江戸時代の記録には「木賊刈山」とも記される山です。その名が示すように御神体が右手に鎌、左手に木賊の束を握っており、欄縁の上部にも御神体を囲むように木賊が配されています。角房掛金具は兎を、欄縁金具は蝙蝠をそれぞれあしらった優れた構図のものです。前掛、胴掛、見送はどれも彩り豊かな逸品で、それら装飾品と御神体の悲しげな表情の対比が見所です。
木賊山の由来は、山鉾の魅力細見・山鉾由来記のページをご覧ください。

前掛は金地の綴綿で、唐人が市場で交易する様子が描かれている。水引は『日輪雲鳳凰文綴錦』を用いる
木賊山
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見送の『牡丹鳳凰文綴綿』は、中国産のオリジナルを復元新調したものでカラフルな仕上がりとなっている

口を少し開いて悲しげに虚空を見つめる御神体の彫刻は、桃山時代の奈良仏師の作とされ非常に評価が高い

角房掛金具は、金地で木賊を曲げて唐団扇とした中に、銀色の兔を意匠したユニークなもの
木賊山
角房掛金具の拡大写真(ファイル名:t13-b2.jpg サイズ:26.33 キロバイト)

欄縁金具は金色雲に蝙蝠を黒仕上げで配した作りとなっており、夕暮れの雰囲気を醸し出している

御神体衣装は唐織の『納戸地腰替雲龍文小袖』で、平成4年に復元されたものを現在使用する。熨斗(のし)目部分は綾織となっている