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京都市消防局

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平成28年10月号 担当区ぐグット紹介

ページ番号205665

2016年10月3日


 二の丸北学区は,伏見区南部に位置する向島ニュータウンの西側に位置し,9自主防災部で構成され,人口3,167人(平成27年9月1日現在の推定人口),世帯数1,507世帯で,その約9割が11階建て以上の高層分譲マンションに居住している地域です。

 それでは,当学区の最近の活動について紹介します。

 平成26年度から,自主防災会全体で「災害時要支援者名簿」の作成に取り組んでいます。この名簿を見れば,高齢者や障害のある方が居住している世帯かどうか,また,支援が必要な世帯であるかどうか,分かるようになっています。これは,災害発生時に,迅速かつ的確な安否確認,救出救護活動の役に立てることを目的とするもので,平常時は各自主防災部ごとに作成し,管理するものです。しかし,個人情報の保護という壁もあり,初年度に完成したのは,自主防災部の2割の名簿にとどまりました。

 そこで,二の丸北学区では,更に名簿の作成を促進するため,学区の総合防災訓練において,全員が参加して課題を解決していくというワークショップとゲーム的要素を取り入れた独自の安否確認訓練を行いました。これは,「地域の集合場所」での活動を想定したもので,体育館に長椅子を並べてマンションの各階を表現し,20世帯の「震災被害想定」を配置しました。そこに,20名が避難者役として各自の被害想定を持ち,待機します。「訓練開始!」の合図で,別の20名が訓練参加者として被害想定を見に行き,そこで初めて想定を読み取ります。健常者は自分で歩いて避難してきますが,高齢者や障害のある方には介添えが必要で,誰かが付き添って連れて行く必要があります。ほかにも,想定に応じてバールやジャッキで救出したり,担架搬送や消火器を使用しての消火をジェスチャーで行いました。集計係は,机に座って,報告された情報を用紙に記入し,自主防災部長が全体の指揮を執りました。20世帯全ての安否確認ができれば,集計用紙が完成し,終了となります。訓練が終了したときには,自然と拍手が沸き起こるなど,活気のある訓練となりました。

 この訓練を,平成26年度と27年度の2回行い,安否確認,共助の大切さを感じてもらいました。その効果もあって,「災害時要支援者名簿」が新たに2つの自主防災部で作成され,平成28年3月末現在で,9自主防災部中,約半数の4自主防災部で名簿が作成されました。

 これからもこの安否確認訓練を通して全自主防災部で名簿が作成されるよう,地域住民の方と連携しながら,我々消防職員がバックアップしていきたいと思います。


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電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195