京都市の下水道事業は,明治27年の京都府会における下水改良の基礎調査の建議に端を発しました。
しかし,当時の 財政上の理由から実施には至らず,昭和5年にようやく失業応急事業として着手されたのが始まりです。
その後,下水道整備の必要性が高まり,昭和10年に都市計画事業の10箇年継続事業として認可され,実施する運びとなりました。
しかし,この計画は,戦争の激化により,やむをえず中断。昭和22年に至ってようやく事業復活の機運が生じ,10箇年計画の未施行地域から,細々とでしたが,支線の整備が進められていきました。
昭和30年代からの高度経済成長の下での産業の発展と人口の都市集中化は公共用水域の水質汚濁を深刻化させてきました。
この中で,自然環境を 守り公害を防止する最大の決め手として,下水道の役割が脚光を浴び,昭和42年には下水道整備緊急措置法が制定されました。
そして,昭和45年 の公害国会では,公害対策基本法が制定され,また下水道法も改正され,国を挙げての下水道整備の促進が強化されてきました。
以後,京都市は,逐次5箇年計画を策定し,下水道の整備を推し進め,平安建都1200年に当たる平成6年度には,市街化区域の整備を概成するまでに至りました。
今後は高度処理の推進,合流式下水道の改善などの下水道の質的向上に重点を置いて事業を展開していきます。
| 年度 | 出来事 |
|---|---|
| 明治27年 | 下水道事業調査開始 |
| 昭和4年 | 下水道事業実施設計を開始 |
| 昭和5年8月 | 都市計画事業認可を受け,失業応急事業として下水道事業を開始 |
| 昭和5年12月 | 京都市下水道条例制定 |
| 昭和9年4月 | 吉祥院処理場運転開始(処理能力7,800立方メートル/日) |
| 昭和10年1月 | 京都市下水道網敷設計画(8,951ha)認可 |
| 昭和14年1月 | 下水道使用料徴収開始 |
| 昭和14年4月 | 鳥羽処理場運転開始(処理能力78,000立方メートル/日) |
| 昭和14年8月 | 吉祥院処理場休止 |
| 昭和29年4月 | 水道局に下水課を設置 |
| 昭和30年4月 | 下水道事業に地方公営企業法を適用 |
| 昭和33年4月 | 下水課を下水部に昇格 |
| 昭和34年8月 | 吉祥院処理場再開(処理能力7,800立方メートル/日) |
| 昭和37年6月 | 京都市水洗便所普及対策本部設置 |
| 昭和38年4月 | 5箇年計画(昭和38年度から昭和42年度まで)に着手 昭和38年度から昭和41年度までの実績 総事業費 119億円 整備面積 1,120ha(累計2,970ha) 処理能力 22.2万立方メートル/日(累計30.8万立方メートル/日) |
| 昭和42年4月 | 5箇年計画(昭和42年度から昭和46年度まで)に着手 昭和42年度から昭和45年度までの実績 総事業費 170億円 整備面積 610ha(累計3,580ha) 処理能力 22万立方メートル/日(累計52.8万立方メートル/日) |
| 昭和46年4月 | 5箇年計画(昭和46年度から昭和50年度まで)に着手 実績 総事業費 619億円 整備面積 1,217ha(累計4,797ha) 処理能力 23.5万立方メートル/日(累計76.3万立方メートル/日) |
| 昭和47年4月 | 下水部を下水道局に昇格 |
| 昭和48年3月 | 伏見処理場運転開始(処理能力27,500立方メートル/日) |
| 昭和48年7月 | 京都府桂川右岸流域下水道事業に着手 |
| 昭和51年4月 | 5箇年計画(昭和51年度から昭和55年度まで)に着手 実績 総事業費 1,640億円 整備面積 2,478ha(累計7,275ha) 処理能力 24.2万立方メートル/日(累計100.5万立方メートル/日) |
| 昭和52年8月 | 吉祥院処理場で酸素活性汚泥法を採用 |
| 昭和54年10月 | 京都府桂川右岸流域関連京都市公共下水道供用開始 |
| 昭和56年1月 | 石田処理場運転開始(処理能力20,000立方メートル/日) |
| 昭和56年4月 | 5箇年計画(昭和56年度から昭和60年度まで)に着手 実績 総事業費 2,293億円 整備面積 2,929ha(累計10,204ha) 処理能力 25.8万立方メートル/日(累計126.3万立方メートル/日) |
| 昭和57年9月 | 京都府木津川流域下水道事業に着手 |
| 昭和61年4月 | 5箇年計画(昭和61年度から平成2年度まで)に着手 実績 総事業費 2,383億円 整備面積 2,845ha(累計13,049ha) 処理能力 14.6万立方メートル/日(累計140.9万立方メートル/日) |
| 平成元年11月 | 京都府木津川流域関連京都市公共下水道供用開始 |
| 平成3年4月 | 5箇年計画(平成3年度から平成7年度まで)に着手 実績 総事業費 2,093億円 整備面積 1,642ha(累計14,691ha) 処理能力 2.1万立方メートル/日(累計143.0万立方メートル/日) |
| 平成7年3月 | 市街化区域で整備が必要な区域の整備概成 |
| 平成8年4月 | 5箇年計画(平成8年度から平成12年度まで)に着手 計画 総事業費 1,230億円 整備面積 330ha(累計15,021ha) 処理能力 7.3万立方メートル/日(累計150.3万立方メートル/日) |
| 平成13年4月 | 5箇年計画(平成13年度から平成17年度まで)に着手 計画 総事業費 1,150億円 整備面積 190ha(累計15,211ha) 処理能力累計 138.4万立方メートル/日 うち高度処理能力累計 26.2万立方メートル/日 |
| 平成13年9月 | 京都市下水道マスタープラン策定(PDFファイル下記にあり) |
| 平成16年4月 | 水道局と下水道局を上下水道局として統合 |
| 平成17年4月 | 京北町が京都市に編入合併されたことにより,特定環境保全公共下水道事業を継承 |
ダウンロード
京都市下水道マスタープラン策定(ファイル名:masterplan_g.pdf サイズ:698.95 キロバイト)
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京都市の下水道整備区域は,平成19年度末で15,399ヘクタールに達しています。
