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京都市消防局

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平成28年10月号 わが社の防火防災自慢

ページ番号205649

2016年10月3日



 当社は,イオングループの中核企業としてデベロッパー事業を担い,ショッピングモールの開発・運営に当たり,専門店の企業をはじめとするパートナーと共に,地域のお客様から愛されるモールづくり,運営を行っています。

 イオンモール京都桂川は,2014年10月に京都市南区と向日市にまたがるキリンビール京都工場跡地の再開発地区である「京都桂川つむぎの街」の一角に開設したショッピングモールです。当モールは,地上4階・地下1階建てのモール棟と,スポーツクラブが入る地上2階建てのフィットネス棟で構成され,総合スーパー「イオンスタイル京都桂川」を核店舗に,シネマコンプレックス「イオンシネマ」など,約220の専門店で構成しています。

 建物は,古より伝わる「京都」・「和」の意匠から抽出した伝統的な要素を取り入れ,京都の景観に調和させることで,賑わいを演出しています。「知恩院」の大屋根をイメージしたJR桂川駅からつながる2階のエントランス,円形窓や行灯の明かり,桂離宮の深い軒や市松模様,向日市の竹林など,地域の皆様には馴染み深く,また,観光で来られた方には京都の風情を感じられるデザインを取り入れています。


 当モールでは,お客様に安心してお買い物をしていただくことはもちろんのこと,万が一の有事の際にも,人命を守ることを第一にした防火・防災の取組を推進しています。

 当モールにおける防火・防災管理体制

 1.当モールでは,有事に対応するために自衛消防組織を形成するとともに,組織を構成する各専門店には,防火・防災管理者を選任していただき,共同防火・防災管理体制を築いています。

 2.当モールでは,毎月第3水曜日を「防災の日」と定め,全ての専門店のスタッフが,あらかじめ定めたチェック項目に準じて自己チェックを行うことを義務付けているほか,2箇月に1回の頻度で施設管理者による現場確認も行い,不備の箇所については写真で記録を残し,指導を行っています。これらの自己,また,客観的な確認を厳しく行うことで,各従業員への日々の防災意識向上に努めています。

 3.自衛消防活動として,年に2回の消防訓練を実施しています。訓練では,全専門店に参加を義務付け,自衛消防組織に基づいたそれぞれの役割にのっとり,万が一の有事の際には,迅速にその役割を果たし,自身,また,お客様をはじめとする館内にいる方々の安全を最優先に行動ができるよう努めています。また,京都市,向日市と合同で「シェイクアウト訓練」を実施し,行政と連携した訓練にも取り組んでいます。

 4.万が一,周辺で甚大な被害が起きた際に,当モールの被害を軽減させるために,各コートやモール上部の吹抜け部分には天井自体を貼らない「スケルトン天井」としているほか,当モールのシネマコンプレックスは,有事の際において,天井が広範囲に落下しないように施工しています。そして,停電が起きた場合には,ガスで発電を行う「非常用発電機用ガスエンジン」を導入し,重要電源の確保を可能としているほか,断水時の飲料水を確保できるよう,仮設給水口を備えた約300㎥の受水槽を設置しているなど,地域の早期復興の一助となる機能も,多数,取り入れています。



 近年では,2011年に起きた東日本大震災や本年4月にも熊本地震が起き,多くの方々が被害に遭われました。当社を含むイオングループでは,グループが持つ様々な資源やノウハウをフル活用して災害発生直後から支援を続けており,当モールで実施した募金活動でも多くのお客様から多くの御協力をいただきました。

 ほとんどの災害を予期することは難しいかもしれません。しかし,日々の準備や心掛けを怠ることなく,常に備えることで,万が一の有事の際にも,その被害を最小限にとどめ,また,地域の早期復興に寄与していくことが,私たちイオンモールが地域で果たしていくべき役割であると認識しています。イオンモール京都桂川が,この地域になくてはならない存在となれるよう,これからも,日々,努力をしていきます。

 終わりに,訓練はもとより,日々の防火・防災活動に厳しくも懇切に御指導いただいている京都市南消防署の皆様に心より感謝申し上げます。

  • 目次

お問い合わせ先

京都市 消防局消防学校教育管理課

電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195