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京都市消防局

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平成28年11月号 予防タイムズ・リターンズ

ページ番号206771

2016年11月1日



先輩: ここで隊列が組み終わるので,このタイミングで・・・「絶対させない~なくそう放火~!」。よし,決まっ たな。

後輩: 先輩,なにをブツブツ言っているんですか?

先輩: 11月11日の放火火災予防デーでうちの消防署でやるパレードの進行を確認しているんだよ。いよいよ近付い

    てきたな。

後輩: そうですね,ここ数日ずっと「あーでもない」,「こーでもない」って悩まれてましたものね。

先輩: 今年が初めての取組だからな。祭好きの血が騒いで気持ちがすごく盛り上がってきてるよ。

後輩: 先輩,お祭り大好きですもんね。今回のパレードはどんな計画なんですか?

先輩: うちの消防署から○○通を進んで,△△駅の前で街頭広報をする予定なんだ。

後輩: パレードには消防団の方や地域の方も参加されるんですね。これは本当にお祭りのように盛り上がりますね。

先輩: そうだな。今回の取組は,市内全行政区に,放火防止をPRする横断幕をタスキ替わりにリレー形式でつないで いく

    ものなんだ。中京区で実施する「放火火災予防デーキックオフイベント」を発端に,市内行政区の北エリ ア,南東エリ

    ア, 西エリア3つのルートを順番にリレーする予定なんだ。市内全ての行政区で放火防止を啓発する取組を行うこと

    になるんだよ。

後輩: 全市一斉に行動するんですね。

先輩: そうだ。放火火災の予防を啓発する全市一斉行動日と言えるな。

後輩: でも何故,11月11日に実施するんですか?

 



先輩: 去年(平成27年),京都市火災予防条例の改正で,「放火火災の予防に関すること」が新たに規定されたことは知っ

    ているな?

後輩: はい。従前の放火防止五箇条の内容が条例に盛り込まれたものですね。

先輩: そうだ。その条例改正では,市民が放火防止のために主体的に取り組むことや,市民,地域,事業所及び関係機関

    が一体となって放火防止に取り組むことを明確にしたんだ。その改正火災予防条例が公布・施行された11月11日を,

    放火火災予防の大切さを市民にアピールし,また全ての市民に放火防止の取組を促すための日として制定されたの

    が,放火火災予防デーなんだ。

後輩: なるほどー。そういえば,11月11日は秋の火災予防運動期間中ですね。

先輩: そうだ。秋の火災予防運動は,11月9日から15日までの間に実施するから,その期間の中で放火火災予防デーは放

    火防止啓発に重点を置く特別な日,ということになるな。

 


後輩: なるほど。そういえば今年は新たな放火防止の取組が目白押しですよね。

先輩: そうなんだ。この放火火災の予防に関する改正条例は,「市民の方が主体的に放火防止に取り組むこと」に主眼を置

    いているんだ。そこで,消防職員,消防団員,地域住民及び関係機関が一体となった地域の取組,「放火対策プロジェ

    クト」を平成28年度消防局運営方針の重点取組の一つに掲げて立ち上げ,推進することとしたんだ。具体的に何をす

    るかは分かるかな?

後輩: えーっと,3つのステップがあるんですよね。

    一つが「放火対策エリアの選定」,次に「放火対策コンサルタントの養成」,最後に「放火対策アクションの実践」です

    ね。

先輩: よく勉強しているな。

     第1ステップの「放火対策エリアの選定」は,主に過去5年間に放火事案が3件以上発生した学区から選定するもの

    で,今年は7月末までに各消防署・分署ごとに3学区,市内全域で合計36学区を選定しているんだ。

     第2ステップの「放火対策コンサルタントの養成」は,選定された放火対策エリアを管轄する消防団員や自主防災会

    の方を,地域における放火対策の相談役である放火対策コンサルタントとして養成するもので,9月に京都市消防学

    校で養成研修を実施したんだ。

     最後第3ステップの「放火対策アクションの実践」は,放火対策エリアにおいて,放火対策コンサルタントを交えた話

    し合いや見回り活動を実施して,放火防止に関する地域の取組事項を決定し,実践するというもので,10月から実施

    しているところなんだ。

 



後輩: なるほど。他にも放火防止特別警戒も実施していますね。

先輩: そうだな。各消防署・分署の消防隊や救助隊が,毎月2回,放火火災が多く発生する深夜時間帯に放火防止の巡回

    パトロールを実施しているんだ。まさに市民と消防が共に汗をかいて放火火災をなくす取組を実施しているんだ。

 


後輩: 今年の取組は放火火災をなくすという意気込みが感じられますね。そういえば,放火火災は40年連続して京都市の

    火災原因の第1位ですよね。



先輩: そうだ。放火火災を減少させることができれば,市内の火災を減少させることにもつながるからな。今回の様々な取

    組が市民一人一人に浸透したとき,市内から放火火災がなくなり,火災が少ない安心安全なまち京都になっていくん

    だろうな。

後輩: そう考えると,放火火災予防デーの取組で,一人でも多くの市民に放火火災予防の大切さを伝えることができれば良

    いですね。

先輩: そうだな。だからこそ今回のパレードは入念に事前準備をしているわけだ。

     そういえば昼から査察に行く事業所へのルートは,今回のパレードのコースを通るな。当日のシミュレーションと体力

    錬成を兼ねて,歩いて行こうか。

後輩: ・・・山の上にある事業所なんですけど。

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