下水を処理すると,汚泥が発生します。
これらの汚泥を埋立などで「捨てる」のではなく,リサイクルなどをして二次利用することを下水汚泥の有効利用といいます。
京都市での下水処理による汚泥発生量は,3.5万トン以上※にもなります。
(※汚泥処理過程のうち脱水後の固形分のみの重さで,平成18年度における鳥羽,吉祥院,伏見,石田の4水環境保全センターの合計)
現在京都市では,下水の処理で発生 する汚泥は全量焼却しています。そのうち約2割を有効利用し,残りの約8割が最終処分場に埋め立てられています。
しかし,将来的には埋立地は不足する可能性があります。
以上のことから京都市では,汚泥処理 の効率化と循環型社会の構築のため,以下のことを目的に下水汚泥の有効利用に取り組んでいます。
●埋立処分量を減らす。
●経済的で,環境に負担がかからないような汚泥処理を実現する。
また,下水汚泥の本格的なリサイクルを図るため,鳥羽水環境保全センターに下水汚泥溶融石材化設備を導入し,平成8年12月から1基目が,平成13年4月から2基目が稼動しています。
汚泥溶融石材化設備は脱水ケーキ(酒かす状になった汚泥)を焼却し,残った灰分を溶融し結晶化することによって,下水汚泥を天然石と同様の石材として資源化する設備です。
生産した石材化溶融スラグ(*)は「京石」(みやこいし)と命名し,利用・販売に努めています。
現在,外装壁タイル(鳥羽水環境保全センター第1管理棟,東海北陸自動車道城端トンネル等で使用)や透水性セラミックブロック(京都競馬場等で使用)等の原材料等として建設資材に活用されています。
* スラグ…脱水ケーキを焼却して残った灰分を溶融し冷却して固めたもの


下水汚泥の再資源化を行う鳥羽水環境保全センター溶融石材化設備