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共同記者会見(2009年7月15日)

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2011年12月9日

平成21年7月15日共同記者会見(京都仏教会と京都市の連携事業)

<京都仏教会 有馬理事長>

 梅雨の暑い盛りにお集まりいただきまして誠にありがとうございます。私ども京都仏教会と京都市とで,京都を活性化しようと取り組む中,例の新型インフルエンザの影響によりまして,京都が落ち込んでいます。そこで何とかしようではないかということで,私どもの方からいろんな形での御提案を,今日は発表させていただこうと,お集まりいただきました次第でございます。
 精神的な充実というのは,これから求められるものだと思います。それで日本文化の原点は,やはり京都であろうと。そういう意味で,京都の役割というものは,益々期待もされ,なおかつ私ども仏教会の役割も大きく,本日,京都市長へ当面2つのことで,御一緒にできないかということを,御提案させていただきました。
  その一つは,現在,冬場に「花灯路」を実施しています。これはかなり成功を収めており,東山だけでなく,嵐山の方でも行い,成果が上っています。ところが例のインフルエンザの影響で京都観光が少し落ち込みましたので,もうひとつ盛り上げていこうということで,新たな夏の風物詩を御提案したところでございます。
 私どもの提案は,「京都の七夕」これはあくまでも仮称でありますけれども,七夕がちょうど夏の催しであるということで,そこにひとつの大きな灯りを見い出しました。七夕というのは,7月7日です。中国では,1000年以上前からの歴史がございます。そして,平安朝の「乞巧奠(きっこうでん)」。これは,「織姫」というのは,縫い物の優れた女性でありまして,その織姫にあやかろうと,娘さんたちがお裁縫の上達を祈願する祭です。これを私どもの神社あるいは仏閣におきましてひとつのテーマとして,「観光と産業の融合」という視点から,京都の夏の魅力として,やってみようじゃないかと。7月と申しますと新暦だと「祇園祭」もありますことから,旧暦で考えて8月がいいのではないかと思っております。8月に入ると,夏休みにも入っておりますし,その辺りがいいのではないかということで,京都仏教会と京都市とが,また,府や商工会議所などにも呼び掛けて,オール京都で実施できないかと御提案させていただいております。
 次に,いわゆる公共交通利用の促進であります。京都市は,「環境モデル都市」にふさわしく,公共交通の利用促進,また「歩くまち・京都」に取り組まれております。市バス,地下鉄をもっと大いに使っていただける取組と同時に,市長が御召しになっておられる着物について,和装産業は今非常に低調であることから,やはり着物産業に対する大きな思い入れがなくてはいけないということで,様々な形で関わっていくべきではないかと考えております。神社仏閣において,写真展や七夕の飾り,更には,それぞれのご住職の方々が揮毫(きごう)された「書」の展示など,様々な形で取り組んでいこうと。またこれが,市バス・地下鉄の利用促進に繋がる事業であれば,よりよいお手伝いができるのではないかと思っております。引き続き,京都市と御相談しながら,様々な手法で実施できないか,(市バス・地下鉄の)利用促進を含め考えていきたいということを本日,京都市長へ御提案申し上げたところでございます。何処かの大きな「七夕祭」ではございませんが,そこまでいく,いかないは別にしまして,日本古来の七夕というものをもっとアピールしていくべきではないかということでございます。よろしくお願いします。

<門川市長>

 私の方からお礼も含めて御説明させていただきます。
 有馬賴底理事長とは,これまでから京都の魅力の発信について様々な意見交換をさせていただきました。私は京都の魅力の根幹は,宗教都市である,また精神文化の拠点都市である,これが最大のものではないかなと常々そのように思っています。そして今,理事長から話がありましたように,147万人の京都市民が,活き活きと生活する,同時に多くの観光客の皆さんをおもてなしの心でお迎えし,京都のほんまもんの魅力を感じていただく,そして京都の「こころ」を次の世代に繋ぎ,世界に発信していくことが大事だと思っております。
 去年の秋以降,京都の観光は厳しい状況にありますけども,例えば,仏教会と一緒に取り組ましていただいた「花灯路」は,この春も去年を上回っております。また,「京都の冬の旅」も未公開寺院の積極的な御協力で,これも対前年度比を上回っている。積極的に京都の魅力を掘り下げて,発信していくということが,大事だなと思っております。そして本日は夏の閑散期対策として,また市バス・地下鉄の利用促進,さらには和装をはじめとした和の文化の発信についての御提案をいただきました。たいへん喜ばしく,心強く思っております。
 100年に一度と言われている経済金融危機に加えて,今話にありましたように新型インフルエンザによって大きな打撃を受けている京都経済であり,京都観光であります。修学旅行は何とか95%が戻ってきてくれることになりました。一般観光も回復しつつありますけども,6月の市内主要ホテルの客室稼働率は対前年比20.5ポイント下がるという厳しい状況であります。京都市が8年前に計画しました「観光客5000万人構想」は,オール京都の心を一つにした取組の結果,昨年2年前倒しで,5,021万人に達しました。しかし,いよいよこれからが本番であります。新しい目標を明確に定めていくと同時に,目標達成のための方策を構築していく,このために今新たな観光振興政策の策定委員会を発足させ,仏教会からも荒木常務理事と長澤事務局長に御参画いただいているところであります。
 観光は,常に申しておりますが,「都市の営みの総和」であります。あらゆる取組の融合が求められている。その際に,京都の歴史,文化,建築,自然,食,和の精神,大学,産業,環境共生,こうしたものの根底にある宗教,精神文化,それらを大切にしながら,「心の作用」をもたらす京都ならではの,京都にしかできない観光振興をこれからも皆さんの御理解を得て,進めていきたいと思っております。
 今般ご提案の「七夕事業」につきましては,御承知のとおり中国伝来の風習として,それに日本の信仰が加わって,長い歴史を積み重ねております。人々の「心」に根ざした五節句の一つであると,京都の魅力と融合していけるものだと思っております。「観光と産業の融合」という視点も大切にしなければならないと思っています。
 テーマの一つに「川」を挙げていただいていますが,私は堀川を考えております。この度整備いたしました堀川は,平安京が造営される時に,造られた運河であります。近年水の流れが途絶えていましたけれども,おかげさまで春から,水の流れ「清流」が復活しまして,この暑い時も多くの方が,水辺で遊んでおられます。この堀川を舞台にするというのもいいのではないかと考えております。また時期も,今有馬理事長から話がありましたけれども,7月は祇園祭がありますので8月を中心に,五山の送り火までの時期がいいのではないかと思っています。これから十分仏教会と,また観光関係者,多くの方々と相談していきたいと思っています。
 また,市バス・地下鉄の利用促進についての御理解,御協力の申し入れについて,本当にありがたいと思っています。「環境モデル都市」として,また「歩くまち・京都」として,地下鉄・市バスを,公共交通を大事にしていく,京都が今一番大事にしている取組であります。また,1日4,300万円の赤字を出している地下鉄でございます。そこで,お寺やいろんな写真を,さらには猊下をはじめ,高僧の「揮毫」を「トラフィカ京カード」にして,売り出したらどうだという御提案でございます。京都市の最重要課題であります地下鉄の増収増客にも役立つと本当に心強く思っておりますし,是非ともこれに次ぐ第2弾,第3弾目もお願いしたいと,仏教会の御理解と御協力に感謝しておりますし,二つの事業につきましては,できるだけ早く実現するように,具体的な協議を進めて参りたいと思っております。
 今後とも,仏教会,有馬理事長をはじめ皆さん方と京都の発展のために,さらに京都のこころが次の世代に伝わり,全国はもとより世界に発信していけるように,環境モデル都市の取組を含めまして,御理解を賜りたいと思っております。本日は誠にありがとうございます。

質疑応答(要旨)

(具体的な事業内容について)

記 者

具体的にどういうことをするのか。

理事長

 神社仏閣に七夕で様々な彩りをしていこう。そして,神社仏閣を回っていただこう。それと同時に,着物や浴衣をお召しになっている方を優遇するという方法も考えられるのではないか,着物振興にもある意味では繋がるのではないかと思います。また,これも試行錯誤を繰り返しながらやっていかなくてはならないと思いますが,夜,夏の夜,灯り,暗いところに灯りを沿える,そして,川,神社仏閣。そういう連携と申しますか,皆様がそういう所をお歩きになる。新しい風物詩が生まれるのを期待しているところでございます。

市 長

 寺院・神社を夜間開けていただいて七夕を飾っていただく。更に,生け花が活けてあったり,色々な書が飾ってあったりと,多彩な取組をそれぞれに実施していただく。そして,それが繋がっていく。同時に,堀川もメインのひとつとして,市民の皆様が七夕飾りをされ,灯りをつけ,願い事を書かれる。子供たちからお年寄りまで,暑い時に家にいるのではなく外へ出て,観光客の皆様もお迎えして,絆が深まるような取組にしていけたらと思います。寺院・神社や京都の景観にはもともと素晴らしいものがあります。そこに新しい要素を加味することにより,人が動く,集う。この七夕事業は,その仕掛けやきっかけになるのではないかと思います。花灯路も,道に花と灯ろうを並べるということ自体勿論美しいのですが,それだけでなく,お寺に入っていかれる,町家で食事をされる。こういうことが重要だと思います。

記 者

時期は今年の8月なのか。

市 長

来年です。

理事長

今年は間に合わないと思います。来年から華々しく実施したいと思っています。

市 長

市バス,地下鉄のトラフィカカードは出来るだけ早くにと思っています。まず,有馬猊下の揮毫をお願いしております。

(テーマになっている「川」について)

記 者

「川」がテーマとなっているのは,天の川にかけてということか。

理事長

  天の川のイメージと堀川はピタリと合うのではないかという気がします。新しい発見と申しますか,新しい感動をお客様に与える可能性大だと思います。「えー,こんな景色があったのか」というようなところではないでしょうか。勿論,鴨川もそうですが,今おっしゃる堀川は平安京からの実に古い歴史がありまして,あそこで例えば,「戻橋」というのがありまして,浄蔵貴所という方がおられて,必死にお父さんの棺に追いついて「お父さん!」と言ったら,生き返った,戻ってきた。それで「戻橋」という名前が付いています。おそらく京都市の方でもあまり御存知でない方が多いと思いますが,まして地方からお見えになった方は,「なんとこんなところがあったのか」という新しい発見や驚きがあると思います。浄蔵貴所には念力があって,八坂の塔が傾いた時に念力を持って元に戻したというのは伝説です。そういう力量のある浄蔵貴所がお父さんを生き返らせたという「戻橋」の伝説でございます。まだまだ探せばあると思います。

市 長

 安倍晴明さんのところも近いですね。私は,多くの皆様に色々なイメージを膨らませていただきたいと思います。
 堀川は,今年の春に清流が復活しました。桜の季節は人が多いだろうと予想していて実際に多かったのですが,夏も賑わっています。というのも,堀川には親水性があるのです。都市の川というのは,なかなか入っていくことができないのですが,堀川は浅く,子供たちも入っていくことができます。そういうことも含め,夏に非常にぴったりだと思います。

理事長

蛍なんかはいないのでしょうか。夜散策するのに蛍がいるといいですね。

市 長

蛍の好きな人が既にそういう構想を持っておられます。

(「願い事を書く」という企画ついて)

記 者

市長が「願い事を書く」と言っていたが,具体的には。

市 長

七夕では願い事をオープンに飾ります。

理事長

短冊に書いてですね

市 長

 そういうことを家族で,地域で,皆がやるというイメージです。個人の願いでも,まちの願いでも,地球環境についての願いでも構いません。今を見つめ,未来を見つめるような取組になればと思います。

理事長

 大阪の造幣局の通り抜けに行くと,短冊が色々下がっていて,良いアイデアだと思いました。それぞれの所に笹があって,そこへ自分で書いてくくり付ける。別に墨でなくてもマジックでもいいわけですし,おもしろいと思います。

市 長

また,市民の皆様だけでなく,観光客の皆様にお越しいただけるようなグレードの高いものを企画したいと考えています。

(提案のきっかけ,経過について)

記 者

理事長にお伺いしたいが,今日これを提案されたのは,新型インフルエンザの件がきっかけということなのか。

理事長

事務局長や常務理事と様々な打合せを重ねてきておりました。(七夕ということで,)夏の盛り,祇園祭の直前のこのタイミングが良いのではないかとの思いで本日発表致しました。他に他意はございません。

記 者

理事長は,やはり新型インフルエンザが観光に与えた影響は大きいと感じているのか。

理事長

勿論そうです。

(今後の観光の方向性について)

記 者

花灯路はもとより,入洛観光客5000万人の達成は,仏教会の協力が大きな要因だったと思う。現在,京都市は新たな観光計画を作ろうとしているが,これからの観光について,理事長はどの様な方向性が良いと思うか。

理事長

  京都には,御承知のように世界遺産が17箇所あります。京都は非常に重みのあるまちだと思います。

数日前に,外務省の全権大使の方がお見えになりました。外務省として色々な外国の方を御案内する場合は,当然神社仏閣へということになります。外国の方は一神教の方が多ございます。大使が浅草の観音様へお客様を案内した際,沢山の日本人がお参りしているのを見て,「日本人は何をお参りしているのですか」という質問を受け,答えに詰まってしまったらしいのですが,そういう時に何と答えたら良いのかと尋ねられました。私は,「京都へ来てください。京都には神社仏閣が沢山あります。」と言いました。これは日本人特有の信仰の有様なのですが,日本は多神教の国であり,八百万(やおよろず)の神というのがございます。そして,「浅草の観音様には800人の神様がいらっしゃって,800人の神様それぞれにお願いをしているんですよとお答えになったらどうですか」と申し上げたら,「わかりました,今度そう言います」とおっしゃっていました。京都は,宗教都市であるというのが非常に大きな重みだと思います。世界の人が京都に行くと素晴らしいというのはそこだと思います。その辺を大きく取り上げて,それに対して私ども仏教会も様々な形で御協力していかなくてはいけないという考えの下にこの様な企画が上って参った訳でございます

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