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京都市消防局

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平成28年8月号 わが社の防火防災自慢

ページ番号202845

2016年8月1日



 洛和会音羽リハビリテーション病院は,山科区内の東部,名神高速道路東インターチェンジの南西側に位置し,閑静な住宅街の真ん中にあります。当院は,地域包括ケアを支えるリハビリテーションセンターとして,「温かく心が安らぐ環境の中で,患者様が充実したリハビリとケアを受け,その人らしい生活を取り戻せるよう支援する。」という理念のもと,「温もりと夢がある病院」を目指しています。標ぼう診療科は,「内科」,「神経内科」,「心臓内科」,「外科」,「整形外科」,「リハビリテーション科」,「脳神経外科」と「呼吸器内科」の8科で,許可入院患者数は186名です。



 さて,私が当院の防火管理者に指名されてから2年が経ちますが,最も強く心に刻まれたのは,平成25年10月,福岡県福岡市で発生した有床診療所の火災です。この火災では,死者10名,負傷者5名を数えました。この火災は,処置室に置かれている電気機器から出火との可能性が挙げられていたことから,日々の防火に関する点検をきちんと行っていれば防ぐことができる可能性のあった火災であり,防火は,日々の地道な努力の積み重ねということを実感した次第です。

 そして,この火災を契機として,消防法施行令等が一部改正され,避難のために患者様の介助が必要な有床診療所,病院について,スプリンクラー設備などが原則として延床面積に関係なく設置が義務付けられ,併せて,「屋内消火栓設備」,「消火器」,「自動火災報知設備」など,設置に関する基準も見直されたことは,記憶に新しいところです。

 さらに,もう一点,気に掛かるのが「地震対策」です。最近,テレビを見ていますと,まさに「大地震が,いつ発生しても不思議ではない。」ということを防災の専門家が話されています。

 しかし,本院の防火・防災体制を強化するといっても一朝一夕にかなうものではありません。地震に対する完璧な備えを実施することなど,誰も言い切れるものではありませんが,熊本地震を機に,もう一度,少しでも患者様,利用者様のためにできる地震対策への取組を見直そうと考えています。

 小さなことかも知れませんが,病院内の書類戸棚の整理整頓,地震で倒れてきそうなものの除去,転倒防止対策等の措置を行い,少しでも負傷する危険性のあるものを排除していくことから地震対策を始めていこうと考えております。

 また,本年6月末には,山科消防署の署員の方々に来ていただいて「地震対策について」のお話をしていただき,地震対策について職員の防災意識を深めました。



 小さな,小さな防災対策かも知れませんが,法令で定められたこと,行政機関等から指導を受けたことは,しっかり守っていくということ,そして,これからも防火・防災管理に気を配り「病気で治療中の方」や「不慮の事故等で運悪く負傷された方,社会復帰を目指す方」等々の,患者様と本院に勤務している全ての方の安心・安全の確保を基本に努力していきたいと思います。

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お問い合わせ先

京都市 消防局消防学校教育管理課

電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195