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京都市市民参加推進フォーラム第11回会議 摘録

ページ番号35270

2022年6月28日

 

日時:平成17年6月24日(金)午後1時30分~3時40分

 

場所:ひと・まち交流館 京都 第5会議室

 

出席:京都市市民参加推進フォーラム委員13名(川名委員,鈴木委員は欠席) 傍聴者:6名

 

 

1 会議次第

 

1 開会
2 座長あいさつ
3 京都市あいさつ(星川副市長)
4 新任委員あいさつ
5 議題
(1)市政参加・情報提供部会,市民活動部会の進め方について
(2)市民参加円卓会議(仮称)の開催について
6 部会活動
7 閉会

 

[配布資料]   太字のものは、下のPDFファイルでご覧になれます。
資料1 配席図
資料2 市民参加推進フォーラム委員名簿

資料3 市政参加・情報提供部会について(案)
資料4 市民活動部会について(案)
資料5 市民参加円卓会議(仮称)の開催について(案)

第11回会議

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2 摘 録

 

1 開会

 

2 座長あいさつ
<宗田座長>

 今日は部会に分かれて議論をすることになる都合上,従来とは違ったレイアウトで会議を行うのだが,いつもより傍聴席が遠く感じる。次回以降は席の配置も考えたいと思う。 
フォーラムにおいても大変力を入れていることだが,京都市では審議会の公開を進めている。しかし,このフォーラムの検討課題でもあるのだが,公開はしたけれどもなかなか市民に参加してもらえないという問題がある。このことに関しては電子会議室においても共通の悩みがある。パブリック・コメントなどで意見を言いたい方は大勢いるだろうし,「こんなことを知りたい」とか,「審議会を傍聴してみたい」という善意の市民の方は大勢いると思うのだが,なかなか市民の参加が進まないという状況にある。席の配置などは小さいことなのかもしれないが,やはり来てもらった以上,気持ちよく出席してもらえる配慮が必要ではないかと思う。そのようなことも含めて少しずつ検討しながら積み重ねながら,このフォーラムを進めて行きたいと思う。
 8月には市民参加円卓会議を実施し,公募委員が審議会に参画するうえで,どのような問題を抱えているかということについても話し合っていく機会を設けていこうとしているが,これからも市民の目線に立って市民参加推進フォーラムにできる役割を果たしていきたいと考えているのでよろしくお願いしたい。

 


 
3 京都市あいさつ
<星川副市長>
 本年度のフォーラムの開催に当たり,一言お礼の挨拶を述べさせていただく。
 皆様方には平素,市民参加に限らず制度各般に亘り,大変な御理解,御協力をいただいており,また,毎月,自主的に勉強会を実施していていただいているとも聞いており,この場を借りて御礼申し上げる。
 市民参加推進計画を作った翌年に市民参加推進フォーラムを設けさせていただくことになり,「どのようなものにするか」ということが議論になったのだが,やはりお若い方に集まってもらい審議会であっても「行動する審議会」として,市民との仲立ちをしていただけるような組織づくりができたらいいのでは,という思いを持って14年に発足させてもらった。
 西島安則前座長や宗田座長は,最初は大変だったと思うが,私たちが思っていたように運営をしていただいていており,心からお礼を申し上げる次第だ。
 フォーラムには本当にたくさんの御意見や御提案をいただき,電子会議室などでは設計までお願いしてきた経過があるが,本年度は市民参加推進計画ができて4年目にあたり,この間,随分,様々な施策が市民参加推進計画に従って進んできたが,一度ここで,計画の点検を委員の皆さんにお願いしたいと思っている。
 京都市が市民参加の取組を全庁的に始めたのが平成8年だった。私もその時のメンバーだが「市民参加検討プロジェクト」という組織を立ち上げ全局から職員が集まり,「市民参加とはなんだろう」というところから始まって,今日に至っている。
 当時は庁内の職員から「お前ら,市役所を壊す気か」ということも言われたし,市民参加推進計画を作るときにも,「そんなことをして大丈夫か」と随分心配をしてもらいながら,審議会の公開や審議会委員の市民公募やパブリック・コメントを計画に盛り込んだ。
このような取組は役所にとって非常に革命的なことであり,「ここ8年~9年でよくここまできたな」と私自身は実感している。しかし,それは役所の中での話であって,市民参加は,「形は整ったけれども緒についたばかりである」と我々も思っている。
 政策評価の中で「市民生活実感調査」というものを実施しているが,市民参加についてはaからeの評価の中でdであって,ほとんどまだ認知されていない状況だ。市民参加で情報公開を進めながら,行政と市民の方が一緒になって京都のまちづくりをやろう,ということが市民の皆さんのところまで届いていないということを我々も自覚している。
 この状態を今後,実感の伴ったものにしていくことが京都市の仕事であるし,皆様方の率直な御意見を伺いながら,京都が本当に誇りの持てるまちとして,まちづくりができるように,役所でも頑張っていきたいと思っている。委員の皆さんの率直な御意見をいただいて,その意見を新しい見直し計画にも反映させていきたいと思っているのでよろしくお願いしたい。

 

4 新任委員あいさつ
 事務局から3月で退任された浅野令子氏,宇戸純子氏の後任として,京都産業大学経営学部助教授の大木裕子,多文化共生センター・きょうと理事の鈴木暁子氏に委員として参画していただく旨の報告をし,大木委員から就任のあいさつをいただいた。

 

5 議題
(1)市政参加・情報提供部会,市民活動部会の進め方について

<宗田座長>
 本日は,京都市市民参加推進計画の点検に向けた部会の進め方と市民参加推進円卓会議の開催について審議する。部会の進め方については,資料の説明をした後,部会ごとに詳細について打合せをしていただくこととしており,そのため,机の配置をいつものロの字型ではなく,このような形にしている。事務局から資料の説明をお願いしたい。


[説明要旨]
 資料3,4に基づいて,「市民参加・情報提供部会」及び「市民活動部会」の活動目標,活動内容,今後のスケジュールについての事務局案を説明した後,委員各位の意見を伺った。


[意見交換]
<宗田座長>
 部会の構成については,これまでフォーラムで検討してきたことをまとめたものなので,ほとんどの方には御了解いただけていると思うが,まだ工夫する点があると思うので御意見があれば伺いたい。
 また,市民活動部会については市民活動総合センターなどへのヒアリングが予定されているが,フォーラム委員の中にもNPO活動に携われている方もいるので,自分たちでできることは自分たちでしつつも,新しいところにも聞きに行くというように,できるだけ効率的に自分の持っているものを最大限に使うということで進めていきたい。


<乾副座長>
 京都市の方で先行的に行っている部会の取組に類する調査などがあれば教えてもらいたい。同じようなことをしても無駄になってしまう。今の段階でどの程度のものを掴んでいるかを教えてもらえれば,これからの部会の話し合いでも非常に役に立つのだがいかがか。


<事務局>
 「まちづくり交流博」などの参画団体のリストについては資料を持っているし,「NPO・市民活動ハンドブック」は皆様方にも提供している。それ以外の部分については情報として集めていきたいとは思っている。


<乾副座長>
 Plan,Do,Seeという京都市でのはやり言葉があるが,そういう意味では京都市は,Seeの部分についての先行的な調査,まちづくり団体やNPO団体に対しての調査は,今の時点では行っていないのか。あるいは市民活動総合センターや景観・まちづくりセンターなどでも,ヒアリングなどのアクティブな形の調査はあまり行っていないと思ってスタートしていいのか。


<事務局>
 昨年「京の安心安全ネット総合プラン」を策定する段階で収集した情報などはできる限り集めていきたいと考えているのでよろしくお願いしたい。


<竹下委員>
 市民活動部会の調査対象は,学区単位の小さなまちづくりに関われている人たちの活動も含まれているのか。


<宗田座長>
 それを部会の中で決めてもらえばいいのだが,私も乾副座長も学区での活動も含めて考えていきたいと思っている。大変なのは確かだが。


<米丸委員>
 部会活動について,以前この場で事務局から提案をされていた内容では,計画の未着手項目や新たな参加手法の研究,住民投票制度なども含めた調査といったことをまとめあげていくというイメージを持っていたのだが,そのような未着手項目や新規項目についての検討ということについても,部会活動の中に組み込まれていると考えていいのか。先ほどの説明だと比較的現状を前提として,この研究をしていくように説明があったように受け止めたのだが。


<事務局>
 3月に開催した第10回会議において,京都市の計画の取組状況をまとめた「京都市市民参加推進計画の取組状況一覧」を資料として提供したのだが,それについても時点修正を行う必要があると考えているし,未着手項目を今後どのように展開していくかについても検討項目にしてもらいたいと思っている。


<宗田座長>
 この論点に関しても,後で部会の中で議論してもらいたいのだが,市民参加の取組の現状に対する市民の認識が結構厳しかったということもあって,公募委員制度や電子会議室といった既存の課題を取り上げてきたのだが,未着手項目についても検討すべきであり,是非そこまで辿り着きたいと思う。


<西嶋委員>
 「市民コーディネーターの養成」についてだが,その後どの程度進んでいるのか。


<事務局>
 「市民コーディネーターの養成」については,フォーラムの場で「単に養成講座だけでなく,その活用方法を含めた全体的な組み立て方が必要ではないか」ということで事業内容の御提案をさせていただいたと思うが,まず,最初の講座の開催については,7月の毎週土曜日,全5回で開催する予定になっている。
 養成した後の活用方法については事務局で検討中という状況で,まずは講座の開催まで漕ぎ着けたという段階だ。


<西嶋委員>
 申込状況はどうか。


<事務局>
 定員は40名であり,すでに定員を超える申し込みがあり,今は募集を締め切った状況だ。


<乾副座長>
 今回フォーラムで実施することは市民側からの点検ということになっているが,行政内部でやっている点検や仕組みなどと密接に連動すると思う。例えば事務事業評価などは評価の中に「参加の仕組み」に対する評価も含んでくるはずだ。また,市民参加の取組への職員側のスタンスや関わり方に密接につながっていくような気がする。 そういったところに全部調査をしていくことは大変な話なので,事務局側で行政内部の現状を整理整頓して情報として提供してもらえればありがたい。
 もう一点は両部会の情報交流をどのような形で図っていくかだが,事務局がメールなどで情報提供していくといったこともお願いできたらと思う。


<事務局>
 事務事業評価などの庁内のデータについてはもちろん情報提供させてもらうし,両部会には事務局も参画させてもらうので,情報の共有ができるようにしていきたいと思う。


<千葉委員>
 2つの部会の活動内容を見ていると,調査を行うことが活動の中心となっているが,フォーラムは調査をしたうえで社会の利益に還元されるような提言をすることが本来の目的だろうと思う。今回の12月中旬までの我々の目標は,まずは事実をはっきりつかもうというところにあるのか。


<宗田座長>
 こういった仕事は「診察」と「診断」と「治療」という3つに分けられると思うのだが,「治療」を急ぎすぎてはいけないと私は思っている。
 素人は「診察」をしてデータを集めるということをせずに「風邪だ」といった形で病気を決め付けて薬を出したがるのだが,本当は「診察」を丁寧にしたうえで,「診断」をしなければならない。つまり調査をしっかりしないと,間違った「診断」に基づいて間違った「治療」をしてしまう危険性がある。
 特に市民参加推進フォーラムは2期目であり,一応それなりの「治療」というべき市民参加推進計画を持っている。それを「診察」するということは成人病にかかっている患者さんを診ていくようなもので,かなり丁寧に調査しないといけないと思う。どうも一筋縄では解決できない問題があるようだ。ただし,千葉委員がおっしゃっていることはもっともなことだ。


<千葉委員>
 いわば「治療」と「診察」の両方を一編に進めていこうということか。順序でいうとまず調査をしっかりしようということか。


<宗田座長>
 もちろん各部会で話し合っていただければいいことだが,まず「診察」ありきだとは思う。


<千葉委員>
 私もそう思う。


<事務局>
 事務局で事前にできる情報収集などはさせていただく。


<宗田座長>
 特になければ次の議題に入らせていただく。

 

 

(2)市政参加円卓会議(仮称)の開催について
[説明要旨]
 資料5に基づいて,「市民参加円卓会議(仮称)」の事務局案を説明し,委員各位の意見を伺った。


[意見交換]
<宗田座長>

 公募委員の方にアンケート調査をして,できれば円卓会議にも来てもらうということだ。ところで当フォーラムにも公募委員の方が参画しているが,皆さんは他の審議会の公募委員を務めている方と面識はあるか。


<竹下委員>
 ないと思う。


<宗田座長>
 このフォーラムの公募委員の考え方は当然よく分かるのだが,他の審議会とフォーラムが同じような状況になっているとは思えないので,この機会に公募委員同士で意見交換をしていただければと思っている。「公募委員制度はうまくいっているか」といったことを話し合っていただきたいと思っている。公募委員同士の方が悩みは聞きやすいかもしれない。公募委員制度が導入されて数年が立ち,90名近くの方が在籍しているわけだから,意見を聞いてみる時期にきているのではないかと思う。


<事務局>
 公募委員の方は2つまで兼職できることになっているので,事務局で把握している88名の中には重複している方もいるかもしれない。一番公募委員が多い審議会は「京都市外国籍市民施策懇話会」で7名在籍している。その次は当フォーラムで4名,その他はだいたい2名程度の公募委員に参画してもらっている審議会が多い。アンケートをして円卓会議にも参加してもらいたいと思う。


<宗田座長>
 このフォーラムに傍聴に来てくれている方の中にも公募委員をされている方がいたようだが,傍聴者にも円卓会議に参加してもらいたいし,傍聴に来た人の意見を聞いてみてもよい。


<大島委員>
 公募委員は現職の方ばかりで,過去に公募委員をされていた方は含まれないのか。


<宗田座長>
 むしろ過去の方が大事かもしれない。「嫌気が差してやめた」という方もいるはずなので。現職でないほうが言いやすいこともあると思う。


<事務局>
 公募委員のデータは事務局でも持っているが,基本的には個々の審議会を所管している所属にお願いをして参画を呼びかけてもらわないといけない。我々が横断的に呼びかけることは個人情報保護の観点から難しい。ただ過去の公募委員についてもできる限り呼びかけていくことは必要だと思っている。


<江田委員>
 我々が他の審議会を傍聴してみてもいいのではないかと思う。残念ながら他の審議会が「いつ,どこで,何回やるか」ということがわからない。このフォーラムはちらしを作成しているから知ることができるのだが,他の審議会は見掛けない。


<事務局>
 京都市のホームページに「市民参加情報カレンダー」を設置して,審議会の公開などの情報を広報している。


<宗田座長>
 そもそも電子会議室もそうだが,インターネットの掲示板というものは決して使いやすいものではない。市民の皆さんに「インターネットで掲載しているから見てくれ」と呼びかけても難しいところがある。かとってインターネット以上に安価で情報を提供する方法がないという厳しい現状がある。


<西嶋委員>
 やはり効果的なのは「市民しんぶん」だ。「市民しんぶん」に審議会の公開について一覧を載せるといったことを行えば効果はあると思う。


<事務局>
 市民参加推進条例には,審議会を開催するときはできるだけ広く広報を行わなければならない旨が定められており,各所属では「市民しんぶん」や「市民参加情報カレンダー」,ちらし配布などの手法を使って周知をしている。
 ただし,「市民しんぶん」については原稿の締め切りの都合上,急遽開催の決定した審議会などは掲載することが難しい場合もある。また,当フォーラムのようにちらしを作って図書館などに設置しているところもあるのだが,すべての公開している審議会で実施しているかというと現状はそうではない。そのような問題点を公募委員へのアンケート調査などを行うことで,市民に情報が効果的に届くようなPRの方法なども研究していきたいと思っている。


<宗田座長>
 この件については「市政参加・情報提供部会」の方でゆっくりと検討をしたいと思うが,江田委員が言ったことは他の審議会を傍聴してくるということを日常的にやった方がいいということだった。時間があれば我々自身が傍聴をするよう心がけたいと思う。


<乾副座長>
 円卓会議の方に話を戻すが,市民公募委員に来てもらうことはとても面白いと思う。ただし,この円卓会議自身のデザインをしておかないといけない。「市民しんぶん」に掲載することを考えるとあまり時間もない。
 まず,「どのような人に来てもらうか」ということがあるが,市民公募委員に来てもらい市民公募委員が話すということはとても面白いと思う。だが,そのようなデザインをしていくとするならば,いくつかグルーピングしなければならないと思う。「市民公募委員は有効か?」というテーマならばそのままでいいのだが,もし他の立場の方も議論に入るとすると,グルーピングをしないといけない。それをどうするのか。 
 要するに「どんな人に来てもらうか」という参加者のデザインをして,人を集めていかなければならない。今の案のだと参加者は市民公募委員やまちづくり団体やフォーラム参加者ということになっているので,そういう人たちが集まったときに何について語るのか,ということをきっちりとテーマとして人に伝わるような形で言葉を選んでおかなければ,誰も来ないと思う。「市民参加について考えます。誰か来てください」だけではおそらく人は集まらない。もともと何をやっても人が集まらないということはあるのだが,それでも来てもらう努力を必死になってしなければならない。
 まちづくりの団体や地域の方にどんな言葉で呼びかけるのか,また,どんなテーマだったら馴染むのかといったことが見えてこない。そこが非常に大事なところだと思う。今の段階で,事務局はその辺りのことをどのように考えているのか。


<事務局>
 それでは,市民参加円卓会議の企画案についての簡単な資料を事務局で作成しているのでお配りする。

 

[追加資料の配布]
 事務局から委員各位に「市民参加円卓会議企画案」の資料が追加配付された。

<宗田座長>
 「市民公募委員の皆さんに聞きました!」のところのコーディネーターは市民公募委員の方にやってもらってもいいかもしれない。


<事務局>
 2時間という限られた時間の中で,これだけのプログラムを実施できるか否かについては事務局でも検証できていない。


<宗田座長>
 円卓会議を2つやってはどうか。


<乾副座長>
 公募委員とまちづくりの関係者を語らせたいという気もする。


<宗田座長>
 委員の皆さん,何かアイデアはないか。


<西嶋委員>
 アイデア以前に,このプログラムを2時間では実施するのは到底無理だと思う。ただやっただけで終わってしまうのではないか。開催日は日曜日なので「仕方ないな」という気持ちで4時間でも5時間でも休憩を挟んでやるべきではないかと思う。


<宗田座長>
 会場の手配の関係は大丈夫か。


<事務局>
 おそらく会場は押さえられると思う。午前に実施時間を設定した理由は,当日,ひと・まち交流館内で「NPO・市民活動見本市」が開催されていることもあり,そのイベントとの兼ね合いがあったからだ。お互いに客の取り合いのような状態になるのは避けなければならないと思う。


<宗田座長>
 「NPO・市民活動見本市」は何時から何時まで行われているのか。


<事務局>
 10時30分から17時までだ。


<乾副座長>
 市民活動に携わっている方の立場からすると「見本市」との兼ね合いで一日拘束されてしまうことになり,しんどい面があるかもしれない。だが,それ以前にこの円卓会議を何のために行うのかという軸足をきっちり確認しておいたほうがいいと思う。 
 そもそもはフォーラムが計画の点検をするときに,フォーラム委員自身も調査活動なども行うが,それに加えて「市民の意見を出し合う場を作ろうではないか」ということだったと思う。そのときにどのような人に来てもらってどんな話ができるのか。
 一つの案としては,たくさんの市民に集まってもらい意見交換を行うというイメージがあるのだが,これはなかなか難しいし,焦点が定まらない。今の案では公募委員と各種団体,NPOと地域団体が参加することになっているが,フォーラムが何を投げて何をもらうかというところが一番大事だと思う。
 いくつかの方法があって,中心となるフォーラム委員が話をして,そこに話題提供をしたうえで,周辺にいる人が意見を返すというやり方が一つある。たぶんこれだと話題は非常に絞り込みやすいが広がりがあまりない。
 成果として何を求めるのか。どちらかというとフォーラムが主体となって何かを投げかけておいてそこに何かをもらうのか,それともフォーラムが材料をもらうつもりで意見交換をわいわいとやってもらうのか,どちらなのか。


<宗田座長>
 後者の方で,フォーラムが材料をもらうということは検証作業をしていくうえで
大きな課題だと思っている。公募委員は基本的に「NPO・市民活動見本市」と直接関係のない人たちなので,この機会に「見本市」を見ていただき,別室で公募委員をテーマにじっくり議論をしようということだと思う。
 あと,この「見本市」のように様々な立場の方が一同に会すると,そこら辺で色んな議論や情報交換などが生まれる。そういったことを我々が聞いて歩くということもしないといけないと思う。個別の団体にヒアリングに行くと手間もかかるし,話し合いにもっていくまで時間もかかる。ところが「見本市」のように人が集まっていると,ちょっと我々が出かけていくだけで,わっと意見が集まってきて,効率的に意見を聞きやすい状況になる。この円卓会議は「点検の材料をもらう場」ということでいいのではないかと思う。


<乾副座長>
 私も材料集めの方がいいと思うが,材料集めだとすると,縦に2つのイベントを並べるのではなく,横にならべて,第2部で全員集まって交流しながらそれぞれの報告をして,もう一度意見を出し合うというデザインの方が運営しやすいし飽きないと思う。グループごとの話が1時間半,終わった後での意見交換が1時間,プラスアルファ30分という形で,3時間あればなんとか走り抜けられると思う。そうすると10時から始めて13時くらいまで,もしくは10時30分から始めて昼食休憩を取ってから最後に1~2時間くらいとる,というストーリーは作れると思う。100%フリトークではなくて,共通の話題ができるような切り口をそれぞれのグループに提供しておいて,最後に寄せ集めるというやり方はできそうな気がする。
 もう一つの課題としては,来たくなるようなキャッチフレーズがいると思う。そういう話も大事だと思う。公募委員だけではなく,他の審議会の傍聴者の方を呼ぶなど,もう少し参加者を膨らませた方が面白いと思う。


<宗田座長>
 市民参加円卓会議に関しては乾副座長の案をベースに,もう少し詳しくまとめて委員の皆さんにお知らせするということにしたい。


<藤澤委員>
 「市民コーディネーター」の養成講座を受講されている人にも出席を呼びかけてみたらいいと思う。


<事務局>
 詳細が決まったらPRさせていただきたいと思う。


<西嶋委員>
 乾副座長が述べた案で実施するならば,朝からではなく昼一番からやったらどうか。休憩を挟むと参加者も少なくなってしまうかもしれない。


<宗田座長>
 時間に関しては今後,市民活動総合センターの「見本市」の都合もあるので調整をさせていただくということにしたい。では,この円卓会議の件に関しては今日出された意見をもとにもう少しまとめたいと思う。
 それでは,フォーラムの議論はここまでとし,これから部会ごとに分かれてそれぞれの活動について詰めてもらいたいと思う。
 なお,星川副市長は他の公務の都合上,ここで退席される。ひとことお願いしたい。


<星川副市長>
 本日は「毎回でも聞かせていただきたい」という気持ちで議論を聞かせていただいていた。円卓会議の「市民公募委員の皆さんに聞きました」という企画は,私も魅力的な企画だと思うが,趣旨は「もっと市民参加を市民の皆さんに知ってもらうために」ということではなく,乾副座長の話にもあったが「公募委員制度は機能しているのか?」というところにまで掘り下げて聞いてもらいたい。その辺も御相談していただければと思う。


<傍聴者>
 一言発言をさせてもらいたい。今日の議論は審議会等で話し合われたことが,どこまで一般市民の方に浸透しているのか,活きているかということが問題になっていると見受けられたが,審議会によっては特定の方の発言に偏っているものや,傍聴者の発言を一切認めない審議会もある。私の感覚ではかなりの審議会が一般市民とは離れた場所で勝手に行われているような感じがする。そのような状態では市民には浸透していかないと思うし,審議会で話し合われた内容が一般市民の中に活きて行かないように思える。もし時間があるのであれば傍聴者の発言も認めてもらえるようにしてもらいたい。


<星川副市長>
 市民参加の取組はこれからだと思っている。先ほど「役所にとっては革命的なことだった」と申し上げたが,役所に限らず,審議会の委員の先生方の中にも「自由な発言するためには非公開にすべきだ」と思っている方も少なくない。現にそのような部分もあるので,これまではほとんど非公開で実施してきた。だが今では,個人情報などの非公開情報を取り扱っている審議会以外はすべて公開をしている。ただ,取組が始まったばかりなので,お互いに不慣れな部分がある。これからご意見をいただきながら傍聴者のことについても考えていければと思う。
 ただし,審議会によっては傍聴者の方にまで発言をいただくような形になるかどうかについては,それぞれ審議会の性格もあるので難しい。その代わりに傍聴者の意見をアンケートなどで取り入れているところもある。この点についても円卓会議などの場で議論をしていただければと思う。


<宗田座長>
 市民参加推進フォーラムでは西島前座長の時代から,アンケートなどで傍聴者の意見を聞く取組をしていて,私が座長になってからは会議の最後に傍聴者の方の意見を聞くようにしている。せめて市民参加推進フォーラムは突破口を開いていきたいという思いがあるので,傍聴に来てもらった以上,何か意見を言ってもらえる機会が必要だとは思っているが,そのためのノウハウも開発していかなければならない。時間を掛けていかなければならない問題だと思う。
 それでは,今から部会に分かれて議論を行うこととする。

 

 

6 部会活動
「市政参加・情報提供部会」「市民活動部会」に分かれて,今後の部会活動について意見交換が行われた。
※議事内容は別紙「市政参加・情報提供部会」「市民活動部会」議事概要参照

 

7 閉会
 それでは本日はこれで閉会とさせていただく。委員の皆さん,御協力ありがとうございました。

 

お問い合わせ先

総合企画局 政策推進室 市民参加推進担当
電話: 075-222-3178 ファックス: 075-213-0443

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