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京都市消防局

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平成28年11月号 担当区ぐグット紹介

ページ番号206763

2016年11月1日



 

  醍醐学区は,京都市の東端に位置し,最東端の陀羅谷地区も含めると面積約10平方キロメートルで,醍醐地域で最も大きい面積を誇り,その学区内には約6,000人の方が住んでいます。

 この学区は,なんといってもユネスコ世界文化遺産に登録されている醍醐寺があり,ここにある五重の塔は京都府下最古の建造物です。建立してから約1,300年経ちますが,現存する文化財を見ると,先人達が歴史と文化を護りついできた貴重な土地であることがわかります。

 また醍醐寺は「花見の醍醐」と言われるように全国的に桜の花で有名で,これは太閤豊臣秀吉が贅を尽くした花見を,ここ醍醐寺で行ったことが始まりです。このほか,毎年2月23日には醍醐寺の一大行事五大力さん」があり,五大力餅という巨大な餅を持ち上げる餅上げ奉納が営まれることでも有名です。このような行事のときには,外国人の旅行者も含め,多くの観光客で賑わいます。

 仏教では五味相生の譬として,乳を精製(現在でいうバター,もしくは,飲むヨーグルト)する過程の五段階を五味と言い,その精製された五段目の最高の物を醍醐とし,同様に仏より十二部経を出し,最高の経典を大涅槃経としており,これが醍醐味とされました。その後,一般に広まり「本当の面白さ」「真髄」を意味するように使われています。


 醍醐学区自主防災会は,醍醐学区各町内会で構成された防災委員からなる組織で,山本自主防災会長を中心に4名の役員と共に,醍醐自治町内会連合会をはじめ醍醐消防分団などの各種団体と連携を図り,日頃から積極的な防火防災活動を行っています。

 その中でも特に,震災等の大規模災害に備え,毎年6月には自主防災会役員と自主防災部長を中心とした防災研修会(DIG及び防災クロスロード)を開催して防災知識を蓄え,10月には総合防災訓練を実施してその成果を披露します。この訓練の最後には,女性会の方々による総合防災訓練の名物「炊き出し」が参加者全員に振舞われ,学区民の絆を深めるとともに,防火防災意識の高揚に努めています。


   醍醐消防分団は,内海分団長以下28名(うち女性分団員3名)で構成され,昭和23年の消防団発足当初より地域の消防団として活動してきた醍醐地域の中では最も古く歴史のある分団です。

 日頃からの小型動力ポンプや資器材の取扱訓練はもちろんのこと,地元の醍醐学区自主防災会主催の総合防災訓練では,率先して防火防災の指導を行い,学区民の防火防災力及び意識の向上に努めています。また,醍醐学区内では花見シーズンや五大力さん等,年間を通じて様々な行事があり,その行事の警備等の活動をすることで,学区民だけでなく,多く訪れる観光客に対しても防火防災の必要性を訴えています。

 そのような活動の甲斐があって28年度は,3名(うち女性1名)の方が入団しました。ベテラン団員と経験の浅い団員の力が融合することで,益々の醍醐学区の防火防災力の知識と技術の向上が見込まれます。

   醍醐学区の礎となる醍醐小学校は,明治5年文部省「学制」公布に伴い宇治郡第一校として開校し,今年で創立144年を迎える醍醐地域で最も歴史のある学校です。昭和30年代末から醍醐地域全体の人口増加に連れ,他の小学校が開校して,それに伴い各学区に分かれ,現在では醍醐地域全体で10校区になるほど発展しました。

 このことから醍醐10校区の原点は,醍醐学区が出発点であると言っても過言ではありません。他の学区の手本となり,醍醐の歴史と文化を護り継いでいくため,自主防災会,消防団,消防分署が今後とも学区民の防火防災の意識と技術の向上のため,一丸となって取り組んでいく次第です。


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お問い合わせ先

京都市 消防局消防学校教育管理課

電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195