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市長記者会見(2004年9月2日)

ページ番号13633

2013年6月7日

平成16年9月2日 桝本市長定例記者会見資料

はじめに

 

 はじめに,先日29日に閉幕いたしましたアテネオリンピックにおきまして,日本選手団は,史上最高37個のメダルを獲得するという大躍進を成し遂げました。中でも, 野口みずき選手や体操団体競技の冨田洋之(とみた・ひろゆき)選手,中野大輔(なかの・だいすけ)選手の金メダル獲得をはじめ,銀メダル獲得5名,銅メダル獲得3名,入賞3名という京都市ゆかりの選手の大活躍は,目を見張るものがあり,大きな感動を覚えました。
 この快挙を147万人の市民の皆様とともにお祝いし,その栄光を称えるため,ご活躍をされました京都市ゆかりの選手に対し,京都市スポーツ栄誉賞並びに京都市プロスポーツ特別賞をお贈りしたいと存じます。
 さて, 昨年の京都市の年間観光客数は4,374万人となり,3年連続で過去最高を更新いたしました。これは一つには全国的な京都ブームという追い風もございますが,観光関連団体の方をはじめ,多くの市民の皆様と力を合わせて,合計119の事業を実施し,オール京都を挙げて観光振興に取り組んできたことが大きな成果につながったものと考えております。
 本日は,本格的な秋の観光シーズンを前に,京都を訪れる方々に更に快適な観光をお楽しみいただくための二つの案件を皆様にお知らせいたします。
 一つ目は,「修学旅行生困りごと相談所」の開設について,いま一つは,「大原の里公衆トイレ」の開所についてでございます。

 

1 「修学旅行生困りごと相談所」の開設について

 

 それでは,まずはじめに,「修学旅行生困りごと相談所」の開設についてでございます。
京都市では,「5000万人観光都市・京都」の実現に向けた,京都ならではの観光資源の発掘や創出,幅広いニーズに応じたきめ細やかな情報発信,国内外からの観光客やコンベンションの誘致活動など様々な施策や事業を展開しております。特に京都観光の原点ともいえる修学旅行については,これまでから,全国の学校を訪問するなどの積極的な誘致活動を実施し,年間100万人を超える修学旅行生にお越しいただいております。
 こうした中,私は,市民の皆様をはじめ,京都を訪れるすべての方が安心・安全に暮らし過ごせる,総合的な「安心安全ネット」の構築に取り組んでいるところでございますが,京都を訪れる修学旅行生を温かく迎えられるよう,生徒たちが困ったときに,安心して,気軽に相談できる体制・ネットワークを作り上げる必要があると考え,全国では初めてとなる「修学旅行生のための困りごと相談所」を秋の修学旅行シーズンに合わせて開設することといたしました。
 相談所は,地元商店街,宿泊施設,文化観光施設,交通機関等のご協力と,京都府警察,消防局等関係機関との連携の下,お手元の資料にございますように,来たる9月10日・金曜日から市内中心部の30箇所において開設いたします。
 相談所には,修学旅行生にも一目で分かるように,お手元のステッカーを表示し,道案内や交通案内をはじめ,病気,怪我,事件や事故などに巻き込まれた場合の相談・緊急対応を行うなど,修学旅行生のあらゆる困りごとをしっかりとサポートいたします。この相談所は,修学旅行生の活動形態が従来の先生の引率による団体行動から,数名の生徒による班別行動へと変わってきている昨今の修学旅行のニーズに即した取組であり,学校関係者やご家族の皆様にも喜んでいただけるものと確信いたしております。
 今後は,この「修学旅行生困りごと相談所」を東山地域,嵐山・嵯峨野地域,京都駅周辺にも拡大するなど,受入環境を更に整備し,京都の山紫水明の自然,美しい町並みとともに,京都での温かいおもてなしが旅の思い出として刻まれることを願い,全国で最も安心・安全な「修学旅行生のまち」を実現してまいる所存でございます。

 

2 「大原の里公衆トイレ」の開所について

 

 次に,「大原の里公衆トイレ」の開所についてでございます。
 左京区大原地区は,三千院や寂光院など由緒ある社寺や名勝,四季折々の美しい景観と緑豊かな自然環境に恵まれた,日本人の心の原風景が残る市内でも有数の観光地であり,去る7月28日にオープンした大原温泉も新たな観光資源として注目を集めているところでございます。
 この大原の地を訪れる方々に快適にご利用いただくことができ,下水道未整備地区でもある大原地区の環境に配慮したいわゆるエコトイレを整備することは,地元の皆様並びに本市の課題でございました。
 そのため,3年前から設置に向け,現地調査や観光客を対象としたアンケートの実施, 地元の皆様とのワークショップを積み重ねるなど,地域と一体となった検討・準備を行い,また,大原観光保勝会,京都バス及び京阪バス株式会社から多額の寄付金を活用させていただき,平成15年度から2箇年事業で先進技術を活用したトイレの整備を進めてまいりました。そしてこの度,来たる10月9日・土曜日に開所式を行い,同日から供用する運びとなりました。
 別紙の図面にございますように,三千院と寂光院を結ぶ大原地区の中心に位置する,国道367号線沿いの京都バス株式会社のバスターミナルの隣接地に,地元の皆様のご好意により用地を確保し,現在,外壁工事や電気設備工事などの最終段階を迎えております。
 のちほどパワーポイントを用いたご説明もいたしますが,施設の特徴としては,大きく3点ございます。
 1点目は, 歴史的風土保存区域であり,風致地区でもあることを十分に配慮したデザインにしている点で,外観といたしましては,明るい色調(淡いベージュ)の外壁に「虫籠窓(むしこまど)」と呼ばれる格子窓を配し,また,内部は,天井を吹き抜け状とし,木製の「梁(はり)」を見せるなど,大原地区の景観に調和した民家風の意匠としております。これらは,地元の皆様とのワークショップにより進めてきた成果でございます。
 2点目は,トイレで使用した水を先進の「膜ろ過方式」により浄化し,洗浄水として循環・再利用する「処理水循環方式」を採用している点でございます。この「処理水循環方式」では,使用した水を0.4ミクロン(1万分の4ミリメートル)という微細な孔(あな)を持つろ過膜で浄化し,O-157をはじめとする大腸菌類などを高度に除去したうえで,再度洗浄水として使用するもので,雨水利用と併せることにより,水道水も節減することができます。
 3点目は,快適で誰もが使いやすいトイレという点でございます。秋の観光シーズンにも十分対応できるよう,男女別・多目的トイレを合わせて1日最大2,700人の皆様にご利用いただくことができ,アプローチから内部はバリアフリー化しております。中でも,多目的トイレは,車椅子をご使用の方はもちろん,乳幼児用のベッドや子ども専用の小便器も配置し,小さなお子様をお連れの方にも安心してご利用いただくことができます。
 このように,「大原の里公衆トイレ」は,先進の技術を駆使した環境にやさしい快適なトイレでございます。市内有数の観光地である大原地区の更なるイメージ・アップに寄与することはもとより,大原を訪れる方々に「環境共生型都市・京都」をアピールできると大きな期待を寄せているところでございます。
 この度の取組は,地元の皆様の熱意と行政の持つノウハウが一体となって実を結んだ,まさにパートナーシップ型事業の成功例でもあると存じます。こうした成果を着実に積み上げながら,今後とも市民の皆様が主役のまちづくりを更に推進してまいる決意でございます。

 

私からは,以上でございます。

 

(市長記者会見資料)

 

平成16年9月2日
京都市
産業観光局観光部観光振興課
222-4133

 

「修学旅行生困りごと相談所」の開設について

 

 京都市では,「5000万人観光都市・京都」の実現に向け,様々な観光政策を推進しています。特に,京都観光の原点ともいえる修学旅行については,これまでから,全国の学校を訪問するなどの積極的な誘致活動により,全国から小・中・高校生合わせて年間100万人を超える多くの修学旅行生にお越しいただいています。
市民の皆様をはじめ,京都を訪れるすべての方が安心・安全で健やかに暮らせる総合的な「安心安全ネット」の構築に取り組んでいる本市では,この度,全国では初めてとなる「修学旅行生のための困りごと相談所」を市内中心部に秋の修学旅行シーズンに合わせて開設することとしましたので,下記のとおりお知らせします。



1 背景
 修学旅行生の行動態様は,従来の先生の引率による団体行動から,数名の生徒だけの班別行動へと変わってきており,はじめての見知らぬ地で,地図やハンドブックを片手に,行き先の道順や交通機関の利用方法がわからなかったり,急に体調を崩し気分が悪くなったりするなどの困りごとが生じています。

2 事業内容
 修学旅行生への心温まるおもてなしと観光・交通等案内サービスの提供,安全・安心の体験学習活動のサポートを目的として,地元商店街,宿泊施設,文化観光施設,交通機関,公共施設等の御協力と,京都府警察,消防局等関係機関との連携の下,主要な観光地内の目立つ場所に,「修学旅行生困りごと相談所」を常設し,生徒が困ったときに,安心して,気軽に相談できる体制・ネットワークを作ります。

3 開設時期
平成16年9月10日(金)から

4 開設場所
30箇所 (別紙のとおり)
* 北は御池通,西は烏丸通,南は四条通,東は鴨川で囲まれた地域を対象エリアとして選定
* 今後,東山地域,嵐山・嵯峨野地域,京都駅周辺にも順次拡大予定

5 相談内容
(1)近辺の道案内
 まち中周辺マップを渡して,六角堂や文化博物館,或いは宿泊先旅館などの行き先の道順を案内
(2)次の目的地への行き先(交通)案内
 清水寺や金閣寺,京都駅などへ行くための市バスや地下鉄・私鉄などの最寄りのバス停,駅を案内
(3)病気やケガなどの相談・緊急対応
容態がひどければ,消防(119番)へ救急車要請
また,引率の先生や宿泊先の電話番号を尋ね,修学旅行生の容態等を連絡
(4)恐喝や暴行,交通事故など事件,事故の相談・緊急対応
 事件や事故にまき込まれ,駆け込んで来たらすぐに警察(110番または五条警察署352-0110番)へ通報
また,引率の先生にも連絡し,警察官が駆けつけるまで,修学旅行生を保護
(5)その他相談応対
修学旅行生の相談ごとにどのように応対したらよいか困ったときは,
①修学旅行相談所    752-0227
②京都市観光案内所   343-6655
③京都市役所観光振興課 222-4133
などへの電話での問合わせや,取次

 

6 添付資料
①相談所で提供する周辺マップ
②相談所標示ステッカー

 

 

(別紙)

開設場所一覧表

名     称

所在地

京都市役所正面玄関1F受付

河原町御池北側

 

開設場所一覧表

番号

名     称

所在地

1

ファミリーマート堺町御池店

堺町御池南側

2

ゼスト御池インフォメーション(地下)

河原町御池(地下)

3

地下鉄烏丸御池駅改札口(地下)

烏丸御池(地下)

4

地下鉄三条京阪駅改札口(地下)

三条川端(地下)

5

京阪電車三条駅インフォステーション(地下)

三条川端(地下)

6

旅館加茂川新館

木屋町三条東入る北側

7

京都・酢屋

三条河原町下る一筋目東入る北側

8

JTB京都三条支店

河原町三条東入る北側

9

近畿日本ツーリスト京都支店

三条河原町上る西側

10

井筒八ツ橋本舗三条工場店

河原町三条西入る南側

11

よーじや三条店

麩屋町三条北側

12

日昇別荘

富小路三条西入る南側

13

京都文化博物館

三条高倉上る西側

14

ファミリーマート寺町三条店

三条寺町下る西

15

井筒八ツ橋本舗新京極店

六角新京極下る東側

16

総本家八ツ橋屋新京極店

六角新京極東側

17

旅館鴻?

六角堺町東側

18

やまと民芸店

蛸薬師河原町上る東側

19

ampm新京極店

蛸薬師新京極西側

20

綿善旅館

蛸薬師柳馬場上る西側

21

ウイングス京都

蛸薬師東洞院上る東側

22

四寅

御幸町錦小路北側

23

島本海苔乾物

富小路錦小路東入る南側

24

山久商店

高倉錦小路東入る北側

25

鼓月烏丸店

錦小路烏丸東側

26

井筒八ツ橋本舗京極一番街

四条寺町上る西側

27

ホテルニュー金波楼

四条柳馬場上る東側

28

阪急電車河原町駅サービスステーション(地下)

四条河原町(地下)

29

JTB京都四条支店

麩屋町四条東入る南側

30

福寿園京都店

富小路四条南側

(市長記者会見資料)

 

平成16年9月2日
京都市
環境局事業部まち美化推進課
222-3461
環境局施設部施設整備課
212-8500

 

「大原の里公衆トイレ」の開所について
~先進の処理水循環方式を導入したエコトイレ~

 左京区大原地区は,三千院や寂光院など由緒ある社寺や名勝,四季折々に美しい景観と緑豊かな自然環境に恵まれた,日本人の心の原風景が残る市内でも有数の観光地です。 
 この大原の地を訪れる方々に快適に御利用いただくことができ,下水道未整備地区でもある大原地区の環境に配慮したエコトイレを整備することは,地元の皆様並びに本市の長年の願いでありました。
 そのため,3年前から公衆トイレの設置に向け,現地調査や観光客を対象としたアンケートの実施,地元の皆様とのワークショップを積み重ねるほか,大原保勝会,京都バス及び京阪バス株式会社からの多額の寄付金を活用するなど,地域と一体となった整備を進め,この度,下記のとおり供用する運びとなりました。
 この取組は,地元の皆様の熱意と行政のもつノウハウが一体となって実を結んだ,まさにパートナーシップ型事業の成功例であり,こうした成果を着実に積み上げながら,今後とも,市民の皆様とともに「環境共生型都市・京都」,「5000万人観光都市・京都」の実現を目指します。

 



1 施設名称
「大原の里公衆トイレ」
(大原観光保勝会による公募により決定)

2 供用開始  
平成16年10月9日(土)
※開所式
日 時 平成16年10月9日(土) 午前11時から
場 所 京都市大原小学校体育館及び「大原の里公衆トイレ」前

3 施設概要
(1)建設場所  京都市左京区大原来迎院町85番地1
(2)建物構造  鉄筋コンクリート造
(3)建築面積  36.17㎡
(4)施設規模  男子 :小便器3・和式便器1
女子 :和式便器3・洋式便器1
多目的:洋式便器1・男児用小便器1
(5)処理方式  膜分離活性汚泥方式
(6)処理能力  最大24.0?/日(概ね2,700人分)
(7)総事業費  7,190万円(寄付金2,000万円含む)
 
4 施設の特徴 
(1)大原地区の景観に調和した民家風の意匠
・外観は,歴史的風土保存区域であり,風致地区でもあることを配慮し,明るい色調(淡いベージュ)の外壁に「虫籠(むしこ)窓」と呼ばれる格子窓を配している。
・内部は,天井を吹き抜け状とし,木製の「梁(はり)」を見せている。

(2)「処理水循環方式」を導入したトイレ
・この「処理水循環方式」では,使用した水を,0.4ミクロン(1万分の4ミリメートル)という微細な孔(あな)を持つろ過膜で浄化し,O-157をはじめとする大腸菌類などを高度に除去したうえで,再度洗浄水として使用するもので,雨水利用と併せることにより,使用する水道水も節減できる。

(3)快適で誰もが使いやすいトイレ
・秋の観光シーズンにも十分対応できるよう,男女別・多目的トイレを合わせて1日最大2,700人が利用できる。
・アプローチから内部はバリアフリー化している。
・多目的トイレは,車椅子を使用の方はもちろん,乳幼児用ベッドや子ども専用の小便器も配置し,小さなお子様をお連れの方にも安心して利用できるようにしている。

5 寄付状況
(単位:円)

寄付状況(単位:円)

寄  付  者

受   納   日

金      額

京都バス株式会社

平成15年12月17日

11,000,000円

京阪バス株式会社

平成15年12月29日

  1,000,000円

大原観光保勝会

平成16年 7月 7日

  8,000,000円

お問い合わせ先

京都市 総合企画局市長公室広報担当

電話:075-222-3094

ファックス:075-213-0286

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