保津川下りの船頭さんが人命救助活動！！

  保津川下りで有名な保津川遊船企業組合の船頭さん3名（岩田様，中田様，廣瀬様）による，保津川で流されていた方の救助活動を御紹介します。

　平成28年12月上旬の午後，保津川下りの合間をぬって，河川の点検作業のため船を作業運行していたところ，川に流され浮き沈みしている女性を発見されました。

　すぐさま，作業していた船で女性を50メートルほど追いかけ，女性の腕を掴むと同時に，急流場所で船を巧みに旋回させ，岩場への接触を避けながら，船上に引き上げられました。

　その後，救急隊に引き継ぐため，船を付近に接岸し，急こう配な斜面を女性を担いで登り，救急隊が到着できる道路まで搬送いただき，迅速に病院まで救急搬送することができました。

　当日の水温は2度前後と非常に冷たく，救出した女性は，当初ぐったりとされていましたが，船頭さんらの声掛けにより，救急隊が引き継いだときは，話ができる程度に回復されていました。

　「岩場に新しい鞄があったので，おかしいなと話しをしていた直後に，水面の波間から女性の手が見え隠れしたので，慌てて船で追いかけました。」と中田さんらにお話しいただきました。

　今回の活動は，水没寸前の人命危険が非常にひっぱくした中での，正に保津川を知りつくした船頭さんらによる素晴らしい救助活動であり，すぐれた洞察力と，見事な操船技術に，我々消防署員も脱帽すると同時に，感謝の気持ちを署長感謝状でお伝えさせていただきました。