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京都市消防局

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平成28年5月号 消防活動へのとびら

ページ番号197249

2016年5月2日



 当局が保有する消防ヘリコプター「あたご」と「ひえい」は,救急や救助,林野火災等の災害活動で大きな成果を挙げています。また,地震等の大規模災害が発生した場合に陸上交通路が遮断されても,ヘリコプターが持つ高速性や機動性を活用し,災害対応を実施します。「京の空」を縦横無尽に飛行して消防防災活動を展開し,市民の皆さんの安心・安全な暮らしを守る。航空隊の情報を紹介します。

 航空隊は,隊長以下15名で勤務しています。

 航空隊の配置場所である京都消防ヘリポートには,夜間照明設備が設置されており,夜間でもヘリコプターの離発着が可能で,京都に大地震や水災害等が発生した場合,緊急消防援助隊で飛来する全国の消防防災航空隊のヘリベースになります。


機体


● 消防無線のコールサイン

 ・ あたご…京消ヘリ1

 ・ ひえい…京消ヘリ2

 * 消防ヘリとのデジタル無線による通信は「主運用波1」を運用します。

● 「あたご」と「ひえい」の基本性能

 ・ 最大搭乗人数   14人

 ・ 最大航続時間   3時間40分

 ・ 最大速度(時速) 175ノット(324Km/h)

 ・ 最大離陸重量   4,300Kg

● ヘリコプターは,気象条件や環境によって多少性能が変わります。気温の高い場合は性能が下がり,気温が低い場合は性能が上がります。また,気温の高低だけではなく,その他の条件により性能が変化します。

● 災害待機は災害活動に対応できる重量で待機しています。燃料を満タンで待機したいのですが,最大離陸重量を越える場合や山間地(標高の高い場所)等では,安全な活動ができないため,ヘリコプターの重量を減らす手段として半分ほどの燃料で待機しています。よって,実際の活動時間は1時間から1時間20分程度に制限され,活動内容によっては,へリポートに戻り,燃料補給を行い,現場に戻ることもあります。

● 京北地域や花背地域までは,ヘリコプターが離陸してから10~15分程度で到着できます。

装備

~情報収集~



~大規模災害用~


~消火用~



~救助用~


~救急用~



~現場活動~











 航空隊では,大規模災害や複雑多様化する各種災害に対応するため,積極的に訓練や研修に取り組んでいます。

 一例を紹介しますと,操縦士は,より安全に飛行ができることを目指して計器飛行方式(IFR)の訓練を実施しています。整備士は,アビオニクス(航空電子工学)研修を受講し,機体のより高度な整備知識を習得しています。航空隊員は,全国航空消防防災協議会(http://www.habataki.org/外部サイトへリンクします)の研修に参加し,全国の航空隊員と救助技能を共有し,よりレベルの高い航空救助等が展開できるように,訓練,調査,研究を実施しています。

 今年度の取組として,火災・救助・救急事故への対応のため,航空隊と連携する指揮隊・救助隊・消防隊・救急隊の活動能力の向上を図るための教育訓練を実施します。未曾有の大規模災害(地震・水災害)の発生に備える,航空災害対応体制の向上を図ります。

 航空隊はこれからも,今まで以上に安全・確実・迅速な消火,救急,救助活動を実施して,「京の空」から市民の皆さんの安心・安全な暮らしを守ります。


  • 目次

お問い合わせ先

京都市 消防局消防学校教育管理課

電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195