祇園交通事故事後検証結果の報告

　平成24年4月12日に多数の死傷者が発生した東山区祇園の交通事故に対する救急活動について，メディカルコントロール協議会〔※1〕及び検証委員会〔※2〕での検証のほか，祇園交通事故事後検証のための小委員会を開催し，詳細な事実調査を行い医学的見地から検証を進め，報告書を取りまとめました。

【協議会等開催実績】

　平成24年5月から8月までの間に，7回の会議を開催し，検証を実施。

　（内訳）京都市・乙訓メディカルコントロール協議会：2回， 検証委員会：2回，小委員会：3回

【主な検証内容】

　1　救急隊による救急処置等について

　　　初期対応，トリアージの実施状況，バイスタンダーの活動，救急処置と搬送など

　2　現場での医療との連携について

　　　医師要請の現場判断，医師要請の要件など

　3　医療機関の選定について

　　　事前の受入れ情報確認，時間短縮の考慮など

　4　今後の方策について

　　　消防としての対応策，現場への医師要請，迅速で的確な医療機関の選定，現場での警察との連携の在り方など

〔※1〕京都市・乙訓メディカルコントロール協議会とは，京都・乙訓医療圏を単位として，救急専門医，京都府医師会，救急医療機関，医療関係行政機関及び消防機関で組織され，本市のメディカルコントロール体制（医師による医学的観点から，救急救命士等が行う応急処置等の質の確保及び評価を行い，更なる救命効果の向上を図るための体制）について協議する場として，平成14年に設置されています。

〔※2〕検証委員会とは，京都市・乙訓メディカルコントロール協議会から推薦を受けた検証医師（12名）により，救急隊が搬送した心肺停止傷病者に対する救急活動について，医学的事後検証を行うため設置されています。