スマートフォン表示用の情報をスキップ

現在位置:

第20回食の拠点機能充実戦略委員会について

ページ番号148891

2013年7月24日

 この度,京都市中央卸売市場第一市場第20回食の拠点機能充実戦略委員会を開催いたしましたので,その内容について以下のとおり,お知らせします。

 

1 日時 平成25年3月29日(金曜日)午後2時から午後4時まで

2 場所 京都市中央卸売市場第一市場 関連10号棟大会議室

3 出席委員 20名 (50音順・敬称略)

出席委員
食育キッチンお料理塾               主宰石黒美江
京都市中央卸売市場協会           名誉会長内田昌一

JA京都中央             経済担当常務理事

大島正次

京都水産物小売団体連合会     会長

岡本 勲
京都商工会議所          専務理事奥原恒興
株式会社日本旅行京都四条支店   支店長北川義洋
京都大学大学院農学研究科       特定准教授工藤春代
京都市小学校給食研究所    会長坂井信博
ジャーナリスト(元株式会社京都新聞社 論説委員)関根英爾
京都市中央卸売市場協会           副会長田中憲一
市民公募委員土佐保子
京都女子大学家政学部             教授中山玲子
京都市中央卸売市場協会           副会長東川守男
京都大学大学院農学研究所   教授伏木 亨
みやこ女将の会          会長堀部寛子
NHK京都放送局アナウンス   副部長森下和哉
KBS京都                                     ラジオパーソナリティー山崎弘士

株式会社京都リビング新聞社   編集部編集長

山舗恵子
市民公募委員  山本浩美
京都市中央卸売市場第一市場   場長髙山光史

 4 内容               

(1)開会あいさつ

   京都市中央卸売市場第一市場 場長 髙山光史  

(2)平成24年度「食の拠点機能充実事業」事業報告について

        配布資料にて事務局から報告

(3)平成25年度「食の拠点機能充実事業」(案)について

   配布資料にて事務局から説明

(4)その他

   「京の食文化ミュージアム・あじわい館」

   「中央卸売市場・小売店」つながりプロジェクト

   京都市中央卸売市場第一市場 経営戦略研究会

   上記三点について配布資料にて事務局から説明

(4)閉会あいさつ

   副委員長   中山玲子

 

平成24年度食の拠点機能充実事業 事業報告について

  意見の多くは,各事業においては多種多様な事業を行っているので,引き続き頑張ってほしい。

○ 理屈を言うつもりはないが,私自身,中央卸売市場が非常に好きで,このように様々な事業を行っていることは非常に良いことだと感じる。しかし,卸売市場の本来の生業はBtoBビジネスで,その中で活性化というのは取扱高を増加させることなのではないか?直接市民向けの事業展開は一体どういう位置付けで行っているのか?関心があるので教えて頂きたい。

○ おっしゃる通り,市場は卸,仲卸があって,商売を行うところである。市場を活性化するということは,取扱が増えることである。中央卸売市場は,市民が直接購買できる場所ではない。しかし,市場を取り巻く環境が変化し,魚離れ等,ライフスタイルの変化により市場の取扱量の減少が起こっているのも事実である。そのような現状に対応するために,食材の拠点である中央市場から提案することが重要である。産地にもPRするとともに,市民の方にまずは「市場の安全・安心」や「市場そのもの」について知ってもらうことがまず重要だと考えている。すぐに伝えることは難しいが今後も継続的な取組を行っていく。

○ 卸会社,仲卸会社というと,中間流通で悪のように思われているが,市場を通すことでのメリットもある。市民に対してまずそういうことを中を見て知ってもらう,理解をしていただくことが重要である。

 (出前板さん事業について)

○ 学校目線で意見を述べさせていただくと,普段本物に触れる機会がないため,こういった機会は非常にありがたい。例えばれんこん。スーパーで売ってる穴が開いた白い状態ではなく,長い,土から出した状態のものを見たり,まるのままの魚を見ることなど。それを続けているのは有難いと思う。また,事業見直しで,あじわい館で実施するということだが,人数的な制限はあると思うのだが,子どもに食材だけでなく,色々なものを見せることができるので良いと思う。小学校にリーフレットを配っていただければ,社会科見学で京都水族館に行った際に寄ってもらうこと等ができると思う。

○ プレオープン時のリーフレットについては配布はさせていただいたが,3つ折りの施設概要まではお配りできていない。次のリーフレットは配布させていただくので,よろしくお願いする。

(鍋まつりの来場者の回遊性について)

○ 鍋まつりは,入口が2か所あるためか,人を回遊させることが出来ているのかなと疑問を感じる。もう少しスムーズにお客さんが道を通れたらいいと思うのだが。市民からすれば年末の買い物としても利用していると思うので,市場のことも売り込んで,市場がいいものを提供していただければうれしい。鍋まつりは非常に多くの方が来場されるイベントで,七条側がメイン入口で五条側にも来場者に入っていただいており,実施前には動線に配慮し,警備を配置しているが,またどちらかを一方通行というのは難しい部分もある。市場の入口は二十数か所あり,いろんな所から入ることができるので,難しい面もある。また,池本委員長が「良いものを販売しよう」と何度もみなに呼びかけているので,良いものを販売していると感じる。

(通年アンケートの実施,その生かし方について)

○ すでに議論をされていれば申し訳ないが,2点質問がある。1つ目は昨年の会員は食の海援隊・陸援隊の会員は661名であるが,そのうち継続会員は何名いるのか?イベントごとのアンケート以外に,海援隊・陸援隊事業そのものに関する評価についてのアンケートは取っていないのか?また2つ目は「講演会・会員交流会」のアンケート結果では「食の安全・安心」に関心があるという答えが多くあったが,この関心はどのように事業に反映されているのか?さらにコメントとして,市民への情報発信では,料理や食材に重点が置かれているように思われるが,流通の仕組みや卸売市場の機能等,卸売市場ならではの情報提供があると思うので,もっとそれらを前面に押し出したほうがいいと思う。

○ まず,1点目について,毎年更新のため,継続会員ということではないが,約6割の方が次年度についても申込をされている。会員に通年を通してのアンケートは取っていない。すべての事業に各会員さんが参加できているわけではないためである。引き続きより会員の方には参加させしてもらうような仕組みを考えていく。また2点目については,収去検査が一番のポイントである。建物が全国に先駆けて改装していることもあるため,施設が古く衛生的でない部分があるので場内の業者の方への安全・安心の意識を持ってもらうことも重要である。

○ 市場の機能である「安全・安心」について,「鍋まつり」でパネル等の展示を行ったが,見事に人がいなかったこともある。あじわい館の中にはそういったことも展示して簡単ではあるが説明している。

(メディア対応について)

○ 市民に広く知ってもらうということで,広報の観点から意見を述べる。先日朝日新聞の記事(まちぶら)に中央市場についての記事が載っていた。(3月26日 朝刊)記事の内容は,記者が体験をしているもので非常に楽しいレポートであった。そういった形式を広報に取り入れてもいいのではないか?新聞社担当も変わっていき,市場の事が伝わっていかないこともあるので,新聞記者,メディア向けの「市場見学会」を開催し,市場の機能や役割について説明する機会があっても良い。食彩市,出前板さん等市民の認知度が上がるにつれ,メディアの関心は下がってしまう。従業員の姿や息使いなど非常に分かりやすいので,単にやったことだけの羅列ではもったいない,そのため常に新しい見せ方をする必要がある。

○ 予算のこともあるので,出来る限り予算をかけずに広報は行っていきたい。85周年でリーガロイヤルホテルとのタイアップをリビング新聞に掲載していただいた。髙山場長,池本委員長,私が中央市場のことについての話したことを記事にしてもらっている。80万人が見ているそうで,まわりから結構評判があった。

(講演会,交流会のクイズについて)

○ 事業アンケートで「クイズが難しかった。」とあるがどういうことか?

○ 3択形式のクイズ答えてもらうようにしていたがクイズは確かに難しい問題もあった。ただ,食材について知ってもらうという点では良かったのではないかと思う。

 

平成25年度食の拠点機能充実事業 事業報告について

   非常に多様な取組をしている,引き続き頑張ってほしい。との意見がほとんどを占めていた。

(食彩市のスタンプ制度について)

○ 食彩市のスタンプ制度は,あじわい館の利用促進につながりまた,食彩市にも会員の方にきてもらう機会を作っているので,非常にいい取組だと思う。

 

その他

食文化ミュージアム・あじわい館について

(あじわい館所在地のわかりにくさについて)

○ あじわい館の場所が非常にわかりにくい。到着するまでもわからないし,目の前に来ても施設前に看板がないので,どこから入っていいのかもわからない。

○ 看板は五条通りに設置しているが,書き方が分かりにくいということもあったので,地図をつけて対応していく。明日新たな看板納品する。今後は来館者の方が見てわかるような配慮を行う。

(広報について)

○ あじわい館のパンフレットを関係機関に配布していただければありがたい。

○ 来年度からまた実施していく際にパンフレットは作成していく。3カ月単位くらいで更新しながらやっていくことを考えている。

(料理教室について)

○ プレオープンで10回「魚のさばき方教室」を実施し大反響だった。参加者が高齢の方が多かったため,中には自分のさばき方を確立されている方もいた。もう少し魚食普及が必要な若い年齢の方が参加していただければうれしい。来年度は11回実施し,今まで以上に内容を充実していこうと思っているので,皆様のご協力をお願いしたい。

○ 実施のやり方については協議をしていく必要があるが,今後は基本料理教室の次の発展料理教室のような教室も考えている。

(情報の更新方法について)

○ 観光の目線からいうと,料理教室の料金も安いし非常に良いと思う。しかしパンフレットを3か月ことに変えるとなると,旅行会社としてキャッチアップしていくのはかなり厳しいと思う。基本情報に特化したパンフを作成し変わる情報,イベント情報や料理教室については,インターネット等で告知をしていくやり方がいいと思う。そうすれば配りやすいと思う。

○ 現在,イベント情報等はインターネットやフェイスブック等で随時更新をしている。

○ パソコンやスマートフォンを見れない方に対しても広報することを考えなければならない。費用面についての検討が必要だが,リーフレットにQRコードを付けてもいいのではないか。

(事業のやり方について)

○ 今,様々なところで「体験」することが流行っている。和菓子を作ってみたり,お茶をたててみたり等。あじわい館の各イベントは建設的なものだろうと思うが,雨の日など観光客がどこに行くか悩む時に単発のイベントを行ったら,来場者を引き込めると思う。

○ 現在,観光協会と「すし市場」「あじわい館」「市場の施設の見学」等で何ができるのかを検討している。一番見ていただきたいのは朝の市場見学であるが,朝は業者が働いており危ないのが現状であるので,今後検討を重ねていきたい。

○ 本当に様々なことをしていると関心する。今までは市場のことを取り上げられていなかったが,我々でもちょこちょこお知らせしている。私がかかわっている報道の中で,「あじわい館」をはじめ中央市場について取り上げさせていただき,視聴者の方からの良い反応があった。今後も市場の応援団の一人として頑張っていく。マスコミは新しいものに関心を示すので,大変だとは思うが新たな企画や取組を期待している。

(事業の対象について)

○ 観光客向けの取組が入っていてるのが良い。

(料理教室の実施,備品の充実について)

○ リビング新聞でも,お刺身の作り方の教室をあじわい館で3回,各回30名程度で実施させていただいた。年配の男性の方が多かったのが印象的であった。評判がよかったので,次もできればと思う。あと備品についてだが,刺身包丁等レンタルがあればいい。

(事務局)

○ 備品については,予算に限りがあるが,その範囲でできるところは購入できたらと思う。

 

「中央卸売市場・小売店つながりプロジェクト」について

(事業進捗について)

○ のぼりやポスターを見かけるようになってうれしく思う。また,リーガロイヤルホテルでものぼりが掲出されていたので,今後も頑張ってほしい。

○ この事業は賛否両論ある。小売さんの組合では厳しい意見もあった。店舗によっては資材が大きすぎるところがあったようだ。アイデアはいいので今後やり方の工夫が必要。

 

京都市中央卸売市場第一市場 市場経営戦略研究会について

   意見なし。

すし市場について

(リーフレットの配架先について)

○ 先日,市役所にいくとすし市場のリーフレットが置いてあった。より多方面にPRした方がいいと思う。すし市場は各区で開かれたふれあいまつりでチラシの配布等でPRをした。また,市役所のみでなく区役所や支所,その他関係各所に配架している。

(すし市場の改善について)

○ すし市場は開店後何度か足を運んでいる。実は今日も行ってきた。開店当初は2階も会議室のような感じがしたり,忙しい時に従業員の方がピリピリされていて「京都のおすしを食べる雰囲気ではなかった。しかし今日行くとずいぶん雰囲気が変わり,良くなったと思う。接客等にも変化が出てきて努力しているなと感じる。また修学旅行生を受け入れていると思うが,大人数の方が来場されると2階に上がる時に通路がいっぱいになってしまうと思うので,その辺りは,対策を考えた方がいい。

(会議のやり方について)

○ 書類の説明が多いので,より議論をする時間を取るようにするべき。

(広報の方法について)

○ 今年度,「すし市場」「あじわい館」等市場におもしろいことが色々あった。リビング新聞にて「今年の出来事」でそれらのことについて掲載させていただいた。掲載後読者の方から「すし市場」について数多くの問合せがあった。オープン時あれだけ広報されていたのでみんな知っていると思っていたが,読者からの問い合わせが多いことにびっくりした。やはり継続してやっていくこと,広報は手を変え品を変えてPRをすることの重要性を感じた。

(市場のこれからについてのお願い)

○ 「すし市場」も含めて皆様から頂いた意見を受け止めることで,中央卸売市場が改善していくと思う。ふれあいまつり等でも引き続きPRをしていくので,来年の今頃どう変わっているか,長い目で見守っていただければありがたい。

 

総括

○ 食の拠点機能充実事業については,毎年粘り強くつづけており,新たな要素を加えながらも,継続してほしい。市場取扱については,減少傾向にあり,時代の流れとしては,産直,インターネット等で情報だけの社会になりつつある。これは子どもが情報だけを見て分かったと思っていることと似ている。今までより,一層人々が情報だけでやりとりをしている。その中で現物があつまる中央市場は,非常に重要な役割を果たしている。料理についてもレシピサイトの情報を見て単に料理作るのではなく,物が集まっている市場で行うことの重要性を考えていかなければならない。

市場の魅力とは,ここに現物が山ほど集まっていることで,市民や観光客にどう見せるのかが重要である。そのため,すし市場ができることは魅力的である。

あじわい館は今後期待しているが,インターネットで出来る事をしても,差別化は図ることは出来ない。そのため物を主体的に使っていく,やはり「食べる」ことにこだわる必要がある。

  消費者は,「おもしろい」「食べる」「役に立つ」があれば来場すると思うので,来ないということであれば何かが欠けているかもしれない。これから市場の「新鮮なものがたくさん集まる」という強みを出し,事業を行ってほしい。

 

 

 

 

お問い合わせ先

産業観光局 商工部 中央卸売市場第一市場
電話: 075-311-6251 ファックス: 075-311-6970

フッターナビゲーション