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京都市の基本構想・基本計画(資料編)/テレビ討論会/1998年2月放送分

ページ番号35894

2001年2月1日

21世紀・京都のグランドビジョン グランドビジョン・テレビ討論会 -考えよう京都新世紀- 1998年2月放送分の記録

第6回 「21世紀の京都の高齢者福祉」

 

橋爪氏

放送  
平成10(1998)年2月15日(日曜)
午後9時15分 ~10時45分 KBS京都

[コーディネーター]
橋爪 紳也さん (京都精華大学 助教授)

[司会]
関  和美さん (アナウンサー)

関氏


[レギュラーコメンテーター]
堀場 雅夫さん ((株)堀場製作所会長)

[パネラー]
浜岡 政好さん (佛教大学 教授)
槇村 久子さん (奈良県立商科大学 教授)
北川 龍市さん (京都市社会福祉協議会会長)
高瀬 博章さん (春日住民福祉協議会会長)

[スタジオ参加者]
市民の皆さん 10名

[京都市]
高木 壽一  企画監
松井 珍男子 民生局長

 

 

 第6回は,「21世紀の京都の高齢者福祉」をテーマに,活発な討論を行いました。第4・5回と同様,スタジオにお越しいただいた市民の皆さんのご発言や,番組をご覧になった視聴者の方からの電話やFAXで寄せられたご意見,ご質問も適時紹介しました。
 (電話による意見を 20 件,FAXによる意見を 10 件いただきました。)

 

高齢者

 まず最初に,取材VTRを使って,全国的に進む高齢化社会に対応すべく平成12年度から実施される介護保険制度の概要や,高齢者と児童が触れ合う心のケアを大切にした取組,さらに,地域という小さい単位でボランティアの方を中心に福祉事務所や保健所,消防,警察などの担当者が集まって高齢者を支えている取組などが紹介されました。
 討論を進めるうちに,介護の問題は,子供のときからの教育や多世代交流による生活体験の中で一人一人が自らのこととして捉えていくことが必要ということが確認されました。
 また,高齢者の負担にならないような福祉サービス窓口の一本化が必要であることや,介護の問題が,住宅や交通等の様々な問題と深くかかわっており,福祉をふまえたまちづくりが重要であることなど,多様な視点で活発な討論が行われました。

 

 

<スタジオ参加の市民の皆さんや,電話,FAXによる主な意見等(順不同)>

  • 介護保険制度には認定を受ける必要があるが,もし認定が受けられなければ,負担を強いられるだけで,サービスを受けられない人も出てくるのでは。
  • 高齢化社会の問題を解決するためには家に居ながらにして即座に情報のやりとりが出来るような地域コミュニティとコンピューターネットワークの融合が必要だと思う。
  • 福祉サービスを受けたい人が,いくつもの窓口でたらい回しにされてしまうのは問題。ひとつの窓口に一本化して,役所の仕組みをスリムにしないといけない。
  • 現代社会は,タテ(血縁)もヨコ(地縁)の関係も分断されている。この問題に取り組むには,ヨコの関係である地縁を大切にし,小さな地域の単位で,多世代交流できる場所をつくってほしい。
  • 寝たきりや痴呆の状態を研究によって防いでほしい。
  • 高齢者を就労人口として活用することにより,介護保険の財源は生まれるはずだ。また,現場の実状を知れば,低所得者層に高い保険料を請求することはできない。
  • 現在のホームヘルパーの給料だけでは生活できない。高齢者のことだけでなく,ヘルパーのことも考えてほしい。
  • 福祉の現場では,マンパワーが必要。学校の授業として福祉に参加した者は,受験の際にそのことを評価するシステムをつくってはどうか。
  • 介護してもらうということだけではなく,高齢者自身が障害者や登校拒否の人のために活躍できるようになりたい。
  • 法律や施設を整備するだけではだめだ。高齢者の身になった柔軟な施策が必要。
  • 福祉の基礎は住宅である。住宅設備そのもののバリアフリーだけでなく,高齢者が入居をことわられるといった制度的なバリアもなくしていかなければならない。
  • 在宅の介護は自宅にいる女性に一番負担がかかる。子供の頃から介護に関する教育を受けさせ,家族全員が協力して対応することが当たり前のことになるような意識付けをすることが必要。
  • シルバー人材センターを充実させ,元気な高齢者に働ける場や他にも様々なことができる場を提供するなど,高齢者が生きがいを持って暮らせるようにしてほしい。
  • 高齢者が集まってお互いに協力しながら暮らせるグループホームをつくってほしい。
  • 小学校の空き校舎などを福祉施設として活用し,さらに高齢者にその運用を任せてはどうか。
スタジオ
スタジオ

 

 

「高齢者福祉の質問にお答え」/京都市民生局長 松井 珍男子

 

(京都新聞 平成10年2月22日朝刊投書欄掲載)

 

 先日,今後の京都のまちづくりを考えるための「グランドビジョン・テレビ討論会」で高齢者福祉をテーマに取り上げたところ,会場参加者をはじめ,電話やファックスで多くの市民の皆さんからご意見やご質問をいただきました。その場で回答できなかった内容のうち主な項目について,お答えしたいと思います。
 一点目は,高齢者の福祉問題に関する相談や施策のPRに関してでございます。高齢者福祉施策は多様であり,その方に応じた施策を受けていただけるように,すべての区役所・支所福祉部に高齢者保健福祉相談窓口を設けました。また,お住まいの地域には民生委員さんがおられますので,お困りの時は気軽にご相談ください。施策のPRにつきましても,今後,さまざまな工夫を重ねてまいります。
 二点目は,高齢者の皆さんの健康と生きがい対策も兼ねた仕事の確保であります。京都市シルバー人材センターでは,能力と体力に応じた臨時的・短期的な仕事を会員の皆さんに提供しておりますので,ご希望の方はご相談ください。
 三点目は,介護保険制度に関してですが,平成12年4月のスタートに向けて,現在,サービス基盤の整備をはじめ,市民の皆さんが安心して利用していただけるよう準備を進めております。

 

 

[画像提供:KBS京都]

 

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