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京都市消防局

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平成27年5月号 消防活動へのとびら1

ページ番号181238

2015年5月1日


 本部指揮救助隊(スーパーコマンドレスキューチーム)は,災害活動を総合的に指揮する本部指揮隊(スーパーコマンド)と,最新の救助資器材で高度な救助活動を行う本部救助隊(スーパーレスキュー)で構成された消防局本部直轄の部隊として,平成17年4月に発足し,今年で10年目となります。本部指揮救助隊は,平成18年4月に改正された救助隊の編成,装備及び配置の基準を定める省令で特別高度救助隊に位置付けられています。

 本部指揮救助隊は,建物火災等の通常災害,大規模災害,NBC災害等の特殊災害,高度資器材を必要とする特殊性・困難性のある災害活動のほか,署指揮隊の指揮支援及び活動部隊の活動評価や監察を実施します。  

 本部指揮救助隊は,高度な知識・技術を習得し,専門的な資格及び教育を受けた隊員で構成し,その隊員が特殊な器材と車両を活用し,特別高度救助隊として活動を実施します。

 本部指揮救助隊が運用する車両及び機能等について3回に分けて紹介をしていきます。



⑴ 運用等

 大規模災害,特殊災害等の発生時においては,他の関係機関と情報を共有し,活動の調整等を行う現地対策本部等が設置されます。災害現場指揮支援車は,現地対策本部,現場指揮本部等として運用することを目的として導入しました。車両は,拡幅展開する構造で,かつ,情報の管理・記録・発信等ができる機能を有しており,約5分で車両を拡幅展開し,設定が完了できます。その他には,集団救急事故等の傷病者が多数発生している災害での一時的な応急救護所として,また,活動が長時間となる場合の活動隊員の一時的な休憩場所としても活用することができます。

 日常は,本部指揮救助隊が市内の通常災害の出動車両として運用しています。

⑵ 主な車両装備

【拡幅装置】

拡幅時全幅寸法 3,875㎜(オーニングテントを除く。)車体運転席側を拡幅展開することにより,車内の活動スペースを増床することができます。拡幅時は,最大10名の収容が可能となります。

【オーニングテント】

リモコン操作により,車両助手席側にサイドテントを張り出すことが可能で, テント室として使用することもできます。                                                                                                                       

【ヘリテレ簡易受信装置】

航空隊がヘリコプターから撮影した映像をアナログ波で受信し,車載のモニター等に映すことができ,半径3㎞,高度300mまでの受信が可能です。



⑴ 運用等

 NBC災害,毒劇物,テロ災害等の特殊災害現場に対応する資器材を車載しており,平常時は,市内における特殊災害現場等に活用します。

 また,全国で大規模災害が発生した際には,緊急消防援助隊として出動する車両として登録しています。

⑵ 主な車両装備について

【分析室】

車内に設置された分析室を陽圧にし,外気に触れることなく有毒物質の同定作業を実施することができます。

【陽圧式浄化装置】

分析室内を陽圧にする装置で,外気との気圧差を600paまで上昇させ陽圧環境を作り出すことができます。外気を取り込む際には,有毒物質を除去するフィルターを通しており,分析室内には無毒化した空気が供給されます。

【陽圧空気マスク】

運転席及び助手席には,分析(陽圧)室から送られてくる空気を吸うことが可能な面体が備え付けてあり,呼気管理を行うことができます。

【超音波風向風速計】

車両屋根部分に設置された3つの超音波センサーにより,風向及び風速を計測し,有害な物質等の拡散状況等を把握します。

【温度・湿度計】

超音波風向風速計と同じく屋根上に設置され,温度及び湿度を測定します。



  • 目次

お問い合わせ先

京都市 消防局消防学校教育管理課

電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195