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門川市長記者会見(2010年11月16日)

ページ番号91363

2023年4月12日

「電車・バスでまわる『歩くまち・京都』京都フリーパス」の発売について

この度,鉄道事業者7社,バス事業社8社と京都市が連携しまして,市内の主な電車・バスが乗り降り自由となる乗車券「電車・バスでまわる『歩くまち・京都』京都フリーパス」を発売します。例えば,これ1枚で京都の世界文化遺産14箇所を巡っていただける大変便利でお得なフリーパスでございます。

京都市では,これまでから人と公共交通優先の「歩くまち・京都」の実現を最重要政策の一つに掲げ,「歩くまち・京都」憲章の普及・啓発やパークアンドライドの実施など全庁挙げて,また市民ぐるみで様々な取組を強力に進めてまいりました。

この京都フリーパスは,本年1月に策定した「歩くまち・京都」総合交通戦略の先行実施プロジェクトの一つとして,各交通事業者とともに,戦略の策定と並行して検討を重ねてきたものであります。あらゆる交通事業者が,テーブルに着いていただいて,真剣な議論をしていただき,この実現に努力いただきました。

京都の鉄道・バスのネットワークを最大限に活かした使い勝手の良い乗車券をこうして創設することにより,公共交通の利便性をより向上させ,京都市外からのマイカーによる来訪の抑制,さらに市内の交通渋滞の緩和を図っていきたいと考えています。

今回発売する京都フリーパスには2種類ございます。どちらも主な観光地や施設等を記載した冊子と京都市内の公共交通機関の情報を分かりやすく記載したマップがセットになっております。

 特典といたしまして,フリーパスの提示や冊子に付いておりますクーポンの利用によりまして,二条城や無鄰菴,京都市美術館などの観光施設,学習施設の割引,物販店,飲食店等の市内169箇所での料金の割引や記念品進呈等の優待が受けられます。

1日フリー版は,価格が2,000円で,京都市内14事業者の鉄道・バスを1日に何度でも自由に乗り降りしていただけます。

2日フリー版は,JR西日本が京阪神,滋賀,奈良等を除く西日本・四国エリアで発売する企画乗車券でありまして,出発地から京都までの往復の乗車券,特急券とのセットとなっております。価格は出発地によって異なり,利用範囲は,1日フリー版で御利用いただける路線に加えまして,JR西日本の路線も御利用いただけます。

 これまでにも複数の交通事業者が連携した乗車券はございましたが,JRも含めた京都市内を運行するほぼ全ての交通事業者が参加する乗車券の発売は,これが初めてとなります。

 今後,この京都フリーパスの発売に合わせまして,各事業者がキャンペーンや広報活動を展開していく考えであります。

 クルマの移動では,まちかどの様々な文化,京都のほんまもんの魅力,伝統,それらを五感で味わっていただくことはできません。歩いてこそ京都,公共交通を御利用いただいて,京都の魅力を満喫していただきたい。そのように思います。同時に,様々な特典も付きますし,的確な情報が提供できます。

この京都フリーパスを片手に,環境にやさしい,また便利な公共交通を御利用いただき,歩いて京都の魅力を満喫していただけるように,これからも取り組んでまいりますので,どうぞ御利用していただきますようにお願いいたします。

婚活支援事業「京都婚活2010」の実施について

来月(12月)19日に岡崎地域を舞台に,約200名の男女の出会いを後押しする婚活支援事業を京都商工会議所青年部と共催で実施いたします。

近年,全国的に未婚化,晩婚化が進行する中,京都市では未婚率,平均初婚年齢が共に全国平均を上回っております。さらにこれらに伴いまして,少子化が大きな課題となっております。

 こうした背景には,様々な要因が考えられ,その一つに旧来の働き方や家族関係,地域コミュニティ等が変化する中で,そうした変化に社会全体の仕組みが十分に対応できてこなかった。結果として,結婚生活や育児に対する負担感が大きくなり,多くの若者が結婚をためらっておられる。そういう状況が考えられます。

こうした状況を踏まえまして,京都市ではこれまでから「子育て支援策」や「ワーク・ライフ・バランスの推進」に向けた様々な施策に取り組んでまいりました。

 また,昨年6月に実施しました「結婚と出産に関する意識調査」において,結婚していない理由に,「結婚したいが異性にめぐりあえない」と考える方が多いのです,38.5%という結果が表れています。そこで,これまでの施策に加えまして,こうした結婚を望む若者が安心して参加できる出会いと交流の場を提供する支援策を新たに開始するものであります。

140万人規模の政令市で,婚活支援事業に取り組むのは,全国で初めてであります。

当日のプログラムは3部構成とし,まず第1部は,京都出身のオリンピックメダリスト奥野史子(おくのふみこ)さんのトークショーであります。夫の朝原宣治(あさはらのぶはる)さんとは,2008年の「いい夫婦の日(11月22日)」に「パートナー・オブ・ザ・イヤー2008」を受賞されるなど,仲の良い夫婦として有名であります。

奥野さんには,朝原さんとの出会いやお付き合いされていたころのエピソード,「この人!と決めた時にどのように行動するか」といったことや,結婚生活の素晴らしさ,子育てなどについても話していただけると思っています。

第2部では,「オカブラ」と題しまして,グループに分かれた参加者に,動物園,美術館,平安神宮,無鄰菴を散策していただく。

ミニクイズで交流を深めていただくなどのいろんな仕掛けを,京都市未来まちづくり100人委員会の市民チーム「岡崎ホールディングス」の皆さんに企画・運営を担当していただいています。

国内有数の文化・交流ゾーンであります岡崎地域の魅力と歴史,これらを若い人たちに再認識してもらうための非常にいい機会だと思いますし,お二人にとって「岡崎」が思い出の場となることを念願しています。

第3部は,交流パーティーを予定しております。α(アルファ)ステーションDJの,しもぐちスター雅充(まさみつ)さんのユーモアあふれる,活気ある進行役,そして京都商工会議所青年部の方々が,各テーブルで盛り上げていただくよう願っております。今回のイベントを気軽に申し込んでいただいて,最初の第一歩として,素敵な異性にめぐりあい,幸せな人生を掴みとっていただきたい。そのように念願いたしております。

私からは以上でございます。    

質疑応答(要旨)

<報告案件に関する質疑>

【京都フリーパス】

(京都フリーパスの利用範囲について)
記者
 1日フリー版ではなぜJRが利用できないのか。今後JRに1日フリー版への参加を働き掛けていくのか。

市長 理由には,幾つかの要素があります。まず,今回の1日フリー版は,スルッとKANSAIのシステムをベースにしていますので,JRの改札で使うことはできません。また,滞在型の京都観光を積極的に応援したい,推進したいとのことで,今回JRには御協力いただきました。JRにとっても,今回のフリーパスは全国初の試みであり,大きな前進だと思います。
 今後は,このフリーパスをより進化させていきたいと考えており,今日ここまで至ったことに敬意を表しますとともに,これからも各交通事業者との協議を続けていきたいと思います。

記者 現在発行されている乗車券との違いは。3月以降の展開は。

市長 JRも含め,京都市内のこれだけ多くの公共交通機関が使える乗車券の発売は初めてです。画期的なことだと思います。
 今回は,利用者の皆様にアンケート調査に御協力いただきますが,その結果も踏まえ,継続して且つ進化させて実施していきたいと念願しています。

(京都フリーパスの使用期間について)

記者 なぜ12月から3月という期間になったのか。

市長 これまで協議を続けてきて,この時期になったというのが本音であります。今後は通年で,実施できれはと思っています。

記者 試行期間ということか。

市長 そういう意味もあります。
 各事業者が,それぞれに厳しい経営状況にありながらも,京都のために頑張ろうとの思いで,今回のフリーパス発売への判断を下していただきました。これをどうしても成功させたい。利用者の皆様の様々な御意見をお伺いしながら,事業を継続していきたいと思っています。

【婚活支援事業】

(婚活支援事業の目的について)
記者
 社会の仕組みが十分に対応できていないために,結婚生活や育児に対する負担感が大きくなり,結婚をためらっている状況があるという背景と,今回出会いと交流の場を設けるということは直接繋がらないと思うがいかがか。

市長 未婚の方にアンケートをとると,いい人がいたら結婚したいと思っている方が多い。かつては,大家族が多く,地域社会も現在よりしっかりしていました。職場等においても,私生活も含めてお互いが良い意味で関わり合い,職場の上司や親戚,地域のおじさん,おばさん達が出会いの場を作っていたということがあったと思います。それが,この10年,20年で急激に減ってきているような気がします。かつて京都市では,現在国際交流会館になっている場所に結婚相談所を設け,お見合いのお世話等をしていました。時代の流れで役所がそのようなことをやる必要性が無くなり,結婚相談所は廃止されたのですが,(未婚化,晩婚化が進んでいる)現在において,若い方の出会いの場を作っていくことの機運を盛り上げることは非常に大事であります。もっとも,未婚化,晩婚化には様々な要因がありますので,一つの要素としてということであります。

記者 出会いはこれでカバーするとして,社会の仕組を整えるための施策は何かあるのか。

市長 根本的には,ワーク・ライフ・バランスです。結婚と仕事が両立する社会を目指していかなければなりません。同時に,子育て支援や保育所の充実なども必要です。「これ1本」というのではなく,様々な取組を続けていく必要があると思います。

記者 25歳から40歳までという年齢制限には何か理由があるのか。

市長 第1回目ですので,このような設定にしました。私個人としては,40歳で制限してしまうのはいかがなものかという思いはあったのですが。とりあえず今回は40歳までということですが,今後議論のあるところです。

(婚活支援事業の効果と予算規模について)

記者 少子化対策として,今回の事業はどれだけ役割を果たせると思うか。

市長 今回の事業は,他の行政施策等で数値目標を示して取り組んでいるものとは性格が少し異なります。商工会議所青年部とも,今回の事業で何組の人に結婚してもらおうということは考えない方が良いのではないかと議論をさせていただきました。民間でも様々な業者が出会いの場を提供しておられます。
 しかし,民間のイベントの場合には,色々な個人情報を出さなければならないということもあり,躊躇される方もいらっしゃいます。今回の事業は,全国一元気で行動力のある商工会議所青年部と市役所が一緒になって,あまり肩を張らない形で出会いの場のお手伝いをさせていただこうということで企画しました。市民の皆様にも気軽に話題にしていただき,「あなたも行ったらどうですか。」という雰囲気を作り出していただけたらと思います。

記者 予算規模はどれ位か。

市長 100万円程度で,国の安心こども基金を活用します。皆さんボランティアでやっていただいていますので,あまりお金は掛かりません。

(他都市の婚活支援事業について) 
記者 
政令市における婚活支援事業は珍しいのか。

市長 岡山市が出会いの場をつくっておられます。他都市を調べましたら,実施しない理由として「担当する課が見当たらない。」といったところがありました。

記者 もし(結婚が)成立した場合,二条城で挙式などを考えているのか。

市長 厳密には考えていませんが,そういうこともあってよいと思います。

(京都の未婚率,出生率の分析について)
記者
 京都の未婚率が高く,出生率が低いのは何故かという分析をされているか。

市長 いろんな要素があると思います。
 まず一つは,人口の1割が大学生です。合計特殊出生率の分母は15歳から50歳までの女性です。例えば東山区では,18歳から22,23歳までの女性が非常に多い。これは京都女子大学があるからです。日本で一番大学生の率が高い京都です。合計特殊出生率は0.01,0.02%の差で全国と比較するわけですけれども,大学のまち・京都というのは非常に大きな要素の一つだと思います。
 もう一つは,これが決定的だと言うつもりはいささかもないですけれども,高学歴化と未婚率,晩婚化というのは関連性が大きい。京都は東京以上に,大学進学率が高い。そうした要素もあると思います。
 一般的に,東京に行かれた方が,京都は子育て環境が一番よいとおっしゃられる。大阪と比べても非常に子育て環境が整っているとおっしゃられる。前にも申し上げましたが,京都市の就学前の子どもの人数に対する保育所定員は,横浜市の18.9%に対して,そのほぼ倍の36.1%を誇っています。
 このように,いろんな要素があります。専門家の分析をしてもらったことではないですが,そうした分析よりも若い人に素晴らしい出会いをしていただいく。そして,望まれるなら結婚される。そしてお子達を恵まれてもらう。こうしたことが大事だと思います。

(婚活支援事業の意義について)
記者
 地方の市町村と比べて,京都市の場合,民間による同様の事業が多い。そこで,婚活支援事業に税金を使うのはいかがなものかという意見もあるかと思うが,行政が実施する意義は。

市長 やはり,行政が婚活を支援している都市もあるので,京都市もしてほしいという声があちこちからございました。民間が事業をされることは大いに結構だと思います。ただ,民間とは少し発想を換えて,あまり個人情報を集めるということではなく,安心して気軽に出会いの場を求めてお越しいただけるということに意義があるのではと考えています。
 ただ,行政が主催しますが,運営等については,京都商工会議所の青年部と未来まちづくり委員会の「岡崎ホールディングス」が責任をもちますとおっしゃっていだいています。官民合同で開催すると考えていただいたらよいと思います。

(婚活支援事業の今後の展開について) 
記者
 結婚相談所を設ける,あるいは民間とコラボレーションするとか,今後の展開について,現段階でどのように考えているのか。

市長 第一回目の状況を分析,検討しながら,基本的には継続していきたいと思っています。

記者 どれぐらいのペースで,どういう形で続けられるのか。

市長 今回実施した後で,商工会議所青年部などと相談していきたいと思います。

記者 つまり,商工会議所青年部の方が実施されるのか。

市長 そうです。商工会議所青年部等々といろいろ話をしてきた中で,「よし。商工会議所青年部でやりましょう。」とおしゃっていただいたから,できるようになったわけです。

記者 年に1回くらい,今回のような形で事業をされるのか。

市長 継続というからには,少なくとも年に1回くらい実施したいと思っています。

記者 どのように事業評価をされようとしているのか。

市長 それは参加者自身が評価していただいたらよいことです。
 この事業そのものに対して,行政としてあまり力まずに,同時に,京都商工会議所青年部から「市長,やりましょう。」と言っていただき,一つの目標に基づいて事業を行うことが,商工会議所青年部の組織や活動の活性化にもつながるとも考えていただいています。意義あることだと思います。

記者 参加者の評価が大事だとおっしゃたが,例えばアンケートや成婚率などの追跡調査をされる予定か。

市長 一度参加された方を追いかけていくようなことを,あまり行政がしない方がいいと思います。気軽な出会いの場,あくまでも自主的にということが大事だと思います。

<その他の質疑>

(山ノ内浄水場跡地活用について)
記者
 山ノ内の浄水場跡地の活用について,大学を誘致するために支援する考えはあるか。

市長 京都は,大学のまち,あるいは歴史と伝統,産学官連携のさまざまな取組などで,世界の京都として,最近ますます注目を集めています。財政的に支援して,大学を誘致していくということは考えておりません。学生さんが学ぶ,あるいは研究開発していく,そうした場として京都の魅力は素晴らしいと思いますし,同時に山ノ内という場所も魅力的な場でありますので,じっくりと取り組んでいきたいと思っています。

記者 財政的な支援などしないということだが,優遇措置なども検討しないのか。

市長 京都市では今まで,大学誘致のために税金でもって誘導するということはやっておりません。その考えに変わりもございません。37の大学がある京都のまちで,貴重な市民の財産である山ノ内浄水場跡地を適正な価格で提供して大学に来ていただきます。もちろん,いろいろな手続き上の面でワンストップサービスをしていく,円滑に進めるためのさまざまな取組は全力を挙げますが,新たな大学を誘致するために,市民の税金を投入するということは考えておりません。

記者 誘致に際し,他に検討していることは。

市長 山ノ内浄水場は,工業地域で,高さ20m規制の場所であり,容積率は200%ですが,近隣と調和するということであれば,高さ規制を31mに,容積率も300%にでき,さらに総合設計制度等を活用すれば,それを超えることもできます。これらは現行制度であり,そうした取組を実施することが必要ではないかとの答申をいただいておりますので,これらの制度は十分活用していただき,また答申を受けて,そうした方針も決めていきたいと思っています。

記者 大学の誘致はいつまでに結論を出すのか。

市長 山ノ内浄水場は,平成25年3月まで浄水場として使っているわけです。行政として,非常に早くから(浄水場跡地活用の)議論をしましょうということでやっております。あと2年半は,浄水場として機能しますので,時間はたっぷりあります。

記者 25年3月までには結論を出すのか。

市長 25年3月でもって浄水場が終わり,それから必要な手続きをします。

記者 それまでに決まらなかった場合,どうするのか。

市長 これから考えていきます。

(山ノ内浄水場跡地の用途変更について)

記者 市立病院の改修の際,高さ規制を緩和したことがあったが,高さ規制の緩和,容積率の拡大ということに対して前向きということか。

市長 約5万平方メートルの浄水場の用地が,その必要性がなくなったわけです。地下鉄の駅から歩いて5分の土地,地域を,どのようなまちづくりの観点から開発していくのかという新たな課題,新たなまちづくりの議論が始まっています。ですから,今まで病院があったところで,病院を建て替えるために高さ規制を緩和して欲しいという市立病院の例とは,全く違います。

記者 高さ規制の緩和は山ノ内浄水場跡地全てについてなのか。

市長 緩和ではございません。一般的に,工業地域を商業系の用途地域にすると,20mまたは31mの高さ規制になるのが通常です。工業地域のままでは,大学は立地できない。工場を誘致しようという案ではなく,大学を中心とした地域にしたいという案です。もし,住宅街にしようという答申にならば,12m,15mの高さ規制になるものでありますが,工業地域から近隣商業地域に変わり,大学が建つということになれば,高さ規制は31mに,容積率は300%に変更されるということであります。

記者 (土地の)用途変更ということか。

市長 用途変更です。用途変更しなければ,大学が建ちません。

(山ノ内浄水場跡地のまちづくり構想について)
記者
 市長は(山ノ内浄水場周辺を)どういったまちにしていきたいとお考えか。

市長 大学を核としたまちづくりを進めていきたいと思っています。

記者 具体的なイメージは持っているか。

市長 まもなく答申を頂戴しますが,答申をいただくまでにさまざまな議論を聞かせていただきました。京都らしい大学を中心としたまちにしていく,狭い意味での旧来の大学だけにこだわる必要はないと思います。研究機関やあるいは産学公連携の取組とか,あるいは国際的な交流の場とか,そういう大学を中心としながら,いろいろな発展形はあろうかと思います。基本は,大学を中心としたまちにしていきたいと思っています。

(尖閣諸島問題について)
記者
 中国との尖閣諸島問題についてだが,京都市では,西安市と水環境改善事業や大気環境改善事業を行っているが,今後これらの事業は大丈夫か。

市長 心配しておりません。より一層大事な事業だと思っています。経済分野について報道されましたが,例えば上海万博で,京都の大学と一緒に大学のまち京都の催しがありましたところ,大変な賑わいでした。国と国との関係が難しい時に,都市と都市との関係をより強化していく,あるいは人と人との結びつきを強めていく,こういうことがより重要だと思っています。

(市会の改革に向けた議論について)

記者 市会の定数問題など,市会の改革に向けた議論を市長はどのように考えているか。

市長 以前にも申し上げましたが,議会が自主的に議論され,改革されるのが筋だと思っていますので,議会での議論を尊重していきたいと思っています。

(地下鉄5万人増客プランについて)
記者
 京都市営地下鉄の5万人増客プランについて,乗降客の推移を見ていると(5万人の増客達成は)厳しいように見えるが,どう考えているか。

市長 10年間で5万人の増客が,掛け声で一気に入るということではなく,まちそのものの作り方を変えていかないといけません。歩くまち京都の88の政策,ワンデーフリーパスなどの取組をひとつひとつ積み上げ,実行していこうと思っています。
 例えば,同志社の(キャンパス再編により)8千人の学生が今出川中心に通ってくるようになるのは,早くて2年後です。(地下鉄の乗降客の)推移について,地下鉄5万人増客プランのうちの1年目,2年目は非常に慎重に見積もっています。そして,都市政策あるいは観光政策,大学政策,さまざまな政策を融合して,10年後に5万人の増客にもっていこうという計画でスタートしています。始めは千人,2千人の単位でしか増えない。しかし,同志社の8千人の学生が来れば,そこから5千人,6千人の乗降客が増えていくという見方をしております。

(京都市東部地域の活性化について)
記者
 山ノ内浄水場跡地に大学が来れば,(京都市の)西側の活性化は大丈夫だと思うが,東山,山科といった東側の活性化策についてのお考えは。

市長 (京都市の)東側にまとまった土地というのはございません。まとまった土地の再開発ということではなく,例えば岡崎の動物園は地下鉄蹴上駅から5分であります。岡崎全体を総合特区制度で開発していこう,活気をもたらしていこう,夜は非常に寂しいですけれど,夜も賑やかなまちにしていこう,MICE戦略にも活かしていこう,こういう取組が岡崎の活性化や地下鉄の増客にも結びつきます。
 あるいは今,山科観光を一生懸命やっていただいております。
 もともと山科は宇治郡山科村です。宇治は観光地だと思われていますが,宇治以上に山科には文化的な歴史的な施設がたくさんございます。しかし,あまり知られていない。そういった場所を知ってもらう取組を今年もやっております。そういう地道な取組を進めていきたいと思っています。

記者会見資料(平成22年11月16日)

「電車・バスでまわる『歩くまち・京都』京都フリーパス」の発売について 鉄道事業者7社,バス事業者8社と京都市が連携し「歩くまち・京都」の実現を進めます!

                                      都市計画局歩くまち京都推進室 TEL 222-3483

フリーパス画像

 この度,鉄道事業者7社,バス事業者8社及び京都市が連携して,市内の主な電車・バスが乗り降り自由となる乗車券「電車・バスでまわる『歩くまち・京都』京都フリーパス」を発売します。これ1枚で京都の世界文化遺産14箇所を巡っていただける便利でお得なフリーパスです。

 京都市では,これまでから,人と公共交通優先の「歩くまち・京都」の実現を目指し,様々な取組を進めており,本年1月には「歩くまち・京都」総合交通戦略を策定するとともに,「歩くまち・京都」憲章を制定しました。今回の「京都フリーパス」の販売は,「歩くまち・京都」総合交通戦略の先行実施プロジェクトの一つとして,各事業者と京都市が一体となり検討を重ねてきたものです。

1 名称  

  電車・バスでまわる「歩くまち・京都」京都フリーパス

2 目的

京都の鉄道・バスのネットワークを活かした使い勝手の良い乗車券を創設することにより,公共交通の利便性を向上させ,京都市外からのマイカーによる来訪の抑制と市内の交通渋滞の緩和を目指します。

3 内容

  1日フリー版と2日フリー版の2種類があり,2日フリー版はJR西日本の企画乗車券である「京都観光フリーきっぷ」又は「のぞみ&京都観光フリーきっぷ」として発売します。

 (1日フリー版と2日フリー版の相違点は下線で表記)

1日フリー版と2日フリー版の相違点

1日フリー版

2日フリー版

「京都観光フリーきっぷ」

のぞみ&京都観光フリーきっぷ

セット

内容

・京都フリーパス(1日フリー版)

・主な観光地や施設等の案内冊子

公共交通でまわる京都観光マップ

・アンケート用紙

・出発地から京都までのJR往復

乗車券・特急券

※ 帰りの乗車券で京都市内のJR路線が乗り降りできます。

・京都フリーパス(2日フリー版)

・主な観光地や施設等の案内冊子

公共交通でまわる京都観光マップ

・アンケート用紙

特典

フリーパスの提示や冊子に付いているクーポンの利用による観光施設や物販店,飲食店等169箇所での料金割引や記念品進呈等の優待

(例)二条城:入城料金100円割引,無鄰菴:入園料金100円割引

   京都市美術館:観覧料金100円割引(日展・京展・所蔵品展のみ)

髙島屋京都店,大丸京都店:店内の一部喫茶,レストランの飲食代10%割引

利用

範囲

[鉄道]

京都市営地下鉄:全線

叡山電車:全線

近鉄電車:京都駅~向島駅間

京阪電車:出町柳駅~中書島駅間

(宇治線・京津線除く)

京福電車(嵐電):全線

叡山ケーブル・ロープウェイを除く

阪急電鉄:河原町駅~洛西口駅間,

桂駅~嵐山駅間

[バス]

京都市バス:全線

定期観光バスを除く)

京都バス:京都市内均一区間,

岩倉・大原・嵐山地区,

鞍馬温泉以南(比叡山線・季節運行路線(嵐山高雄線)を除く)

京阪京都交通:京都市内~沓掛西口間(原・神吉線を除く)

京阪シティバス:中書島・淀地域

京阪バス:山科・醍醐・中書島地域全域

京都比叡山線,京都比叡平線,ダイレクトエクスプレス直Q京都(京都松井山手線),定期観光バスを除く

西日本JRバス:京都駅~栂ノ尾間

阪急バス:向日営業所全線

ヤサカバス:全線

[鉄道]

京都市営地下鉄:全線

叡山電車:全線

近鉄電車:京都駅~向島駅間

京阪電車:出町柳駅~中書島駅間

(宇治線・京津線除く)

京福電車(嵐電):全線

叡山ケーブル・ロープウェイを除く

阪急電鉄:河原町駅~洛西口駅間,

桂駅~嵐山駅間

JR西日本

(京都線)京都駅~西大路駅間

(琵琶湖線)京都駅~山科駅間

(嵯峨野線)京都駅~亀岡駅間

(奈良線)京都駅~宇治駅間

[バス]

京都市バス:全線

定期観光バスを除く)

京都バス:京都市内均一区間,

岩倉・大原・嵐山地区,

鞍馬温泉以南(比叡山線・季節運行路線(嵐山高雄線)を除く)

京阪京都交通:京都市内~沓掛西口間(原・神吉線を除く)

京阪シティバス:中書島・淀地域

京阪バス:山科・醍醐・中書島地域全域

京都比叡山線,京都比叡平線,ダイレクトエクスプレス直Q京都(京都松井山手線),定期観光バスを除く

西日本JRバス:京都駅~栂ノ尾間

阪急バス:向日営業所全線

ヤサカバス:全線

価格

2,000円

(小児の設定はなし)

出発地により異なる(小児の設定はなし)

(例)金  沢:13,900円 福岡市内:28,500円

発売

期間

平成22年12月11日(土曜日)

~平成23年3月23日(水曜日)

京都観光フリーきっぷ:

平成22年12月1日(水曜日)~平成23年3月21日(月曜日)

のぞみ&京都観光フリーきっぷ:

平成22年12月1日(水曜日)~平成23年3月20日(日曜日)

有効期間

平成22年12月11日(土曜日)~平成23年3月23日(水曜日)

発売

場所

京都市交通局案内所(京都駅前他4箇所),阪急電鉄河原町駅・桂駅サービスセンター,京阪電車三条駅インフォステーション,

西日本JRバス京都バスチケットセンター

JR西日本(京阪神,滋賀,奈良エリアを除く)及びJR四国の主要駅の「みどりの窓口」

婚活支援事業 「京都婚活2010」の実施について

文化市民局共同参画社会推進部勤労福祉青少年課 電話:222-3089 保健福祉局子育て支援部児童家庭課 電話:251-2380

 近年,全国的に未婚化,晩婚化が進行する中,京都市では未婚率,平均初婚年齢が共に全国平均を上回る状況にあり(※別紙参照),これに伴う少子化が大きな問題となっています。

背景には,旧来の働き方や家族関係,地域コミュニティ等が変化する中で,こうした変化に,社会全体の仕組みが十分に対応できていないことから,結果として,結婚生活や育児に対する負担感が大きくなり,多くの若者が結婚をためらっている状況があります。

こうした状況を踏まえ,京都市では,結婚を望む市民の方々に,出会いと交流の場を設けるための支援策として,京都商工会議所青年部との共催による婚活支援事業を新たに実施しますので,お知らせします。

1 日時

  平成22年12月19日(日曜日) 午後1時から午後6時まで

2 場所

  京都市勧業館 みやこめっせ 特別展示場(地下1階)

  及び岡崎地域(動物園,美術館,平安神宮,無鄰菴)

3 内容

【第1部】奥野史子氏トークショー(みやこめっせ:午後1時10分~午後2時)

テーマ:「結婚~幸せを感じるとき~」

司会:しもぐち☆雅充(α-STATION DJ)

内容:スポーツコメンテーターである奥野氏に,夫である朝原宣治さんとの出会いやお付き合いされていた頃のエピソードなどをお話していただきます。

【第2部】オカブラ(午後2時10分~午後3時15分)

       内容:男女5名ずつ10名をグループに分けて(計20組),京都市動物園(6組),京都市美術館(6組),平安神宮(6組),無鄰菴(2組)をグループごとに散策します。

※京都市未来まちづくり100人委員会「岡崎ホールディングス」のメンバーが企画,運営します。

【第3部】出会いふれあい交流パーティー(みやこめっせ:午後3時30分~午後6時)

       司会:しもぐち☆雅充(α-STATION DJ)

内容:アルコールを含む軽飲食をしながら交流を深める立食パーティーです。男女10名ずつをグループに分けて,数回のテーブル移動を行います。

4 対 象

  市内在住,在勤の25歳以上40歳以下の独身の男女 ※学生は不可とします。

5 参加費 

 2,000円

6 募集人数

  200人(男女各100人)

7 応募方法等

(1)募集期間

   平成22年11月17日(水曜日)から12月8日(水曜日)まで(必着)

  ※応募多数の場合は抽選とします。当落通知を郵送します。

(2)申込方法

  申込用紙に住所,氏名,性別,年齢,連絡先,Eメール及び職業(市外在住の場合は勤務地),第2部の岡崎地域散策希望場所(第2希望まで)を記載のうえ,電話,ファックス又はEメールにより,「京都いつでもコール」にお申込みください。

  ※「京都いつでもコール(京都市市政情報総合案内コールセンター)」

  電   話:075-661-3755 (皆(みな)ここ)
  ファックス:075-661-5855 (御用(ごよう)はここ)
     Eメール(送信フォームをご利用ください)
  ・パソコン https://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000012821.html
  ・携帯電話 http://www.city.kyoto.jp/koho/m/cc

(3)当日受付

  当選通知に同封した案内及び誓約書(署名,捺印)を持参していただき,本人確認書類(運転免許証,健康保険証,パスポート等)を提示し,本人確認を行います。

8 その他

主 催 京都市,京都商工会議所青年部(京都YEG)

協 賛 大塚ベネックスLLP,株式会社ジャパンビバレッジ西日本,伏見酒造組合

後 援 日本商工会議所青年部,α‐STATION,株式会社エフエム京都

協 力 京都市未来まちづくり100人委員会「岡崎ホールディングス」

お問い合わせ先

京都市 総合企画局市長公室広報担当

電話:075-222-3094

ファックス:075-213-0286

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