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共同記者会見(2013年7月4日)

ページ番号151971

2023年4月12日

京都会館ネーミングライツ名称の発表記者会見

  • 出席者の紹介
  • 京都会館ネーミングライツ名称について説明

市長挨拶

京都会館は半世紀に渡って,京都市民に,また,幅広い方々に,愛され活用され続けてきました。昭和35年に開館いたしましたが,開館当時,日本で一番,また,先駆的な機能を持つことで注目されました。東洋一番だったというようにも言われております。幅広い,市民の文化芸術,あらゆる市民の皆さんの総合的な活動に,国際会議に,大いなる役割を果たしてきました。一方,50年を過ぎまして,老朽化が著しく,また,耐震補強の必要性,また,バリアフリーの問題。あるいは,音響効果の問題。あるいは,トイレなどなど,多くの課題が生じてきました。再整備が,市民の皆さんの大きな願いであり,京都市政の最大の課題の一つでございました。現在,9月の建設工事着工に向けて,実施設計を行なっているところでございます。市議会でも,様々な議論を経て,予算も承認いただいたところでございます。平成28年1月の開館を目指して,今,全力を挙げて取組を進めております。

本日は,京都市とローム株式会社様において,一昨年の平成23年9月に締結しました,京都会館の命名権に関する契約に基づきまして,京都会館のネーミングライツ名称を決定いたしましたので,発表の場をもたせていただきました。私から一言ご挨拶申し上げた後,ローム株式会社澤村社長はじめ,皆さん,ご出席賜っていますが,澤村社長のほうから,発表していただきます。

まずは,ローム株式会社様におかれましては,この京都会館の再整備という,京都の大きなテーマ,課題に対しまして,ネーミングライツという形で,貢献していただきありがとうございます。ローム様におかれましては,京都の文化芸術,とりわけ,音楽に対して,大変なお力添えを賜ってまいりました。京都国際音楽学生フェスティバルで,あるいは,京都の秋の音楽祭,あるいは,京都市の誇りであります,京都市交響楽団などに対しまして,長年に渡って,力強いご支援を賜り,京都の音楽文化の振興に,大きな役割を果たしてきていただいているところであります。そして,今回,京都会館の再整備につきましても,50年間に渡りまして,ネーミングライツという形で,52億5千万円という,支援をしていただくことになりました。しっかりと連携を進めてまいりたいと,このように思っております。

それでは,ローム株式会社澤村社長から,ネーミングライツに基づきまして新しい名称を発表いただきます。

澤村諭ローム株式会社代表取締役社長 ネーミングライツ名称発表

門川京都市長様からご紹介がありましたように,平成23年9月に,京都市様と京都会館の命名権に関わる契約を締結させていただき,このたび,再整備後の京都会館のネーミングライツ名称を発表させていただく運びとなりました。

では,さっそく発表させていただきます。再整備後の京都会館のネーミングライツ名称でございます。『ロームシアター京都』でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  それでは,引き続きまして,私どもの谷口のほうから,ロームシアター京都の個別の名称について,ご説明申し上げます。

谷口ローム株式会社メセナ推進室長 個別名称説明

では,個別名称の発表に先立ちまして,本日の記者会見資料のほうを,ご出席の方々にご配布させていただきますので,一緒にご覧いただけたらと思っております。

そちらのほうにも,取り入れさせていただいておりますが,ロームシアター京都全体の中をいくつか区切りまして,それぞれの施設名称ということで,こちらのほうも,ネーミングライツ名称ということで設定をさせていただきました。ご説明させていただきます。こちらの立体図でございます。お手元の資料の中には,平面図がございます。まず,メインホールでございます。こちらのほうは,約2,000席を有し,大規模なオペラ,バレエ等の総合舞台芸術の公演や,大規模なコンサートができる,多目的のホールでございます。この赤でくくっている部分がメインホールでございます。続きまして,サウスホール。こちらのほうは,ロームシアター京都全体の位置の中で,南側に位置しております。そういう意味でサウスホールという名前をつけさせていただきます。こちらのほうは,約700名規模のホールでございます。演劇・コンサート等に使用される,多目的のホールでございます。それから,続きまして,少しわかりにくいですけども,地下の2階の部分に,ノースホール,地下2階というかたちで書かせていただいておりますが。こちらのほう,メインホールの下にありまして。ロームシアター京都の北側に位置しております。そういう意味で,サウス,ノースということで,お使いをさせていただいております。こちらのほうは,リハーサル室として,それから,収容人数が約200名を基本とする小規模な演劇やコンサート等が対応可能なホールでございます。以上,ホール3つございます。それと,こちらのパークプラザ。緑の線でくくっている部分ですが,平面図におきましては,1階2階3階部分を表しておりますが,そちらのほう,パークプラザに関しましては,レストラン,カフェ等,多くの市民や観光客の皆様が,新たな憩いの場である賑わいスペースというかたちで,ご利用いただく施設でございます。それから,プロムナード。この黄色の線でございます。こちらのほうは,北の冷泉通りから南側の二条通りのあいだの通路としてご利用いただけます。それと,全体の共通ロビーとしての機能も持っております。そういう意味で,プロムナードというかたちでの名前を付けさせていただいています。それから最後に,このピンクでくくっているところでございますが,ローム・スクエア。ここは,野外のイベント空間でございまして,隣接する岡崎公園と一体となった憩いの場所というかたちで,ご利用いただけたらということで,設置させていただいているものでございます。

以上,ロームシアター京都の中で,私どものほうが,ネーミングライツ名称として,設定させていただいたものは,概略でございますが,以上でございます。

澤村社長 挨拶

引き続きまして,私から,ネーミングライツ名称の発表にあたりまして,当社の思いを述べさせていただきます。これまで50年間の長きに渡り京都の文化の殿堂として,京都市民の皆様に親しまれてきた貴重な文化財産である京都会館が,このたび日本を代表する文化の殿堂として再整備されることは,まことに喜ばしく,再整備事業が,円滑に進行されると共に,再整備後の京都会館がロームシアター京都としてより多くの皆様に親しまれ,愛されますことを,切に願っております。

京都に生まれ,京都に育ったロームにとって,京都の芸術文化の振興への貢献ができますことを,大変うれしく思います。本日は,門川京都市長様,関係者の方々,報道マスコミ関係の方々には,ご多用のところ,貴重な時間をちょうだいいたしました事,あらためて御礼申し上げます。ありがとうございました。

市長 御礼の挨拶

ロームシアター京都。素晴らしい名称と思います。今,御発表いただきましたように,この名称は,市民の代表,京都市ネーミングライツ審査委員会で議論を重ねていただき,最終的に支持をいただきました。そして,文化芸術都市京都,また,幅広い子供たちから青少年,また,市民の方々の総合的な活動の場。同時に,MICE戦略における国際会議の場。幅広い利用をしていただけるにふさわしい名称だと思います。我々はこの間,様々な議論を重ねまして,この京都会館,岡崎地域にふさわしい,そして,歴史と伝統の建物価値,それをしっかりと維持しながら,新しい時代のニーズに応えた世界に冠たるホールにしていこう,そのような形で進めてまいりました。今,発表していただきましたけれども,この設計についても叡智を集めて取り組んでまいりました。第一ホールは,メインホールとして建て替えました。そして,第二ホールはサウスホール。そして,ノースホール。これは新設いたしますが,メインホールの舞台と同じ大きさのものを設置しました。ノースホールは小さなホールとして使いますけれども,練習会場として,本舞台と同じ大きさでもってできるということで,舞台関係者や幅広い芸術家の要望が実現することになりました。また,賑わい空間等をしっかりと活かしたかたちで,岡崎全体の発展に京都全体の発展に貢献していける,憩いの場のようなものにしていきたい。このように思っています。世界に冠たる文化芸術都市,京都。更には,幅広い市民力がどんどんと活かされる京都。その舞台として,新しいロームシアター京都が,大きな役割を果たしていただけるのを,引き続き,全力で取り組んでまいりたいと思います。本日はありがとうございました。

市長と澤村社長による写真撮影

質疑応答

報道関係者

澤村社長に伺いたい。あらためてロームシアター京都という名前を付けられた思いを,もう一度お伝えしていただけますか。

澤村代表取締役社長

これから50年を見据えた,やはり文化の発信ということで,これから世界にむけて京都から発信すると,そういう意味でやはり英語表記にこだわりました。そういう意味でも,皆さんにすんなり受け入れられるような,そういう名前で命名しました。

報道関係者

第一ホールの収容人数,客席数を教えていただきたい。

司会

2,001席です。細かいようなことでありましたら,後ほどまた事務局に問合せいただければと思います。

報道関係者

50億あまりの出費というのは,企業にとってもかなりの支出になると思いますけれども,そこをあえてやろうというふうに決断された経緯というのを教えて頂けますか。

澤村代表取締役社長

ロームは,先ほども申し上げましたように,京都の企業であり,京都会館を通じて京都市に貢献できることは,うれしいことだというふうに基本的に思っております。それからもう一つは,50年という長期間にわたるネーミングライツ。先ほどもありましたように,文化都市京都の代表的な施設でありますこの京都会館。ネーミングライツ名称を獲得することによって企業イメージの向上が図れるだろうと思っています。そういう意味で,いろんな方にご理解いただけるのではないかと。

報道関係者

50年という長期契約ですけれども京都の歴史からしたら短いのではないか。そういうところにやっぱり価値があるということか。

澤村代表取締役社長

そうですね。都の歴史からいくと千年でしょうけど,我々の会社はもう56期目になります。これから先も含めてローム100年というかなり長い期間。我々にとっては長い期間において価値があるということになります。

報道関係者

企業としての100年というふうに見据えたものか?

澤村代表取締役社長

そういうことですね。京都会館も50年,我々も50年,社内では歴史的な今後の50年を見据えたネクスト50として大きなイベントですね。そういう位置づけではあります。

報道関係者

京都会館はいろんな所に使われると思いますけれども。私なんかが想像しますのは,クラシック音楽ですね。音楽という世の中全体から見ますと,クラシック音楽の割合というのは,残念ながらそんなに大きくないと私は思います。こういう方面に50億円を使われるということについてはどのようにお考えか。

澤村代表取締役社長

ちょっと誤解があるのかもしれませんが。クラシック音楽に50億円投じるわけではなくて。京都市さんが行う京都会館の再整備事業に我々として役立てていただこうということで今回決めております。その中でやられることっていうのは,いろんな事をおそらくやられると思っておりまして。そういうその文化活動そのものに,我々は賛同して,契約したもの。

京都市長

クラシック音楽に限定といったら,京都市には京都コンサートホールがございます。今回再整備される京都会館は,あらゆる文化芸術や幅広い市民の,国民の,総合的な活動。MICE戦略としても重要視されていますが幅広い国際会館,これらについてもしっかりと重視していく。そのための拠点でございます。この1月にILTMジャパンというのが京都で初めて開催されました。フランスのカンヌで長年開催されているものであります。この主催者の幹部が揃って来られた時に,岡崎,京都会館,みやこめっせとご覧になってカンヌを超えるという評価をいただきました。素晴らしい自然,山があり,疏水があり,そして平安神宮があり,歴史と伝統を身近に感じられる,そこにホールがある。こういう所は,世界広しといえどもあまりないのではないか。そういう評価をいただいている岡崎地域に位置する京都会館。ロームシアター京都。クラシック音楽に限定するのでは決してございませんのでよろしくお願いします。

報道関係者

ネーミングライツ名称は市の審査委員会を経て決定したということなんですが,もともとローム側もこのロームシアター京都っていうのを検討されていたのか。

澤村代表取締役社長

そうですね。我々のほうから,こういう名前というアイデアを出して,それを審査していただいたということです。

報道関係者

それは,一つだったということですか? ロームシアター京都。

澤村代表取締役社長

我々としては,そういっぱいアイデアがないもので。もし駄目だったら,次考えようと。

報道関係者

ロームシアター京都っていう名前もか。

澤村代表取締役社長

そうですね。

京都市長

非常にシンプルで,いい名前だと思います。

報道関係者

京都会館という名前は,長らく市民の方に馴染みがあったといったところですけども。あれが変わってしまうことについてはどのようにお考えか。

京都市長

京都の野球のメッカ,西京極球技場はわかさスタジアム京都。今では浸透しており,そのようにしっかりと市民の皆さんに馴染んでいただける名称だというふうに感じました。

澤村代表取締役社長

ロームシアター京都という名前が,再整備後,維持管理をうまくやっていただければ,浸透していくのではないでしょうか。京都市民の皆様にも,使っていただく皆様にも,馴染んでいただけるというふうに思いますので,ぜひそうであることを願っております。

京都市長

職業安定所がネーミングライツではないんですけど,ハローワークと名称変更して今では浸透している。市民の皆様に馴染んでいただけると思う。

報道関係者

こういうネーミングライツの対象施設なり,対象物は他に何があるのか。

京都市長

はい。先ほどのわかさスタジアム京都,それから,ハンナリーズアリーナ。これは,体育館です。それから,最近は,伏見の公園がありました。京都市が,例えば募集して,ネーミングライツを応募いただくという方法もございます。しかし,より市民の方々の発想によって,取り組んでいきたいと思いますので,市民の方が,自分たちの街の公園,あるいは,いろんな施設,それをネーミングライツしたいと,こういうふうに提案をされますと審査会を開いて,そして,他の応募が無いか公募する。まだ始まったばかりの新しい仕組み。民間,市民主導の発想を大事にしていきたい。厳しい社会経済情勢ですので,そう次々とあったらありがたいですが。

共同記者会見資料

文化市民局(文化芸術企画課 電話366-0033)

京都市とローム株式会社では,平成23年9月13日付けで,再整備中である京都会館の再整備後50年間にわたる命名権契約を締結しています。
この度,京都市ネーミングライツ審査委員会における審査を経て,京都会館のネーミングライツ名称を下記のとおり決定しました。

 

1 ネーミングライツ名称

ロームシアター京都(英語表記:ROHM Theatre Kyoto)

※ 世界文化都市・京都を発信する「文化の殿堂」として,音楽,演劇,伝統芸能等,様々な分野の舞台芸術が披露される劇場との思いを込めて命名

 

2 個別施設ネーミングライツ名称

名称

施設等の名称 (京都会館再整備工事基本設計説明書)

ネーミングライツ名称

京都会館

(1)ロームシアター京都
 (英語表記:ROHM Theatre Kyoto)

第一ホール

(2)メインホール
 (英語表記:Main Hall)

第二ホール

(3)サウスホール
  (英語表記:South Hall)

多目的スタジオ(新設)

(4)ノースホール
  (英語表記:North Hall)

会議棟

(5)パークプラザ
  (英語表記:Park Plaza)

共通ロビー(新設)1階

(6)プロムナード
  (英語表記:Promenade)

中庭

(7)ローム・スクエア
 (英語表記:ROHM Square)

※(1)~(7)のネーミングライツ名称付与施設については,添付資料「ロームシアター京都概略図」,「ロームシアター京都(全施設ネーミングライツ名称)」参照

<参考>これまでの経過

平成23年2月 7日 京都市とローム株式会社との間で京都会館の命名権売却について,52億5千万円で基本合意

平成23年9月13日 京都市とローム株式会社で「京都会館の命名権に関する契約書」締結

平成25年7月 4日 ネーミングライツ名称発表

ロームシアター京都

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