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市長記者会見(2003年10月21日)

ページ番号13597

2023年4月12日

平成15年10月21日 桝本市長定例記者会見資料

はじめに

 

 本日は,皆様にお知らせしたいことが2点ございます。

 1点目は,「(仮称)天神川駅周辺地区における再開発施設の整備計画」について,
 2点目は,「北山ふれあいセンター(仮称)整備基本構想について」でございます。

 

1 天神川駅(仮称)周辺地区における再開発施設の整備計画

 

 最初に,「(仮称)天神川駅周辺地区における再開発施設の整備計画」についてでございます。

 地下鉄東西線の二条駅から天神川までの西伸に伴いまして,新たに設置いたします天神川駅周辺地区において,地下鉄整備の効果を最大限に生かした右京区の新たな拠点となる市街地再開発施設の整備計画をこのたび策定いたしました。

 この計画は,地元住民の皆様や学識経験者等で構成されました「まちなみ形成等検討委員会」におきまして,施設の構成や建物の形態をご検討いただくと同時に,右京区民の皆様にとって,親しみやすく利用しやすいものとなるように,区民の皆様と一緒に「ワークショップ」を開催し,それらの成果をもとに策定したものでございます。こうした庁舎整備等の大型複合施設全体のプランづくりにワークショップを取り入れましたのは本市としても初めてであり,画期的な取組と言っていいと思います。

 この施設は,利便性に優れた市民生活に身近な施設や,文化・スポーツ活動の拠点施設,誰もが気軽に立ち寄れる施設としての機能を合わせ持った複合施設として整備するもので,施設の特徴といたしましては,4点ございます。

 1点目は,「緑に包まれた施設づくり」であります。お渡ししている図面にもございますように,施設の周囲や屋上,更には建物の壁面を階段状に後退させたスペースを緑化することにより,駅前広場からの景観を「地域の森」に見立てる工夫を施しております。また,2階から4階にかけて整備する階段状の緑化部分は,庭園として開放し,遠方の山並みを眺望しながら,緑と触れ合える空間として整備いたします。

 2点目は,「気軽に集える交流の場づくり」でございます。施設の1階に南北の通り庭(屋内空間)を設け,休憩スペース,市民トイレ,掲示板等を設置し,気軽に立ち寄れる区民交流ロビーを整備いたします。

 3点目は,「わかりやすい施設づくり」でございます。用途が類似した施設はできる限りワンフロアに配置するとともに,施設中央部に配置したエレベータを利用して,どの施設に行くのにも非常にわかりやすい構造といたしております。また,住宅は将来の管理運営に配慮いたしまして分棟配置とするとともに,防犯上1階には住戸を設けないことといたしました。

 4点目は,「環境共生の施設づくり」でございます。屋上緑化に合わせまして,地下に,本市施設の中で最大となる容量2,000トン(小学校の通常のプール約6個分にあたるわけですが)の雨水貯留槽を設け,雨水の流出を抑制,貯留することにより,日常は,植栽への灌水として利用し,集中豪雨などの際には洪水対策としても活用させてまいります。また,ソーラー発電設備も導入し,自然エネルギーも積極的に活用してまいりたいと考えております。

 次に,施設の概要についてでございます。お手元の資料にお示ししておりますように,施設規模は,建築面積が7,000㎡,延べ面積が34,500㎡で,右京区総合庁舎,2つ目が右京地域体育館,3つ目が右京中央図書館(仮称),それから業務施設,一般分譲住宅,駐車場の配置を計画いたしております。

 主要施設の概要につきまして簡潔にご説明申し上げます。

 まず,右京区総合庁舎につきましては,交通至便な立地に,区民部,福祉部,保健部を一体化した総合庁舎を整備し,更なる市民サービスの向上と地域づくりの拠点機能の強化を図ってまいります。 

 次に,右京地域体育館は,本市が設置するものでは8館目となるもので,地域におけるスポーツ活動の拠点施設でございます。本地域体育館は,本市西部地域における身近なスポーツ大会が実施できる規模,そういう施設としてまいります。

 (仮称)右京中央図書館は,老朽化が進む右京図書館の機能を移転し,整備すると同時に,新中央図書館構想のうち,早急な対応が求められるIT環境の整備と,京都に関するあらゆる資料・情報を収集し提供する「京都大百科事典的図書館」機能を先行的に実施して,「京都」情報の発信拠点づくりを目指しております。

 業務施設につきましては,本地区にふさわしい事業者のオフィススペースとしての活用を図り,更に一般分譲住宅につきましては,良好な住環境の整備を目指した市街地住宅56戸を整備いたします。

 概算事業費は約140億円を見込んでおり,来年1月に事業計画の認可手続きを経て,平成17年度に着工し,19年度の地下鉄開通にあわせ,オープンいたします。

 市民の皆様の知恵と力が結集された本事業は,右京区の新たな拠点づくりであると同時に,京都市のまちづくりに寄与する重要な都市基盤整備でございます。地下鉄の延伸事業とともに着実に進捗できるよう全力を挙げてまいります。


2 北山ふれあいセンター(仮称)の整備基本構想

 

 次に,「北山ふれあいセンター(仮称)の整備基本構想の策定」についてご説明いたします。

 この基本構想は,北山通に面し,交通至便な左京区下鴨北野々神町にあります市有地に,複合的な福祉施設を整備していくための整備方針と主な施設の内容等を定めたものでございます。

 この用地は,健康で安らぎのあるまちづくりの推進に活用願いたいとして,ご寄付を受けたものでありまして,本構想は,こうした寄付者のご意向を具体化させたものでございます。

 それでは,整備基本構想の概要についてご説明いたします。

 まず,整備方針についてでございます。

 この施設は,「福祉先進都市・京都」のモデルとなるよう,子どもたちから高齢者まで,障害のある方もない方も,あらゆる市民が心のふれあいを通じて,笑顔があふれ,やさしい気持ちになれる施設として,お手元の整備方針に基づき整備するものでございます。

 主な施設内容についてでございますが,ただいまご説明しました方針によりまして,お手元の資料にお示ししておりますとおり,大きく4つの種別で整備を行うことといたしております。

 まず,1つ目の「すべての子どもたちが利用できる施設」といたしまして,障害のある子どもたちの相談や療育等を総合的に行う「心身障害児福祉会館及び知的障害児母子通園施設」,ひとり親家庭に対する様々な福祉施策を実施する「母子福祉センター」,子どもたちの健全育成を図っていくための「児童館」を整備してまいります。

 2つ目の「地域に根ざした高齢者福祉施設」といたしましては,日帰りで介護等を行う「老人デイサービスセンター」,地域の高齢者の介護等の相談を受ける「在宅介護支援センター」の整備を行います。

 3つ目の「障害がある方のための施設」といたしましては,身体,知的に障害のある方の日常の生活訓練等を行う,それぞれの「デイサービスセンター」を整備してまいります。
 4つ目の「市民が利用できる交流施設」といたしましては,多目的に活用できる交流スペースなどを整備してまいります。

 様々な福祉施設について,垣根をなくした一体的整備を行うと同時に,施設の合同事業や日常的なレクリエーションを通じた多世代間での利用者交流,更には多目的な交流スペースを活用した市民の皆様と利用者とのふれあいなどにより,第1には,「人と人との交流の場」として,第2には,「ノーマライゼーションを育む場」として,そして第3には,施設・設備の共同利用等,「効率的・効果的な施設運営の場」として,その機能を存分に発揮できるようにしてまいります。

 このような児童・高齢者・ひとり親家庭・障害のある方のための多岐にわたる施設を総合的に整備し,合わせて,施設間交流,更には施設利用者と市民の皆さんとの交流を図る機能を備えた複合施設は,全国で初めてでございます。

 次に整備手法でございますが,心身障害児福祉会館等の運営を委託している「社会福祉法人京都障害児福祉協会」に,この複合施設を一括して整備していただき,建設終了後に必要な施設を本市が買い取るという,民間活力を活用した整備手法の導入を予定いたしております。
 最後に今後のスケジュールでございますが,関係団体や地域住民の皆様等のご意見を十分にお聞きし,具体的な整備計画を定め,平成20年度の開設を目指してまいります。
 私は,単一の施設では望めない,全国でも例のないこの複合施設が持つ機能を最大限に活かし,すべての人が等しく生き,互いに支え合いながら,心身ともに健やかに暮らせるまちづくりを実現してまいる決意でございます。

 

 私からは、以上でございます。

 

(市長記者会見資料)

 

平成15年10月21日
京都市
建設局都市整備部拠点整備課
822-7453
文化市民局市民生活部区政推進課
222-3048
市民スポーツ振興室スポーツ企画課
315-3501
右京区役所区民部企画総務課
861-1101
教育委員会中央図書館図書館
802-3133

 

天神川駅(仮称)周辺地区における再開発施設の整備計画について
~人が集い,緑と触れ合う,右京区の新たな交流拠点づくり~

 

 京都市では,地下鉄東西線の二条から天神川までの西伸に伴い,新たに設置する天神川駅(仮称)周辺地域において,地下鉄整備の効果を最大限に生かした右京区の新たな拠点となる市街地再開発施設の整備計画をこのたび策定しました。

 この計画は,地元住民の皆様や学識経験者等で構成された「まちなみ形成等検討委員会」において,施設の構成や建物の形態を検討するとともに,右京区民の皆様にとって,親しみやすく利用しやすいものとなるよう,区民の皆様と一緒に「ワークショップ」を開催し,それらの成果をもとに策定したものです。こうした庁舎整備等の大型複合施設全体のプランづくりに「ワークショップ」を取り入れたのは本市としても初めてであり,画期的な取組であります。

 今後,市民の皆様の知恵と力を結集したこの計画をもとに,平成19年度の地下鉄開業にあわせ,施設オープンを目指し,施設の整備を進めます。

 

 

1 再開発施設の機能

(1)利便性に優れた市民生活に身近な施設

(2)文化・スポーツ活動の拠点施設

(3)誰もが気軽に立ち寄れる施設

 

2 再開発施設の特徴

(1)緑に包まれた施設づくり

・施設の周囲や屋上,更には建物の壁面を階段状に後退させたスペースを緑化することにより,駅前広場からの景観を「地域の森」に見立てる工夫を施す。

・2階から4階にかけて整備する階段状の緑化部分は,庭園として開放し,遠方の山並みを眺望しながら,緑と触れ合える空間として整備する。

(2)気軽に集える交流の場づくり

・施設の1階に南北の通り庭(屋内空間)を設け,休憩スペース,市民トイレ,掲示板等を設置し,気軽に立ち寄れる区民交流ロビーとする。

(3)わかりやすい施設づくり

・用途が類似した施設はできる限りワンフロアに配置する。

・施設中央部に配置したエレベータを利用して,どの施設に行くのにも非常にわかりやすい構造とする。

・住宅は,将来の管理運営に配慮して分棟配置とする。(防犯上1階には住戸を設けない)

(4)環境共生の施設づくり

・積極的な屋上緑化を行う。  

・雨水貯留槽(容量2,000トン)を設け,雨水流出抑制を行うとともに灌水等にも利用する。

・ソーラー発電設備(容量100キロワット)の導入により,自然エネルギーの積極的な活用を行う。

 

3 再開発施設の概要

(1)規模等

ア 建築面積    7,000㎡

イ 延べ面積    約34,500㎡

ウ 構造      鉄筋鉄骨コンクリート

エ 階数      地上5階(住宅部分のみ8階)地下1階

オ 建築物の高さ  25m

(2)主な施設の概要

ア 右京区総合庁舎

交通至便な立地に,区民部,福祉部,保健部を一体化した総合庁舎を整備し,更なる市民サービスの向上と地域づくりの拠点機能の強化を図る。

面    積  約9,800㎡

施設配置箇所  1,2,5階

施設内容  執務スペース,区民ロビー,会議室等

イ 右京地域体育館

本市が設置する8館目の施設として,地域におけるスポーツ活動の拠点となる施設の整備を行う。  

なお,本地域体育館は,本市西部地域における身近なスポーツ大会が実施できる規模の施設として整備を行う。

面    積  約2,300㎡

施設配置箇所  4,5階

施設内容  体育室(アリーナ),会議室等

ウ 右京中央図書館(仮称)

施設の老朽化が進む右京図書館を移転整備するとともに,新中央図書館構想のうち,早急な対応が求められるIT環境の整備と,京都に関するあらゆる資料・情報を収集し,提供する「京都大百科事典的図書館」機能を先行的に実施して,「京都」情報の発信拠点づくりを目指す。

面    積  約2,600㎡

施設配置箇所  3階

施設内容  書架・閲覧スペース,書庫スペース,管理スペース

エ 業務施設

本地区にふさわしい事業者のオフィススペースとして活用する。

面    積  約4,700㎡

施設配置箇所  3,4,5階

オ 一般分譲住宅

本地区にふさわしい住環境の整備を目指して,良好な市街地住宅の整備を図る。

面    積  約4,500㎡

戸    数  56戸

施設配置箇所  2~8階(1階は,集会所,管理人室,駐輪場等)

カ 駐車場

来庁者及び住宅用の駐車場の整備を図る。

台    数  約140台(うち,32台は一般分譲住宅用)

施設配置箇所  地下1階

 

4 概算事業費

市街地再開発事業 約140億円

 

5 今後のスケジュール

平成15年度 事業計画案地元説明会開催(11月)

事業計画認可申請・認可・公告<事業計画の決定>(1月)

権利変換計画申請・認可・公告(3月)

再開発施設実施設計

平成16年度 権利変換期日(4月)

平成17年度 再開発施設建設工事着工

平成19年度 再開発施設オープン

平成20年度 清算,事業完了

 

(市長記者会見資料)

 

平成15年10月21日
京都市
保健福祉局保健福祉部保健福祉総務課
222-3365

 

「北山ふれあいセンター(仮称)」整備基本構想について
~福祉先進都市・京都のモデルとなる全国初の複合施設~

 

 京都市が平成4年12月に寄付を受けた左京区下鴨北野々神町の市有地について,北山通に面した交通至便の地であることを活かし,本市の福祉政策をより一層推進していくための拠点となる複合施設「北山ふれあいセンター(仮称)」として整備していくため,この度,整備基本構想を下記のとおり策定しました。

 「福祉先進都市・京都」のモデルとなるよう,子どもたちから高齢者まで,障害のある方もない方も,あらゆる市民が,心のふれあいを通じて,笑顔があふれ,やさしい気持ちになれる施設として整備します。



1 整備方針

子どもたちや高齢者の方のための地域に根ざした施設に加え,ひとり親家庭や障害のある方も含めた,あらゆる市民が利用でき,かつ,施設・利用者間相互の交流を図る複合施設を整備します。


2 主な施設内容

(1)すべての子どもたちが利用できる施設

○心身障害児福祉会館及び知的障害児母子通園施設

○母子福祉センター

○児童館

(2)地域に根ざした高齢者のための施設

○老人デイサービスセンター

○在宅介護支援センター

(3)障害がある方のための施設

○身体障害者デイサービスセンター 

○知的障害者デイサービスセンター

(4)市民が利用できる交流施設

○多目的に活用できる交流スペース 等


* 児童・高齢者・ひとり親家庭・障害のある方のための多岐にわたる施設を総合的に整備し,合わせて,施設間交流,更には施設利用者と市民との交流を図る機能を備えた複合施設は,全国初となります。

* 現在,北区紫野にある心身障害児福祉会館及び知的障害児母子通園施設等と,上京区相生町にある母子福祉センターは,施設の老朽化と増大する福祉需要に対応できるよう,新たな機能の付加等も含めて移転整備します。


3 複合施設としての機能

 施設間の垣根を無くした一体的整備を行うと同時に,施設合同事業や日常的なレクリエーション等を通じた,多世代間での利用者交流や多目的な交流スペースを活用した市民と利用者等とのふれあいなどにより,次の3つの機能を持った施設運営をしていきます。

 1人と人との交流の場

 2ノーマライゼーションを育む場

 3効率的・効果的な施設運営の場


4 整備手法

 心身障害児福祉会館等の運営を委託している社会福祉法人京都障害児福祉協会が,当該複合施設を一括して建設し,建設終了後,必要な施設を本市が買い取る手法の導入を予定。


5 今後のスケジュール

 関係団体や地域住民の皆様等とともに,施設内容や配置計画等の具体的な整備計画策定を行い,平成20年度の開設に向けて取組を進めていきます。

平成16年度 :具体的な施設内容等の整備計画策定準備

平成17年度 :整備計画策定

平成18年度 :住情報センター及び総合住宅展示場の暫定利用終了,埋蔵文化財調査及び実施設計

平成19年度 :建設着工

平成20年度 :開設

 

[ 参考 ]

寄付受納地の概要

(1)所在地  京都市左京区下鴨北野々神町20番地他

(2)敷地面積  3,550㎡(内寄付受納地 約3,100㎡)

(3)寄付者  梶山千鶴子氏

(4)現況  京都市住宅供給公社の「住情報センター及び総合住宅展示場」として平成10年5月から暫定利用(~平成18年9月まで)

お問い合わせ先

京都市 総合企画局市長公室広報担当

電話:075-222-3094

ファックス:075-213-0286

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