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京都市市民参加推進フォーラム第15回会議 摘録

ページ番号35274

2022年6月28日

 

日時:平成18年7月5日(水) 午後4時~6時15分

 

場所:ひと・まち交流館 京都 第5会議室

 

出席:京都市市民参加推進フォーラム委員11名(川名委員,鈴木委員,不破委員,米丸委員は欠席) 傍聴者:7名

 

 

1 会議次第

 

1 開会
2 座長あいさつ
3 京都市あいさつ(上原副市長)
4 新任委員あいさつ(伊谷委員,上村委員,西村委員,林委員,安本委員)
5 議題
平成18年度市民参加推進フォーラムの取組について(案)
6 その他
7 閉会

 

[配布資料]   太字のものは、下のPDFファイルでご覧になれます。
資料1 配席図
資料2 市民参加推進フォーラム委員名簿

資料3 平成18年度市民参加推進フォーラムの取組について(案)

第15回会議

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2 摘 録

 

1 開会
2 座長あいさつ

<宗田座長>
 市民参加推進フォーラムも第15回目を迎え,本日から第3期フォーラムの活動が始まる。1期目,2期目と段階的に柔軟性のある運営が行われるようになってきており,市民参加も着実に広がりを見せ,傍聴者も徐々に増え始めている。
 昨年度は3月に「市民参加こんなんえーやん宣言~京都市市民参加推進フォーラムからの提案~」を京都市に提出した。また市民公募委員やまちづくり活動に携わられている市民の皆さんなどに御参加いただいて「市民参加円卓会議」を開催し,京都市の市民参加が本当に市民の目線に立った取組となっているのかということについて,様々な角度から点検してきた。第3期は更に一歩進んで,より市民に近い視点で市政全般に関わる市民参加のあり方を考えていきたいと思う。
 今まで市民参加というものは専門家などの立場で考えられ進められてきたが,これからはそれを市民の言葉に置き換えて,市民の立場に立って伝えていくといことがフォーラムの大きな課題だと思っている。そういった観点でフォーラムをより開かれたものとするために,地域に出かけていくことも考えていきたいと思う。
 今回から4名の新任の市民公募委員の方に御参加いただいている。市民公募委員の選考に関しては,第14回会議においてその選考方法をフォーラム委員の御意見を伺ったうえで決定し,その後,選考会を開催して決定した。選考に漏れた方々には大変申し訳ないことをしたが,公募委員の応募も3倍近い倍率となり,その点からも市民参加の広がりを感じることができた。このように多くの市民の皆さんがフォーラムを見守ってくださっているということを改めて確認しておきたい。2年間よろしくお願いしたい。

 

3 上原副市長のあいさつ
<上原副市長>

 第3期市民参加推進フォーラムの第1回目の会議となる,第15回会議の開催に当たり一言御挨拶申し上げる。市民参加推進フォーラムは,私の知る限り,本市の審議会の中で最も熱心で活動的な審議会である。フォーラム委員の皆さんには京都市政の様々な分野に大変な御理解と御協力をいただき,この機会に改めて御礼申し上げる。   
 昨年度は「市民参加推進計画」の取組状況等に関する調査研究を積極的に進めていただき,今年の3月にはその集大成であり,本市にとっても画期的な内容の提案書である「市民参加こんなんえーやん宣言」を御提出いただいた。この提案に至るまでに,委員の皆様方は自主的な勉強会を数多く重ねられたと聞いているが,改めて皆様の熱意には頭が下がる思いがする。今回から4名の市民公募委員の皆様をはじめとする5名の新しい委員の皆様をお迎えし,更に活発な議論がなされることを期待しているところだ。
 私も,14,15年前に京都市情報公開条例の制定に携わった経験があるのだが,その頃の市役所の職場風土は,現在と比べ,組織,職員の意識ともにかなり閉塞的で,無気力思考というものが露呈していた時代であり,そのような時代状況の中で情報公開条例を策定するということは,庁内でも大変な軋轢があった。そこで,そのような組織風土を変えていくための二つのプロジェクトチームを,ちょうど10年前に立ち上げ,取組をスタートさせたのだが,その1つが,私自身がリーダーを務めた「チャレンジプロジェクト」であり,もう1つが「市民参加推進プロジェクト」であった。市民参加推進プロジェクトは,市民とのパートナーシップや市民に市政に参加していただくかということを最大のテーマとして様々な取組を行った。どちらのプロジェクトも職員の意識改革が最大の課題であったが,それらの取組を進めていくことで職員の意識も変化し,現在まで様々な形で市民参加の取組が着実に進めてきたところだ。
平成15年8月には「市民参加推進条例」を施行し,審議会の公開,市民委員の公募,パブリック・コメントなどを実施し,その他にも「京都市政出前トーク」,「暮らしの工房づくり支援事業」など,様々な先進的な取組を進めてきたが,それらの取組も今では京都市政の中に定着してきており,私自身もこの15年間の変化を体感してきた。
 しかしながら,政策評価システムの一環として実施している「市民参加実感調査」の結果によると,市民参加に対する評価が非常に低いというのも事実だ。職員の立場としては,かなり進んできているという思いを持っているのだが,市民の目線から見た評価は非常に厳しいというのが現実である。その原因はいくつかあろうと思うが,様々な制度や手法を整えても,それらを市民の皆様に十分知っていただき,理解していただけていないということも原因の1つであり,制度や手法の趣旨や目的を市民の皆様に十分わかっていただくことの重要性を痛感している。
 また,本市では毎日のように各所属が市政情報の提供を行っているのだが,一般紙などに掲載されず,埋もれていく情報もたくさんある。また「市民しんぶん」にも情報を満載しているのだが,限られた紙面では掲載できる情報にも限度がある。そういう意味では,市民と職員の交流を通じた情報提供,あるいは市民の自主的なまちづくりを支援するという形での情報提供も大事だと思っている。現在取り組んでいる市民参加推進計画の中間見直しにおいても,このような視点を採り入れた形で進めていくことができれば,本市の市民参加も更に発展するのではないかなと考えているところだ。
 本市としては,市民参加で創る喜びと感動溢れるまち京都を目指して,今後も積極的に取り組んでいきたいと思っているので,フォーラム委員の皆様におかれては,これまで培われた専門的な経験と,率直な市民の目線に基づいた忌憚のない議論を展開していただくとともに,その熱意を一人でも多くの市民に伝えていっていただくための活動を,積極的に展開していただくことを心から期待している。最後に,今後より一層のお力添えをお願いし,私のあいさつとさせていただく。

 

 

4 新任委員あいさつ
<伊谷委員>
 私の所属する社団法人京都青年会議所は,京都府知事選における公開討論会の開催や京都サミット誘致に関する事業,「子どもエコライフチャレンジ」などの子どもの環境の取組を応援する事業などを展開している団体だ。今回フォーラム委員として参加させていただくことになったが,まだまだ分からないことが多いので,他の委員の御指導を賜りながら積極的に参画していきたいと思う。


<上村委員>
 昨年地元の自治会長を引き受けたのだが,私の町内は子どもの少ないお年寄りばかりの地域で,あまり地域活動にも参加していないにも関わらず,負担金ばかりを出さなければならないことに疑問を感じた。そこで区役所に相談したのだが,「それは各ブロックの慣例に従ってください」という返答しかもらえず,ちょっと不満に思っていたところ,「市民しんぶん」に市民公募委員の募集が掲載されているのを見かけ,応募させていただいた。何かと分からないことばかりで文句ばかり言うと思うがよろしくお願いしたい。


<西村委員>
 私は団塊の世代と呼ばれるまさにその世代で,33年間,今も企業人として大阪で勤務している。その傍ら,町内やNPO団体などに首をつっこんだりしているが,やはり「自分の目的は何か」ということを考え,頭の中にあるバラバラなキーワードを一つ一つ整理しながら,フォーラム委員の立場から市民参加の推進について意見を述べていきたいと考えている。


<林委員>
 私は現役の大学生で,青少年関係の活動を2,3させていただいている。京都市における市民というものを考えたときに,青少年ひいては大学生も立派な市民であると言えると思う。このフォーラムでは,若い世代の人にも市民活動,市民参加を考えてもらえるきっかけづくりとなるような発言をしていきたいと思う。考えがまとまらないことも多く,御迷惑をおかけすると思うがよろしくお願いしたい。 


<安本委員>
 以前住んでいた乙訓郡では我が家は町内会に属しておらず,気楽な反面若干不便だった。現在住んでいる伏見区では町内会に属しており,私自身も役員をしていて,少し煩わしいが濃い人間関係を築けることが分かり,改めて町内会の存在について考えることがあった。また,子どもの通う小学校ではPTAの役員として校区を越えた対外的な活動もすることができた。更に京都市独自の新教育制度,学びのパートナーの導入により,2年間小学校の先生として勤務し,少なからず京都市の政策に興味を持つようになった。更に大きな視野で物事を見つめたく,色々と勉強をしてフォーラム委員として自分の住んでいる京都市のお役に立つことができれば嬉しく思う。

 

 

5 議題
 平成18年度市民参加推進フォーラムの取組について

 

[説明要旨]
 資料3に基づいて,「平成18年度市民参加推進フォーラムの取組」について事務局から説明を行った。

 

[意見交換]
<宗田座長>

 本日の議題は資料3にまとめられている。「1 フォーラムの開催」と「4 自主勉強会の開催」については案のとおり御了解いただきたいが,自主勉強会に関しては,どのように今後発展させていくかについて御審議いただきたいと思う。本日,特に決めていただきたいことは,「2 提案の具体化」,「3 市民参加円卓会議の開催」,「5 電子会議室部会の設置」だ。
 それでは「2 提案の具体化」についてお諮りする。案にあるように「公募委員交流会の開催」と「市民活動事例集等の作成」が,第2期から持ち越されている。もちろんこれ以外にも,「市民参加こんなんえーやん宣言!(以下,「提案書」という)」の具体化という観点で,今後のフォーラムの活動について御提案いただければと思う。大木委員いかがか。


<大木委員>
 事例集に関しては,積極的に事例を蓄積していって作成する方がいいと思うので,なるべく早く着手して頑張っていきたいと思っているが。


<宗田座長>
 事例集はどのようなものをイメージされているか。


<大木委員>
 最初にイメージを作ってしまうというよりも,まず事例をたくさん集めて,集めた段階で分類していく方がいいと思う。


<乾副座長>
 事例集については,市民参加活動部会が中心となって提案書に盛込んでいった案件なのでそれを踏まえてお話しておきたい。
 元来,志しでつながった活動,すなわち「志援活動」と自治会や町内会等に代表される「地縁活動」が,時として対立しているものと語られてきた。どちらも市民活動を頑張っているという意味では少数派の「親類縁者」みたいなもので,それらが力を合わせて活動していければいいのに,現実にはなかなかうまくいかない。市民活動部会は「それはなぜだろう?」という疑問から活動をスタートし,その問題提起が「市民活動事例集」や「地域デビューいろは集」へとつながっている。
 第2期の市民公募委員だった竹下さんが,「本能学区などのように,積極的に地元の住民の声に応えながら活動を展開している地域の活動事例を知っていれば,自分自身の活動にも役立ったのに」とつぶやいていたのだが,地縁活動に携わる人たちは閉鎖的な部分があって,それ以外のまちづくり活動を行っている人たちの思いを誤解してしまうところがある。そのような誤解を解くには,理屈だけではなく,なるべく具体的なエピソードを見てもらい,「なるほどそうか」と勇気付けてヒントにしてもらう。場合によってはその地域を訪れてもらい,実際に話を聞いてもらうといった広がりが生まれれば更に良い,というあたりが事例集に期待している大きな役割だ。だから,あんまり難しく書いて理路整然と整理するものでもない。むしろ「物語として伝わるようなものを作れたら良いね」というのが第2期での話だった。ただ,今後も議論を重ねてプラスアルファの要素を加えていけばいいのであって,第3期のメンバーの中でイメージが固めていけばいいと思う。 
 次に「つぶやき集」のイメージについてお話しする。例えば,地域には「まず汗をかくことから始めなさい」という,昔から地縁活動を行っている人には良くわかる論理があるのだが,外部から新たに地域へ入ってきた人にはその論理がなかなか分からない。そのような意識や認識の違いを「翻訳」しながら,うまく伝えられるようなものがあったらいいのではないか。というのが「つぶやき集」のイメージだ。作れると本当に面白いものになると思う。
 ところで,事例集やつぶやき集を誰がどうやって作るのかということを,今まで全然議論していない。部会のメンバーがコツコツと情報を集めて提案書のように作っていくのか,それとも誰かの助けを借りるのか,その辺りの話を煮詰めていきたいと思う。


<宗田座長>
 今日は事例集の作成に本格的に取り組むための体制づくりについて議論した方がいい。このフォーラムには本能学区の西嶋委員に参画していただいているが,本能学区では「本能まちづくりのしおり」を発行している。それは本能学区の活動を分かりやすく一般住民の方に伝えるためのしおりだ。そのような取組が他の学区にも広がっていけばいいと思っている。
 また,乾副座長がおっしゃったように,自治連の会長になられた方,町内会長になられた方が,隣の学区,あるいは異なった行政区の学区での活動事例を意外と知らない。また,町内会長とはどうすれば良いのか,どうやって町内会費を納めに行くのか,といったこともわからなかったりする。町内会というのは行政組織ではなく市役所からは完全に自立独立して組織なので,それを踏まえたうえで行政とどう付き合っていくかとか,予め理解しておくようなことがわかるようなマニュアルがないと困ってしまう。昔はそういったことも地域の中の誰かが教えてくれた。間違えたことや出すぎたことをすると誰かが止めに来てくれたものだったが,今はそのような地域の中でのコミュニケーションがうまくいかなくなってしまったので,マニュアルや事例集を作ってきっちりと伝えていかなければならなくなった。だからマニュアルについても作り方を工夫することが必要だ。どなたかこの議題に対して御意見はあるか。


<大島委員>
 事例集についてだが,景観・まちづくりセンターや市民活動総合センターにおいても,ある程度事例を集めていると思う。それと重なるような形で集めるのか,テーマを絞ってそのテーマに沿うような情報を集めるのか,という大きな方向性を整理しておかない。また,網羅的に調べるのか,特徴的な事例を取り上げるのかによっても,随分作業内容が変わってくる。作りたいものを先に考えるべきなのか,体制を先に考えるべきなのかという問題は,「卵が先か,鶏が先か」という理屈になってしまうが,その点を考慮しながら検討できればと思う。


<大木委員>
 この事例集の目的はどこにあるのか。宗田座長がおっしゃったのはマニュアルの話だったが,事例を集めてもマニュアルのようなものにはならないような気がする。


<宗田座長>
 目的は非常にはっきりしていて,一人でも多くの市民に,地域組織やNPOなどの市民活動に参加してもらうことだ。


<大木委員>
 そうだとするとマニュアルは大切だと思う。それは「いろは集」に当たるのかもしれないが,それとは別に「こんな活動をしている人もいるのか」と発見してもらえるような,啓蒙できるような冊子は作らないのか。網羅的にバラバラとある事例をきちんと整理し,事例集にするというイメージではないのか。


<宗田座長>
 我々が市民にお伝えしたいことは,「知識」と「技術」と「態度」の3つだ。まず知識だが,特に市民活動等をしていない市民は,京都にどんな行政機関があって,どうような住民組織や各種団体が活動しているのかということを知らないと思う。例えば,東京から引っ越してきた人がいたとして,マニュアルがあれば,地域に関する最低限の知識は10分程度で理解できる。ところが,マニュアルに書いてあることを暮らしながら近所の人たちからの情報だけで理解しようとすると,体系的に教わるわけではないので,おそらく5,6年かかってしまう。そのように,マニュアルには知識の提供という役割がまずあるわけだ。次に「技術」で,会合などで際に役立つ技術,例えば会議をまとめるコツみたいなものを提供する。最後に大木委員がおっしゃった「態度」に関することで,感動や熱意を持って市民参加を実践している市民の事例を紹介し,その素晴らしさ,良さのようなものを伝え,市民参加の心構えみたいなものを提供する。このように知識,技術,態度の三つの理解が必要だ。どれか一つだけではおそらくうまくいかないだろう。それらを満遍なくお伝えするものにしたいと私は思っているのだが。


<乾副座長>
 内容についても今後詰めていければと思っているのだが,宗田座長が先ほどおっしゃられたのは「つぶやき集」の方に近い。先ほど上村委員が「町内会費はどこに消えていくのか」というような難しい疑問には答えられないかもしれないが,ちょっとしたヒントを教えてくれるもので,知っておけば役に立つ豆知識のようなものに近いと思う。昨年,「巨大な壁だと見えていたものは路傍の石かもしれない」という話題が出ていたが,地域で壁にぶつかり活動をやめてしまった人も,ちょっと視点を変えれば大丈夫だったかもしれない。その地域では成功しなかったかもしれないけども,他の地域だったら成功していたのかもしれない。そういうときに役立てていただく,ヒント集のようなものが「つぶやき集」だと思う。
 一方,「事例集」というものは,大木委員がおっしゃられたようなもので,「こんなやり方あるのか」「こんな活動をしているところもあるのか」ということを示してあげるものだと思う。具体的な内容についても第3期のメンバーの中で相談していけばいいと思うが,私のイメージでは事例を網羅しても仕方ないかなと思っている。フォーラムにはそこまでの能力がないし,網羅するとなると「何でうちの地域は載ってないのか」と言われるのが関の山だ。そうなってしまうと「これも入れてあれも入れて」式になってしまい,訳の分からないものができてしまう。そうではなくて,「これを誰かに聞かせたい」という厳選した話を掲載すればいいのではないか。例えば長谷川委員の大文字保存会のような,大変歴史のある地域活動であっても,NPO法人化していて,若い人達も巻き込んでいる事例を伝えることで,「こんな動きがあるのか」「こんなこともできるのか」と発見してもらえるような事例をつないでやれば良いと思う。一方で小さなグループを作って活動している人たちがうまく地域と繋がっていないというエピソードだとか,京都市内で起こっている多くの人に聞いてもらいたい事例を集めてくることの方が,私は大事だと思う。


<大島委員>
 ついつい,どう作っていくのかということを考えてしまうのだが,昨年作った提案書は,委員の皆さんに顔と名前も出してもらいながら執筆してもらった。それぞれ思っていることを書いていくという形式で比較的自由に書けたと思う。しかし,事例集をフォーラムで客観的に書いていくのはしんどいかもしれないので,例えば面白い事例を委員の皆さんが記者として取材に行って,それぞれ感じたことを書くようにすれば,提案書と同じようなものが作れるのではないか。


<宗田座長>
 読み手のことを考えると意外と作るのは難しいと思う。色んなタイプの読み手がいると思うのだが,どんな立場でも読みたくなるような,わかりやすいものにしたいと思う。知識が欲しい人は知識がつくような,技術が欲しい人は技術がつくような,そしてじっくり読んで感動できるようなのを作って,自分がやってみようという気持ちになってもらう必要がある。先ほど長谷川委員のNPOの話が出ていたのだが,「こんなやり方があるのか」と分かったとしても,なかなかすぐに真似できるものではない。つまり,「何故できたか」というよりも,「何をしてきたか」ということを正しく伝える必要がある。長谷川委員の事例はじっくり聞いてみるとすごくいい話で感動するのだが,今度それを自分でやろうと思うとすぐにつまずいてしまう。そのつまずくポイントについて,色々な知識を用意してあげる方が親切だと思う。


<長谷川委員>
 今年から一つ新しい取組に関わっているのだが,やはり地域にはその地域特有の問題があって,地域の方々の思いを拾い上げていき,参画につなげていくというところで,壁にぶつかっているところだ。やはり地域ごとの特性を見極めることが必要で,同じやり方だけでは通用しないという難しさがある。そういう部分をどうやって示していくかが課題であって,ちょっと時間をかけてもいいから,ある程度そういった要素も盛込んで作っていくことができれば,面白いものができるのではないかと思う。


<宗田座長>
 構成がとても大切で,構成がしっかりしていると事例も分かりやすくなるのだが,構成をおろそかにするとただの文集になってしまい,何を読んで良いか分からなくなってしまう。いわば「まちづくり週刊誌」というかスキャンダラスだが内容が伴わないものになってしまう。
 西嶋委員の本能まちづくり委員会は都市再生モデル事業でマンション住民とどう付き合っていくかというテーマに取り組まれるのだが,本能学区だと7対3くらいでマンション住民が圧倒的に多くなってしまった。そういう状況の中で,地域住民同士がどういうお付き合いをしていくかという課題に取り組まれている。これは京都市の共通の課題でもあるのだが,西嶋委員にその点も含めて御意見を伺いたい。


<西嶋委員>
 今後フォーラムが取組むテーマは,本当に難しいと感じている。ただ皆さんの御意見を聞いて思うのだが,本能学区でも学区民の参加をどうしていくかというのが一番大きいテーマとなっている。その原因として私が感じているのは「愛の欠落」とう問題だ。家庭愛は昔以上に重い存在になっているようだが,その反面,地域愛や町内愛というものは欠落しているように感じる。では,どうすれば愛情を持って自分の住んでいる地域に今後も住み続けてもらえるのか。それなりに汗をかいてもらえるような環境づくりをどうするか。第3期の市民公募委員さんは,PTAを経験された方,町内会を経験された方,現役の学生の方,団塊の世代の方,という立場の方が参画されているが,これからの地域社会を考えるうえでも,その4つがポイントとなってくるのではないかと思う。我々の地域を見ても,今までの学区組織は次世代に繋げていくためにPTA会長を各種団体の団体長扱いにしていたので,「PTA=地域活動」という認識が定着し,PTA活動から地域活動に入っている人も多く,何のギャップも持たずに地域に入ることができた。ところが小学校の統廃合の問題が起こってPTAと元学区というものに距離が生まれてきた。それと町内会自体にも問題がある。町内に対して愛情を注がれる住民が少なくなった。自分たちの町内は自分たちで守っていかねばならないという住民が多くいれば,まだ町内のことを知らない新規の住民に町内会長を務めてもらうというようなことにはならないと思うし,そのようなことは本来すべきでないと思う。地蔵盆の運営にしてもそうだ。やはり自分たちが受け継いできたものを信頼できる方に受け継いでいく,もしくはそれが現状の仕組みでは無理だというなら,町内のマニュアルを町内会で作らなくてはいけない。これについては個々の町内会によって物事の考え方が違うので,それを市民参加推進フォーラムで考えるということは無理な話だが,そのような愛が欠落しているから現状のような課題が発生するのだと思う。学生さんも一緒で,親は地域活動に参加していても,子どもは地域活動には参加しない。せいぜい区民運動会のときに少し顔を見せる程度だ。ところが宗田座長や乾副座長の研究室に在籍している学生さん達は,まちづくりに興味を持っているので一生懸命協力してくれている。もっと地域の地元の若者が参加できる仕組みを考えていかねばならない。より地域のなかでの世代間の交流が生まれてこないといけない。その点については,林委員にお話を聞いてみたい。
 また,今年度や来年度にすべて取り組んでいくことは難しいとは思うが,市政協力委員制度のあり方については考えていかなければならない。今後の市政協力委員制度の学区内でのあり方を考えたとき,もっと市政協力委員長が学区内の各町内にお願いする,また町内からの困りごとを聞く窓口となるという役割を担っていくことが一番必要だと思う。そのような体制を整えたうえで,学生さんやPTAのみなさんとのコミュニケーションなど,次のテーマを考えていかねばならないと思う。そう考えると,提案書の中にある5つの論点をもっと深く議論して,この5つのテーマに絞って,課題分析,議論してきたものを,具体的に提言するところまで持っていければいいと思う。


<宗田座長>
 「愛の欠落」とおっしゃったが,家庭に愛があって地域に愛がないっていう問題ではないような気もする。家庭でも愛が欠落しているかもしれない。地域のなかには家庭というには欠損が多すぎる場合,例えば京都市内で4割を占める一人暮らしの人々,また,母子家庭,父子家庭などで家族が少ないケースもあると思う。そういう一人暮らしや共働き,母子家庭,父子家庭の方たちこそ,実は地域の関わりを必要としているにも関わらず,なかなか地域の中に加わっていくチャンスがない。だから地域の中で暮らしている若い世代の人に地域活動へ参加して欲しいという気持ちは良くわかるのだが,昔ながらの三世代が同居する世帯を中心に考えるのではなく,一人暮らしの人々も含めて考えていかねばならなくなるだろう。それがマンションや学生アパートの方とどう付き合っていくかということに繋がっていくのだから,そういったことも含めて地域の繋がりを考えていかなければならないと思う。その辺を踏まえなければならない。


<林委員>
 大学生の中には地域に対して興味を持っている若者が少なからずいるということは事実だろう。だが実際に地域で生活していると,若者は何を考えているのか分からないし,せっかく呼び掛けているのに参加してくれないというのも事実だろうと思う。どっちの事実を信じるか,どちらが若者の本質なのかということもあるのだが,若者を一人でも多く巻き込んでいくためにも,「こういう活動もあるんだな」と気付いてもらえたら良いなと思って私は市民公募委員に応募した。その点で言えば,事例集やいろは集というものは,若者が読んでみて,「こうゆうのがあるのであれば参加してみようかな」と思ってもらえるものにできれば良いと思っている。
大学生,特に下宿生が多いと思うのだが,いずれは違うところに引っ越したり,地元に帰ったりしてしまうので,別に京都市での地域参加の仕方っていうものには興味があまりないのではないか。そこに特化するよりは,「こんな風に地域に参加するとこういった面白いことがあるのだ」とか「こんな感動があるんだ」というところに学生は関心があると思うので,先ほど「物語」とおっしゃられたが,読んでみて,自分でもやってみようかなと思えるような話に重点をおいて作っていってはどうかと思う。


<上村委員>
 事例集の話題になっているが,大学のゼミ生が地域や商店街を活性化させたりしている事例は新聞記事にも載っているので,ある程度興味のある人は知っているのではないか。それよりも「町内会費を払う必要があるのかどうか」という問題が,市民にとって一番きつい問題になっている。何にも活動をしていないのに,「年間これだけください」という感じだ。今の町内は全員から集めることができたが,まさに実情は「取った」という状態だ。うまくいっているところの事例は明るみに出るからわかる。それよりも今それぞれが声を上げたい問題点を提示していって,「その問題はこう解決できる方法もあるよ」という方向に持っていく方がいいのではないか。「今までにこんな事例があって,こんな感じで活動してきた。だからこんな感じで作っていきましょう」と言われても,「私は何を手伝ったらいいの?また文章書くだけ?」という感じがして不安に感じる。この2年間で声をあげたいことがあるから,フォーラムに参加したのだと思う。私もその一人だ。昨年度から活動されてきた委員の皆さんも,「ちょっとこの地域おかしのではないか。昔はこんなんではなかった」といった思いを持っていると思う。私が自主勉強会で嬉しく感じたのは,長谷川委員の大文字保存会のお話を聞いたときだった。うちの町内は死んでいるような状態だ。市政協力委員については,私も「なにやってきたのだ」という感想を持っている。町内会費を生きたお金として使って欲しい。


<宗田座長>
 今,おっしゃられたことには様々な難しい問題を含んでいる。上村委員の町内は町内会費を集めることができたみたいだが,総務省が10年に一度くらい全国の自治会や町内会に対して行っている調査によると,町会費が全部納められる自治会っていうのは全体の1割もない。また加盟率が3割を切っている自治会が全国で3割くらいある。更には町内会費を納めるか否かで裁判になっている例もある。その他にも自治会がNPOになっているところがあったり,自治会にも様々なパターンがあるが,京都は全国に比べると非常に自治会の加盟率が高く,会費の徴収率も高いといわれている。しかし,さすがに京都でもその状況は変わってきている。昔は当たり前に町内会費を納めていたかもしれないが,新しくマンションに住んでいる人たちはそれを当たり前だと思わずに,全国平均が当たり前だと思っているわけだ。そこにギャップが生まれてくる。


<西嶋委員>
 市政協力委員制度という問題を含めて,本能学区では3年前から取組を行っている。今までは市政協力委員会に年間1万円くらいの助成金しか出していなかった。選挙の際には当然行政から選挙費用が出るが,それでは足りないということで別途自治会の本会計から助成をしていた。しかし市政協力委員会を組織として自立させていかなければならないという考えから,10万円の予算を自治会で運用して,市政協力委員だけを集める会合を年2回開催することにしている。先日,その会合の場で各町内の町会費の取扱いについて聞いてみたのだが,びっくりするような事例があった。我々の町内では,町内の役員をしない人,例えば,法人でそこが住居ではないが店は持っているという場合は,町内会費を倍額もらうことにしている。ところがある町内では,独居老人の方からも,役員をしていないという理由で倍の町会費を取っているところがあるそうだ。私は「そんな可哀想なことをしているのか」と言ったのだが,「役員をしないのならば当然だ」との返答だった。それはその町内で決まっていることなのだ。町内によっては未だに間口の広さが何間あるかによって町内会費が決まっているところもある。最高1月6千円で,最低が6百円だ。10倍くらい違う。町内会費の問題は各町内の問題なのだ。
 ところが地域活動に関しては各町内で独自に色々と行っている。私も地域の会合で意見を述べたのだが,各町内で町内活動をやってもらっているから,子ども達が犯罪に走らず健全に育っているのだと思う。そのことが一番の我々の誇りだ。犯罪者が来るから防御しなければならないということ以前に,「我々の地域から犯罪者を出さない」という気持ちが各町内の根底にあるから,我々の地域が安心して暮らせる地域となっているのだと思う。
 また,「町内の困りごとをどうしたらいいか分からない」というようなときに,それをうまくつないであげるのが市政協力委員だと思う。配布物を配布するだけではなく,市民の要望の取次ぎを行うことも市政協力委員の役割なのだから,そのためにも市政協力委員には,「困ったことがあったらどこに行ったら良いのか」ということが書かれたマニュアルを京都市から渡してあげなければならないと思う。そうすることによって,町内会に対する参加も進んでいくし,困りごとのときは市政協力委員のところに行けば,きっちりと解決できる道筋を教えてもらえるようになる。
 実は先日,空き家で野良猫が子どもを産んでいるのが見つかって,その処理を行政にお願いしようと思い,あちこちに連絡したのだが,日曜日だったのでどこにもつながらなかった。このような問題も,町内の問題として解決できる方法を市政協力委員が考えてあげなくてはいけないと思った。


<事務局>
 捨て猫の問題に関してだが,家庭動物相談所が南区にあり,引き取り手のある犬や猫の交換会を実施したりしているが,すべての動物が引き取られるわけではないのが現状だ。


<乾副座長>
 猫の話は置いておくとして,先ほどの上村委員のお話は非常に大事な要素を含んでいると思う。よく聞く話だ。子どもがいるときは町内会費を納めているが,お年寄りになったら会費を払わなくてよくなり,最終的には町内会から離脱していくという話も聞いたことがある。一方で宗田座長がおっしゃられたが,現実には家族の形は変わってきていて,単身の人も増えてきている。そういう時こそ地域の力が必要になってくるというのはそのとおりだと思う。新聞などでもそのように報道されている。しかし,そのときに地域によって相当違いが出てくる。昨年,「志縁」と「地縁」というテーマを議論しながら辿りついた結論は,両者をあまり明確にわける必要はないということだった。地域によっては地縁組織の中に志を持った活動,「地縁活動内志縁活動」とでも名付けられるような活動が生まれている。ただ,上村委員がおっしゃったように,すべての地域ではそうではない。やはり「うちの町内ではそんな活動はできない」というところも多い。だから,事例集やマニュアルはすべて解決するものではなく,それをちょっとしたヒントにしてもらえればいいと私は思っている。そのヒントをもとに誰かに相談しに行くなど,動き出すきっかけとなる程度のものでしかないと思う。
 次に,「誰に相談すればいいのか」という問題が出てくるが,各区役所のまちづくり推進課は,なかなか相談に乗ってくれないという話も聞く。そこで昨年話題になったのが,フォーラム委員でNPOのような組織を作って相談を受けようということだった。自分達だけでは解決できないかもしれないが,少しは相談に乗れるのではないか,ということだった。
ところで,昨年市民活動部会の中で議論されたが,時間がなかったため提案書に載せられなかった「地域組織のアンケート調査」について話しておきたい。
 西嶋委員は市政協力委員をターゲットとしてはどうかと提案されていたが,それぞれの地域組織がどのような状況になっているのだろうかを調べてみてはどうかという話だ。頑張っているところもあるけれども,物凄く大変なことになっているところもあるのだろうなと。全国的に見れば京都市の地域組織はしっかりしていると言われているのだが,その「しっかり」は期待できるものなのか,それともできないものなのか。それとも期待して次に繋ぐためには何かサポートがいるのだろうか。といったことをアンケートしてみて,調査していく必要があるのではないかと思う。区役所のまちづくり推進課が学区担当制などを通じて,学区レベルの話を把握することも検討されているようだが,実際は把握するところまで至っていないのではないか。また,昨年度「地域づくりコーディネーター」という制度ができたが,3人のコーディネーターで11区をどのように見ていくのだろうかと関心の的になっている。
 そのような状況なので,フォーラムでは地縁組織に志縁活動的な側面を持ってもらう,あるいは小さな市民活動を地縁活動の中に取り込んでいってもらう,といったストーリー展開を期待しているのだが,そのためには,どれくらいの地域がそれを実現可能なのか,また,そのためにはどのような手をどの辺りに打っていくべきなのかを見てみる必要がある。今後,地縁組織にどのようなメッセージを発信していくのかを確認するためにも,現状の地縁組織の基本的なデータは抑えておく必要があると思う。
 町内会を一つ一つ調べていくことは難しいと思うので,学区でどれだけ町内会を把握しているかということを調べる意味も含めて,学区の自治連合会あるいは市政協力委員会を対象に調査できないだろうか。可能ならば提案の具体化の一環として,そのような調査活動ができればと思っている。具体的にどのような調査内容にしていくのかについては,これから考えなくてはならないのだが,地縁組織への調査は市民活動部会において非常に大事な話として議論されてきた課題なので,今後の活動の一つの柱として盛込んでもらいたい。先ほど上村委員が「目立つところばかり見ていても仕方ない」とおっしゃられたが,確かにそのとおりだと思う。


<宗田座長>
 私もとても良い話だと思う。昨年京北町が京都市に編入されたが,京北町では町内会費を年間6万円くらい取っているところもある。同じ京都でも地域によって大きな違いがあると思うので,是非一度調べてみるといいと思う。
 自治会や町内会は行政の外側にある独立した組織であって,そこが市民の市民参加の最初の一歩であるということが分かっていても,市が行政の仕事として把握するということはしてこなかった。しかし実際には,区役所のまちづくり推進課では自治連合会とのお付き合いをきっちりとしてこられた。そういった意味でも実態をきっちりと調査するということは重要だ。どのような調査方法が妥当なのかについては,引き続き乾副座長と事務局とで相談していただきたいが,その際に市の協力が得られるのか,フォーラム独自で実施しなければならないのか,あるいは大学の研究テーマとして扱うのか,それを整理したうえで,改めて具体的な内容を提案させてもらう。
 さて,市民活動事例集の作成ということに議論が集中して,具体的な冊子の内容にまで議論が及んだが,この件に関してはここで一旦打ち切ろうと思う。どういう体制で誰が進めるのか,どういった書き方が良いか,といった検討しなければならない点が残っているが,これについては自主勉強会で検討してもらおうかと思う。また,景観・まちづくりセンターの方でもまちづくり事例集を作っているとの大島委員からの御指摘もあったが,重複するものを作っても仕方ないが,当然,市民参加推進フォーラムと景観・まちづくりセンターとでは物事を見る角度が違い,求められているものも違うので,今後とも整理して進めたいと思う。それから本日は地縁組織の話が主流になっていたが,最近のようにNPOやボランティアが盛んになってくると,そこから最初の一歩を踏み出す方も結構多いと思う。そういった方達が必要とする事例集とはどのようなものかについても議論したい。フォーラム委員の中にはNPOに携わっている方もいるが,本日は欠席しているので,この点については次回以降に協力していただく形に持っていきたい。それでは「提案の具体化」の「1 市民公募委員交流会(仮称)の開催」についてはいかがか。


<西嶋委員>
 市民公募委員とはフォーラムの市民公募委員のことを指すのか。


<宗田座長>
 京都市の審議会に在籍しているすべての市民公募委員を対象としている。昨年は市民参加円卓会議で市民公募委員の方や過去に経験された方に集まっていいただき,意見交換を行ったのだが,そこでわかった話を提案書にも盛込んだ形になっている。


<長谷川委員>
 昨年の円卓会議の場で,市民公募委員の勉強会を開催することが提案された。


<宗田座長>
 勉強会の開催については,昨年,市民公募委員の皆さんと約束してしまったので,今年度中に開催しないと「何をやっているのだ」とお叱りを受ける気がする。準備期間が必要なので,8月,9月に開催することは難しい。10月以降に開催するということで調整させていただく。また経費がないので,ひと・まち交流館を利用してできるだけ安く開催しようと思う。


<西嶋委員>
 勉強会は円卓会議とは別に開催するのか。


<宗田座長>
 そのとおりだ。それでは,市民公募委員交流会については,秋を目途に昨年の円卓会議と同じようなメンバーにお集まりいただき,更に参加者を募集して実施したいと思う。せっかく市民公募委員制度を始めたのだが,まだまだ改善する点がある。これは案のとおり開催させていただく。
では,「市民参加円卓会議の開催」について審議する。本日は,市民参加に関する事項について市民と意見交流を行う場を設けることにより,今後の市民参加推進フォーラムの活動に役立てていくことを目的に8月頃を目途に開催するということで,私と事務局とで調整した企画案を御用意している。昨年の円卓会議と同じ会場で実施するが,内容に関しては,提案書のPRの一環としてその内容を分かりやすく説明するとともに,個別テーマでフリーディスカッションを実施してはどうかと考えている。そこでテーマ案を5つ用意した。皆さんの御意見を伺いたい。


<大島委員>
 去年の円卓会議は2つのテーマに分かれての開催したのだが,今回は5つということで,どのようなイメージを持っているのか。一つのテーブルに一つのテーマということなのか。誰がどのテーマのファシリテートをするのかは大よそ見当が付くのだが,その点を含めて,今検討されている案をもう少し詳しく聞かせてもらえないか。


<宗田座長>
 取りあえずフリーディスカッションをするということでテーマ案を5つ書かせてもらった。おっしゃられたように5つサークルを作って実施するという意見があってもいい。案は本日議論するためのたたき台だ。


<大島委員>
 ここに挙がっている5つを同時に実施するというわけではないのか。


<宗田座長>
 私はそうは思っていなかった。この場で他のテーマを挙げてもらっても構わない。ただ,若者の市民参加については林委員を,外国籍市民に関しては鈴木委員を意識して挙げさせてもらった。「きっとこういう案が出るだろう」ということを意識していくつかテーマを挙げてみたのだが。


<林委員>
 円卓会議の進め方なのだが,会場全体で一つのテーマとすると議論が広がらないし,話の方向性がなかなか見えてこないと思う。参加者に「今日の会議は,結局何だったのだろう」という印象を与えかねない。5つは確かに多いと思うが,2つか3つに絞ってそれぞれテーブルで集まって意見交換し,それを全体で振り返るという進め方はどうか。私としてはテーマを「若者と市民参加」にしていただけると嬉しいが。


<宗田座長>
  「団塊の世代と市民参加」は,西村委員を意識して用意したものだ。


<西村委員>
 様々な問題がこの5つのテーマの中に含まれているのではないかと思うので,運営上問題があるかと思うが,絞るというよりは5つのテーマを掲げて,色々な方に色々な意見を伺い,多種多様な市民参加があるのだということを是非訴えたいと思う。


<宗田座長>
 テーマ案の1から4までは,委員の皆さんに御協力いただき,一緒に活動している仲間を集めていただいて実施してみたいテーマだと思っている。ただ問題なのは,西村委員以外の団塊の世代に来てもらわなければならないことだ。


<乾副座長>
 仲間同士で話すのも悪くはないのだが,あまり意味がないと思う。テーマについて検討する前に,円卓会議の位置付けをもう一度確認しておく必要があると思う。本来,フォーラムにおいて市民参加に関する課題などを出し合い,それを解決する方法等を考え,京都市に提案をしていくのだが,その課題やアイデアを出すに当たっても市民参加で幅広く意見を聞いていった方がいいだろうという発想から始まったものである。色んな立場の市民に参加してもらい,我々が気づかなかったことをお話していただき,新しい視点からの意見を求めようというのが円卓会議だと思う。まず,あくまでそういう意味合いで開催するということを確認しておいた方がいいだろう。それを踏まえると,昨年は具体的な事例を参加者に紹介しながら,それについて思うことを聞くことで議論を一定の方向を集中させ,課題や方法を見つけ出していくという進め方をした。今回もそういう進め方にするのか,あるいは集まってもらった人たちに抱え込んでいる話を出してもらって,「なるほど京都市民が抱え込んでいる問題はこんなところにあるのか」とか,「若者にはこんな課題があるのか」とか,話を炙り出すようなアプローチにするのか,どちらが良いのかなと思っている。1テーブル5人から10人くらい集まってわいわいと話を出し合い,最後に全体で振り返って京都の他世代の課題などを見ていく,そういうイメージで考えればいいのかどちらなのか。その辺りを確認したい。


<宗田座長>
 今のところ何も決まっていないので,これから決めていけばいい。私個人の意見としては,若者をテーマにした場合でも,若者に集まってもらいディスカッションを行うだけではなく,その中へフォーラム委員に参加してもらい,若者の意見にコメントしながら,ともに市民参加について考えていくという対話の形式にしてはどうかと思っている。若者だけがわいわいの意見交換しても市民参加は分かってこない。だから若者とは違う立場の人が何人か加わって,やり取りをする中で新たな発見をしていく方がいいのではないか。同じように団塊世代のグループにも団塊世代ではない方に入ってもらうことで,様々な立場の方の意見が交差するようなラウンドテーブルにしてはどうか。そのテーブルを3つか4つ設けると議論が深まる。そこから何か見えてくるのではないか。


<乾副座長>
 案として挙がっているテーマが基本なのだろうが,第3期の市民公募委員に今一番関心のあるテーマを掲げてもらい,テーマを掲げた人が中心となって意見交換を行うという形はとれないか。当然,足りない部分は他の委員さんがやってもいいのだが。例えば上村委員だったら「町内会費はなぜ払わなくてはならないのか」という話でいいのかもしれない。非常に新鮮な思いで課題を持って参画してこられた市民公募委員に,自分の市民目線の課題を投げかけてもらって議論をし,他の委員が茶々を入れるなり,聞き取るなりしてみてはどうか。


<宗田座長>
 座長として,フォーラムに新しく加わった委員がおっしゃっているテーマを拾い出してきたのだが。


<西嶋委員>
 テーマの3と4を一つにすることはできないのか。


<伊谷委員>
 お話を聞いていると,テーマというよりもカテゴリ別のテーブルを設けるというイメージのようなのだが,「それぞれのカテゴリの市民に何を聞きたいのか」ということが即ちテーマと言えるのではないか。一つのカテゴリに対して2つか3つ題材を出してディスカッションをするというイメージではないのかな。


<宗田座長>
 本日お示しした案は,若者,団塊の世代,障害者,外国籍市民,という,ある社会の中のグループを断片で切っている。それとは別に町内会費の話だとか別の縦軸を用意して,それぞれのグループに同じ質問を投げかけてみて,それぞれどういう意見の違いがあるのかを聞いてみてはどうかという御意見だ。それはいいアイデアかもしれない。


<伊谷委員>
 若者に町内会費等のテーマを投げかけてもコメントはもらえないかもしれないが,逆におもしろい発想が出てくるのではないか,という期待もある。


<宗田座長>
 大家さんが管理費の中から払っているのだろうけども,一人暮らしの学生は町内会費を納めなくてもいいことになっている。そのことを若者はどう思っているのだろうか。当然と思うのか,お金のかかることはしたくないと思うのか。逆に若者に対して町内会費の問題を投げかけることで,大人たちも「果たして自分たちはなぜ払っているのだろう」と考えるかもしれない。


<安本委員>
 テーマ4の「外国籍市民の市民参加」というものはちょっと微妙だと思う。私の知り合いにも外国籍市民の方がいらっしゃるのだが,そもそもそのようなことをお話にならない。選挙権もまだ持っていない状況なので非常に微妙なテーマだと思った。あと女性というか主婦というか,何かしたいけどなかなか何もできない,PTAにも属しきれない,そういう世代の人がいるので,テーマとしてそういうものがあっても良いかと思った。


<宗田座長>
 市民参加という大きなテーマを議論するうえで,きっちりと議論しなければならないテーマは沢山ある。その中でも女性というテーマは非常に大きな議論になると思う。例えば,地域女性会は男女共同参画社会が確立していない社会状況の時代に作られた組織だが,今では地域女性会の存在は共同参画社会に相応しくないという意見をお持ちの方も出てきている。女性の社会的地位,家庭環境は変化してきている。現代社会は女性にとって市民参加をしやすい社会になのかと問われれば,まだ反省すべき点が多くある。ところが女性というテーマは多様過ぎてしまう。主婦の方もいれば結婚していない女性もいるし,多様で非常に難しいテーマだ。


<上村委員>
 先日,「京都府女性の船」の参加申込について府庁に問い合わせたのだが,まちづくり推進課へ行って申込要綱もらえと言われた。そこでまちづくり推進課に行ったのだが,府庁へ行けと言われ,府庁に慌てて走ったことがあった。京都府下の他の市町村は「女性の船」に参加するに当たって協力的だ。しかし京都市は「勝手に行けばいい。京都市は知るか。」という態度だった。そんな応対をされたのは私のときだけかと思って他の参加者に聞いてみると,「市は府と喧嘩しているので協力を期待してもだめだ」と言っていた。女性をテーマとして考えたとき,京都市の取組はどうなっているのか不安だ。


<宗田座長>
 京都市は政令指定都市だ。政令指定都市は都道府県が行っている業務のいくつかを独自で実施できる。それが綺麗に分かれている業務なら非常にスムーズに進むのだが,府も市もやっているものがあって,女性に関する政策もその一つだ。府も市も同じ権限を持っているだけに,なかなか協調が難しいところが出てくる。最近は府市協調ラインによって,そのような二重行政から生じる弊害は改善されつつあるが,未だに二重行政の部分が残っていることは否めない。


<乾副座長>
 安本委員は「女性問題」のことを言ったのではなく,主婦層などの「何か引っかかっているがどこから手がかりを作っていいかわからない」と感じている人たちは,いったいどこから参加していけば良いのだろうということを指摘されたのだと思う。確かフォーラムでも過去に話題になったと思う。それは世代や年齢,性別で切れない話なのかもしれないが,取り分け主婦層の中にはそう考えている人が多いのかもしれない。「主婦層」という括り方をすると反発する方もいるので,テーマとして採り上げるには非常に微妙な問題だという宗田座長の御指摘もよく分かるのだが,安本委員が指摘されたことは確かに大事な部分のような気がする。若者や障害者,外国籍市民といった括り方がある一方で,「何かしたいけど何をしたら参加と言えるのか」というレベルの人たちもいる。そう感じている人たちが円卓会議に来たときに,どこのテーブルに参加してもらうのかといった辺りも問題だと思う。


<伊谷委員>
 昨年実施した際は,参加者をどのように集められたのか。


<宗田座長>
 昨年はひと・まち交流館で「NPO・市民活動見本市」を開催していた。今年はどのような状況か。


<事務局>
 今年は別の日程で実施する。


<伊谷委員>
 円卓会議は色々なタイプの市民に満遍なく集まってもらった方が良い企画なので,参加者をどのように集めるのかが気になっている。


<宗田座長>
 それに関しても委員の皆さんに御協力をお願いしたいと思っているのだが。


<伊谷委員>
 あまり知人同士で固まって話すのは良くないという意見がある中で,どのように人を集めるのかが気になる。


<宗田座長>
 我々の知り合い以外の若者や団塊の世代に方に来ていただくための方策は,もちろん万全を尽くすが,それらの世代の方たちだけで意見交換をするのではなく,フォーラム委員も議論に参加し,市民とフォーラム委員とが上手に交流していく中で意見交換ができればと考えている。市民参加の推進のために,様々な年代層にあった参加機会をきっちりと開拓していくことが第2期から持ち越された大きなテーマだ。一度きっちりと個別のテーマに基づいて議論し,若者や団塊の世代の参加しやすい方法,ツールとは何かということを議論するためにも,今回敢えてテーマとして挙げさせていただいた。


<長谷川委員>
 昨年は市政参加に関するテーマと市民活動に関するテーマに分かれて開催したが,市民参加の中には,市政への市民の参加と市民の自主的な活動という二つの側面がある。この点を踏まえないと地域の話をすればいいのか行政に対する意見を言えばいいのかが不明確になる。このままの案だと参加者が混乱するのではないか。


<宗田座長>
 難しいところだ。昨年は地域参加と市政参加に分かれて意見交換を行ったが,最初からそのように分けてしまうと,地域に関心のある人だけ,市政に関心のある人だけ,というように偏ってしまうのではないか。
一般的には若者は,NPOなどには参加しやすく地域には参加しにくいと言われているが,その点,団塊の世代はどうなのかとか,障害のある方の地域やボランティアとの関わりはどうなのだろうかとか,テーマごとに意見交換することで,それぞれの立場における地縁組織と志縁組織の関係が見えてくるのではないかと思っている。先ほど伊谷委員がおっしゃられたが,グループごとに共通のテーマについて議論し,最後に全体で議論の結果を共有するというやり方もあるかと思うのだが。


<事務局>
 企画案のうち,テーマ1から4までは提案書において今後の課題として取り上げられているキーワードである。市民に対して提案書をPRするという意味で御提案しているわけだが,本日御議論していただいた切り口に基づいてテーマを設定しても面白いと思う。


<宗田座長>
 テーマについてはまだ結論が出ていないが,円卓会議は実施させていただくということで御了承いただきたい。開催時期は9月になる可能性もあるとのことなので,日程調整を別途させていただく。
 ここまでテーマに関して議論を進めてきたが,本日の議論を踏まえて原案を検討し直して,自主勉強会やメール等で最終調整をさせていただく。


<乾副座長>
 これは提案なのだが,円卓会議に関しては,市民公募委員を中心に企画を組み立てていくところから進めていただくことはできないか。


<宗田座長>
 フォーラムの市民公募委員の任期は2年なので,1年目から負担を掛けるのは良くないと思う。


<大島委員>
 自主勉強会の中で考えていけばいいのではないか。


<宗田座長>
 余り頻繁に会議に出てきてもらい,責任を負っていただくのは避けた方がいいのではないか。乾副座長の御意見は良くわかるが,来年も円卓会議を開催する予定なので,それは来年にお願いしてはどうか。
 それでは,「平成18年度市民参加推進フォーラムの取組について(案)」の「提案の具体化」の1,2に関しては,本日の議論を踏まえて引き続き議論をすることとしたい。それから3の「市民参加円卓会議の開催」に関しては,本日の企画案を少し発展させた形で開催させていただくこととする。自主勉強会については先ほど述べたとおりだ。
 最後に「5 電子会議室部会の設置」についてだが,電子会議室は参加者が伸び悩んでいて苦しい状態だ。もちろん制度的にもシステム的にも問題があり,これまでそれらを随時改善してきたが,現在のところ好転していない。これまでの取組を通じて分かってきたことだが,どこの自治体でも電子会議室は衰退している。ブログの普及などインターネット社会は進んでいるが,唯一の成功の事例と言われていた藤沢市の電子会議室も発展していないことをみてもわかるように,電子会議室を取り巻く状況は非常に困難である。
 しかし当面は「市役所ひろば会議室」を続けながら「市民ひろば会議室」の試行実施を行うことで,最後の改善の努力を行ってみたいと思っている。その結果,どうしても電子会議室という仕組みが市民に必要とされていないということが分かれば廃止せざるを得ないと思っているのだが,その最後の改善を電子会議室部会で取り組んでいただきたいと思っている。なお,電子会議室部会においても公募委員の皆さんに御活躍ただくきたいと考えている。公募委員4名のうちから2名に御参加いただきたいと思っているのだが,その他の部会委員はどなたにお願いするつもりか。

 

<事務局>
 宗田座長と大島委員に御参画いただきたいと考えている。


<宗田座長>
 電子会議室はあまり状況が芳しくないので当面は私が部会長を務めさせていただく。それでは部会の設置については御了解いただいたということでお願いしたい。今までもそうだったが,電子会議室についてはフォーラム委員の皆さんにも御意見を伺いたいと思っている。御協力をお願いしたい。

 

6 その他
<宗田座長>
 それでは本日の議題は以上だが,最後に何かあれば伺いたいと思う。


<事務局>
 本日の話題に出ていたまちづくりアドバイザーについてだが,3名採用して今年の5月中旬から区役所に回っている。京都市の場合は特に安心安全のまちづくりをテーマとして,学区単位でそれぞれの学区の特性に応じた取組を発見していただき,地縁組織が中心となり活動を展開していただいている。まちづくりアドバイザーには,そのような安心安全のネットワークの形成のためのアドバイスをしてもらっており,ワークショップなどの企画を実施し始めている段階である。昨年は25学区で実施したのだが,今年は45学区をプラスして70学区で実施する予定だ。全体で220学区ほどあるので,だいたい3分の1くらいが今年で安心安全のネットワークができるということである。また,安心安全に関する事例集も作成させていただいた。これを読んでいただければ地縁組織もまんざら捨てたものではないということがわかっていただけるのではないかと思うので,委員の皆さんにお配りさせていただく。
 また,市政協力委員も本日話題になっていたが,市政協力委員は現在8千名ほどおられて,月2回の市民しんぶんの配布,広報板へのポスターの掲示,それから要望の取次ぎをしていただく仕事をお願いしている。しかし,現状のままでいいのかという論議も内部的には行っているところだ。特に先ほど話題に出ていた要望の取次ぎの点は必ずしも十分ではないのではないか,弱いのではないかという論議も出ている。あと,行政側としても資源が限られているなかで,何もかも行政ができるわけではないという実情もあろうかと思う。
 その点については,今後,フォーラムの中で事務局として意見を述べさせていただくが,委員の皆さんの率直な御意見をいただいて改善すべき点があれば改善していきたいと思うので,どうかよろしくお願いしたい。


<宗田座長>
 フォーラム委員の中で地縁組織を否定的に見ている委員は一人もいないと思う。むしろ地縁組織をどのように盛り上げていくかということを考えている。また,市政協力委員についてはフォーラムでも自主勉強会を含めて約5年にわたり議論してきた。以前も自主勉強会に市の担当者に来ていただき意見交換をしたことがあったので,我々はただ単に市政協力委員を否定的に見ているだけではない。先ほどおっしゃられたように改善の余地があり,その改善ができにくい部分も5年間の間に十分勉強してきたので,実情は良く存じ上げているということを一言申し上げておきたい。もちろん改善がなされてより良いものになっていってもらえればと考えている。
 それでは最後に傍聴者の皆さんに御意見,御感想をお伺いしたいと思う。

 

<傍聴者>
○他の審議会も傍聴者に配慮したものとなるよう,フォーラムの活動を広めていってもらいたい。

 

7 閉会
<宗田座長>

 他に御意見がなければ本日はこれで閉会とさせていただく。委員の皆さん,御協力ありがとうございました。傍聴の皆さんも御苦労様でした。事務局にマイクをお返しする。


<事務局>
 熱心な御議論ありがとうございました。委員の皆様には今後とも円卓会議などの活動について御協力をお願いすることになるが,よろしくお願いしたい。

 

【終了】

 


お問い合わせ先

総合企画局 政策推進室 市民参加推進担当
電話: 075-222-3178 ファックス: 075-213-0443

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