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共同記者会見(2015年4月14日)

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2015年6月3日

京都国際マンガ・アニメフェア2015共同記者会見

開催趣旨及び概要説明

門川大作京都市長

 当初,まず3年を目途に始めた「京都国際マンガ・アニメフェア」は,御同席の松谷孝征実行委員長はじめ,実行委員の皆様,及び関係各社の御協力により,おかげさまで大変な好評を博しており,引き続き今年も開催する運びとなりました。

 昨年のフェアには,4万人を超える方々に御来場いただいたほか,このフェアに向けて京都企業等が開発した商品が140種類を超えるなど,西日本最大規模のマンガ・アニメの総合見本市として確固たる地位を築けたと思っています。

 今後,来年1月には,2千人規模のホールを備えた「ロームシアター京都」が本会場である「みやこめっせ」の向かいにリニューアルオープンするほか,2017年には,様々な文化芸術イベント等で日中韓3箇国の交流を深める「東アジア文化都市」が京都市で開催され,2020年には,東京オリンピック・パラリンピックの開催が予定されており,スポーツと共に文化を発信していこうと考えています。

 日本の精神文化の拠点である京都が国内外から注目される機会であり,これらの動きを見据えて,伝統文化・伝統産業に加え,京都の新しい魅力であるマンガ・アニメ等のコンテンツ産業についても,しっかりとPRしていく必要があります。

 その取組の核となるものが,この「京まふ」であり,2020年を見据えて,今年は,次の3点を重視して取り組んでまいりたいと考えております。

 一つ目は,「海外への情報発信の強化」です。

 昨年も出展したヨーロッパ最大の日本文化イベントであるフランスの「ジャパンエキスポ」において,京まふをきっかけに開発されたマンガ・アニメとのコラボ商品の販売を行うなど出展内容を拡大するほか,京都で宿泊される外国人観光客の約半数はアジア地域の方であることから,マンガ博覧会が賑わいを見せている台湾など,アジアにおけるPRも行ってまいります。

 二つ目は,「伝統産業と連携した商品開発の強化」です。

 今年は琳派400年,本阿弥光悦が京都鷹峰に芸術村を拓いて400年に当たる記念すべき年です。京都の伝統的な魅力が世界中から注目されるこの節目を生かし,新しい魅力である京都のコンテンツと伝統産業との連携を強化することで,京都が世界の文化首都へと飛躍する礎としたいと考えています。

 三つ目は,「他都市のアニメイベントとの連携強化」です。

 現在,神戸市や新潟市など,京都以外の地域においてもマンガ・アニメを核とした様々な取組が行われています。これらの地域と連携し,相互にPRすることで,広域的に集客を図り,京都がコンテンツ産業の振興に取り組んでいることを打ち出したいと考えています。

 今後とも,京まふが京都市のコンテンツ産業振興の柱として発展するよう,ここにおられる実行委員の皆様及び出展者の皆様のご協力を得て,進めてまいります。

 そして,東京一極集中を克服して京都から地方創生を推進していきたいと考えています。

松谷実行委員長

 今年も引き続き,「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)」の実行委員長を引き受けることになりました松谷です。

 4回目となる「京まふ」は年々入場者数も増えて,海外からの注目を集めています,

 御承知のとおり,京都は,世界遺産にも登録されている神社仏閣,職人たちが生み出す工芸品など,その歴史と伝統で世界中の人々を魅了しているまちです。

 一方で,「京まふ」のように,新しい魅力を発信し続けているまちでもあります。

 ジャパンエキスポなど,海外のイベントにおいてマンガと言えば,コミックでもカートゥーンでもなく日本のマンガ,アニメというほどに日本のコンテンツが評価されています。

 この評価に甘えず,ものづくりをどんどん進めていくべきであり,京都だからこそ,国内外の人々に対し,日本の誇る文化・産業である「マンガ・アニメ」の魅力を多くの皆様に知っていただき,その魅力を思う存分楽しんでいただけるイベントが開催できると考えています。

 これまで3回「京まふ」を開催してきたことにより,9月は京都で「京まふ」を楽しむことが多くのマンガ・アニメファンに定着してまいりました。

 今後,これを海外にも広げ,国内外から多くの人々が訪れる事業にしてまいりたいと考えています。

 実行委員長として,さらによいイベントとなるよう,ここに同席の各委員とともに,引き続き取り組んでまいります。

質疑応答

記者

 参加者アンケートを見ると,前々回と比べて,次回の京まふに「参加する」が減少し,「不明」という回答が増えていますが,いかがでしょうか。

事務局

 参加の検討については,御出展作品による部分が大きいほか,フェアが好評だった反面,待機列が長時間にわたったことも一因ではないかと考えています。イベント会場「みやこめっせ」で4万人以上となると会場のキャパシティを超過してしまうため,内容をどう深めていくかがこれからのテーマと考えています。

記者

 今年もJAPAN EXPOへのブース出展をされますが,昨年の効果は,どうでしたか。

門川大作京都市長

 直接的に来場者数の増加につながるものではありませんが,京都市の観光PRと一体として取り組んでおり,国内外への発信効果は一定あったのではないかと考えています。今年はマンガ・アニメとのコラボ商品の販売も予定しており,継続して取り組むことが大切だと考えています。

記者

 京都に拠点があるものの,京まふへは不参加となっているアニメ企業がありますが。

門川大作京都市長

 会場キャパもございますし,自らの力で世界に発信できる力を持っている企業につきましては,どんどん独自で発信いただければと考えています。

 

 

各委員からの挨拶

角川委員

 KADOKAWAとしては,1回目の京まふから参加しており,昨年は「艦隊これくしょん -艦これ-」が好評でした。今年は入場料金を1,200円に値上げしましたので,お客様にその分を満足していただけるような努力が必要だと考えています。

吉田委員

 京まふは,京都の文化にキャラクターを加えるとともに,先人たちが作ったものを今後に残すために,非常に大切だと感じています。東京から多くの出版社が参加する「マンガ出張編集部」も京まふならではであり,海外の来場者も増えているため,さらに期待しているところです。

長谷川委員

 私はアニメやマンガをコンピュータで描く教育にかかわっていますが,海外から来られた方の作品を見ると,やはり日本の方が作るものには日本独特のものがあると感じています。京都の伝統的な文化も関係しているのではないかと考えており,京都で開かれる京まふに期待しております。

上田委員

 京都国際マンガミュージアムは開館9年目を迎え,昨年から京まふの第2会場と位置付けられました。今年の京まふでは琳派400年記念として,琳派とマンガ・アニメとを交えたコンテンツを展開予定です。今後,夏頃には具体的な内容が発表できると思いますので,楽しみにしてください。

松谷委員長

 東京ではマンガを持ち込める場所がたくさんありますが,地方にはありません。その点,京まふでは,東京に行くお金も時間もない方のために編集部が足を運ぶマンガ出張編集部があることは素晴らしいと考えています。ものづくりをしない限り発展はなく,その大元となる若者を育てるために,京都という魅力ある場所で京まふが開催されることをうれしく感じています。

記者会見資料

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