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京都市消防局

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平成27年7月号 わが社の防火防災自慢

ページ番号184236

2015年7月1日



 当社は,明治20年に揚水ポンプ・水道器具・薪ストーブ等を製造販売する会社として創業を開始し,大正に入ってからオイルポンプの研究開発を始め,大正7年には日本で初めてのガソリン計量機を製造販売するようになりました。以後,ガソリン計量機メーカーとして日本全国に事業展開し,現在では,給油関連機器の開発は元より給油所や危険物施設の建設など,危険物に関する様々な分野に取り組んでいます。


 当社は,京都市中京区の民家が密集した地域に危険物を取り扱う工場を構えており,絶対に「火災を起こせない」状況にあることを踏まえ,日常の業務においても「安全第一」をモットーに作業手順を順守することと,日々の作業前・作業終了における点検は欠かしません。

 また,「自衛消防隊」を全社員で編成し,年に2回の訓練を行っています。昨年(平成26年度)は,中京消防署指導の下,合同で防火訓練を行うことができましたし,「第28回京都市自衛消防隊訓練大会」には中京区代表で参加でき,当社の取組を評価いただいたのは喜ばしいことです。このような訓練を行うには,社員全員が防災に対する意識を高めることが必要と考え,「危険物取扱い」の資格取得や「救命講習」などは,率先して受講するように指導しています。


 当社では,給油所に関連する製品を多数取り扱っており,危険物施設の「設置許可申請」なども業務として行っていますので,消防署とは密接な関係にあります。今までに,消防署の皆様には給油所の消火活動に少しでも役立てていただけるよう,セルフ給油所の仕組みや次々と変わる新技術等を紹介するなどの説明会を行ってきています。


 当社は日本全国に拠点があり,地域「災害」が発生した場合は即座に対応できるように「災害対策委員会」をはじめとするいくつかの組織を編成しており,「阪神淡路大震災」や「東日本大震災」などでは,災害物資の支援,インフラの早期回復などを行いました。

また,電力が供給されていない地域には自社で開発した「足こぎポンプ」を早期に現地に搬入し,復興作業に当たる公用車には給油など,緊急対応を実施しました。


 給油所などは緊急時におけるエネルギーの供給に必要な設備なので,安全で災害に強い施設が必要とされます。震災後,浸水に強い「水害対応型給油機」を開発しましたが,更なる製品の開発が必要になってきます。震災などの「災害対応」では,組織が連携して迅速で的確な行動など,自衛消防にも共通する多くのことを実践で学んだと思います。これらを基に団結力を高め,更に迅速に対応できる組織づくりが,今後の防災活動に最も重要なこととして取り組んでいきたいと考えています。

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お問い合わせ先

京都市 消防局消防学校教育管理課

電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195