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着衣着火の恐怖

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2012年12月17日

着衣着火の画像
着衣着火の恐怖のビデオ

 

服に火が

 

 料理をしていて,ガスこんろの火がそでを焦がした。そんな怖い経験をしたことがありませんか。
 マネキン人形を使った「着衣着火」の実験を紹介します。

 

[実験1]

 

 マネキンに各種繊維素材(表1)の服を着せ,そで口をガスこんろの火に近付けて着火させ,

その後こんろの火を消します。

 

  1.  ガスこんろの火とそで口が10㎝の距離では,30秒経過しても,ポリエステル100%の以外の服には着火しませんでした。
     ポリエステル100%の服は,5秒で着火し,繊維が溶融しながら,ポタポタと下へ垂れ下がるように燃えましたが,着火から31秒後には自然に消えました。
  2.  ガスこんろの火とそで口を3㎝の距離に近付けると,残りの全ての繊維素材も数秒あまりで着火しました。
     また,ひじから肩にかけては,加速度的に燃え上がりました。

 

表1 着衣着火の実験

繊維の素材

距離10㎝

  距離3㎝

肩までの燃焼時間

木綿 100%

着火しない

8秒で着火

3分12秒

ポリエステル100%

5秒で着火

実施せず

部分燃焼で自然に鎮火

アクリル 100%

着火しない

3秒で着火

2分04秒

羊毛 68%
アクリル 22%  
ナイロン 10%

着火しない

 6秒で着火

1分23秒

木綿 50%
アクリル 50%

着火しない

4秒で着火

2分24秒

木綿  35%
ポリエステル 65%

着火しない

3秒で着火

3分10秒

  表1 [実験1・着衣着火]

 

 

実験結果から

 

  •  一般に,ポリエステルは,炎の広がりは緩やかで,溶融しながら徐々に燃焼するという特徴があります。
     そのため,ポリエルテル100%の服では,ガスこんろの火が着火しても,他の繊維のように肩まで燃え上がらずに,自然に消えました。(ポリエステル65%綿35%の混紡の服では,肩まで燃え上がりました。)
  •  一般に,アクリル系の繊維は,難燃性で,炎に触れている間は燃えるが,炎を遠ざけるとすぐ消えるという特徴があると言われています。
     しかし,アクリル100%の服もアクリル50%綿50%の混紡の服も,肩まで燃え上がりました。
  •  表1のように,繊維の燃焼性は様々ですが,マネキンによる実験ではポリエステル100%のもの以外は燃焼を続けるという結果が出ました。

 

 

 [実験2]

 綿100%の衣服の上に,防炎の腕カバー(アクリル系55%レーヨン45%)をして同様の実験を行いました。
 防炎の腕カバーも,ガスこんろの火を3㎝に近付けたとき,4秒後に激しく発煙し,着火し,燃え上がりましたが,ガスこんろの火を消すと,火は消えました。
 以上の結果から,火傷などを100%防ぐことはできないにせよ,防炎の腕カバーを使うことにより被害を最小限にとどめることができます。

 

表2 財団法人日本衣料管理協会「繊維製品の苦情処理ガイド」より
易燃性
 炎をあげて速やかに燃え上がり,わずかに灰を残す。
  例 木綿・レーヨン
 溶融しながら炎を出して速やかに燃え,黒い塊状の灰を残す。
  例 アクリル・ビニロン
可燃性
 炎の広がりは緩やかで徐々に燃焼する。
 ・溶融しながら燃焼
  例 ポリエステル・ナイロン
 ・縮れながら燃焼する。
  例 シルク・羊毛
難燃性
 炎に触れている間は燃えるか焦げるが,炎を遠ざけるとすぐ消える。
  例 アクリル系・フェノール系

  表2  日本衣料管理協会「繊維製品の苦情処理ガイド」より

 

 

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