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京都市消防局

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平成27年12月号 わが社の防火防災自慢

ページ番号190705

2015年12月1日



 当社は大日本印刷株式会社の製造子会社であり,京都工場は昭和21年に日用品・食品などのパッケージを製造する工場として誕生しました。その長い歴史の中で,厚紙印刷からフィルム印刷へ範囲を広げ,内容物の品質保護のため,バリア性・遮光性等の機能を付加する技術,酒類等の液体紙容器製造技術など,世の中のニーズに合わせて技術を進歩させてきました。今後も「食とヘルスケア(高齢化社会の中で、安全で質の高い生活や、生涯にわたる健康維持を目指す分野)」において人と社会をつなぎ,新しい価値を提供し続けていきたいと思っています。


 当工場では「安全が全てに優先する」という考え方を基に,日々,防火・防災面も含めた安全衛生活動に力を入れています。職場単位での活動はもちろん,月に1度,管理者が工場全体を安全衛生の視点でパトロールする「管理者パトロール」や,半年毎に,アルバイト・派遣社員・構内業者を含む全従業員に対して安全衛生の教育をする「安全道場」などを展開し,「従業員一人一人が,真の意味で安全を全てに優先させた行動を取る工場」の実現を目指しています。


 毎年10月に,右京消防署と合同で工場全体の総合防災訓練を実施しています。今年も10月16日に,大規模地震が発生したとの想定で,職場内での安全確保から火災が発生した際の消火,最終的に工場内駐車場へ避難するまでの一連の訓練,自衛消防小型動力ポンプ隊と右京消防署による一斉放水訓練及びはしご車による救助訓練を行いました。右京消防署に御協力いただくことで,従業員にも一層の緊張感が生まれ,より生きた訓練が実施できていると感じています。



 製造工程において,インキや紙,フィルム等を扱っていることもあり,防火面での取組は欠かせません。中でも,静電気対策には特に注力しています。毎年,外部講師を招き,静電気の起こるメカニズムの講義や実際に職場を巡視しての対策指導をいただいています。また,研修会場を数日前から除湿して静電気の発生しやすい環境を作り出し,放電から発火までの実演や受講者全員で手をつないでの導通体験を行っています。

 このような教育も,やはり,体験・体感することが重要で,従業員の理解度も増し,日々の安全作業に反映されていると感じています。ただ,年に一度の開催では受講できる人数にも限りがありますので,現在は,静電気体感機を購入し,より多くの従業員への体験展開,反復教育も並行して進めています。

 前述のとおり,当工場は「安全が全てに優先する」工場であるために,日々,活動を続けています。

 しかしながら,これらの活動は我々の努力だけでは決して成し得ません。右京消防署や地域住民の方々の御理解と御協力があってこそのものだと思っております。この場を借りて,厚く御礼申し上げます。

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お問い合わせ先

京都市 消防局消防学校教育管理課

電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195