スマートフォン表示用の情報をスキップ

現在位置:

門川市長記者会見(2011年4月20日)

ページ番号100269

2011年4月20日

被災企業支援サポーター事業(仮称)

 多くの尊い命が失われました東日本大震災から40日が経過いたしました。お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに,被災者の方々にお見舞い申し上げます。今も多くの方々が避難所での暮らしを余儀なくされるなど,厳しい状況が続いております。また,一日も早い復興を目指して,多くの方々が協力をされております。
 京都市では,地震発生直後から,支援対策本部を立ち上げると同時に,東京に連絡拠点を,仙台市に京都市独自で現地対策本部を設置し,8名の職員を配置し,可能な限りの支援活動に取り組んでまいりました。
 京都市としては,「国からの要請に基づく支援」,「二十大都市(東京都と19政令指定都市)の相互応援協定に基づく支援」,「関西広域連合・関西の4政令指定都市・京都府との連携」,さらに,「仙台市との連携による独自の支援活動」と,4つの取組を進めてまいりました。職員の派遣や支援物資の搬送等,現在も続けております。
 私も4月3日,4日と現地に行ってきました。東京まで新幹線で行き,できるだけガソリンを使わないように小型車で現地に行ってきました。非常に厳しい被災状況でありました。テレビ,新聞等で報道されているとおりでございますけれども,現地に行ってまず実感したのは,「寒さ」が非常に厳しいということです。4月の初旬でしたけれど,夜は氷点下でした。同時になんとも言えない「臭い」であります。
 そのような中で,例えば,ゴミの収集・分別,下水管にカメラを通しての被害状況の把握,あるいは仮設便所の消毒,避難所での健康相談など,京都市の職員が被災者の支援をしている姿に接して,熱いものを感じました。
 京都市では既に職員を48回にわたり965名派遣しております。また,被災地で様々な支援活動を行うことによって,多くのことをこの大震災から学んでいる,そのように思っております。
 いち早く市営住宅も開放しまして,306名の方が市営住宅にお越しになられました。一方で,市民の方々に,住宅の無償での提供をお願いしました。京都市が無償でお借りして,被災者にお貸しする。なんと,既に417戸の無償提供の登録をいただき,既に30名の方が入居されています。そして市営住宅も民間住宅も含めまして,社会福祉協議会や自治会等が心のこもった支援活動をされています。孤立させないようにという取組をしていただいていることにも,感謝申し上げたいと思っております。区役所がその地域の方々と,被災者の方々とのつながりの役割を果たすのも大事なことだと思います。義援金や支援物資等も多く寄せていただいています。感謝しますとともに,これからも息の長い支援活動を進めていきたいと思っています。
 復興への道のりは,本当に長いと思います。力強く,息長く必要な地域に,必要な人に,必要な支援が行き渡る様に,京都市としても引き続き,全力を傾注してまいりたいと思っています。
 一方で,災害の影響は,被災地だけではなく全国に広がっております。京都市においても,例えば,観光客の減少,とりわけ外国人観光客が激減いたしております。さらに製造業におきましても,部品・原材料の調達の停滞による影響など,様々な形で波及しております。この様な厳しい状況であるからこそ,京都から日本を元気にしていく,被災者に心をつなぎながら,そうした経済の活性化策にも取り組んでまいりたいと思っています。
 先日,オール京都体制からなる「経済復興対策京都官民合同会議」を立ち上げました。この場で経済界から,「行政との連携による被災企業と京都企業のマッチングができないか」,こういう御意見がございました。経済復興には,地元の経済活動の回復が不可欠であります。被災企業が,まずは現地で事業継続が早期に実現できるように,環境づくりをしていくことが大切であります。大震災によって影響を受けた企業・事業者が何とか立ち直っていただくように,ものづくりを再開できるように,京都が総力を挙げて応援していきたい。そこで,「被災企業支援サポーター事業」を構築してまいりたいと考えております。
 先だって,京都経営者協会の位髙(いたか)会長が,一緒に取り組んでいきたいということで,私の方にお越しになられました。まずは,経営者協会と京都市で,現地の経済活動の状況と被災企業が何を求めておられるのか,どうした支援ができるのかということを情報収集することを目的に,25日から27日まで,経営者協会の位髙会長,京都市関係者など計6名からなる調査隊を送り,仙台市と宮城県の経済団体等を対象に調査してまいりたいと思っております。
 幸い,京都市との連携の下,かねてから,中核企業等のOBによる,経験豊かなシニア人材370名で構成される「NPO法人京都シニアベンチャークラブ連合会」に多彩な中小企業支援活動を展開していただいております。
 今後,この調査隊の結果を踏まえまして,本市の財団法人京都高度技術研究所,そしてNPO法人京都シニアベンチャークラブ連合会と連携して,経験豊かな人材が被災企業を支援する仕組を創設していきたいと思っています。まずは,現地で復興していただく,これが大事であります。そのために,京都のすばらしいものづくり企業を牽引してこられた人材を必要な所へ直接派遣する,そんな取組をしたいと思っております。京都の経済団体の協力を得て,京都の企業が被災企業に対して,的確に支援できるマッチングシステムを構築していきたい。
 また,被災企業が現地で当面ものづくりができないという場合に,京都の企業が一時的に代替するような仕組も必要に応じて構築していきたいと思っています。そして,そうした人材派遣等を行った企業に対しまして,京都市が協力金として必要経費の一部を助成する,そういう取組も進めていきたいと思っています。
 5月市会補正予算の提案に向けまして,現在,作業を進めております。大きくは4つの柱で編成したいと考えております。
 まず第一点は,「被災地の支援」であります。現在も様々な被災地支援を行っておりますが,長期にわたる支援のための予算を確保したいと思っています。
 二点目は,「被災者の受入・支援」でございます。これにも万全を期していきたい。そのための予算を措置したいと思っております。
 3つ目は,「経済対策」であります。観光はもとより,中小企業の支援等に思い切った支援策ができるように,積極的な経済活性化策も含めて打ち出していきたいと思っております。
 4つ目の柱は,「防災対策の総点検」であります。安心安全に直結することなので,早期に現在の京都市地域防災計画を総点検していくための取組に着手したいと思っています。そのための予算を5月補正でお願いしたいと思っています。そして可能な限り早く,京都市の政策に反映させていきたい,そのように思っております。阪神淡路大震災以後,様々な取組を着実に進めてきました。しかし,この東日本大震災を教訓にしまして,より一層,安心安全のまち京都をつくるために,総点検をしたいと思っています。
 大震災関連,また補正予算関連は以上でございます。

「漫画で彩る京の旅 京都漫彩」の発行

 次に,「漫画で彩る京の旅 京都漫彩」の発行でございます。
 京都を訪れていただく観光客の約6割は40歳以上の中高年齢層でございます。若年層の誘客が大きな課題となっております。
 今回発行いたします「京都漫彩」は,若者を中心に大変な支持をされております,マンガ,アニメに登場する舞台を切り口といたしまして,京都の観光地や様々な店舗を紹介することにより,新たな観光客の掘り起こしと京都の商店街等の活性化を図るものでございます。
 京都では,御承知のとおり,映画やテレビドラマのロケ地,小説の舞台などが沢山あり,全国に,いや世界に知られております。一方で,マンガやアニメの舞台としても京都は数多く登場するとともに,漫画文化発祥の地でもあります。鳥獣戯画絵巻がマンガの原点であります。そしてさらに,「京都国際マンガミュージアム」を創設いたしました。大変な人気を博しております。今回は正にそうしたことを総合いたしまして,京都にしかできない取組であります。
 冊子の前半では,「京都でマンガ・アニメの“舞台探訪”」として,京都が舞台となったマンガ・アニメ20作品と作品中に登場するスポットを紹介しております。後半は,「京の町をぶらり エリアガイド」でございます。エリア毎に関連する作品と主な観光地や店舗を紹介しております。
 例えば,グルメマンガ「美味しんぼ」で登場したお料理屋さんや調理道具店を紹介するとともに,それらの周りの店舗も紹介して,散策していただけるようになっております。
 ほかにも,マンガ家と宮川町の舞妓衆との対談,あるいは,京都国際マンガミュージアムの館長を務めていただいております養老孟司先生との対談を掲載するなど充実した内容となっております。
 配布は明日(4月21日)からであります。京都駅の総合観光案内所「京なび」や市バス・地下鉄の案内所,東京の京都館等で配布するほか,インターネットでも配信してまいります。
 配布する施設には,必ず大震災の義援金箱も設置いたしますので,尊いお志をお願いしたいと思っています。
 この「京都漫彩」を片手にマンガ・アニメのゆかりの地を訪ねていただく,大震災で京都観光も,大きな打撃を被っておりますが,京都から元気を発信していく,同時に被災地に対して,笑顔を発信していく,そんな取組にもつなげていきたいと思っています。

国際血栓止血学会の開催

 大震災以来,外国からのお客さんが激減しております。国によっては,日本への渡航自粛,渡航制限なども行われています。その中で,京都市としても様々な取組をしてきました。
 こうした中,「第23回国際血栓止血学会」の京都開催が危ぶまれていました。それで私自身も会長に「大丈夫です,京都は。ぜひ京都で開催していただきたい。」という手紙も出し,観光庁等とも連携してきました。場所を移転して外国で開催するということもあったんですが,昨日,京都開催が決まりました。
 大震災以降,大型の国際会議としては,初めてのものになるのではと思います。7000人の方が来られます。そのうちの6000人が外国人であります。これは3年前から懸命に,京都誘致に取り組んできたものであり,これが中止になると大変なことになるなと思ったんですけれども,京都開催が決まりました。涙が出るほどうれしいです。
 7月23日から28日まで京都国際会館で開催されます。この機会にしっかりと,「日本中が被災しているわけではない。」,「日本中が放射能の被害を受けているわけではない。」ということを世界に発信していく必要があると思います。そうした取組を一つ一つ丁寧に積み上げながら,京都から日本を元気にしていくと,そんな取組の弾みにしていきたいなと思っています。

質疑応答(要旨)

<報告案件に関する質疑>

(地域防災計画について)

記者 防災対策の総点検が必要ということだが,具体的に東日本大震災を踏まえ,どのような点を見直そうとお考えか。

市長 どういったところというよりも,全てを見直したいと思っています。東日本大震災では想定外ということが頻繁に言われています。その想定が妥当であったのかという点について,専門家の意見をもう一度聞いて点検する必要があると思います。
京都の場合は,東海,東南海が同時に起こった時に受ける影響よりも,現時点では,花折断層の直下型の震度7による影響の方が大きいと言われております。例えば,その花折断層による震度7を想定した様々な取組を阪神淡路大震災以後進めて参りました。その被害想定が妥当であるかどうかという点なども含め,専門家の意見をしっかりと踏まえた点検をしていきたいと思っています。
同時に,例えば今回の大震災では燃料の問題,通信の問題,様々な課題が明らかになりました。それから,広域的に取り組まなければならないものとして,原子力発電所による放射能の問題について,京都市域にはあまり大きな影響はないわけですが,例えば琵琶湖の水がどういう影響を受けるのかというあたりも含め,あらゆる角度からしっかりと点検し,市民の命と健康を守り,安心,安全を確保していくため,しっかりと取り組んでいきたいと思っています。

(被災企業支援サポーター事業について)

記者 具体的に,現地からの申入れがあるなど,見込みがあるのか。また,京都市がこの事業に取り組むに当たり,どこに強みがあるとお考えか。

市長 まず,入居を募集しておりました京都高度技術研究所棟の「賃貸用オフィス・ラボ」には2件の問合せがあり,そのうち1件は現地に視察にも来られています。早速にそうしたこともございました。「需要はあるのだな。」ということを改めて実感しております。
ただし,出来るだけ被災地に近い場所で対応されるほうが良いわけですから,「京都で受け入れられますよ。」というメッセージを発信し,京都に来られた際には全力を挙げて支援していくことが基本だと思っています。まずは,現地の企業が現地で復興されるのを支援することが一番だと思っています。
以前に,京都経営者協会の位髙会長もおっしゃっていたのですが,中小企業が集積してものづくりをしている場は,東京,京都,大阪の3箇所であります。京都の場合は,こうした個性のある多業種のものづくり企業が集積しています。そして,大学等と連携しているという特徴からいえば,京都が群を抜いているのではないでしょうか。さらに,京都高度技術研究所等と連携しながら,企業OBが連携したNPO法人を立ち上げ,それが中小企業支援をしてきたという実績があります。こうしたことが役立つのではないかと思います。被災地において,これから生産ラインを復興していかなければならないときに,色々な京都の企業のそれぞれの強みやネットワークがお役に立てるのではないでしょうか。これこそが,京都が出来る一番の役割ではないかと思います。
そして,現地では無理だという時に,一時的に京都の企業の生産ラインを使っていただく,あるいは,研究施設を使っていただく,そして,いずれまた現地に戻られる。このように,あくまでも現地支援ということを中心にやっていきたいと思っています。
まずは,どういう需要があるのか,仙台の担当局と連携しながら,仙台だけに限りませんけれども,しっかりと進めていきたいと思っております。

(予算規模について) 

記者 被災企業支援サポーター事業の予算は,どれぐらいで見込んでおられるのか。5月補正の予算の規模は,どれぐらいで考えておられるのか。

市長 被災企業支援サポーター事業は,必要な予算をしっかりと組みたいと思いますけれども,どういう需要があるのかまだわかりませんので,予算規模は申し上げられません。
それから,補正予算全体の規模ですが,観光業あるいはものづくりを含めて,京都経済も相当の影響を受けております。国の支援策も打ち出されると思いますけれども,いち早く京都市として中小企業支援のために,まずは預託金を数百億レベルで確保して,中小企業への融資に万全を期していきたいと思っています。それ以外にも,被災地支援,あるいは被災者の受入,さらに経済活性化といったことについて力強く組んでいきたいと思っております。現在,補正予算作業中ですので,金額も申し上げられませんけれども,5月議会における補正予算としては,恐らく過去最大になると思います。

(地域防災計画について)

記者 どのようなスケジュールで京都市防災計画の見直しを進められるのか。

市長 緊急を要するものと,時間をかけて進めていくものとがあると思います。
現在に至るまでの間に取り組んできて良かったと思いますのは,本年3月をもって京都市の小学校,中学校それから総合支援学校の耐震補強が全て完了したことです。これは西日本ではトップだと思います。正直言いまして,学校や地域からあまり要請が無かった事業でした。例えば,便利になるために様々な機能を強化して欲しいとか,あるいは美しくなるために外壁を塗装して欲しいとか,こうした要請の方が多いわけですけれども,まずは安心,安全を優先として,子どもの命を守り,いざという時に避難所になるということで,改築計画がある小中学校以外ですが,学校施設の耐震補強に取り組んできました。
もう一つは,全ての学区に自主的な防災計画をつくっていただく,自主防災会を組織していただく,これらについても全国で京都だけではないかという取組ができてきました。
こうしたことの総点検と同時に,民間の住宅の耐震化率がどうなっているのかということや,都市基盤整備がどうなっているのかということなど,まずは達成された点を総点検する。同時に,課題を明らかにしていく。そして計画を立てていく。年内には見直しをしたいと思っています。そして来年度予算に反映させていきます。こうしたことが一番大事ではと思っております。

(地域防災計画について)

記者 原子力発電所で事故があった場合の想定は今回の見直しに盛り込まれるのか。

市長 原子力発電所の問題については,京都府レベルで既に取組が進められており,きちっと連携していきたいと思います。京都市独自では,水源の問題があると考えています。

記者 琵琶湖疏水以外を水源とすることもあるのか。

市長 そこまでするかどうかについては,専門家の意見を聞いていく必要があると思います。飲料水をどれだけ備蓄できるかという問題なのではないかと思います。

記者 水源を変えることは可能なのか。

市長 京都は井戸水が大変豊かであり,それを緊急対策として確保していくことが必要かどうか,あるいはどのように飲料水を備蓄していくかということが議論の中心になると思います。
あまり前提条件を付けず,謙虚に専門家の意見を聴きながらベストを尽していきたいと思います。

<その他の質疑>

(統一地方選挙の結果について)

記者 統一地方選挙の結果をどの様に捉えているか。

市長 率直に言って,悲喜交々だなという感想です。また,私を力強く支えていただいている政党が,厳しい状況の中で,多くの市民の皆様の支持を得て踏ん張られました。この間の京都市政の改革等について,支持を得られていることを感じます。今後も,より一層市政改革を推進していくとともに,議会とも大いに議論していきたいと思います。

(市長選挙について)

記者 統一地方選挙の次は2月の市長選挙だが,出馬の意向は。

市長 今は,粛々と課題に取り組んでいくのみです。市民の皆様にお約束させていただいた124のマニフェストは,就任から3年経過した時点で,その8割を実行に移すことができました。国の制度等も変わり,何もかも100%やりきることだけが目的ではありませんが,今後も完遂へ向け最大限の努力を続けていきます。また,昨年度策定した新しい基本計画を力強くスタートさせていくことが私の大きな使命だと思っています。

(山田知事の全国知事会会長立候補について)

記者 山田知事が全国知事会会長に立候補したが,どう思うか。

市長 山田知事とは,地域主権時代のモデルを目指し,府市協調により,縦割り行政,二重行政を徹底的に打破して,政策を融合していこうと共に切磋琢磨してきました。また,山田知事は,基礎自治体を重視し,政令指定都市をしっかりと認識して重視していくとの姿勢を示されており,そんな山田知事が全国知事会会長に就任されることを大いに期待しています。昨年の知事選の時も,再選されれば全国知事会のトップリーダーとして大きな役割を果たされる方だということを言ってきました。この度の東日本大震災の復興においても,いかに地方自治体が,基礎自治体が大きな役割を果たさなくてはならないか,連携していかなければならないかということを実感します。京都から,関西から全国を元気にしていくという意味でも,山田知事の全国知事会会長就任を大いに期待し,応援していきたいと思います。

(統一地方選挙の結果について)

記者 市議選で4議席取った京都党をどう思うか。

市長 評価はいろいろだと思います。京都党は,主に財政改革と議会改革を取り上げてこられました。財政改革は,私自身が京都市政の最大の課題のひとつであるということで,有識者会議を立ち上げるなど,最重点の取組をしてきました。また,議会におかれましては,議会改革に取り組んでこられました。従いまして,大きな流れとしては,同じ方向を向いているのではないかと感じています。

記者 共産党が議席を減らしたが,どう考えるか。

市長 この間の大きな流れであったのではないかと感じています。今後どうなるか見極めていきたいと思っています。

記者 共産党は減少する大きな流れの中にあるということか。

市長 そのように感じています。

記者 その背景にはどういうものがあると考えるか。

市長 やはり有権者の意識だと思います。

(東日本大震災によるILTMAsiaへの影響について)

記者 ILTMへの影響は何かあるか。

市長 ILTMAsiaについては,連絡をとり,予定どおり京都にお越しいただけるということになっています。京都の文化団体,旅行関係団体と一緒に最大限のおもてなしをして,元気な京都を発信していきます。今が一番大事な時期だと思っていますので,頑張っていきたいと思っています。

記者会見資料(平成23年4月20日)

「被災企業支援サポーター事業(仮称)」について

                                            産業観光局産業振興室 電話:222-3324

 京都市では,この度,財団法人京都高度技術研究所,NPO法人京都シニアベンチャークラブ連合会と連携し,京都の経済団体等の協力を得て,東日本大震災によって影響を受けた企業・事業者を総力を挙げて支援する「被災企業支援サポーター事業(仮称)」※1の構築に向けて取り組むこととしました。
 その一環として,来る4月25日(月曜日)から,調査隊を被災地に派遣します。

1 調査隊派遣の目的
 東日本大震災による被災企業支援事業として,京都企業のOB人材を活用し,被災企業の支援ニーズを把握するとともに,京都企業等が提案する支援と結びつける「被災企業支援サポーター事業(仮称)」を構築するため,被災地へ調査隊を派遣し,被災地における経済活動の状況と被災企業・事業者の支援ニーズ等の情報収集を行う。

2 調査隊の構成
 京都市
 京都経営者協会
 財団法人京都高度技術研究所
 NPO法人京都シニアベンチャークラブ連合会※2

3 調査日程
 平成23年4月25日(月曜日)~27日(水曜日)

4 調査先(予定)
 仙台市,宮城県経営者協会,東北経済産業局,中小企業基盤整備機構東北支部,地元金融機関等

(参考)

※1 「被災企業支援サポーター事業(仮称)」の概要(案)

◆ 「被災企業支援サポーター」によるニーズの把握とマッチング
 「京都シニアベンチャークラブ連合会」を中心とした豊富な人材を被災地等に派遣し,現地で事業活動の再開,復興を目指す被災企業の多種多様なニーズを把握した上で,京都の経済団体や産業支援機関を通じて,必要なマッチングを行い,課題の解決を図る。

◆ 被災企業支援協力金の交付
 被災企業支援サポーターを通じ,被災企業のニーズ(一時的・部分的な生産の代替協力,事業提携,人材支援等)に対して支援を行った市内企業に,京都市が協力金として必要経費の一部を助成する。

【事業のスキーム(案)】
(1)被災企業支援サポーターと財団法人京都高度技術研究所が,経済団体や京都企業から被災企業に対して提供可能な支援に係る提案を収集する。
(2)被災企業支援サポーターが財団法人京都高度技術研究所と連携して現地に出向くなど,あらゆる手段を講じて,被災企業の支援ニーズを把握する。
(3)被災企業の支援ニーズと京都企業の支援に係る提案とのマッチングを図る。
(4)マッチングが実現した京都企業が被災企業を支援する。
(5)京都市が,支援した京都企業に対して協力金を交付する。

*なお,当事業に関連し,必要となる経費については,今後,5月補正予算等として市会に提案する予定です。

※2 NPO法人京都シニアベンチャークラブ連合会(KSVU)
 京都ならではの独自技術を持った企業等のOBグループによる連合会。OB人材の専門知識や専門技術を生かした企業支援の推進など,中小企業や地域社会の期待に応える支援事業を展開。現在,8つのメンバークラブが参加しており,総会員数は約370名。(URL:http://ksvu.or.jp/外部サイトへリンクします)

京都シルバーベンチャークラブ(KSVC) ,NPO法人XOクラスター(XOC),堀場OBベンチャークラブ(HOVC) ,島津シニアベンチャークラブ(SSVC),キャリアネットワーク京都クラブ(CNKC),GS・OBベンチャークラブ(GS・OBVC),スリーエス・シニアベンチャークラブ(3S・SVC) ,エスエスアイクラブ(SSiC)

「漫画で彩る京の旅 京都漫彩(きょうとまんさい)」の発行について

                                      産業観光局商工部商業振興課 電話:222-3340

 この度,マンガやアニメに登場する京都市内のスポットを紹介する冊子「漫画で彩る京の旅 京都漫彩(きょうとまんさい)」を発行します。
 若者を中心に支持されているマンガやアニメを切り口とした京都情報の発信を通じて,若年層を中心とした新たな観光客の掘り起こしと更なる商店街活性化を図ります。
 冊子は無料ですが,配布施設には,東日本大震災被災地の復興支援に役立てるために義援金箱が設置されています。冊子を手にされた際には是非御協力をお願いします。

1 名称
 漫画で彩る京の旅 京都漫彩(きょうとまんさい)

冊子「漫画で彩る京の旅 京都漫彩(きょうとまんさい)」表紙画像

2 内容
(1)京都でマンガ・アニメの“舞台探訪”
京都が舞台となったマンガ・アニメ20作品と作品中に登場するスポットを紹介。
【掲載作品】
四畳半神話大系,らき☆すた,こちら葛飾区亀有公園前派出所,美味しんぼ,魔法先生ネギま!,あさきゆめみし,陰陽師,お~い!竜馬,バガボンド,新選組黙示録,風光る,幕末風雲録誠,龍-RON-,ろくでなしBLUES,ぬらりひょんの孫,からん,じゃりン子チエ,課長島耕作,酒場ミモザ,となりの801ちゃん(冊子掲載順)

(2)京の町をぶらり エリアガイド
 京都市内の各エリア毎に関連する作品と主な観光地・店舗を紹介。
 観光施設や店舗44件で使えるお得なクーポン付。

(3)豪華対談2本立て
 ア 「花街の夢を紡ぐ!」
  村上もとか氏(マンガ家)×京都・宮川町の舞妓衆
 イ 「京都&マンガ文化論」
  養老孟司氏(脳科学者・京都国際マンガミュージアム館長)×竹宮惠子氏(マンガ家・京都精華大学マンガ学部長)×牧野圭一氏(マンガ家・京都造形芸術大学マンガ学科顧問)

(4)マンガ・アニメグッズを買うならココ!!
 マンガ・アニメグッズを取り扱う個性的な京都市内の店舗を紹介。

(5)京都市交通案内&MAP

3 配布開始日
 平成23年4月21日(木曜日)

4 配布場所
 京都総合観光案内所「京なび」,京都国際マンガミュージアム,市バス・地下鉄案内所,市役所,各区役所・支所,京都館(東京駅八重洲口正面すぐ)

5 価格
 無料

6 発行部数
 15,000部

7 事業費
 約870万円(国の緊急雇用創出事業臨時特例交付金を活用)

お問い合わせ先

京都市 総合企画局市長公室広報担当

電話:075-222-3094

ファックス:075-213-0286

フッターナビゲーション