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第87回おむすびミーティングを実施しました

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2016年1月14日

第87回おむすびミーティングを実施しました

1 概要

 市街地景観整備条例に基づき地域景観づくり協議会の認定を受けている7地域の代表者と門川市長が「今後の京都の地域景観づくり」をテーマに意見交換を行う,「おむすびミーティング」を実施しました。
 各地域の取組の現状,制度に対する意見や改善点,更に制度を地域に浸透させていくための方策などについて語り合いました。

・日  時 平成27年8月3日(月曜日)午後7時15分から午後9時00分まで

・場  所 京都市景観・まちづくりセンター

・参加者 
  地域景観づくり協議会7地域(修徳景観づくり協議会,先斗町まちづくり協議会,西之町まちづくり協議会,一念坂・二寧坂古都に燃える会,桂坂景観まちづくり協議会,姉小路界隈まちづくり協議会,明倫自治連合会),NPO京都景観フォーラムの皆さん(15名)

※ 「地域景観づくり協議会」について

 地域の方々が想いや方向性を共有し,更には,新たにその地域で建築等をしようとされる方々と一緒になって地域の景観づくりを進めていくことを目的とし,平成22年度に京都市市街地景観整備条例を改正して創設した制度です。
 地域の景観づくりに主体的に取り組む組織を,「地域景観づくり協議会」として市長が認定し,協議会が定めた地域の活動区域の景観の保全・創出のための方針を「地域景観づくり計画書」として市長が認定します。
 計画書に定めた「地域景観づくり協議地区」において建築等をしようとする事業者は,景観関係の手続(美観地区での認定,屋外広告物条例の許可等)に先立ち,建築等の計画内容について,協議会と意見交換を実施していただきます。

ミーティングの様子

2 ミーティングの内容

出席者の皆さんの主な発言内容

・姉小路では,新しい建設行為だけでなく,飲食店などの開業の際に,看板なども意見交換の協議対象として出てきました。地域のみんなに案件に応じて丁寧に意見を聞くこと,新しく来る方に向けて一緒になって良好な環境を創造していこうという意志を伝え実行につなげること,この2つが重要であると感じています。

・明倫学区では,個人宅を改修する案件が出てきました。事業者は,木製の扉を付けて京町家らしいものにしたいが,法律上,不燃材にしないといけないと考えておられました。地域としては京町家らしさを残すため,木製が良いとの意見を出し,専門家のアドバイスもありました。その結果,その後の京都市との協議で木製の扉の設置が可能になったような良い事例もあります。

・(明倫において)アンテナ新設計画の件では,アンテナ自体は特に問題にならなかったのですが,電線の景観の話に発展していきました。新町通では祇園祭の際には,上を見上げることが多くなるので,電線が目立ちます。景観上見苦しいところがあり,これだけでも対策できないかと考えています。

・桂坂にとって,地域景観づくり協議会に認定されて良かったこと,メリットを報告します。桂坂は4000世帯ほどあり,協議の案件はほとんどが住宅の新築かリフォームです。大きい物件は少しで,商店などはほとんどありません。今回,新たに地域への玄関口となるロータリーの隣接地で,コンビニとドラッグストアの計画が持ち込まれましたが,6回協議をしたうえで実施を了承し、今年にオープンされました。当初、出店するからには目立たなくてはいけないという感覚をお持ちであり、地域と話が通じない状態でした。途中,設計者と話を進める方法にしてからは、話がかみ合いだし,徐々に地域のための店舗であるとの理解を得ることができました。全国チェーンでありながら,独自の形態をとってもらえる結果となりました。手間暇はかかることではありましたが、制度のおかげで協議が実現し,結果につながりました。こうしたことからも制度の意義は大きいと評価しており,今後もぜひこの制度を普及させていっていただきたいと考えています。

・一念坂,二寧坂は観光地であり,歩くまちでもあります。人も景観の一部,観光客も景観の一部に入っています。最近は,各店舗からの呼び込みが増え,食べ歩きの後のごみなどが目につきます。

・(一念坂,二寧坂の)地域で紳士協定やルールを決めていても,隣接する地域にはそれがありません。すると,建築行為を行おうとする人にとっては,なぜあそこは良いのに,ここはダメなのかということになってしまいます。我々がおかしいのか,周囲がおかしいのか,分からなくなってくることもあります。事業者が大阪などの場合は,さらに理解されません。京都市には制度周知することに力を入れてほしいと思います。

・先斗町も看板を取り払って,景観が大きく変わりましたが,変化といえば外国人の方々の姿が増えたということもあります。

・(先斗町としては,)建設会社,不動産会社などに対して,協議が必要な地域であるということを,京都市がしっかりアピールしてもらえると取組がよりスムーズに進むと思います。

・(修徳としては,)失敗も含め経験を繰り返す中で,今ではこの制度は,新しく住まわれる方と,昔から住む方を繋ぐ役割を担っていると思います。お互いの関係構築をとおして,景観が形成されてくることに繋がっています。

・修徳での意見交換では,子供のいる家庭の建築計画に対して「危ないからその計画には手すりを設置した方が良い」との意見が協議の中で出て,施主が納得されて設計変更をされた事例もありました。良好な関係ができた例です。

・(修徳では,)京町家を守るため,地域独自の取組として「修徳まちなみ文化財」を地域から選定しました。何も強制力はありませんが,欅のプレートを掲げてもらうことで,持ち主にも,その京町家を守ろうという意識に結び付けてもらえると考えています。

・(修徳では,)京町家が無くなった跡地が,コインパーキングになる事例が多いです。駐車場の景観を京都市に規制してもらうことはできないでしょうか。

・修徳学区の南の端に五条通があり,観光客がその近辺で着物を着せてもらって,地域を歩くことがよくあります。しかし,五条通の街路樹には西洋の木が植えてあり,通りの景観に着物が似合いません。柳や桜などが植えていれば,京都らしい景観に変わってくるのではないでしょうか。

・明倫でも住民が選んだ建物を表彰して,プレートを貼ってもらっています。しかし,明倫は住民の8割がマンション住民であり,価値観の共有は難しいです。また,表彰プレートを贈った建物であっても簡単に壊されてしまうという状況はまだあります。これらを京都の宝として残すような策は無いのかと悩んでいます。

・(明倫では)地域景観づくり協議会ができて,人と人とのつながりを前面に押し出そうとしています。祇園祭の際に,八幡山の町内では,幔幕をマンションを含め全軒が掲げることとしています。八幡山に刺激されて,黒主山,鯉山などのマンションばかりの町内も,高張提灯を掲げるようになり,住民の意識の変化も生まれています。

・NPO京都景観フォーラムとしては,地域景観づくり協議会は協議することだけが義務付けられている制度ですが,話し合いでこれだけの成果を出していることはすごいことだと思います。そこで培われているノウハウは,地域力の根幹の一部を担っており,成果も出ているこの制度を,京都市がどう評価し,どう普及させていくかが重要だと思います。

・桂坂では,ほぼ全域が建築協定に加盟していますが,その趣旨をわかっていない所有者も多いため,制度や協定内容についての周知活動に取り組んでいます。ハウスメーカーなどの事業者にも呼びかけることで,最近は知らぬ間に建替が進んでいるということが少なくなってきました。

・桂坂としては,緑豊かな住宅地を目指しており,公共の緑地も協議の対象にしたいと考えています。

・一念坂・二寧坂で今一番問題になっているのは屋外広告物です。一軒の建物に複数の店舗が入る場合,各々が1店舗で2㎡の看板は許認可が不要な範囲だと主張します。集合看板等,地域によっては規制の在り方に変化を付けてほしいと思います。一律の規制内容では対応しにくいことが増えていますので,もう一歩踏み込んで,地域の特性を活かした,柔軟性のある条例のようなものができれば,地域に対しても説得力のある景観づくりができると思います。規制緩和をしながら,規制を強めていく,そんな方法ができないか考えていただきたいと思います。

・(修徳としては,)ここに来ているメンバーは地域愛にあふれている人たちだと思います。しかし,これをいつまでできるのだろうかという不安があります。我々の後,これを誰かが引き継いでくれるのか,こんなに労力が必要なことを若い人に押し付けられません。ボランティアでやっていることが問題です。だからといって,外部者主体でも地域は動かないので,京都市には,人材を育てることに取り組んでほしいと思っています。

・(先斗町としては,)京町家については,持ち主も京町家なのかどうなのか分かっておらず,改修時に初めて京町家だとわかる事例も多いです。見るからに立派な建物だけに注目したり,これまでの価値観だけに縛られるのではなく,一般的な形式でない京町家の評価も再考していただきたいと思います。京町家の多様性を理解した上で,守っていかなければいけないのではないでしょうか。

市長の主な発言内容

・自分たちのまちをどうよりよくしていくか,理念を持ち,話し合いを通じて,景観だけでなく,新しく住む方の安心安全,家族の在り方までに発展させて考えられていると思います。この制度を通じて,新しい人がコミュニティに調和していく,そういう過程にあることを実感しています。

・京都市基本構想が2001年に定められましたが,第1章は京都市民の生き方です。行政の基本構想で,第一に人の生き方を問うているものはないと思います。14年ほど前のものですが,停滞する産業,観光,風情を失う町並み,空洞化する都心など,厳しい基本認識が書かれており,「めきき」,「たくみ」,「こころみ」,「もてなし」,「しまつ」,「きわみ」の6つを京都市民の得意技だと言っています。それを踏まえ推進してきたひとつが新しい景観政策です。全国が規制緩和の合唱の中で,京都を小さな東京にしないと規制強化を行い,歩くまちにも取り組みました。

・トラベル&レジャーでワールドベストシティランキングに2年連続1位という評価を受けました。ただ,京都はランキングという考え方が合わないところでもあり,ただ喜んでいる訳にもいかないとも考えています。

・放置自転車は十数年前に比べると20分の1になりました。こうしたことを素直に喜びあって,さらに磨きをかけるのが大事だと思います。

・制度の進化も課題ではありますが,認知度を上げていくこと,もっと認定地域を増やしていくことも大事だと考えます。最近では下木屋町で,自分たちの手で地区計画を定める取組を進められたことなどは,そのよい例です。

・駐車場は,確かにまちの景観を壊しています。全国的にも解決策の例はなく,頭の痛いところでありますので,一緒に取り組んでいきたいと考えています。

・五条通は数少ない,市が管理していない道路です。烏丸の五条通~七条通もそうですが,国が管理しており,京都市で整備できません。京都市のまち並みに合うように整備してほしいと要望はしており,ホテルも増え,五条通の雰囲気も良い方向に変わってきているので,さらに取組を進めたいと考えています。

・町家の喪失についてもどうにかしたいと考えています。相続税が上がってくるので,さらに難しい状況があります。国には京町家をそのまま残しておくのであれば,税額を抑えていただくことも要望していますが難しいです。皆様と一緒に持ち主にお願いしていくしかないのではないかと思っています。

・地域の方がまちづくり活動をしやすくなる環境を作っていきたいと考えています。自分たちのまちを自分たちで育て,それを京都市がバックアップしていき,地域力を活かせる仕組みづくりをお手伝いしていく,そういう行政でありたいと思っています。

・暮らし方が欧米化し,京町家のかたちだけが残っているのではいけません。暮らしとの結びつきを,根本的な取組として考えていかねばなりません。東京中心の競争社会で,京都がどう取組むのか考えていかなければなりません。

・次の担い手を育てていく,具体的な取り組みも進めて行きたいと考えています。

・一条山をはじめ,これまでの失敗は絶対に繰り返さないよう取組み,地域と区役所が連携して進めていきたいと考えています。

・屋外広告物については,約24,000の看板を是正してきました。ここまでやれたのは京都だけです。その中で,新しい課題が出ているのも事実であり,現実と調和させるために規制の在り方を見直すことも考えていきたいと思っています。

・緑化については担当課に伝えます。住民の苦情にすぐ対応することがまちづくりに合うとは限りません。これまで丸坊主にしてきた銀杏も,見頃の季節に最後まで葉が残るように,2段階剪定するなど努力しています。

・景観を守り,規制を強化する中で,市民の納税額は大阪市に比べ約74,000円少ないです。これは全体で1,100億の差であり,行政職員を3,000人近く減らし,なんとか赤字は免れています。

・新景観政策以降,景観は良くなってきていますが,市民の豊かさにつながっていない面もあります。住みたい,訪れたい,働きたいという人が増えるようにしていきたいと考えています。

・本日は貴重な意見を聞かせていただきました。耳の痛い話もありましたが,頑張れということだと率直に受け止め改善していきたいと考えています。

集合写真

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