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市長記者会見(2005年4月6日)

ページ番号13893

2013年6月7日

平成17年4月6日 桝本市長定例記者会見資料

はじめに

 

 本日は,今年度最初の記者会見でございますので,年度当初に当たって,私の所感を申し上げましたのち,皆様に2点お知らせしたいことがございます。
 1点目は,市民の皆様の安心安全な暮らしを確保する「新型消防ヘリコプター「ひえい」の配備とスーパーコマンドレスキューチームの創設」について,2点目は,京都の総合的な歴史情報をネット上で発信する「フィールド・ミュージアム京都の完成」についてでございます。

 

1 年度当初の所感

 

 はじめに,年度当初に当たっての所感でございます。
 我が国は,経済が緩やかな景気回復基調にはあるものの,踊り場からは抜け出せず,加えて世界でも類をみない速さで進行する少子長寿化とこれに伴う労働者の減少や経済活力の低下,そして地球温暖化をはじめとする環境問題など,今日多くの困難な課題に直面しております。また,国の三位一体改革は,財政面での地方自治の確立には程遠い状況にあり,地方分権を巡る改革は,いまだ途(みち)半ばにございます。
 このような激動の時代を迎え,私は,権限と財源に裏付けられた責任ある執行体制の下,まずは,市民生活の安心安全を確保するとともに,子育て支援など福祉政策にしっかりと取り組み,他方で歴史都市・京都の創生や地球温暖化対策など,京都の将来にとって欠かせない重要政策を,市民の皆様との信頼とパートナーシップで着実に実行することが,私に与えられた使命であると認識いたしております。
 そのため,全庁一丸となった「攻めの改革」と「大胆かつ戦略的な都市経営」を徹底しながら,財政の健全化をしっかりと見通した平成17年度予算を「ますもとマニフェスト実現の有言実行予算」として編成いたしました。「ますもとマニフェスト」でお約束いたしました111の政策すべてに着手するなど,京都市基本計画第2次推進プランを年次計画通りに着実に推進してまいります。
 4月1日付けの人事異動と組織改正では,直面する困難を乗り越え,経営感覚とスピード感のある市政を着実に推進するため,新たに星川茂一副市長と大槻泰収入役を登用いたしました。
 また,京都創生推進室と景観企画課を新設するなど,京都創生の総合的な取組の推進と創生策の重要な柱である景観政策を強力に推進するほか,京北町との合併を契機に農林業の振興を図る「農林振興室」や産学公連携による新産業創出の体制整備を行いました。
 更に,全国に先駆けてこの4月1日に施行いたしました地球温暖化対策条例を実効あるものとし,全国のモデルとなる環境政策を推進するため,気候ネットワーク代表の浅岡美恵(あさおか みえ)氏に環境政策顧問をお願いいたしました。
 市バス・地下鉄事業及び上下水道事業におきましては,徹底した経営健全化とサービス向上を目指し,また,教育委員会では,市立高校の再編をはじめとする新たな教育改革を行うなど,全任命権者におきましても第2次プランを着実に推進するための体制整備を行いました。
 一方,これまで,政策・事務事業評価など市政全般にわたる情報の公開に加え,パブリックコメントやワークショップなどの市民参加による市政運営を積極的に進めてまいりましたが,大阪市の職員厚遇問題を契機に行政,公務員に対する信頼感が揺らいでおりますことに私は,大きな危機感を抱いております。行財政改革の手を決して緩めることなく,市民の皆様への説明をしっかりと行いながら,市民の目線に立った共感的理解が得られる市役所づくりに邁進してまいる決意でございます。
 京北町との合併により新たな京都市がスタートした記念すべき年でもございます。全職員一丸となって,新しい地域主権の時代を京都から切り開いていくための「大きく羽ばたく飛躍の年」にしてまいりたいと考えております。
 新たに京都市民になられた京北地域の皆様を含め,147万人の市民の皆様との信頼関係を更に深めながら,山田啓二京都府知事と府市協調を更に進め,「京都にいつまでも住み続けたい」と実感していただける存在感のある「時を超え 美しく ひと輝く 歴史都市・京都」の創生に全力を挙げてまいりたい,と決意を新たにしております。

 

2 「新型消防ヘリコプター「ひえい号」の配備」と

 

 さて,「新型消防ヘリコプター「ひえい号」の配備」と「スーパーコマンドレスキューチーム」の創設についてでございます。
 近年,台風や集中豪雨,地震発生など,日本列島で自然災害が頻発しており,加えて,地下鉄サリン事件のようなテロや核・生物・化学による災害,いわゆるNBC災害の発生も危惧されております。  
京都市では,これまで危機管理監の設置や危機管理基本計画の策定,消防活動総合センターの整備など,防災危機管理体制の充実・強化に全力を挙げておりますが,更なる強化を図るため,最新の消防ヘリコプターを配備すると同時に,高度な指揮機能・救助機能を併せ持つ全国で初めての「スーパーコマンドレスキューチーム」を創設することといたしました。
 まず,新型ヘリコプターについてでございます。
現在,京都市では,「ひえい号」と「あたご号」の2機の消防ヘリコプターを保有し,通常火災や事故における上空からの状況把握をはじめ,山林火災による消火活動や山岳救助,遠隔地における救急搬送,更には,京都府の要請に基づく出動など,年間100回以上の災害出動を行っておりますが,旧「ひえい号」は,昭和63年の初フライト以来17年を経過しており,この度,最新の性能と装備を併せ持つ新型「ひえい号」に更新することといたしました。
 現在,試験飛行や装備の点検を行っており,明日から本格的な運用を開始いたします。
 新型「ひえい号」は,性能や装備が,従来と比べ格段に進歩しております。お手元の資料にございますように,救急救命士による高度な救急処置が行えるAED(除細動器)や心電図伝送装置などの救急救命装置をはじめ,従来の約2倍の900リットルの水を搭載し,機体の下部に装着できる消火用タンク,更には目では見えない地中の火も確認できる赤外線カメラ装置など,従来には備え付けられていない様々な最新装備を備えております。
 京北町との合併による京都市域の拡大や京都府の要請に基づく出動対応など,本市消防航空隊に寄せられる期待は,今日ますます高まってきており,最新のヘリコプターと高い任務遂行力により,空から市民の皆様の暮らしと京都のまちを守ってまいります。
 続いて,新潟県中越地震で大きな成果を挙げた東京消防庁のハイパーレスキューと同様の救助能力に加え,高度な指揮機能も併せ持つ本部指揮救助隊「スーパーコマンドレスキューチーム」の創設についてでございます。
 「スーパーコマンドレスキューチーム」は,大地震やテロ・NBC災害など,高度で専門的な救出活動を必要とする際に威力を発揮する消防局本部直轄の精鋭部隊で,本日から活動を開始いたします。
 このチームは,救助活動を総合的に指揮する「スーパーコマンド」6名(2名×3交替)と最新の救助機材を駆使し高度な救助活動を行う「スーパーレスキュー」15名(5名×3交替)の計21名で構成され,災害現場では1チーム7名が一体となって活動いたします。
 これまで市内5方面に配置している救助活動を専門に行う救助隊や各消防署ごとに配置している指揮隊とは別に新たに配置するものでございます。
 お手元の資料に,部隊の主な任務を例示といたしまして,大地震とテロ・NBC災害に伴う救助活動内容を簡略な図式で示しておりますが,大地震等に伴う救助活動を例に取りますと,スーパーコマンドが司令車で,また,スーパーレスキューが大型救助工作車で災害現場へ急行し,スーパーコマンドの隊長の指揮の下,スーパーレスキューは,新潟県中越地震で幼児救出の際に活躍した電磁波探査装置など新たに導入する高度な専門機材を駆使して生存者の探索や救助活動を行ってまいります。更に,災害の規模や内容に応じて部隊の増強が必要な場合には,各方面の救助隊や所轄消防署の指揮隊・部隊等を指揮下に入れて,救助活動を展開できる権能も与えております。そのほか,他の自治体や国際消防救助隊の派遣要請があった場合にも,迅速に出動させてまいります。
 以上,京都消防の更なる充実・強化についてご説明いたしましたが,今後とも全国でもトップレベルの防災危機管理体制を確保しながら,市民の皆様の安心・安全な暮らしをしっかりと守り抜いてまいる決意でございます。
 なお,4月26日(火)に予定しております消防活動総合センターの竣工式におきましても,新型「ひえい号」の輝く機体と「スーパーコマンドレスキューチーム」の勇姿,保有する高度な救助器材の取扱いもご披露いたしますので,併せてご紹介いたします。

 

3 情報提供システム「フィールド・ミュージアム京都」の完成

 

 最後に,情報提供システム「フィールド・ミュージアム京都」の完成についてでございます。
 京都は,1200年という長い歴史を誇る世界有数の歴史都市であり,有形・無形の歴史資源が数多く存在しております。そこで京都市では,歴史資源の宝庫と言える京都のまち全体を歴史の博物館,フィールド・ミュージアムと捉え,歴史資源を発掘・整理し,市民の皆様や学生の皆さん,そして全国の皆様に京都の歴史情報を広く発信する「フィールド・ミュージアム京都」の構築を進めてまいりました。
 平成13年度以来,4年の歳月をかけ,市内全域約1,000箇所以上の史跡石標・道標の現地調査をはじめ,成果物のデータ化,歴史年表や地図の作成,更にはその集大成としてのシステムの構築を手掛けてまいりましたが,このたび完成し,今月28日からインターネット上で発信する運びとなりました。
 このシステムには,4種類のデータを設け,324枚の「京都市史跡地図」に加え,「人名・寺と神社・行事等」一覧,「京都のいしぶみ」データベース,「京都の歴史年表」に,延べ2,445件に及ぶ事項を盛り込んでおります。これほど幅広い歴史情報をインターネット上で総合的に発信するシステムは全国的にも例がございません。
 また,ほぼ京都市全域にわたる史跡石標・道標の写真や解説を収めた「京都のいしぶみ」データベースは,市販のガイドブック等では見られない貴重な資料でございます。
 のちほど皆様には,実際の画像と利用方法をご覧いただくことといたしておりますが,このシステムに含まれる4種類のデータは,それぞれリンクしており,また,4種類のデータからの検索にキーワード検索を加えた5種類の検索メニューをトップページに用意し,利用者は目的や関心のある項目から位置情報や歴史上の事件やできごとなど,様々な関連情報を簡単かつ複合的に得られる利用しやすい仕組みになっております。
 これらの貴重な歴史情報の発信は,京都の歴史の奥深さ,本物の京都の素晴らしさを市民の皆様をはじめ,全国の皆様に再発見していただく絶好の機会となるもので,地域のまちづくりや生涯学習などにも大いに活用していただけるよう,引き続き情報内容の充実を図ってまいります。更には,ホームページの利用や隠れた観光資源である史跡石標・道標を観光政策と連動して積極的にPRし,「観光客5000万人構想」の実現にも繋げてまいる所存でございます。

 

私からは,以上でございます。

 

(市長記者会見資料)

 

平成17年4月6日
京都市
消防局庶務課
212-6629

 

新型消防ヘリコプター「ひえい号」の配備と「スーパーコマンドレスキューチーム」の創設について

 

 京都市では,震災・水災等の大規模自然災害やNBC災害等の特殊災害をはじめ,あらゆる災害に迅速・的確に対応するため,消防体制の一層の充実・強化を図っているところです。
 この度,高度な応急処置が可能な救急救命装置や赤外線カメラ装置,従来の約2倍の900?の水を搭載できる消火用タンク等の最新機能を備えた消防ヘリコプターを配備するとともに,全国の消防機関としては初となる高度な救助能力と総合的な指揮機能を併せ持つ,本部指揮救助隊「スーパーコマンドレスキューチーム」を創設することとしましたので,次のとおり,お知らせします。

 

1 消防ヘリコプターの配備
京都市では消防ヘリコプターを2機保有(ひえい号・あたご号)し,通常火災や事故における上空からの状況把握をはじめ,山林火災における空中消火や山岳救助,遠隔地における救急搬送など様々な災害現場活動に迅速に対応しているが,昭和 63年の初フライト以来17年を経過しているため,最新の性能・装備を備えた消防ヘリコプター(新「ひえい号」)に更新するものである。

(1)機種
 ユーロコプター社製AS365N3「ドーファンⅡ」
(2)主な装備(別紙参照)

主な装備

新「ひえい号」

「ひえい号」

ア 救急救命装置

×

イ 赤外線カメラ装置

×

ウ ヘリコプターテレビ電送システム

〇機外カメラで遠隔操作(ズーム44倍)

〇機内カメラ(ズーム18倍)

エ 消火用タンク

〇機外タンク(900リットル)

〇機内タンク(500リットル)

オ GPS装置

×

カ 衝突防止装置

×

 

(3)運行開始
 平成17年4月7日(木)
(4)事業費
 12億5千万円
(5)性能

性能

全長

13.73メートル

最大全備重量

4,300キログラム

全幅

 3.25メートル

最大出力

851馬力×2基

全高

 4.06メートル

最大座席数

13席

主回転翼直径

11.94メートル

最大巡航速度

時速286キロメートル

 

6)その他
 平成17年4月26日(火)の京都市消防活動総合センター(南区上鳥羽塔ノ森下開ノ内他)竣工式において,本部指揮救助隊と併せて新「ひえい」号の紹介を行う。

 

2 本部指揮救助隊(「スーパーコマンドレスキューチーム」)の運用
 本部指揮救助隊とは,高度な救助能力・機材を持つ本部救助隊(スーパーレスキュー)と本部救助隊を指揮する本部指揮隊(スーパーコマンド)で構成された,消防局本部直轄の少数精鋭部隊で,大地震やNBC災害など特殊で高度な救助活動が必要な場合,一体的に迅速な活動を展開する。
 本部指揮救助隊には,生存者を探査する電磁波探査装置などの最新鋭の救助機材を装備する。

 

(1)部隊の概要等

 

部隊の概要等

 

(2)部隊の主な任務(例)
 (A)大地震等に伴う困難な救助活動
 本部指揮隊(スーパーコマンド)は消防局本部から司令車で,本部救助隊(スーパーレスキュー)は消防活動総合センターから大型救助工作車で現場へ急行する。合流した本部指揮救助隊(スーパーコマンドレスキューチーム)は,所轄消防署の各隊等に対して指揮を行い,高度な救助活動を実施する。

 

大地震等に伴う困難な救助活動

 

(B)テロ・NBC災害に伴う救助活動
 本部指揮隊(スーパーコマンド)は消防局本部から司令車で,本部救助隊(スーパーレスキュー)は消防活動総合センターから特殊災害(NBC)対策車で現場へ急行する。合流した本部指揮救助隊(スーパーコマンドレスキューチーム)は,所轄消防署の各隊等に対して指揮を行い,検知や救助活動を実施する。

 

テロ・NBC災害に伴う救助活動

 

(3)その他
 火災や水災等の通常災害時には,本部指揮救助隊(スーパーコマンドレスキューチーム)は,災害発生現場を所轄する消防署の指揮隊や救助隊等(※)の活動を支援する。また,緊急消防援助隊や国際消防救助隊の派遣要請があった場合,迅速に出動する。

※本市には,救助活動を専門に行う所轄(方面)救助隊が5隊(北部・中部・南部・西部・東部)あり,12の消防署(分署)にそれぞれ指揮隊がある。
・指揮隊
災害現場において,情報収集を行い,活動計画を立て,出動した救助隊等に対する活動の指示や現場における広報活動を実施する。
・救助隊
救助に関する専門の技能・知識を有した隊員が,救助機材を活用し,人命救助活動を行う。

 

(4)スーパーコマンドレスキューチームに導入する機材等
 本部救助隊(スーパーレスキュー)には,従来から保有する画像探査機などの高度救助機材のほか,3種類(電磁波探査装置・二酸化炭素探査装置・水中探査装置)の高度探査装置を導入する。(別紙参照)

 

(別紙)[消防ヘリコプターの主な装備]

 

ア)救急救命装置
AED(除細動器)や心電図伝送装置等の高度な救急機材を機内に設置。高規格救急車と同様に救急救命士による高度な救急処置が可能となり,遠隔地での救急搬送に効果がある。

イ)赤外線カメラ装置
可視できない地中火等を赤外線カメラにより映像で確認する装置。山林火災等において燃焼範囲等の確認が可能となる。

ウ)ヘリコプターテレビ電送システム
上空から火災などの災害状況を撮影し,その映像を消防指令センターに電送するシステム。
なお,地震等の大規模災害発生時には,被災状況の映像を災害情報画像伝送システムにより,総務省消防庁や首相官邸等へも送信する。

※災害情報画像伝送システム
地震などの大規模災害発生時に,比叡山等に設置した高所カメラや消防ヘリコプター等により撮影した画像を通信衛星「スーパーバード」により,総務省消防庁,首相官邸,他都市消防本部へ送り,即時応援体制を確立するためのシステム

エ)消火用タンク
 機体下部に装着した機体一体型のタンク(容量900リットル)。常時装着可能で山林火災時には,迅速な空中消火が実施できる。
 なお,従来の機内タンク(容量500リットル)と比較して,機内スペースが有効活用でき,容量も多く,また,ホバリング(ヘリコプター特有の機能で,空中で停止飛行すること)しながら自己給水することが可能となった。

オ)GPS装置
 飛行高度及び現在地が,機内及び消防指令センターで把握できる位置情報システムで,全国で初めてヘリコプターの位置を消防指令センターの3D地図に立体的に表示することができる。

カ)衝突防止装置
航空機同士の衝突を警報により防止する装置。


[スーパーコマンドレスキューチームに導入する機材等]
<電磁波探査装置>
 建物の倒壊や土砂崩れ等の災害現場で,瓦礫等に埋もれた生存者の呼吸等の動きを電磁波によって探査する装置
<二酸化炭素探査装置>
 建物の倒壊や土砂崩れ等の災害現場で,瓦礫等に埋もれた生存者の排出する呼吸の二酸化炭素を高感度で検出する装置
<水中探査装置>
 水没した行方不明者の水中捜索現場で,水中誘導可能な広角レンズ付の水中を探査する装置

 

(市長記者会見資料)

 

平成17年4月6日
京都市
総務局歴史資料館
241-4011

 

京都市歴史資料館情報提供システム「フィールド・ミュージアム京都」の完成について
~1200年の豊かな歴史情報を発信~

 

 1200年という長い歴史を誇る京都には,有形・無形の歴史資源が多数存在します。京都市では,まち全体を歴史の博物館(フィールド・ミュージアム)と捉え,市民や全国の観光客,研究者等に京都の歴史情報を広く発信するため,平成13年度から歴史資源の情報提供システムの構築を進めてきました。
市内全域約1000箇所以上の史跡石標・道標の現地調査から,解説や写真のデータ化,データと関連付けた地図の作成,歴史年表の作成等,多くの作業を4年の歳月をかけて積み重ね,この度その集大成となるシステム「フィールド・ミュージアム京都」を完成し,インターネット上で発信することとなりました。
京都の歴史の奥深さ・素晴らしさを再発見するシステムとして,また地域のまちづくりや生涯学習等の参考として,市民や全国の京都ファンにご活用いただけるよう,観光政策等とも連携して発信してまいります。

 

 

1 概要 ~京都の歴史を4種類のデータ・延べ2445件の事項と324枚の地図で網羅~

「フィールド・ミュージアム京都」の構成(別紙)
1)「京都市史跡地図」(全324枚)
 京都市全域地図から順次階層をたどり,324枚のエリア地図にリンクさせた史跡石標・道標のデータを見ることができる。

2)「人名・寺と神社・事項」一覧(全1,038件)
「人名」「寺と神社」「事項」の各テーマ別に索引が表示され,それぞれ関連する史跡
の情報や解説を見ることができる。
○人名:歴史上の人物(紫式部,源義経,豊臣秀吉等) 562件
○寺と神社:現存する寺社又は跡地          384件
○事項:年中行事や事件等(祇園祭,池田屋事件等)   92件

3)「京都のいしぶみ」データベース・・市内の史跡石標・道標998件
 京都市内に点在する史跡石標や道標の写真・解説・設置場所(図面,北緯・東経)などの詳細情報を掲載。

4)「京都の歴史年表」
年表に349件の出来事を掲載,詳細解説60件
京都の都市史と文化史を,豊富な写真や画像を交え,詳細な解説ともリンクさせた年表形式で見ることができる。
(都市のすがた)年表:169件の出来事 詳細解説:30件
(文化のながれ)年表:180件の出来事 詳細解説:30件
 このように幅広い歴史情報をインターネット上で総合的に発信するシステムは全国にも例がない。

 

2 特徴  ~多彩な検索メニュー・正確な最新歴史情報を簡単にかつ複合的に~
京都の歴史研究に基づく,詳しく正確な最新の歴史情報が4種類のデータとして体系的に整理され,リンクしている。この4種類のデータからの検索にキーワード検索を加えた5種類の検索メニューをトップページに表示しており,利用者は目的や関心のある項目から,各データ内の関連情報を簡単にかつ複合的に得ることができる。

○検索メニュー
1)「京都市史跡地図」
2)「人名・寺と神社・事項」一覧
3)「京都のいしぶみ」データベース
4)「京都の歴史年表(都市のすがた)(文化の流れ)」
5)「キーワード検索」

 

3 アクセス方法

歴史資料館のホームページから情報提供システム「フィールド・ミュージアム京都」にアクセスする。
※「京都市情報館」トップページ,「京都市観光文化情報システム」上からもアクセス可能。

 

4 発信日
平成17年4月28日(木)

 

5 作成経費
8,000万円

<内訳>
平成13年度 1,000万円
市内全域の石標調査の実施
平成14年度 2,000万円
京都の歴史年表「都市のすがた」及び「京都のいしぶみ」データベースの作成
平成15年度 2,000万円
京都の歴史年表「文化のながれ」の作成
平成16年度 3,000万円
システムの構築

 

お問い合わせ先

京都市 総合企画局市長公室広報担当

電話:075-222-3094

ファックス:075-213-0286

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