左京区基本計画（第1期）その4

第4章　重点プロジェクトプロジェクト1　すべての区民が安心して住み続けられるまちづくり

　互いに互いの人権を尊重する左京区づくり，自助・公助・共助のそれぞれによって，様々な年代・立場の区民が安全なまちで安心して住み続けられる左京区づくりを進めます。とりわけ高齢社会への対応を急務として，コミュニティの連帯と公的な支援体制を強め，区民の生涯健康づくり，生きがいづくりなどの取組を充実させます。

・人権尊重の意識啓発と区役所等における相談窓口機能の充実

・一人ひとりが認めあい支えあう共生の地域づくり推進に向けた，区民ふれあい事業実行委員会「みんながしあわせ部会」の活動強化

・老人デイサービスセンターなどを核とした高齢者支援体制の充実

・各学区社会福祉協議会等の活動に対する支援

・生活安全推進協議会を中心とした防犯活動の強化

・自主防災組織による地域防災活動の推進

・体育振興会等との連携による区民スポーツ活動の普及と支援

・地域ぐるみで進める健全な子どもの育成・保護　等

プロジェクト2　やま・さと・まち交流圏の整備　

　左京区全体を「やま・さと・まち交流圏」と捉えて，恵まれた緑を左京区の大きな魅力として活用できるよう整備を進めます。特に北部地域については，段階的整備の手法を導入しながら「やま・さと・まちを結ぶ交通ネットワーク」の強化や，良好な環境を守りながら進める滞在・居住型の多様な交流事業を基軸として，農山村と都市の交流を図ります。

プロジェクト3　環境と共生する美しいまちを，楽しく巡るまちづくり　

　恵まれた水と緑の環境，豊かな生態環境，歴史的都市環境などを大切にする，美しい左京区づくりのための取組を進めるとともに，安全・快適で，歩いたり自転車で巡ることが楽しみとなるようなまち・みち，交通システムなどの整備を進めます。

楽しく巡る左京区づくり

○誰にも使いやすく美しいデザイン(ユニバーサルデザイン)による施設のバリアフリー化の推進

○歩行者動線の連続性の確保

○東山界隈の自然と歴史を訪ねる遊歩道・自然歩道の充実

○緑とふれあうパーク＆サイクルライドの推進

○歩車共存のための自転車・歩行者マナーの向上

○回遊性のある交通システムの検討

○文化・観光資源の整備とネットワーク

○観光地等と連携した楽しい買い物環境の充実

環境と共生する美しい左京区づくり

○やま・さと・まちをつなぐ水と緑のネットワークづくり

○京都市の緑化の拠点づくり

○渓流景観や水環境の保全

○里山環境や市街部に残る下鴨糺ノ森，半木の森，吉田山などの照葉樹林の保全

○やま・さと・まちの美化の推進

○自然的・歴史的・都市的資源などを生かしたまちなみ，景観の保全と創出

4　大学のまち・左京の推進　

　数多くの大学・大学関連施設が集積する区として，大学のまち交流センターなどによる取組と連携し，大学と地域が協働して取り組むまちづくり活動「大学のまち・左京(仮称)」の推進に向けての体制づくり，モデル事業の展開などに取り組みます。

5　区民と行政のパートナーシップを支える核となる区民プラザの整備　

　老朽化し，狭あい化している現左京区総合庁舎に代わって，左京区新総合庁舎の建設を検討し，整備を進め，区内のネットワークの拠点とするとともに，左京区の顔となるタウンアメニティ(注23)の創出を図ります。そして，地域の人(人材)，もの(施設・設備)，こと(情報・イベント)をネットワークすることと区民と行政がともに主体的に役割と責務を果たしつつ確かなパートナーシップを組むことが，まちづくりの両輪となって明日の左京区をつくっていきます。

区民プラザ

●周辺施設との連携●

• 左京区合同福祉センター
• 左京郵便局
• 左京土木事務所
• まち美化事務所　等

●新機能の導入●

• まちづくりビューロー
• 地域資料室　等
• パートナーシップ
• 左京区役所　京都市　府　国
• 左京区民　市民　企業，学生　市政協力委員　各種団体　NPO　ボランティア　等

【ネットワークする内容】

●行政サービス

●まちづくり情報
・組織，人材，場・機会，制度・事例等

●イベント情報　ほか

【ネットワークの基盤】

●区内の既存公共公益施設

●インターネット等

●コンピュータ，携帯端末，情報家電　等

(注23)タウン・アメニティ(town amenity)：まちの風情が醸す心地よさ。

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