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京都市消防局

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平成27年6月号 市民安全課通信

ページ番号182588

2015年6月1日


 梅雨入りから台風の季節までは,水災害,土砂災害の危険性が高まります。災害の危険性を少しでも減らすためには,的確な防災情報の収集が欠かせません。そこで役に立つのが,気象庁が発信する防災情報です。

 気象庁は,近年のゲリラ豪雨等による災害を受けて,様々な対応を行っています。技術の進歩により,現在では,これまで以上に精度の高い気象や災害の予測が可能となっています。我々消防職員も,これら気象庁の防災情報を上手に活用して災害に備えるだけでなく,市民からの問合せや市民指導など,様々な場面に生かしていきましょう。

 以下に活用方法の一例をご紹介します。

気象庁のホームページ

 気象庁のホームページを開き,防災情報をクリックします。

気象警報・注意報

 気象警報・注意報を調べるときは,京都府の情報だけでなく,周りの府県の情報も見て,京都府の現在と今後の状況を知ることがポイントです。天候は西側から変化してくることが多いため,雨雲の流れから推測し,特に兵庫県や大阪府,和歌山県など,京都府より西側の府県の情報を知る必要があります。

 例えば,大雨警報によって岡山県が警報を表す赤色になり,しばらくして兵庫県も注意報を表す黄色から赤色になれば,次は京都府にも大雨警報が発表される可能性があると予測することができます。

 なお,都道府県の中で一つでも警報の市町村があれば,都道府県全体が赤くなりますので,どの市町村にどのような警報が発表されているかを知るためには,都道府県をクリックして詳細情報を表示させます。


解析雨量・降水短時間予報

 解析雨量・降水短時間予報で,6時間先までの降水情報を調べることができます。

 動画方法選択画面において「現在から6時間後」までを選択し,動画開始することで,6時間先までの1時間ごとの降水域の分布及び移動状況を把握することができます。

 また,「地方」のところで「全国」を表示させれば日本全体の状況が,「近畿地方」を表示させれば京都府周辺の状況を知ることができます。


 降雨の強さは青色から黄色,赤色へと変化するほど強くなりますので,例えば黄色の中に赤が混じった領域が西から移動してきたら,まもなく京都市にも強い雨が降るだろうと予測することができます。

 なお,解析雨量の作成にはレーダーが使用されており,アメダスの雨量計でも補正されていますが,実際の雨量とは誤差が出る場合があります。正確な降水量は京都市水災情報ネット等で確認してください。

降水短時間予報 6時間後の雨量分布のイメージ


高解像度降水ナウキャスト

 より詳細に直近の降水域を知りたい場合は,高解像度降水ナウキャストで調べます。

 近年のゲリラ豪雨では,わずか数分から数十分の間で河川の増水や低地の浸水等の被害が発生しています。平成26年8月から開始された「高解像度降水ナウキャスト」では,このような短時間の急激な変化を予測することができます。

 「高解像度降水ナウキャスト」では,30分先までの5分ごとの降水域の分布を250メートル四方(従来の降水ナウキャストでは1キロメートル四方)の細かさで予測できるため,これまで困難であったゲリラ豪雨の予測にも,大いに活用することができます。


従来の降水ナウキャストと高解像度降水ナウキャストの違いのイメージ


土砂災害警戒判定メッシュ情報

 大雨警報(土砂災害)が発表されている状態で,土砂災害発生の危険性が高まると市町村単位で(京都市では行政区単位で)土砂災害警戒情報が発表されます。気象警報・注意報の画面では,土砂災害警戒情報が発表された市町村を含む都道府県は赤色から赤の斜線に変わります。

 京都市では土砂災害警戒情報は行政区単位で発表されますが,更に区内のどの辺りでどの程度危険性が高まっているのかを知りたいところです。

 土砂災害警戒判定メッシュ情報は、土砂災害警戒情報を補足するため,平成25年6月から開始されました。土砂災害警戒情報では,行政区単位でしが表示されなかったのに対して,土砂災害警戒判定メッシュ情報は5km四方の領域(メッシュ)ごとに土砂災害発生の危険度を5段階に判定した結果を表示しています。

 メッシュが赤色や紫色になっていて,更に大雨が続くようであれば,土砂災害警戒区域等の危険な区域に居住している人は,避難に掛かる時間を考慮して,できるだけ早く避難することが重要です。


土砂災害警戒判定メッシュ情報と土砂災害危険個所から生命に危険が及ぶ区域を特定する


まとめ

 以上,気象庁のホームページの活用方法を御紹介しました。気象庁では,水災害や土砂災害につながる危険性のある情報をできるだけ早く人々に伝わるように,様々な情報発信を行っています。このような情報を無駄にせず,有効に活用することが大切です。

 市民の命を守る消防職員として,市内に大きな被害が発生する前から,防災情報について高いアンテナを張り,災害への事前準備や市民からの問合せ,また,市民指導などに積極的に生かしていきましょう。

 

※ 内容及びイメージ図については,気象庁の利用規約に基づき使用しています。

   利用規約について (http://www.jma.go.jp/jma/kishou/info/coment.html外部サイトへリンクします

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