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京都市消防局

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京都市消防活動総合センター(訓練施設)

ページ番号68595

2017年5月12日

訓練施設

救助訓練棟

 全国消防救助技術大会の仕様に適合させ,初任教育にも活用できるものとしています。


屋内・水上訓練棟

 室内訓練場及びトレーニングルームからなる屋内訓練エリアと,25mプール・潜水プールを備えた水上訓練エリアから構成されます。

 25mプール

 全国消防救助技術大会仕様の25mプールは,起流ポンプで平均5.5km/時の水流を発生させることが出来ます。

 起流ポンプは,対角線上に1基と3基を設けており,複雑な流れを作ることができます。

 水面下とプールサイドの壁にロープ展張用アンカーを設置していますので,障害物を沈めて川の落ち込み部やくぼみ部で発生する上下左右の回転流を再現したり,排水口に見られる鉄柵等ザル状のストレーナーと呼ばれる障害物への貼り付き事故を再現できます。また,川岸の岩や樹木にみなしたアンカーにロープを展張して,ゴムボートやロープ渡過によって要救助者への接近する等,流水域の現場に則した水難救助・水中検索訓練を行います。



 潜水プール

 潜水プールは,京都市内の河川で最も深いと言われる嵐山渡月橋上流と同じ10mの水深としました。

 天井に設けたホイストクレーンを用いた水中障害物設定や,水底の気泡装置から発生する気泡により視界不良状況を作り,悪条件下での水中検索訓練を行います。


総合訓練棟

 多種多様な建物構造・条件下での消火・救助訓練を行う施設です。

 外部は,西面をバルコニー型・階段室型の共同住宅,東面をテナントビルとしています。

 内部は共同住宅,物品販売店舗,ホテル等を模した訓練室を設け,建物用途別の消火訓練を実施します。

 特別避難階段や非常用エレベーターを用いた中高層ビル火災特有の消防戦術の研修も可能です。

 また,消火・救助訓練のみならず,用途に応じた什器・収容品を配置し,予防査察訓練を行います。中でも,避難経路となる階段での障害物や危険物の放置行為に対する消防法第5条の3に基づく命令,いわゆる消防吏員による措置命令を速やかに発動できるよう研修を行います。


 実火災訓練室

 実際に木材を燃焼させて訓練を行う訓練室を3階層にわたり,8室設置しています。

 訓練室は,床を耐火レンガ,壁・天井は吹付け耐火材(高速道路のトンネルと同じもの)で仕上げています。設計温度は,室温400度,天井付近温度600度としています。

 内部で木材や枯れ枝を燃やし,火災室内の人命検索中心とした訓練を実施します。また,各階は竪穴区画をしたメゾネットとなっており,竪穴区画の意義を体験できます。

 活動隊員の安全管理対策は次のとおりです。

  1. 耐火ガラス窓での室内監視
  2. センサーによるガス濃度測定(酸素,二酸化炭素,一酸化炭素)
  3. 室温180度で室温低下用スプリンクラーが作動

 また,環境保全のため,屋上に排煙処理設備(湿式電気集塵機)を設け,発生した煙の粒子を水に溶かし,排水処理装置で濾過した後,下水放流しています。

  • 実火災訓練室1
  • 実火災訓練室2
  • 実火災訓練室3

 熱気体験室

 蒸気ボイラーにより室温を上げ,火災室同等の熱気を体験させる目的で設置しています。

 火災訓練室

 スモークマシンを使用した通常の消火訓練のため,バルコニー型共同住宅・階段室型共同住宅,物品販売店舗,ホテル等を模した訓練室を11室設けています。各訓練室は,パーティションで,さらに中区画・小区画に間仕切り,柔軟性に富んだ訓練設定を可能にしています。

 これらに,突出し看板やテント看板を加えて豊富な建物バリエーションを作り出しています。

 山岳訓練場

 高さ16.5mの山岳訓練場は,山岳斜面,傾斜地での転落事故を想定した訓練場です。途中にテラス(岩棚)を設け,上半分は垂直(オーバーハング付き),下半分は60度の斜度としています。

 また,中央から西半分は花崗岩・草の生えた斜面を想定して,平滑な表面としています。東半分は堆積岩を想定して,クラックを入れた斜面としており,ロッククライミングの難易度ではグレードⅣ(RCCⅡ)程度です。


 低所救出訓練場

 堤防から河川への転落事故等の救助事故現場で行うはしごクレーン救助等ベーシックな訓練を行います。また,石積み調の壁を登ることによって,高所での移動の基本となる三点支持を体得します。

 洞道訓練場・洞道訓練用竪穴

 4階から地下1階まで続くパイプスペースと地下1階床下を横に延びる洞道では,狭隘な場所での消火・救助訓練を行います。

 震災訓練場

 ボックスカルバートやPCスラブ等を組合せて,建物等が倒壊した状況を設定し,地中音響探知機・電磁波探査装置・二酸化炭素探査装置等を使って生き埋めになった生存者の救出訓練を行います。

 訓練用建築設備

 非常用エレベーターの他,水圧開放シャッター・水圧開錠シャッターからの屋内進入を訓練想定に加えることが出来ます。

 また,スラブを貫通させたダクトのカット模型を各階に設け,防火区画を形成するダンパー(FD・SFD)の作動状況を確認することができます。 

 訓練用消防設備

 水系設備として,スプリンクラー設備・連結散水設備・連結送水管・屋内消火栓設備を設置しています。ヘッド部分にはボールコックを取付け,任意に散水障害を発生させることが出来ます。

 ガス系設備として不活性ガス消火設備を設置していますが,手動放出・停止・復旧の操作を反復訓練できるよう窒素ガスボンベに加えて空気ボンベも取付けています。

 模擬防災センター

 規模の大きな建物の火災では防災センターが情報収集の重要な場となります。模擬中央監視装置で火点を任意に設定し,操作訓練を一連の消防訓練に加えることも出来ます。


 訓練検討室

 総合訓練棟には,訓練用インカムトランシーバーを,総合訓練棟・街区訓練場にはテレビカメラを設置し,訓練の様子をモニター監視すると共に,HDDとDVDに記録することができます。加えて,街区訓練場の1/35スケールの模型を設置しました。

 訓練終了後は,記録映像と模型を使った訓練結果の検討を行います。


 燃焼実験室・観測室

 実火災訓練室を大型にした燃焼実験室では,火災原因の究明を行います。また,実物大の部屋を設置し,出火から火災に至る経過の観察や消火後の火災原因調査の研修を行います。


水災害対応訓練施設(平成27年整備)

 水災害対応訓練施設では,消防職員を対象に,水没した車両からの救出訓練等を行います。

 また,消防団,自主防災組織を対象に,浸水時におけるドア開放体験をはじめ,歩行体験や降雨体験,土のう積みなどの水防工法訓練を行います。


お問い合わせ先

京都市 消防局消防学校教育管理課

電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195