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アロマテラピーの謎

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2012年12月17日

アロマポットから出火の画像
アロマテラピーの謎のビデオ

 

 女性を中心としてアロマテラピーが人気を呼んでいるようです。
 香料を混合したローソクを燃やす, アロマキャンドルをはじめとして,いろんな種類があるようです。その1つに,陶器製の中空容器の中 に小さなカップロウソクをともし,頂上部の皿に水とともに入れた香料を熱して芳香を出すアロマポットというタイプのものがあります。
容器の中で燃やすため,炎が可燃物 に触れない構造になっており,絶対安全であると思われているようです。
 しかし,私たちの実験結果から,条件によっては,安定燃焼していたローソクの炎が,異常燃焼を起こして,近くの可燃物に着火する危険性があることが分かりました。
 今回は,これについて紹介します。

 

アロマポットの異常燃焼画像

(左)異常燃焼が拡大して炎が容器の窓から外へ
(右)安定燃焼

 

異常燃焼はなぜ起こるか?

 

まず,安定した炎と,異常燃焼を起こしている炎とを比較してみてください。(前の写真)
このような異常燃焼は,次のようにして起こると考えられます。(次図)

 

  1. カップローソクは5時間程使用す ると,カップ内のロウが残り少なくなってきます。
  2. このとき芯が傾くなどすると,その形によ っては炎が大きくなることがあります。
  3. 大きくなった炎からはより強い輻 射熱を受けるため,残り少ないロウの温度が一気に上昇します。
  4. ロウの蒸気がカップ内に多量に発 生して,これが炎に引火し,カップ内全面に炎が立ち上がります。  ガソリン蒸気が燃えるのと同じ,「液面燃焼」の状態です。
  5. さらに,蒸気が大量に供給されて 容器内で異常燃焼が起こります。

 

アロマテラピーの異常燃焼メカニズム画像

アロマテラピーの異常燃焼メカニズム

 

異常燃焼による危険性

 

 このような異常燃焼は,ローソクの 炎が大きくなるタイミングと,

そのときにカップに残っているロウの量の微妙な兼ね合いに左右されているようです。
 例えばパラフィンロウの引火点は約190℃ですが,ロウが多すぎると温度が十分あがらずに多量の蒸気は発生しません。

逆に,ロウが少なすぎると蒸気が発生しても炎が十分大きくなる前に燃え尽きてしまいます。
 このように,うまく条件が一致したときのみに起こる,再現性の低い現象であることは確かなようです。
 しかし,いったん異常燃焼が起こると,容器の「窓」の部分から炎が外へ出たりすることもあります。
 炎が露出するアロマキャンドルは言うまでもなく,アロマポットのように容器内でローソクを燃やすようなタイプでも,

取扱いには十分注意しなければなりません。

可燃物の近くには決して置かないこと,底の平らな不燃性の皿などに入れて安定のよい所で使うことと合わせて,

その場を離れるときには,ローソクを確実に消すことが何より必要です。

 

 

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