語りつがれるわがまち「立誠学区」

面積：0．267k㎡（国勢統計区による）
人口：743人　(平成21年2月1日現在）　　

　立誠学区は中京区で最も東南に位置し，河原町通や四条通をはじめ，三条，寺町，新京極，裏寺町，木屋町，先斗町と，通りごとに様々な表情を持つ京都を代表する繁華街を有する地域です。幕末維新の舞台でもあり，周辺には元立誠小学校が建つ土佐藩邸跡，池田屋跡，海援隊屯所跡，阪本竜馬が暗殺された近江屋跡等，数多くの史跡があります。

　立誠小学校の名前は，「論語」の一節から命名されたそうです。『人に対して親切にして欺（あざむ）かないこと』を意味し，未来を担うこともたちへの願いがうかがえます。立誠小学校は近隣学区の小学校と統合しましたが，同校の施設は，現在，高倉小学校第二教育施設として利用されています。

　次に，現在の立誠学区の取組について紹介します。

　学区では，誰もが住みよい環境を目指し，高瀬川や先斗町の清掃，木屋町夜間パトロール，不法駐輪防止のための運動等，各種まちづくり活動に取り組まれています。

　また，元立誠小学校では年間100件を超えるイベントが行われ，地域の交流と活気の中心となっています。桜まつり，灯ろう流し，スポーツフェスタ（学区運動会）等のほか，大人も楽しめる学校「まなびや」，音楽・ダンス等が披露される「木屋町アートステージ」，80畳の和室での落語会等も開催され，文化芸術を身近に触れることができます。　

　春の高瀬川桜まつりは，高瀬川沿いの見事な桜並木とともに多彩な催しが楽しめるため，毎年好評を博しています。今年は4月3，4，5日の3日間の日程で行われ，センチメンタル・シティ・ロマンスの音楽ライブ（有料）や前夜祭，舞妓さんのお茶席，立誠小歴代卒業生の集合写真の展示，投扇興（とうせんきょう）や囲碁・将棋コーナー，屋台他様々なイベントをお楽しみいただけます。歴史と文化の香りを感じつつ，高瀬川の水面に映る美しい桜を眺めに出かけてみませんか。

中京しんぶん平成21年3月15日号に掲載