スマートフォン表示用の情報をスキップ

市長記者会見(2006年6月21日)

ページ番号14194

2013年6月7日

平成18年6月21日桝本市長定例記者会見資料

はじめに

 

 本日は,皆様にお知らせしたいことが2点ございます。
 1点目は,「平成17年の京都市観光調査結果」についてでございます。
 2点目は,「ゼスト御池の社長の全国公募」についてでございます。

 

1 平成17年の京都市観光調査結果について

 

 はじめに,「平成17年の京都市観光調査結果」についてでございます。
 平成17年の入洛観光客数は,観光関連団体をはじめ多くの市民の皆様と力を合わせて取り組んだ結果,前年と比べて173万人,3.8%増加し,過去最高の4727万人を記録致しました。中でも,外国人宿泊客数は73万人と,前年比34.2%の大幅増となりました。
 また,観光消費額も,前年比608億円,11.4%増となる5956億円に上り,同じく過去最高を記録致しております。
 平成12年に,私は,当時約4000万人でありました観光客数を10年間で1000万人増加させるという「観光客5000万人構想」を宣言し,以来,観光振興を都市経営上の最重要政策の一つに位置付け,「京都・花灯路」など京都ならではの観光資源の創出や発掘,きめ細やかな情報発信,国内外からお越しになる観光客の受入環境の整備など,100を超える施策を展開してまいりました。
 こうした取組に合わせ,関係者並びに市民の皆様の大変な御努力によりまして,観光客数は5年連続で過去最高を記録し,目標年次である平成22年までの中間点,5年で4700万人を超えることができました。私自身,「観光客5000万人」という大目標は必ずや達成できるという確固とした自信を持つことができ,共に御尽力をいただきました皆様に心から感謝申し上げる次第でございます。
 増加要因を分析致しますと,「嵐山・花灯路」の初開催や愛知万博との相乗効果,ビジット・ジャパン・キャンペーンと連携した外国人観光客の誘致促進,全国的な京都ブームなどでございます。私は,1人でも多くの皆様に,日本の財産・世界の宝である京都にお越しいただき,本物の京都の奥深い魅力をゆっくり,じっくりと楽しんでいただき,「京都に来て良かった」「また京都を訪れたい」と言っていただける観光を是非とも実現したいと考えております。
 そのためには,滞在型観光や体験型観光と呼ばれる観光政策を推進することに止まらず,トランジットモールや放置自転車対策の強化も視野に入れた「歩いて楽しいまちなか戦略」,更には,歴史都市・京都にふさわしい建築物の高さ規制やデザイン誘導,屋外広告物対策の強化,京町家の保全・活用などを柱とする「新たな景観施策」といった京都の将来を見据えた大事業も合わせて展開し,京都の魅力や活力に更に磨きをかけていくことが重要であると認識しております。そして,このことが観光立国・日本の牽引役を果たすと同時に,景観・文化・観光を柱とする「京都創生」を大きく前進させると確信いたしております。
 引き続き,関係者や市民の皆様の御理解と御協力をいただきながら,「京都おこしやす大学」の開設や「海外情報拠点」の設置など,本年1月に策定致しました「新おこしやすプラン21」に掲げる121の政策を着実に推進すると同時に,国の御支援を得て魅力あふれるまちづくりの実現に全力を傾注してまいります。そして,京都府や京都商工会議所,京都市観光協会などとスクラムを組み,オール京都で「観光客5000万人構想」の早期実現を図ってまいる決意であります。

 

2 「ゼスト御池」の社長の全国公募

 

 次に,「ゼスト御池」の社長の全国公募についてでございます。
 ゼスト御池は,京都市を代表するシンボルロードである御池通の地下に,市民の憩いとショッピングの場である地下街や約1000台にも及ぶ地下駐車場,更には公共地下道を併設した市民生活に直結した施設であります。建設及び管理運営は,極めて公共性の高い施設であることから,京都市の第三セクター「京都御池地下街株式会社」が担っており,京都市が資本金の約58%(約20億円)を出資致しております。
 近年は,会社の経営努力が実り,平成15年度からは単年度黒字を計上し,平成17年度も約6000万円の黒字を確保することができましたが,多額の建設資金の大半は,民間資金で賄うという仕組みを採用していたため,借入金の償還が長期にわたり,ゼスト御池の経営を圧迫しております。また加えて,バブル経済の崩壊などにより当初想定しておりました収益が大きく下回るなど,厳しい経営を強いられております。
 そこで私は,市民の大切な財産である地下街等を将来にわたって守っていくため,ゼスト御池を抜本的に生まれ変わらせることを決意し,第1弾としてこの2月市会において,信用補完としての損失補償を今年度予算に盛り込み,市会の議決をいただきました。
 そして今回,経営改革の第2弾として,筆頭株主である京都市が主体となって,情熱と活性化方策を持ち合せた社長を全国から公募・選定し,来年の6月からは,公募社長に会社を経営していただくという思い切った改革を実行することといたしました。応募条件やスケジュール等については,お手元の資料のとおりでございますが,小売・飲食関連業務や複合施設経営,経営コンサルタント業など,優れた経営手腕・ノウハウをもつ民間の英知を確保するため,座して待つのではなく,きめ細やかな情報発信や情報収集を出向いて行うなど,精力的な公募活動を展開するよう担当部局に指示致しました。
 ゼスト御池は,来年,開業10周年を迎えます。これを節目にゼストが新しく生まれ変わり,更に楽しく,賑わいのある施設となるよう,京都御池地下街株式会社の積極的な経営改革・経営努力をしっかりと京都市としてサポートしてまいる所存です。

 私からは,以上でございます。

 

平成18年6月21日 (市長記者会見資料)

 

京都市
産業観光局観光部観光企画課
TEL 222-4130

 

平成17年の京都市観光調査結果について
~観光客数4700万人を突破!最高記録を更新!~

 

 京都市では,平成12年に「観光客5000万人構想」を宣言して以来,観光振興を都市経営上の最重要政策の一つに位置付け,京都ならではの観光資源の創出や発掘,きめ細やかな情報発信,国内外からの観光客の受入環境整備など,100を超える施策・事業を展開してきました。
この度,平成17年の観光調査結果がまとまり,入洛観光客数が4700万人を突破,5年連続で過去最高を更新するとともに,観光消費額についても過去最高の5956億円に達するなど,目標達成へ向けての大きな前進が明らかになりました。
 今後とも,本年1月に策定した「新京都市観光振興推進計画 ~ゆとり うるおい 新おこしやすプラン21~」に掲げる21の戦略的施策と100の推進施策をオール京都の体制で着実に実行し,「観光客5000万人構想」の総仕上げを図っていきます。

 

1 調査結果の概要

 

1)入洛観光客数は4727万1千人に(5年連続過去最高) 
平成17年の京都市の入洛観光客数は,これまで最も多かった前年(4554万4千人)を172万7千人(3.8%)上回る4727万1千人となり,5年連続で過去最高を記録しました。
平成12年の「観光客5000万人構想」宣言時に約4000万人であった観光客数は,順調に右肩上がりで推移し,目標年次の平成22年までの中間点(5年経過時点)で4700万人を超え,大きな目標達成に向けて更に前進しました。

2)観光消費総額は5956億円(2年連続過去最高・5年連続アップ)
平成17年の京都市における観光消費総額は,5956億円に達し,前年比で608億円(11.4%)増加しました。また,観光客一人当たりの平均消費額は12600円となり,前年比で857円(7.3%)増加しました。
平成12年の構想宣言時と比較すると,1557億円(35.4%)増加しています。

■観光客数・観光消費額の推移

観光客数・観光消費額の推移
区分平成12年
(2000年)
平成13年
(2001年)
平成14年
(2002年)
平成15年
(2003年)
平成16年
(2004年)
平成17年
(2005年)
観光客数
(単位:千人)
405124132242174437404554447271
観光消費総額
(単位:億円)
439944404447479453485956
1人当たり平均消費額
(単位:円)
108591074510544109601174312600

 

3)外国人宿泊客数が34.2%増の73万人(2年連続過去最高) 
修学旅行生は,100万人の大台を維持
平成17年の外国人宿泊客数は73万人を記録し,前年と比べ19万人(34.2%)の大幅増となりました。平成12年との比較では,1.8倍にも上っています。
また,修学旅行客数は,全国の対象生徒数が減少(前年比△1.7%)する中,100.6万人(前年比△0.2%,1.7千人減)と,平成13年以降100万人の大台を維持しています。

 

2 要因分析

 

オール京都での多彩な観光振興施策の推進,様々な機会を捉えた積極的な観光客誘致活動が功を奏し,年間を通して好調を維持している。

1)「嵐山・花灯路」の初開催
12月に初めて開催し,記録的な寒さにもかかわらず,63万人を集客。
12月の観光客数は,前年比9.6%増(月別では最大の伸び)。

2)愛知万博(正式名称:2005年日本国際博覧会)との相乗効果
… 万博開催という機会を捉え,万博と京都観光をセットにした旅行企画の宣伝等,海外メディア・旅行会社への積極的なPR活動や,万博会場・中部国際空港から京都へのアクセスマップを4か国語で作成・配布するなど,きめ細かな外国人観光客誘致作戦を展開。
その結果,万博開催と重なる時期(4月~9月)の観光客数は,前年比5.1%増。

3)滞在型観光・体験型観光の推進
京都の夜の新たな風物詩として定着した「東山・花灯路」のほか,伏見酒蔵通りや貴船,高雄など各地域がライトアップ事業を実施。
観光オフシーズン対策,新たな観光ソフト創出を兼ねて,冬の京都を体験して楽しむ100を超える催しを盛り込んだ新・体感型観光推進事業「百人百京(ひゃくにんひゃっけい)」を,10月から展開。

4)NHK大河ドラマ「義経」放映の効果
… 義経をテーマとした「京の冬の旅」キャンペーン,散策マップ「京都 義経伝説をゆく」の作成などの取組を展開。
訪問地調査で「鞍馬・貴船」が,7位に上昇(前年14位)。

5)ビジット・ジャパン・キャンペーン事業と連携した外国人観光客誘致
海外における観光セミナーや舞妓派遣によるイベント実施をはじめ,現地旅行エージェント・マスコミ招聘事業,きめ細かな受入環境整備など,国のキャンペーンと連携した誘致活動を実施。
 
6)三大祭の曜日配列
祇園祭の宵山・山鉾巡行をはじめ,三大祭の開催日が土日と重なるなど,更なる追い風に恵まれたことも背景に。

7)全国的な「京都ブーム」
近年,ゆとりや潤い,癒しなど,文化的・精神的な充足感が求められる中,全国的に「和」に対する関心が高まっており,寺院・神社をはじめ,町家,着物,京料理など,京都ならではの魅力に脚光が当たり,各種メディアでも盛んに京都を特集。

 

平成18年6月21日 (市長記者会見資料)

 

京都市
都市計画局都市総務課
TEL 222-3671
京都御池地下街株式会社
TEL 212-5000

 

「ゼスト御池」の社長の全国公募について
~情熱・手腕・アイデアのある人材を募集~

 

 京都市を代表するシンボルロード・御池通の地下に位置するゼスト御池は,地下街や駐車場,公共地下道を併設した公共性の高い施設であり,建設及び管理運営は京都市の第三セクター「京都御池地下街株式会社」が担っています。
 平成15年度からは単年度黒字を計上しておりますが,建設に要した多額の借入金の償還やバブル経済崩壊の影響等により,厳しい経営を余儀なくされています。
 京都市では,京都御池地下街株式会社の筆頭株主(京都市が資本金の約58%を出資)として,市民の財産である地下街等を将来にわたり守っていくため,経営改善に向け抜本的な改革に着手し,第1弾として今年度予算に信用補完としての損失補償を計上しました。更にこの度,改革の第2弾として同社の社長の全国公募を行うこととしました。
 来年の開業10周年を節目に,更に楽しく,賑わいのあるゼスト御池として大きく変革できるよう,京都御池地下街株式会社の経営改革を促進して参ります。

1 趣旨
ゼスト御池(京都御池地下街株式会社 代表取締役社長 大島仁)の抜本的な改革にこれまで以上に大胆に取り組むため,広く全国から社長としての人材を募るもの

2 応募条件
年齢,性別,経歴等一切問わない。
社長として,ゼスト御池をどのように活性化させるのかという「情熱」と「方策案」を持った人材を求める。

3 応募方法
履歴書及び活性化方策案についての書類(形式自由)を提出

4 審査
審査委員会による審査
書類審査(第一次審査),面接審査(第二次審査)

5 採用条件
当面,調査役の役職で採用し,経営状況等を十分に把握していただいたうえ,平成19年6月開催予定の株主総会及び取締役会を経て,新社長に就任させることとする。
1)勤務 基本的に常勤
2)報酬 月額60万円程度
これ以外に成績に応じて,取締役会の決定により,成功報酬も可能

6 タイムスケジュール(予定)

タイムスケジュール(予定)
平成18年7月1日募集開始
平成18年8月31日募集締切
平成18年9月審査期間
平成18年10月候補者決定 調査役として採用
平成19年6月株主総会及び取締役会 新社長就任

 

(参考)
ゼスト御池の概要
1)名称
京都御池地下街株式会社
2)所在地
中京区御池通寺町東入下本能寺前町492-1
3)設立年月日
第三セクター化:平成元年7月14日(前身の京都駐車場株式会社の設立は昭和43年7月19日)
4)業務内容
店舗(50店舗),公共地下道,地下駐車場(980台)の管理運営等
5)資本金
34.95億円(うち京都市出資額20億4千万円(58.4%))
6)業績推移(単位:千円)

業績推移(単位:千円)
期(年度)第36期(15)第37期(16)第38期(17)
当期利益27557489660807
累積利益-1155794-1150898-1090090
総資産203343441974991619130523

お問い合わせ先

京都市 総合企画局市長公室広報担当

電話:075-222-3094

ファックス:075-213-0286

フッターナビゲーション