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第41回市民参加推進フォーラム

ページ番号161457

2014年1月17日

案件名

第41回市民参加推進フォーラム

開催日時

平成25年11月7日(木曜日)18時30分~20時30分

開催場所

こどもみらい館 4階 第2研修室

議題

(1)協働の日(仮称)検討部会の進め方について
(2)協働のルール(仮称)検討部会の進め方について
(3)市民公募委員サロンの運営について
(4)その他

公開・非公開の別

公開

議事内容

【出席者】 市民参加推進フォーラム委員 12名(伊藤委員,大西委員,菅原委員,小辻委員,芝原委員,高田委員,谷口委員,辻委員,永橋委員,西野委員,野池委員,本城委員)
【傍聴者】 1名
【特記事項】動画共有サイトUstream(ユーストリーム)による会議のインターネット中継を実施

【内容】
1 開会

2 座長挨拶
<事務局>
 当フォーラムの谷口座長から一言御挨拶をお願いしたい。

<谷口座長>
 本日が,今年度2回目の全体会議となる。今年度は,部会を2つ設け,各部会で各3回,ゲストも交えて議論を深めてきた。本日は,各部会の進捗について報告させてもらい,各部会に参加されていない方からも意見を頂きたいと思う。
 今年度も残すところ5箇月。次年度の施策につながる成果を残していきたいと思っている。本日は部会以上に活発な意見交換を期待している。

<事務局>
 本日はお忙しい中お集まりいただき,ありがたく思う,
 まず,はじめに委員の欠席について報告させていただく。大室委員,平井委員,竹内委員が御都合により欠席されている。
 この度,委員の交代があったので,御報告させていただく。
 京都新聞社の北村委員が同社内の役割分担の変更に伴い退任され,代わって新たに10月から同社論説委員の高田敏司様に御就任いただいた。また,特定非営利活動法人きょうとNPOセンターの西田委員が同団体を退社され,新たに同団体から事務局長の野池雅人様に御就任いただいた。
 新たに御就任いただいたお二人から一言御挨拶をお願いしたい。

<野池委員>
 これまで当センターから西田が参加させていただいていたが,後を引き継いで私が就任させていただいた。フォーラムの活動に関して詳細まで分からないが頑張りたいと思っている。

<高田委員>
 前任の北村から代わり,10月から論説委員となった高田である。市民参加推進条例制定時に市役所の市政記者をしており,条例成立時に記事を書いたが,成立後の動きを追い掛けていないので,委員就任を機会に勉強したいと思う。

<事務局>
 ありがとうございました。
 なお,本日の会議については,公開とするとともに,インターネット上の動画配信サービスである「ユーストリーム」を利用した生中継を実施しているので,御了承いただきたい。

3 副座長選出
<事務局>
 フォーラムでは,副座長を2名選任している。この度,西田副座長の退任に伴い,後任として新たに1名の副座長を選任したい。
 資料3に記載している「京都市市民参加推進フォーラム設置要綱」第4条第2項で,副座長は座長が指名することとしていることから,谷口座長に御指名いただきたいと思う。

<谷口座長>
 辻さんに副座長をお願いしたい。辻さんは政治学を専門とされ,さらにジェンダーや家族学にも詳しい。これからの地域社会のことを考える当フォーラムの副座長に適任だと考えている。

<事務局>
 谷口座長から,辻委員の御指名がございましたので,辻委員に副座長をお願いしたい。それでは,辻副座長から,一言御挨拶をいただきたい。

<辻副座長>
 専門が政治学なので市の現場のことは不勉強であるが,「長」の名が付く職は雑用係と思っているので,皆さんが活発な議論をしやすいように頑張りたい。

<事務局>
 1年ぶりに日本に戻られた永橋副座長からも,一言御挨拶をお願いしたい。

<永橋副座長>
 1年間アメリカのバークレーに滞在していた。帰国から4箇月経ち,リハビリ期間は終了したと思うので,辻副座長と同じく雑用係として頑張らせてもらいたい。

4 京都市報告
<事務局>
 本市では,附属機関と要綱設置審議会の設置に関して十分に整理されてこなかったため,この度,9月市会に「京都市執行機関の附属機関の設置等に関する条例」の議案を提出し,先般議決され,11月15日に施行予定となった。
 要綱等開催審議会も含め全ての会議を改めて確認した中で,市民参加推進フォーラムは附属機関に位置付けられることとなり,「京都市執行機関の附属機関の設置等に関する条例」の附則で「京都市市民参加推進条例」を改正し,新たに市民参加推進条例の条文にフォーラムの項目を追加した。
 附属機関になったことで,フォーラムの所掌事務が変更となるわけではない。これまでとおり提言だけでなく,行動していただくことを引き続きお願いしたいと思っている。その内容は,市民参加推進条例施行規則第11条2項「会長が必要な事項を定める」に含まれていると解釈していただき,これまでと同様の運営をしていただけたらと思う。
 なお,現在の設置要綱については条例施行と同時に廃止となる。

5 議題
(1)協働の日(仮称)検討部会の進め方について
<谷口座長>
 両部会の議論を進めてきた。各部会に参加できていない人もいるので,その方からも意見をいただきながら,議論を深めていきたい。

<永橋副座長>
 この部会は「協働の日」の検討といっているが,特定のセレモニー的な日を設けることを目指しているものではない。1日だけのセレモニーではなく,いままでの協働の在り方を考えたり,社会に関心がなかった人や関心があるけど動けなかった人に活動に参加するきっかけを提供したり,または既に活動している人に自分の活動が市民参加や協働であることに気付いてもらい,自らの活動の意義を感じてもらうことを目指そうとしている。
 協働の取組といっても様々なテーマがあるので,第2回会議でテーマを絞り込み,若者の活動の支援やつながりを生むことを目指すこととした。第3回会議では,若者の総合的支援を行うユースサービス協会と中高生に家と学校以外の場所を提供することを目的に活動している京都府立大学地域連携センター学生部会かごらに参加してもらい,それぞれの取組を紹介してもらった。若者に関する様々な課題を把握したうえで,既に活動している団体が課題を共有しながら,お互いにエンパワーメントできる場があると良いという議論があった。
 次回の会議では,来年度から具体的に動ける企画案を考える。例えば,出会う場を作るのであればどのような団体があり,誰を呼ぶのか等,具体的にどのような企画にするのかを議論したい。

<谷口座長>
 では,御自由に意見を頂きたい。

<伊藤委員>
 かごらの話を聞いて私が持つ若者の活動に対する二つの先入観との違いを感じた。1つ目として,若者はイベント好きであると思っていたが,かごらは地道な活動をしていた。2つ目は,若者はSNSを駆使して仲間集めをしていると思っていたが,かごらは口コミで仲間が集まっていた。一方で,メンバーの拡大に苦慮していると思ったので,顔を合わせて出会える場づくりが必要だと感じた。

<谷口座長>
 第3回会議では,ゲストも交えて議論したことで,フォーラムだけでは見えにくい現場の活動も見えて良かったと思う。

<菅原委員>
 学生が地域と連携することが難しい背景として,安全面やプライバシーの問題があった。若者が地域で活動しやすくなるよう,フォーラムが仲介する必要があると思った。

<永橋副座長>
 先程の報告に補足したい。かごらは中学・高校にアプローチして,家と学校の往復だけになっている中高生の居場所づくりを,大学生であるかごらのメンバーがフォローしようとする取組である。しかし,中学・高校の先生に話しても,かごらという団体を信用してもらえないことや生徒の安全確保やプライバシーの点から活動が進まないという課題があることを話していただいた。そういう団体が社会的信用を得て,活動の社会的意義を認めてもらうためには,行政,関係機関,フォーラム等が連携をサポートすることが必要ということで,彼らのような団体との出会いの場を作ることが大事であることを確認できた。

<谷口座長>
 子どもたちがやりたい気持ちを止めないことが大事という話もあった。あまり作り込まないプログラムが必要だ。他に意見はないか。

<本城委員>
 部会では,まだ若者に参加してもらう場をつくるのか,若者に働き掛ける企画を実施するのかが決まっていない。また,どのくらい継続的な取組とし,各年でテーマや予算をどうするのかが分からないので,とまどっている状態である。

<谷口座長>
 これまでの議論を再度確認したい。協働の日は特定の日を定めるのではなく,対象やテーマを定めて,1年間又は2年間で,関心はあるけど参加できない人の参加の機会を提供しようとするものである。部会では,若者に焦点を当てて,市政や地域活動に参加したり,市民参加に関心を持つ若者を増やすには何が必要かを検討してきた。座学だけでなく,体験できる機会の提供があると良いという確認をしたと思う。
 ほかの委員からも疑問やアイディアを頂けたらと思う。

<永橋副座長>
 1年間を通じて協働の実験を繰り返すイメージを持っている。部会はユースサービス協会やかごらに積極的に参加していただき,部会そのものが協働の場,協働の日の序章となっている。とまどいは大事にしながら,議論を続けることが大事だと思う。

<辻副座長>
 こちらの部会には参加していないので,対象者について確認したい。若者といっても年齢層が広い,どのくらいの年齢層を対象とするのか。また,既に活動しているが広がりの面で困難を感じている人とまだ参加していないが少し背中を押してあげれば参加する可能性のある人のどちらを対象とするのか。

<永橋副座長>
 青少年活動センターは,青少年を13歳から30歳までとしている。協働の日で対象とする若者の定義は,まだまだ議論する段階にあると思っている。実年齢にこだわらず支援すべきではないかと思っている。

<小辻委員>
 市民参加は実はみんなが既にしていることだが,条例化して定義付けしないと分からない不思議な状態となっていると感じる。
 サービスをされる側とする側の役割分担を考え直す日になると良いと思う。体育振興会の運動会には中高生も出ている。中高生の参加者は親から頼まれて出ている人も多いので,親をいかに巻き込むかが重要だと感じた。

<芝原委員>
 部会には参加していないが,私の団体の対象者が若者なので,日々の活動で考えていることも含めて2つ話したい。
 対象者の設定については,無関心層,関心あるけどまだ動いていない層,既に活動している層のどの層を対象にするのか。誰をどういう状態にすることを目指すのかを丁寧に設定する必要があると感じた。
 ここ2~3年で特に無関心層を動かすことに難しさを感じている。参加したいけど参加しない人が参加しない理由としては,知らないところに一人で行くのは怖い,時間がないといったものがある。参加につながる方法として手応えを感じているのは,「若者が信頼している人からの声掛け」である。若者の身近にいて信頼されている大人にどれだけ協力してもらえるかが重要だと思う。例えば,大学に協力してもらうなら,大学の先生から直接学生に対して声掛けをしてもらうようなことがなければ,動こうとする人はいない。
 もう一つはエリアを絞ることである。全市では広過ぎるし,区でもまだ広いと思うが,もう少し身近に感じられる程度のエリア設定の必要があると感じた。
 この部会のテーマは,私自身が日々課題に思っていることなので,フォーラムで何か解決策を見つけられると良いと思った。

<谷口座長>
 無関心層に参加してもらうのは難しいと思うし,市民参加は義務的にしてもらうものでもない。まずは関心のある人に参加してもらうことが大事だと思う。
 地域コミュニティの活性化の観点からエリアを絞り込むことは大事だ。学区レベルでそういった取組があると面白いと思う。若者が活動しやすい環境を作るには,大人が若者の気持ちを知ることが大事だと思った。
 情報発信については,京都新聞で地域社会を良くしようとする取組を特集してはどうかという話もあった。新聞なら定点的な情報発信が可能で,効果があるという話もあったと思う。
 地域社会の観点から大西さんから意見をいただけないか。

<大西委員>
 私の住む右京区には区民まちづくり会議がある。自治会連合会に,若い世代を区民まちづくり会議に選出してもらえるようお願いをしている。行政区や地域のことを考えるという枠組みだと,若い人と話す機会が増えてくる。
 一世代離れると,なかなか親しみを持って話しにくい状況がある。しかし,私はPTAなどの若い世代のグループが動くと雰囲気が変わっていくのではないかと期待している。行動を起こさないといけないし,世代の近い人に動いてもらう必要がある。地域でもすべきことはたくさんあるので,それを取り上げていく必要がある。地域社会の一員として地域や市政に関わるように働き掛けることが大事ではないかと思う。

<野池委員>
 事業企画案の作成に当たり,取り組んでいる事例を伝えられれば思う。ユースビジョン及びユースサービス協会と協働してキャンパスプラザで「学生Place+」に取り組んでいるので,大学生の事例は紹介できると思う。

<西野委員>
 私たちの団体では小中学生を養成して一緒に福祉施設に行く取組をしている。こうした取組も協働の日の取組ととらえて活動すればよいのか。

<永橋副座長>
 活動内容が協働の日の取組に含まれるのかという質問だったと思う。まだ答えは出せないが,部会でしていることがコミュニティといかにつながれるかが重要だと思った。部会では様々な方の声を聞きながら謙虚に考えていく必要があると思う。

<谷口座長>
 大人が若者の市民参加を考える機会にするという選択肢もありだと思った。

<高田委員> 
 学生は一時的に京都に住んでいる人もおり,総体的には市民意識が弱いと思うが,学生が参加するための下地を作ることは大事だ。一方で,団塊の世代が退職して地域に参加しているが,特に男性の中には地域に参加したくてもできていない人もいる状況である。フォーラムでは,なぜ若者を対象にしたのか。

<谷口座長>
 計画策定時から子どもや若者の頃から社会を良くする活動(市民参加)に触れる機会を設ける必要があると話していたこと。また,昨年度のフォーラムにおいて若者の参加を考えていたことから,継続性も考えて今年度も若者を対象とした。
 部会では,対象として子育て世代や団塊世代等といった意見があった。そのときの社会状況に応じて,対象やテーマを決められると良い。
時間の都合上,次の議題に移りたいと思う。部会では,芝原委員からまとめていただいたように,対象をどうするのか,エリアをどうするのかについて,次回の部会で議論して具体的な企画案を練り上げていきたい。

(2)協働のルール(仮称)検討部会について
<芝原委員>
 これまでに3回の議論をしてきた。部会の名称となっている「ルール」という言葉に縛られず,協働を進めるために良いものを作っていこうというものである。この部会では,組織対組織の協働をイメージしている。行政とNPOだけでなく,民民の協働も含めて考えていきたい。
 1回会議では,各委員から協働の事例を持ち寄って議論をした。ここでは,勤務形態が違う団体では業務の進め方が違うという事例や情報共有の方法が組織文化によっても違うという事例が話された。
 2回会議には,京都府府民力推進課の鈴木課長をお招きして,協働の宣言「京都ウェイ」の策定過程や課題について意見交換を行った。それを踏まえて,フォーラムでは「京都ウェイ」と同じようなものをつくるのではなく,相互に補完できるものができたら良いという方向性を持っている。京都市は「京都ウェイ」にまだ署名できていないので,改めて署名を検討しても良いのではないかという議論もあった。
 協働を進めるには「出会う前」と「出会った後」の2つの段階があるという議論があった。部会では,「出会った後」に起こるであろうトラブルをどう解決するのかを記載したヒント集のようなものを作成できると良いと考えた。スローガンのようなものではなく,具体的に協働して悩んでいる人に使ってもらえるものとしたい。まずは簡易なものを作成して,改良していくものであるというアウトプットのイメージを共有した。
 実際に協働に取り組んで困ったことがあった方に集まってもらい意見交換する市民参加円卓会議を開いて具体的な事例等を集めていきたい。
 また,真っ最中のトラブルは話しにくいという議論もあった。

<伊藤委員>
 行政とNPOの協働が中心になっているのではないか。地域や企業との協働をもっと考えなくて良いのかと思う。商工会議所のCSR担当の方にも参加してもらえないだろうか。

<小辻委員>
 失敗事例や乗り越えた事例を丁寧にまとめていく必要がある。各団体の内部に蓄積されていることを整理して公開することが,取り組みを始めた団体には参考になると思う。覆面座談会のようなものを開催して,様々な団体から意見を出してもらい,まとめていきたい。

<西野委員>
 協働のルールのイメージについて,会議の回を重ねるごとにイメージができた。協働における様々な問題点は仲間内でしか話さない。他の団体の失敗事例があると,自分の団体と照らし合わせて,新たな気付きにつながると思うので,ヒント集ができることを期待したい。

<谷口座長>
 様々な立場の人に集まってもらい,困り事や失敗事例,乗り越えた事例を話してもらう場を設けたい。その議論の要点をまとめたものを作成して,広く伝えることができると良い。伊藤委員から提案のあった部会に関係者を呼び話してもらうこともアイディアとして良いと思う。

<辻副座長>
 企業を呼ぶことはできると思うか。

<本城委員>
 製造業は活動そのものがCSRととらえているところが多い。ある地域では,地元企業が就職活動に消極的な方を試しに採用して,地元で就職する人材を増やそうとしている。大企業はそのような自由度が少ないので,対象とするなら地元企業になると思う。

<野池委員>
 まだ幅広いようなので,絞り込みの議論が必要だと感じた。
 第4回会議で,円卓会議や成果の広め方について記載があるが,この点について教えてもらいたい。

<谷口座長>
 円卓会議はテーマを決めて市民の方に来てもらい語り合う場である。昨年度は若者の市民参加をテーマに議論した。当部会で円卓会議を開催してはどうかと考えている。

<野池委員>
 全国で円卓会議が開催されており,沖縄の円卓会議は興味深い取組だと聞いているので,参考にできるのではないかと思う。

<菅原委員>
 連携を生み出していくため,行政や中間支援組織が地縁組織の方にNPOを紹介することが大事だと思う。

<谷口座長>
 出会いの段階から支援する必要があるという指摘だと思うが,十分に成果が出ていないのではないか。

<高田委員>
 組織設立のヒント集のようなものは作成しないのか。

<谷口座長>
 行政主導で取り組んでいるものが多いので,当事者間で議論して決めていくことが大事なのではないかというものである。協働のマニュアルやヒントがなく困っているところに,参考となるものを今年度中に作成しようと考えている。

<永橋副座長>
 成功事例はあまり参考にならないので,失敗事例から学べるものを作成することは良いと思う。協働の日部会も協働のルール部会の活動とリンクする必要がある。
 フォーラムの強みは2つある。一つは,「手引き」「ガイドブック」等といったテキストを作成することである。もう一つは,サロンや円卓会議のように場をデザインすることである。
 人の価値観そのものをデザインするのは難しい。また,人の時間は束縛できるものではない。しかし,場をデザインすることで,自分だけでなく,他人も同じだと気付く機会を提供することができる。
 フォーラムが直接若者を支援するわけではない。既に取り組んでいる団体が元気になるようにして,その結果,今まで動けなかった人が関わっていくようになるための場をデザインすることが,価値観の共有に繋がる。協働の日検討部会でも議論していきたい。

<谷口座長>
 本日の議論でアイディアが出てきたので,各部会の議論にいかしていただきたい。協働の日部会は今年度企画して次年度実施の予定である。協働のルール部会は今年度中に形にしようと考えているので,引き続き議論をお願いしたい。

(3)市民公募委員サロンの運営について
<谷口座長>
 1回目のサロンでは,終了後に委員間でメーリングリストを使ってサロンの運営方法について活発な議論が行われたところである。2回目のサロンの内容を決定するのは次回の全体会議になるので,本日はおおまかな方向性やアイディアを出してもらえると良いと思う。

<事務局>
 市民公募委員サロンは市民公募委員の交流を深めるとともに,意見交換することで,審議会委員としての充実した活動につなげることを目的に年2回開催している。
 今年度は,1回目を8月に開催。2回目を来年3月に開催する予定である。1回目は参加者が6名と少なく,サロン終了後に委員からメーリングリスト上で運営方法について様々な意見が出されたところである。委員からの意見を紹介させてもらいたい。
・ 市民公募委員のニーズと合っていない可能性がある。内容や形式を1回目に参加した公募委員と一緒に考えられないか。
・ 「審議会を市民参加により進める前提は整っているのに改善されない」という前提を疑い,運営側の生の声を聞く場を設けてはどうか。
・ サロンは期待と不安を共有する。または委員として意見を発信する受皿で良い。「共有」と「議論」が交錯した場合は,フリータイム後に委員や事務局がフォローしてはどうか。
・ 自己紹介の時間をはじめにもう少ししっかりとってもらったほうが,相手を知れて議論をしやすいのではないか。

 以上のような意見を踏まえてどのような内容とするのかを御検討いただきたい。

<谷口座長>
 前回のサロンに参加した委員から意見をいただきたい。

<小辻委員>
 附属機関の見直しがされることに伴い,市民公募委員サロンの対象者は変わるのか。

<事務局>
 これまでも附属機関だけとしてきておらず,今後も要綱で開催される会議等からも参加してもらうつもりである。

<小辻委員>
 市民公募委員といっても経験が豊富な方や何度も落ちている人もいるので,様々な人が参加できるよう過去の公募委員の方も対象としても良いのではないかと思った。

<伊藤委員>
 1回目に対象者を絞ったのは,積み上げていくサロンができないかと思ったからである。2回目は1回目に参加した人がどう変わったかを見ることを狙いとしていた。フィードバックが不十分ではないか。交流に力点を置いていると思うが,それは1回目だけとして,2回目はもっと深める場としても良いのではないかと思う。

<谷口座長>
 参加者が6名しかいなかったのは,企画内容と市民公募委員のニーズが合っていない可能性があると辻さんが指摘していたが,いかがか。

<辻副座長>
 参加者が6名だったのは残念だった。1年以内といいながらも過去にも市民公募委員の経験のあるような人が多かったので,対象を1年以内にする必要はないと思った。一方で,1年目の人もいたので,両方のための良い場となると良い。不満の発散の場になっていたが,勉強にもなり楽しいサロンになると良いと思った。

<菅原委員>
 参加者の中に「学識者に多くの謝礼を払っている」といって攻撃的な口調で話されている方がおられた。条例に基づいて運営されている審議会もあるので,審議会に関して不満があるなら議員を通じて議会にも伝えるのがスジではと思った。
 任期を終えた方も参加されていたので,サロンそのものについては期待してもらえていると思う。市民公募委員は学識者と違い,市民としての視点を持って発言するべきではないか。市民公募委員のあり方が今また問われているのではないかと思う。

<谷口座長>
 学識者だけが高い謝礼をもらっているといった誤解は市民にもある。それを気付いてもらい改善していけたら良いと思った。
 サロンに関心を持ってもらえていない。来てもらえるようなテーマ設定や学びの場を設けても良いと感じた。どういう場であれば良いのか。場のデザインが不十分だったのかもしれない。交流に重点を置いて緩い場としているが,もう少しテーマの絞り込みがあっても良いと思った。

<芝原委員>
時間設定や日程や場所によっても変わるかもしれない。日中の設定だったので,仕事をしている人は参加できないと思った。誤解を持っている方もおられたのは受け止めて,誤解を解く場を作ることが大事だと思った。参加者の話の中で,会議直前に膨大な資料が送られてくるうえに,専門用語が多いというのは確かにそうだと思った。審議会の議論に参加したいけどできない状況があるのは間違いないと思う。

<永橋副座長>
 審議会は政策形成過程で重要な役割をもっている。「審議会等運営ガイドブック」にも市民公募委員が重要な役割であることを記載しているが,十分に活躍できていない状況があるようである。もっと主催者側が努力することで変えられることがあるのではないだろうか。
 また,サロンで話された不満を受けたときに,委員は意見を聞き取って橋渡しをする,翻訳作業のような役割があるのではないかと思った。

<本城委員>
 不安を共有する場という設定だったと思うが,私はフォーラム委員の方にも温かく迎え入れられて不安を感じていなかった。時間が経ち,会議を重ねるうちに不安が高まってきている。自分の課題が分かるようになり,いまサロンが必要だと思う。しかし,私が他の審議会の市民公募委員で不安を感じてサロンに参加したと仮定して,果たしてここで理解してもらえるのだろうか。むしろ同じ審議会の委員に不安を理解してもらい,解消したいと思う。サロンで不満を言われている方についても,所属する審議会でフォローしてもらうことが建設的だと思った。
 小辻さんが発言されたように,市民公募委員になれないという人も参加する出会いの場とすることで,サロンは活発になるのではないかと感じた。

<谷口座長>
 不安は共有できているだろうか。

<本城委員>
 この場で発言したことは全て記録され,公開されるので,言っていいこととダメなことが分からない。メーリングリストでも投稿すると,広がっていくので投稿しにくい。ざっくばらんに相談できる機会があると良いなと思った。他の審議会の市民公募委員の方もそう思っているのではないか。

<谷口座長>
 サロンで出た意見をどう審議会全体やサロンの運営の改善にいかしていくのかが大事だと思った。
 審議会の運営をどう変えていくことができるのか。ガイドブックがきちんと使われているのか。まずはこのフォーラムから変えていくことも大事だと思う。
 サロンをどうするのか,審議会の運営の改善にどういかしていくのかを今後も議論したい。次回の会議でたたき台を提示させてもらいたい。アイディアがあればメーリングリストに投稿していただきたい。

(4)その他
<谷口座長>
 では,審議会情報シートの確認に移る。

<事務局>
 資料11を御覧いただきたい。新たに審議会を設置する際,担当課から市民協働政策推進室に事前相談があり,その際に提出いただいているのがこのシートである。前回のフォーラム以降に提出された3件である。
 1つ目が「京都市子ども・子育て会議」,2つ目が「小栗栖排水機場における浸水被害検証委員会(仮称)」,3つ目が「京都市上下水道事業経営審議委員会」である。
 女性の登用率達成の35%を超えた審議会が2審議会。委員の公募を行っている審議会が2審議会。審議を公開している審議会が3審議会である。
 女性の登用率及び公募を行っていない審議会は,「小栗栖排水機場における浸水被害検証委員会(仮称)」である。当委員会は,9月未明に発生した小栗栖排水機場周辺の浸水被害について,第三者委員会を設置し,本委員会の中で,排水機の一時運転停止と浸水被害の因果関係の検証及び浸水被害の原因分析を行うことを目的としており,河川工学,水文学及び行政法の専門的見地から検証を行うことに加えて災害対応のため,迅速に委員会を立ち上げる必要があり,公募期間の確保が難しかったことが理由である。

<小辻委員>
 「小栗栖排水機場における浸水被害検証委員会(仮称)」は,公募はできなかったにしても,地域の方が意見を述べられる機会を設けることはできたのではないか。

<谷口座長>
 「上下水道事業経営審議委員会」は女性委員のほうが多く,めずらしいケースであるが,何か聞いているか。

<事務局>
 所管課から特に理由は聞いていないが,必要な人材を考えたときにこういった構成になったのではないか。

<永橋副座長>
 外国籍市民も応募できるようにしていることを見ると,頑張って公募条件を定めたのだなと思った。

<谷口座長>
 頑張っているところも紹介してもらえると良い。公開や公募はできるだけ多い審議会で取り組んでもらいたいと思う。どうすれば,実現できるのか継続して考えていきたい。
 本日の議題はこれで終了とするが,傍聴者の方から意見はないか。

<傍聴者>
 フォーラムの部会にユースサービス協会の職員が参加していることをOBとして嬉しく思っている。イベント参加者に高齢者が多い。高齢者が高齢者を助けており,子どもがいない学区もある。西院の地域行事には子どもが多く参加しており,子どもも楽しんでいる。小学生はお客,中学になると地域に参加しなくなる。このあたりの課題を解決してほしいと思う。

<動画配信委託事業者>
 発言はなかったが,視聴者はのべ15名であった。

<谷口座長>
 傍聴者の方にはアンケートに御協力いただきたい。
 では,議事は全て終了したので,事務局へマイクを返したい。

<事務局>
 これをもって第41回会議を終了させていただく。

資料

会議資料

担当課等

総合企画局 市民協働政策推進室 市民協働担当

お問い合わせ先

京都市 総合企画局総合政策室市民協働・公民連携担当

電話:075-222-3178

ファックス:075-212-2902

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