創造推進室

電話:075-222-3503

ファックス:075-222-3478

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