現在位置:

魚焼いても家焼くな!

ページ番号75839

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

2012年12月17日

こんろ出火の画像
魚焼いても家焼くな!のビデオ

 

 台所で調理中,うっかりガスこんろのそばを離れてしまったことによって起こる火災といえば,

多くの方はまず天ぷらなべを思い浮かべると思います。 しかし,ガスグリルで魚を焼いていても,同じような危険性があることはあまり知られていないようです。今回は,その危険性について実験しましたので御紹介します。

 

(実験の内容)

 

温度測定位置画像

  広く使われている,都市ガス用のグリル付き2口ガスこんろを用意しました。
 サンマを2匹ずつ計4回焼いた後,グリル内は掃除せずに,油で汚れたままにしておきます。
 サンマ5匹をグリルに入れて,最大の火力で焼き始めます。
 あらかじめ,温度計(熱電対)を焼き網の下(A点)と,
グリル排気口の上端の5㎝後ろの壁面(B点)に設置して,温度変化を測定しました。

 

(実験の結果)

 

炎の高さによる温度変化をあわした表

 点火してしばらく経つと,グリル内 では,サンマの焼ける音とともに,
脂 の燃える炎がときおり見えますが,これはすぐに消えてしまいます。
時間経過とともに,A点の温度は緩やかに上昇していきます。
また,B点 の温度は40℃台でほぼ横ばいの状況 となりました。
 しかし,51分を過ぎたとき,グリル内で燃え上がった炎は,
消えずに拡大を始めました。
それとともに突然グリルの排気口から炎が吹き出したのです。これをきっかけに,A点とB点の温度は急上昇し始めました。
 炎は,約16分間にわたり排気口から噴出を続け,その高さも最初は30~40㎝程度でしたが,最盛期には60~70㎝にも達しました。
 炎の高さ(最大高さの幅)とA,B点の温度変化はグラフに示してあります。A点の温度は,脂が燃え尽きて自然に鎮火するまで上昇を続けて,最高783℃にも達しました。
 また,B点でも最高210℃を記録しました。

 

(まとめ)

 

 魚自体やグリル皿にたまった脂に火 が着くと,思いもかけない高さまで炎が吹き出すことが観察されました。
 ガスこんろに面した壁が不燃性でなかっ たり,ガスこんろの上部に可燃性の棚や物品があれば,

これを介在して容易に火災になることが予想されます。
  魚が焼きあがるまでは,決してその そばを離れないことは言うまでもありませんが,そればかりでなく,

グリル の内部はこまめに清掃して脂を取り除 いておくことも必要です。
  また,最近のガスこんろには,鍋底 の温度を感知してガスを止める「天ぷら油過熱防止機能」や,

バーナーの火が消えた場合に自動的にガスを止める「立ち消え安全装置」などに加え,

グリルについても一定時間連続使用すると自動消火する「グリル安全タイマー」などの機能を備えたものも市販されています。

 

 

戻る

「防火のサイエンス」メニューへ

お問い合わせ先

京都市 消防局予防部予防課

電話:075-212-6672

ファックス:075-252-2076