知が爆発的に増大し,変化の激しい現代社会において,初等中等教育を支援するため,大学・教育委員会・NPO法人等が各々の知見を生かして,教職支援,教育内容の改善その他,先進的な教育改革などに取り組むとともに,その成果を蓄積・公表し,教育関係者の活用に資することを目的に展開しています。
京都市では,平成23年度までの市政運営の羅針盤となる「京都未来まちづくりプラン」の「政策推進プラン」の1つに位置づけて大学発教育支援コンソーシアム事業に取り組んでいます。
具体的には,京都大学と京都市教育委員会,関係NPO等が連携し,大学における最先端の研究成果を学校現場の実践に活かすため,効果的なシステム・教材の開発を進めていきます。
1.20年度の取組実績
NPO法人日本学校教育高度化研究所が開発した算数・数学の教材システムを京都大学の支援・評価を受けて活用(学校での試行実施)しました。併せて,京都大学大学院博士課程修了者を中学校に派遣し,種々の教材の評価・検討や,放課後等の補習学習の支援を受けました。
自学自習のための教材に適し,個別学習をして,自らの意欲と意思で,課題を選べ,先に進めるという点が導入につながっています。
特定分野でつまずいていた生徒が、重点的にその分野を学習できたことで、数学に少し興味を持ち始め達成感も味わえました。結果的に二次方程式などの計算力がつき,以前に修得できなかった範囲が、7割程度できるようになり自信がつき,家庭でパソコン環境があった生徒は、家庭学習の時間が増え、それまでは常に教員に頼ることが多かったが自分で努力するようになる,また,数学での達成感が他教科の学習意欲向上に現れるなどの効果がありました。
2.21年度の実施予定
(1)自学自習システムの開発(算数・数学分野)
京都大学の協力のもと構築した自学自習システム改良の検討と試行を継続し,その効果を検証します。これと並行して,学校現場のニーズにあった実施方法を工夫し,算数・数学以外の教科でのシステム開発も視野に入れつつ,より多くの学校で活用できるように進めていきます。
(2)教材開発(理科・科学教育分野)
今年度新たに,理科・科学教育の分野において,京都大学と京都市青少年科学センター等が共同して「プロジェクトチーム」を設け,新学習指導要領に対応した児童・生徒の科学的思考力や探究する能力等を高める先進的な教材開発を進めていきます。合わせて,共同開発にあたり,京都市青少年科学センターは,最先端の知識を得ることを通してさらに専門能力を高めていきます。
【取組例】
○小・中学校の教員が教科書レベルの実験から,先端科学や環境関連実験など発展教材までの経験を深めるために,各自が希望した内容を実際に実験・観察できる場を設ける。実験場所として科学センター既設の「楽しい実験室」および,「教材資料室」「実験室」などを活用する。
○科学センターとして蓄積した器具や情報について,当時の装置やアイデアなどを「今の教育現場で使える形」で広く学校現場等に発信していく。
(参考)大学発教育支援コンソーシアムホームページ
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