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第四回内国勧業博覧会開催時の鴨東運河

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2010年4月28日

第四回内国勧業博覧会開催時の鴨東運河

第四回内国勧業博覧会開催時の鴨東運河の写真

撮影者:桑田正三郎
撮影年月日:明治28(1895)年
所蔵者:中川邦昭氏

今回は琵琶湖疏水記念館の2階エレベーターホール前に展示している写真パネル「第四回内国勧業博覧会開催時の鴨東運河」について御紹介します。

 

内国勧業博覧会とは,明治政府が国内の産業を活気づかせるため,東京,京都,大阪の各都市で定期的に開催した大規模な博覧会です。

その4回目の博覧会が明治28(1895)年4月から7月にかけて京都岡崎の地で開催されました。この博覧会は,現在の美術館,動物園,勧業館,京都会館,岡崎公園などが建っている(岡崎最勝寺町,成勝寺町,法勝寺町)地域に,工芸館,農林館,水産館,器械館,美術館,動物館など多くのパビリオンが仮設され,京都の美術工芸品など多くの物産品が展示されました。この博覧会を見学するために国内外から102万人以上の観光客が訪れたそうです。

この博覧会の時に,現在,琵琶湖疏水記念館が建っている南禅寺船溜東側に展望台が仮設され,この写真はその展望台の上から西を向いて鴨東運河を撮影したものです。

一見,カラー写真のように見えますが,実際はガラス乾板から印画紙に焼き付けたモノクロ写真に,絵師が筆で色をつけて仕上げた彩色写真です。

当時はこのような彩色写真を横浜や長崎などの開港地で多く販売され,「横浜写真」,「長崎写真」と呼ばれ,京都では新京極や四条通界隈の土産物屋で外国人のお土産用として販売されていました。

写真パネルを展示している琵琶湖疏水記念館の2階エレベーターホール西側の景色が写真の最後部に見える西山の稜線の形が同じであることから,今から115年前に現在の琵琶湖疏水記念館が建つ位置から眺めた鴨東運河の姿が伺えます。

この写真パネルは,鴨東運河を中心に,右方が北側,左方が南側に位置します。北側には博覧会動物館の敷地,南側には仁王門通と無鄰菴の屋根が見えます。

現在の京都市動物園が博覧会動物館の跡地に開園したのは,写真が撮影された7年9箇月後の明治36(1903)年4月です。この京都市動物園は,京都市が皇太子(後の大正天皇)と九条節子(後の貞明皇后)の結婚を記念して建設したものです。

日本の動物園では,明治15(1882)年3月に開園した東京の恩賜上野動物園に次いで日本で2番目に古い公営の動物園です。

さて,2階エレベーターホール前に立ち,この写真パネルと現在の風景を見比べると,写真パネルからは現在と異なる様々な点を読み取ることができます。

写真パネルの中央に鴨東運河があり, 4本の橋が架けられています。

 

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上下水道局 総務部 総務課
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