市立幼稚園PTA「ノーテレビ・ノーゲームデー」の実施状況アンケート結果(速報)~16園・1000人の園児を対象に実施,親子の「ふれあい時間」が充実~
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2008年10月17日
広報資料
平成20年10月9日
京都市教育委員会 家庭地域教育支援担当 TEL:075-251-0444
市立幼稚園PTA「ノーテレビ・ノーゲームデー」の実施状況アンケート結果(速報)~16園・1000人の園児を対象に実施,親子の「ふれあい時間」が充実~

京都市が定める毎月16日の「DO YOU KYOTO?デー」に合わせて,京都市幼稚園PTA協議会(以下,「幼P協」という/会長:長屋博久氏)が実施している「ノーテレビ・ノーゲームデー」の取組における「保護者アンケート」の結果(9月16日分/第1回目)が,下記のとおりまとまりました。
本アンケートは,「ノーテレビ・ノーゲームデー」の実施状況を把握するとともに,取組を通して「地球環境の保全」に向けた行動を促し,また,保護者自身が「子どもの遊び時間」や「親子でのふれあい時間」にどのような変化が生じたかを確認することで,子どもとのかけがえのない時間や家族のコミュニケーションについて考えるきっかけとすることを目的に実施されています。
幼P協では,アンケート結果を踏まえ,10月16日に人づくり21世紀委員会が主催する研修会「子どもが危ない!“メディア漬け”と子どもの危機」(講師:清川輝基 元NHK長野放送局長)等とも連携し,他団体へ本取組への参画を働きかけるなど,今後とも,一層の取組を推進していきます。
(1)アンケート実施日
(2)回答者数/対象者数
(回答率:74.6%)
(3)アンケートの回答状況 <数値は全て,回答者の中での割合>
【1】「ノーテレビ・ノーゲームデー」の取組実施状況
- 「ノーテレビデーを実施できた」園児は約47%おり,「普段より減った」という回答も合わせると全体の85%以上の園児が「ノーテレビデー」を行った。
【2】取組結果・効果等について
- 「ノーテレビデーを実施」若しくは「普段より減った」お子さんの内,90%近くが,他の遊びや絵本(読み聞かせ)で時間を過ごしており,親子の会話等ふれあい時間が増えたと,感じた親子が40%以上もいた。また,就寝時間が「早くなった」という回答も約20%あり,生活リズムの安定化にも一定の効果がみられる。
- 一方,「実施できなかった」若しくは「減ったが実施できなかった」理由としては,「家事の間に手が離せない」が一番多く約25%あった。
【3】普段の子どものテレビ等への接触状況について
- 子どもが一日に見るテレビ・ビデオの時間は,1時間~2時間以内が一番多く約38%,また,2時間以内の子どもが全体の70%近くを占めている。一方,3時間以上の子どもも10%以上いる。
- テレビを見る時間帯では,「幼稚園から帰宅後~夕食まで」の子どもが約40%。また,テレビを見ながら夕食を摂っている子どもも10%以上いる。
- テレビゲームとの接触では,3歳児は80%以上の子どもが全く触れていないが,年が上がると触れる割合が高くなり,5歳児では,約40%の子どもが普段からテレビゲームで遊んでいる。
☆「ノーテレビ・ノーゲームデー」の取組を実施して保護者が感じたこと等<抜粋>
- テレビのスイッチをOFFにしたら,家族のふれあいがONになった。
- 夕食後30分ローソクの灯りで過ごしたが,親子の会話がとても増えて,テレビをつけているときよりも気持ちがゆったりとした。
- 全くテレビを見ない,ゲームをしないというのは無理であったが,意識するだけで,親子で接する時間が増えた。
- 1ヶ月に,何日に実施するかを自分でも決めて,これからも実施していったら,子どものためにもなるし,光熱費の節約にもなるし,一石二鳥やなあと思いました。
- 親がテレビに依存しているんだと思い知らされた。努力して「つけない」を実行していきたい。
- 忙しい時間帯は見ていてくれると助かっていたので,親も努力がいると思った。
- 家族全員の協力,意識付けが必要だが難しかった。特に父。
☆今回の取組をきっかけに,親子で取り組もうとしている「環境保全に向けた行動」等<抜粋>
- 節電のため早く寝る。ガソリンを使わないため,家族で,自転車で遊びに行く。
- 手洗いの時に水を出しすぎない。買物はマイバック。
- 使わない部屋の電気は消す。歯磨き,シャワー時は水を出しっぱなしにしない。
- 温暖化という言葉に反応するようになり,電気の消し忘れを逆に親が注意された。
- 環境の本を読み始めた。
- ベランダでローソクをつけご飯を食べた。
☆京都市幼稚園PTA協議会会長 長屋博久 氏のコメント

各市立幼稚園PTAでは,現在,毎月16日に設定した本取組を,しっかりと各家庭に定着させるため,独自の「のぼり」の制作や,実施趣旨等をまとめたビラの配布を行っています。
本取組の第1回目とその実施状況アンケート結果を受けて,幼P協の長屋博久会長からのコメントが寄せられています。
先月よりスタートしました『ノーテレビ・ノーゲームデー』、テレビについてのアンケート結果は約85%という予想以上の実施率となりました。
取組に関して否定的な意見もありましたが、「普段、どれだけテレビに依存しているかがわかった」や「もっと増やしてほしい」といった意見も多く聞くことが出来ました。
また、テレビを見る代わりに、公園であそんだり、積み木、トランプなどであそんだり、親子で料理を作ったりと、「親子のコミュニケーションが増える良いきっかけになった」という声も多く聞くことが出来ました。
温暖化対策の行動についても、節電を中心に親子で意識していただくことも出来ました。
私も実施して感じたことは、幼児期の子どもは事前にきっちりと説明しておけば比較的素直に受け入れられるということでした。『無理だ!』と思っているのは親の思い込みもあるのかもしれません。
アンケートについては、『ノーテレビ・ノーゲームデー』を意識していただくために当面毎月実施する予定ですが、徐々に『毎月の恒例行事』として浸透していくことを望んでいます。
また、先日の京都市PTA連絡協議会の理事会では、京都市全体の取組として実施を検討する方向に決まりました。
子どもに優しい大人の取組として、幅広く実施いただき、子どもたちの育みに良い影響を与えられることを願っています。
アンケート結果はこちらをご覧ください。
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お問い合わせ先
教育委員会事務局 生涯学習部 家庭地域教育支援担当
電話: 075-251-0444