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共同記者会見(2011年7月12日)

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2023年4月12日

京都マラソン共同記者会見

門川市長挨拶

 京都陸上競技協会田中会長をはじめ多くの関係者の皆様並びに幅広い市民の皆様の御尽力と,京都府警察本部の御理解,御協力によりここまで来ることができたことにまずは心から御礼申し上げます。
 また,本日は,「京都マラソン2012」を強力にバックアップしていただく特別協賛企業として,オムロン株式会社の山田社長と株式会社ワコールの安原社長をこうしてお迎えし,共に発表できますことを大変嬉しく思います。京都が世界に誇る企業2社と手を取り合って,京都から日本を元気にしていけるような大会にしていきたいと思います。
 さて,京都の未来に新たな魅力を創出する「京都マラソン」は,京都の素晴らしさを国内外に発信し,京都に大きな潤いをもたらす事業です。
 市民マラソンブームの火付け役と評価される,前身の「京都シティハーフマラソン」は,平安建都1200年を記念して始まり,16年間続いてきました。この「京都シティハーフマラソン」をグレードアップして開催する「京都マラソン」は,京都市民はもとより全国のランナーの皆様からの熱い思いを受けて実現するものです。
 「京都マラソン2012」は,「京都シティハーフマラソン」と同様,3月の第2日曜日である来年3月11日に開催します。この日は,東日本大震災の発生からちょうど1年後にあたり,鎮魂と復興への祈りと京都,日本の活性化をメインコンセプトとして,被災された方々に笑顔と希望を取り戻していただき,京都市民に元気を与え,京都経済活性化に繋がる大会を目指します。
 具体的には,スタート前と地震発生時刻である午後2時46分に全員で黙とうを行い,ランナーの参加料には義援金を上乗せし,被災地へ届けたいと思います。義援金は一口500円で何口でも追加していただけるような仕組みを考えています。また,被災された方々に無料で御参加いただける「被災地枠」として,マラソン200名,ペア駅伝30組60名の優先枠を設定します。
 大会を盛り上げるため,今後広報にも一層力を入れていきます。大会の顔とも言うべきロゴマークについては,一般公募を行い,国内外から実に636点もの作品を御応募いただきました。その中から選考委員会において5作品に絞り,投票を行った結果,本日発表したロゴマークの元となる作品が選ばれました。その選考作品を,京都の豊かな自然や環境共生都市・京都のエコを表わす観点から若干の補作を行い,素晴らしいロゴマークに仕上がったと考えています。
 また,大会当日は,長時間にわたり道路を使用することから,京都市内で車が大渋滞し,市民生活に影響が生じる恐れがあります。大渋滞を回避し,大会を成功させるためには,市内交通量の35%削減という大きな目標を達成する必要があり,市民の皆様の御理解と御協力が不可欠です。当日は,ノーマイカーデーと位置付け,市民,経済界,大学,行政すべての力を結集して,緊急時以外マイカーに乗らないということを徹底していきたいと思います。これは大会成功の大きなカギであり,皆さんの御理解と御協力をよろしくお願いします。
 「日本に京都マラソンがあって良かった」と心から実感していただけるような大会を目指して,大会当日まで市民の皆様とともに私どもも走り続けたいと思いますので,どうぞよろしくお願いします。私からは以上です。

田中京都陸上競技協会会長挨拶

 本日は大変お忙しい中,お集まりいただきまして,誠にありがとうございます。
 皆様もご承知の通り,京都では暮れの12月には全国高校駅伝,そしてまた翌年1月には全国女子駅伝が開催されるなど,有名なロードレースのまち・京都に,このような大規模市民マラソンであります京都マラソンが加わることを大変うれしく思っているところでございます。
 京都マラソンの魅力の一つはコースにあります。コース周辺には天龍寺,仁和寺,龍安寺,金閣寺,上賀茂神社,下鴨神社,銀閣寺の7つの世界文化遺産がありますが,山紫水明の地,京都らしい自然を満喫できるコースでもございます。
 更には,送り火の五山をすべて眺望することが出来るのもまたコースの大きな特徴でございます。
 また,大学のまち・京都らしくコース沿道には10校の大学がございまして,駅伝でおなじみの都大路も約6.4Km取り入れております。
 京都の魅力の詰まったコースであると同時に駅伝発祥の地・京都にちなみ,42.195kmのマラソンを2人のランナーがたすきリレーでつなぐペア駅伝を実施するなど,京都でしかできないマラソン大会にしていきたいと考えております。
 京都陸上競技協会と致しましても,京都マラソンの成功のために全力で取り組んで参りますので皆様のより一層の御協力,そしてまた御指導を賜りますようによろしくお願い申し上げまして私からの挨拶とさせていただきます。

山田オムロン株式会社代表取締役社長挨拶

 オムロンの山田義仁でございます。どうぞよろしくお願い致します。
 まずはオムロンの発祥の地でございます京都におきまして,このような素晴らしいマラソン大会が開催されることを本当にうれしく思っております。京都に本社をおくオムロンと致しまして企業市民としての役割,つまり京都の発展に貢献していくことは大変大きな喜びでございます。多くの人々に京都の魅力を伝えることで京都の活性化に貢献していきたい,このように考えております。
 さて,本マラソンの大会のコンセプトと致しましては,東日本大震災の復興支援,そして,京都・日本の活性化という大きな大命題を掲げております。大変意義深い大会であると,このように考えております。
 オムロンは次の2つの点からこの本大会に賛同し,協賛することを決心致しました。
 1点目と致しましては,オムロンは「企業は社会の公器である」という企業理念を掲げてございます。東日本大震災の被災地では今なおたくさんの方々が先の見えない不安と日々戦っておられます。復興に向けましてオムロンとしても全力で支援をしているところでございますが,社員全員が少しでも貢献したいという強い意志を持っております。本マラソンに協賛することでそうした復興支援への社員の思いを束ね,一層の貢献につなげていきたい,このように考えております。
 2点目と致しましては,オムロンは「地球上のひとりひとりの健康で健やかな生活の実現に貢献する」,こういうことをミッションに健康事業を行っております。今,世界的に健康への関心が高まりつつあります。こうした中で市民マラソンはその象徴的なイベントとして世界中で開催されてきております。従いまして,本大会はオムロンが目指す,健康で健やかな生活の実現につながる有効なイベントであると考えています。参加ランナーをはじめ関係する多くの人々の健康づくりにより一層貢献していきたい,このように考えております。
 最後に京都は歴史文化遺産を多く抱えております。世界に誇れる都市であります。本マラソンが東日本大震災の復興支援はもとより京都市の更なる発展,ひいては日本の活性化につながるようにオムロンと致しましてもスポンサーシップに留まらず,本大会のボランティア活動など含め精一杯支援をしていきたいと,このように考えています。私からは以上でございます。どうぞよろしくお願い致します。

安原株式会社ワコール代表取締役社長執行役員挨拶

 ワコールの安原でございます。
 京都に本社を置く会社と致しまして,また京都の皆さんに育てていただいた会社としまして,私どもが提供している商品にも,スポーツ関係がございますが,本大会の趣旨に賛同して応援させていただくことに致しました。あとは皆さんがお話になったこととほとんど重なるんですが,復興のことや京都の魅力うんぬんは皆さんがおっしゃったとおりです。
 本日お越しいただいた皆さんにぜひ言いたいのは,たまたま名古屋マラソンと同じ日らしいです。京都の方が目立つように皆さん応援して下さい。お願いします。
 それと私どもの創業者,塚本幸一がよく口にしていたのは,「京都を『コト』にしたい」。これは「古都」ではなく「誇れる都」と書いて「誇都」。こういう都にしたいと常々言っていました。当然歴史文化は世界に誇れるところがありますが,今度のマラソンでより一層,そういう新たな1ページになればいいなと思っています。京都マラソンが成功するように皆さんぜひよろしくお願いします。

質疑応答(要旨)

記者 協賛金を1億5,000万円集める計画だったと思うが,2社からはそれぞれいくら協賛されるのか。また,今大会の協賛が自社のビジネスにどう結びついていくのか。

門川市長 それぞれ5,000万円ずつ合計1億円頂戴します。それ以外にも,引き続き協賛金の募集を行っているところです。

山田社長 弊社は健康事業をやっております。体を測定する機械もございますが,より健康になるための歩数計,ジョギング計,活動量計などがあります。直接的なビジネスにつながるというよりは,皆さんを健康にしていくサポートをオムロンとして頑張っているということ,その告知に繋がればと考えています。

安原社長 正直言って,これやっていたら売上が上がるという風には思っていない。純粋に応援したい。ただ私どもCW-Xというブランドを持っていますので当日は株式会社ワコールは全面に出させてもらいますが純粋な気持ちで応援したいと思っています。

門川市長 本当に厳しい経済状況の中にもかかわらず,地元企業にこうして応援していただけることはありがたい限りです。心から感謝しています。

記者 大会当日までにどのような広報活動をしていくのか。

門川市長 これまでからコースの選定等についてオープンな場で議論をしてきました。田中会長からもお話があったように,京都の自然,文化遺産,歴史力を存分にアピールできるコースが実現し,京都のブランド力を高めていけるものになろうと思います。国際的にみても,この「京都マラソン」がいずれ高い評価を受けるものになると確信しています。そのためにも,広報活動にはあらゆる努力を重ねていきたいと思います。具体的にはこれから検討していきます。

記者 コースを設定するにあたって重きを置いた点は何か。

門川市長 第1点は京都らしさです。山紫水明の素晴らしい自然,世界に誇る歴史遺産,文化遺産を感じていただくとともに,「駅伝のまち」京都らしく駅伝のコースとも重ねていくなど様々な工夫をしました。2点目は交通問題への十分な配慮です。中心部での交通渋滞を出来るだけ避けるため周辺部を走るようにしました。それが京都らしいコース設定にも繋がった訳ですが,大きな道路の横断等を出来るだけ避けたコース設定を京都府警をはじめとした関係者の叡智を集めて実現できたと思います。

記者 世界遺産に登録されている7か所からはどのような反応があったのか。

門川市長 世界遺産に限らず,京都のまちは道路が狭く,その中でそれぞれが経済活動をされています。コース周辺の地域の皆様や関係する交通事業者,観光事業者等に対しては,これまでから丁寧な説明会を開催し,多くの方々の御理解により,今日こうしてコースを発表できるところまで来ました。関係者の皆様の御尽力に心から敬意を表したいと思います。
 前身の「京都シティハーフマラソン」は,開始から16年かけてやっと制限時間を2時間から2時間15分まで伸ばすことができました。フルマラソン大会を京都のまちで開催することは難しいと言われてきましたが,多くの方々の御理解と御協力により「京都マラソン」を開催できることに感謝し,これをしっかり成功させていきたいと思います。

記者 名古屋と日程が重なっていることについてどう思うか。

門川市長 16年の歴史を積み重ねた「京都シティハーフマラソン」を発展させた形での3月の第2日曜日の開催を当初から計画していました。というのも,長時間道路を通行止めにするマラソン大会の日程を決めるのはなかなか難しく,例えば,この国際会館で大きな会議があればマラソンは出来ません。また,京都には様々な伝統的な行事があります。その中で,これまでから3月の第2日曜日には「京都シティハーフマラソン」が開催されており,「京都マラソン」の開催日もそれを継承する形としました。
 伝統ある素晴らしい大会である「名古屋マラソン」と日程が重なることについて,将来的にどうしていくかは関係者と協議していきたいと思いますが,今回は双方がいい意味で競い合い盛り上がることで被災地支援にも繋がっていけばと思います。

お問い合わせ先

京都市 総合企画局市長公室広報担当

電話:075-222-3094

ファックス:075-213-0286

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