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第12回食の拠点機能充実戦略委員会

ページ番号76505

2010年3月9日

 このたび,京都市中央卸売市場第一市場第12回食の拠点機能充実戦略委員会を開催いたしましたので,その内容について以下のとおり,お知らせします。

 

1 日時 平成22年1月8日(金曜日)午後2時から午後4時まで

2 場所 京都センチュリーホテル 千寿の間

3 出席委員 17名 (50音順・敬称略)

出席委員
 京都市中央卸売市場協会   副会長池本周三 
 京都市中央卸売市場協会   会長 内田昌一
 京都水産物小売団体連合会  会長 岡本 勲
 京都市小学校給食研究会   会長 小川初美
 ジャーナリスト(元 株式会社京都新聞社論説委員) 関根英爾
 京都市中央卸売市場協会   副会長 田中憲一
 京都商工会議所          副会頭 田中田鶴子
 京都市中央卸売市場協会   副会長 田中 一
 京都女子大学家政学部     教授 中山玲子
 みやこ女将の会            会長西村明美 
 京都大学大学院農学研究科  教授 伏木 亨
 京都大学大学院農学研究科  特定准教授 細野ひろみ
 市民公募委員 門間敬子
 KBS京都 ラジオパーソナリティー 山崎弘士
 株式会社日本旅行西日本営業部営業推進本部 マネージャー 渡邉公章
 市民公募委員 和田幸子
 京都市中央卸売市場第一市場 場長 上田典男

4 内容

(1)開会あいさつ

   京都市中央卸売市場第一市場 場長 上田典男

(2)委員紹介

 (3)新役員の選出

  規約第4条に基づいて選出

  ・委員長 内田委員

  ・副委員長 池本委員,河本委員

  ・専門委員 伏木委員,中山委員

(4)平成21年度食の拠点機能充実事業報告

  パワーポイントを使い,事務局から報告

(5)平成22年度食の拠点機能充実事業の実施について 

【意見交換】

○議長:内田委員長

○ 京都女子大学では,管理栄養士や栄養教諭の育成を行っており,学生が食の流通等を知る良い機会になる等の理由から,今年度の鍋まつりに参加させてもらった。想像以上の規模のイベントであった。今後とも,京都市場の方と関わる機会を持ちながら,京都市場の活性化に役立てられたらと考えている。

○ 職業柄,京都市場で食材を仕入れ,お客様に料理を提供している関係上,京都市場とは毎日関わっているといえるが,実際に足を運んだことはなかった。この委員会の委員に就任したことを機に,先日初めて京都市場を訪れたが,想像以上に規模が大きかった。一般の方の認識度が更に深まれば,活性化にも役立つのではないか。また,場内についても,個々の役割を踏まえながら,物品の配置の仕方や動線の確保,駐車場のあり方などを整理していってはどうか。個人的にも京都市場のことを勉強しながら,自分なりに参画できることを考えていきたい。

○ この委員会の委員に就任して初めて「鍋まつり」のことを知り,家族で訪れたが,来場者数の多さなどに圧倒された。また,単に鍋料理を扱うだけでなく,食の安全,安心のPRの一環として,手洗い検査や着色料検査について体験できるコーナー等もあり,貴重な体験もできた。中央卸売市場という場所に入る機会は滅多にないので,より多くの方々にこのようなイベントを知ってもらえたらと思う。

○ 最近の旅行者は体験志向,本物志向という傾向がある。そのような中,京都市場で行われている事業は,子どもたちが参加,体験できる様々なイベントが用意されており,年配の方から学生や子どもへと,京都の食文化を繋げていく流れができている。京都は有数の観光地であり,食は重要なコンテンツである。食を通じて京都の良さを次世代に伝えてほしい。また,その一端で我々も何か役立てたらと思う。

○ 素晴らしい取組をされている。このような取組を市民に更に知ってもらうために,テレビを通じてイベントの開催告知を行うなどのPRをしていけばどうかと思う。

  また,「小学校出前板さん教室」では,今後も市内の市立小学校に出向き,より多くの子どもたちが学べる機会を設けるとともに,両親や地域の住民も参観できるようにするなど,市民が京都市場の取組に接する機会を更に増やしてもらいたい。 

○現在,京都市場に新たな施設を建設する構想があり,観光とリンクさせた取組についても検討していきたいと考えている。

  また,築地市場のような観光客の市場見学について,京都市場では,建設時から直近の改築までの間に,一般市民が市場内を見学するという発想がなく,見学者用通路等の整備ができていない。そのため,今後,改築をする際には,そのような整備についても検討したいと考えている。

 ○市民や観光客がいつでも京都市場を訪れることができるようになれば,マスコミとしても非常に協力しやすくなると考える。その辺りの取組についても今後進めていってもらえたらと思う。 

 ○水産業界の立場からは,観光の視点として,梅小路公園に建設予定の水族館との連携ということを考えている。

  一方で,築地市場では観光客が所構わず入ってきて,業務に支障を来たし困っている状況でもある。秩序ある観光ということも考えていかなければならない。

○イベントを実施する際,入場口には,にぎにぎしい「のぼり」などを利用するほうが,一般市民も入りやすいのではないか。また,京都市場の入場口に,場内の各店舗の配置図を描いた大きくカラフルな案内板のようなものを設置すれば,場内にさまざまな店舗があることもわかり,よいのではないか。

 ○多彩なイベントの実施は,一般市民へ市場をアピールするという点で意義深い取組であるが,まだまだ京都市場が開かれているとは言い難い状況である。開かれた市場に向けた提案として,一つ目に,国内外の観光客が,和食の文化の起源である京都市場を訪れることができるようにしてはどうかということと,2つ目に,一定の時間を設けるなどして,一般市民が買い物をできるように京都市場を開放してはどうかということを提案したい。中央卸売市場は都市の重要な拠点施設であるという認識のもとに今後の整備計画等を立てていってもらいたい。

 ○今回,「小学校出前板さん教室」に参加させてもらったが,子どもたちは大変喜んでいた。この教室の後,さっそく丸のままの魚を家でさばいたという子どももいた。子どもたちにとっては,一回の体験がとても大きな力となって身についていく。

  また,鍋まつりの「子ども鍋レシピコンテスト」では,最優秀賞の発表の際に,その場にもっと来場者を呼ぶなどして子どもを褒めてあげるようにすれば,なお良い体験として印象付けられると思う。

 より多くの子どもたちが様々な取組に参加できるように,会員の年会費に子ども料金を設定してはどうか。 

○事業のPRについて,情報があっても関心がなければそれに気付かないことが多い。市民の関心が高まったときに,適切に情報を発信していくことが大切である。今,食や農についての関心自体は高まっている。そのような中,消費者に食べ物の生産,流通の仕方を伝えていくことで,適切な価格というものが大切であるということに気付いてもらえることができると考える。安さだけでは農業の発展や持続性が失われていくということについてもきちんと伝えていくことが大切である。

  また,最近,街中で朝市などが開かれ,生産者と消費者がふれあう機会が増えてきており,京都市場においても,一般市民にとってそのような情報交換の場になればと考える。

○近年,高齢化社会等の影響で,一人当たりの食事量が減少しており,中央卸売市場だけでなく場外店舗の販売数量も販売金額も落ちている。しかし,高齢者は一人暮らしの方も多く,調理されたものを購入するため,結局,食費にかける費用はそれほど変わらないという状況である。私たちは市場関係者として,様々な取組を通して,安心・安全な食料を提供していることをPRしていきたいと考える。

○幼い頃に食べた味というものは忘れられないものである。そのため,幼い時から常にいろいろな食材を食べる環境を作っていくことが大切であると考える。

  また,広報について,より多くの人に情報を届けるにはどのようにしたらよいか,検討していきたい。

○京都市場の開放について,月に数回であれば個人的には賛成である。市民にスーパーなどにはないような珍しい食材や新鮮な食材を市場で購入してもらうことで良さを知ってもらうことができ,次回,それを小売に求めていただくという流れができると考えている。以前は小売団体では市場の開放に反対してきたが,今は市場開放の実現に向けた話し合いを行っているところである。

○一つの事業として定着しており,短期的,中期的にみて,引き続きこの事業を進めていくことが大事である。中期的,長期的には,京都市場の魅力を最大限に引き出していくことが重要である。特に,今後は小売が卸売市場をどう支えていくかが一つの重要なポイントとなると考える。卸売業者と小売業者は一蓮托生,卸売市場と市場外の店舗がどこかで協力しないと共倒れになってしまう。また,食材を適正な価格で売るためにも,京都市場を一般市民に見てもらう必要がある。そのためには,見学者通路を整備する必要がある。

  更に,将来的には,イベントという形式から,日常的に開放された観光スポットという形に移行させていくとよいと考える。今回,市場関係者から京都市場の開放についての意見が出たことは大変意義深いと考える。

(6)閉会あいさつ 

   京都市中央卸売市場協会 副会長 池本周三

お問い合わせ先

産業観光局 商工部 中央卸売市場第一市場
電話: 075-311-6251 ファックス: 075-311-6970

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