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京都市消防局

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平成28年10月号 調査マンからのメッセージ

ページ番号205673

2016年10月3日


 近年,都市構造の変化による建物不燃化等の推進,家庭内で裸火を使用しない安全な火気設備の普及,防火・防犯に対する地域住民の取組等により,一昔前に比べて炎上火災の件数が急激に減少しています。

 一方で,小型の充電地やコンピューター等を使用した新しい家電製品の急速な普及,新しいエネルギ―を使用した自動車の登場など,目まぐるしい技術革新に伴う新しいスタイルの火災も発生しつつあります。

 これらの,変化しつつある火災の調査を担当する職員の調査レベルの更なる向上を図るため,市内で発生した火災を対象に,火災調査に関する様々な課題,例えば火災調査の進行に苦労した点,再発防止に向けて取り組んだ点等について,当該火災調査を担当した職員による「火災調査事例発表研修会」を実施しました。

 なお,今回から京都府内の各消防本部にも参加を呼び掛けた結果,総数で100名近い参加が得られ,大変,活発な研修会となりました。

◎ 実施日時………平成28年8月26日 午後1時30分から午後4時30分まで

◎ 実施場所………消防局本部庁舎7階作戦室

◎ 参加(聴講)者…96名(京都市消防局58 名,府内14消防本部38名)

◎ 発表内容(以下の7事例)

  事例1 リコール製品の火災調査とその後の業者指導 【中京消防署】

 リコール品のガスハンドトーチによる火災事故の発生に伴い,メーカーに対する再発防止策の推進や関係団体等への情報提供,今後の指導内容と結果について発表した。

 事例2 年末に高速道路上で発生した車両火災事例 【伏見消防署】

 大晦日に,名神高速道路上で発生した車両火災に対し,車両の保管場所の確保や車両の移動手段の調整,車両メーカーとの調整等について,消防機関として知っておくべきポイントや車両火災の出火原因について発表した。

 事例3 大規模火災における効率的な火災調査の進め方について 【左京消防署】

 火元建物を含め,周辺建物に拡大した大規模木造建築の建物火災で,調査開始から終了までに数日を要した大規模火災に対する,警察機関等との綿密な調整,調査活動に関しての効率的な調査要領と労務管理について発表した。

 事例4 安全対策が施された電気クッキングヒーターからの火災事例 【中京消防署】

 既に火災予防に関する改善対策が行われた電気クッキングヒーターからの火災で,メーカーや関係機関等との鑑識,再現結果等を基に,指導した結果について発表した。

 事例5 ノートパソコンからの火災事例 【左京消防署】

 ノートパソコンのバッテリーの製造不良により出火した製品火災事例で,製造不良に至った要因の追求と再発防止対策について発表した。

 なお,同製品は,後日,メーカーからリコール対策が発表された。

 事例6 テレビドアホンからの火災事例 【上京消防署】

 既にリコール製品として公表されている製品からの出火について,一般的に知られていないめずらしい発生原因の説明とメーカーに対する指導内容等について発表した。

 事例7 電気カーペットからの出火を疑わせた火災の再現実験結果について 【山科消防署】

 当初は電気カーペットからの火災であると疑われた火災について,鑑識調査及び再現実験の実施により,真の火災原因の立証に結び付けた内容について発表した。



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お問い合わせ先

京都市 消防局消防学校教育管理課

電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195