現在位置:

 平成24年3月号 「TOGETHER」 心に残っている言葉

ページ番号38395

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

2012年3月15日

 

タイトル

 平成24年3月号
 京都市教育委員会
     学校指導課

心に残っている言葉

 

 

 人間、誰しも生きていく上での座右の銘なり、人生訓なりを持っているものである。そうした言葉は、周りからの指導・助言から、あるいは書物から得る場合もあれば、いろんな出来事・取組の中で習得する場合もあるだろう。

 あの人からこういう言葉かけをいただいて今日の私がある

 あの人のあの言葉を聞いて以来、それを生きて行く信条としている

 あの出来事で強く感じたことを大切に生きている

と言った珠玉の言葉をもっていることは幸せなことである。

 先日、NHK総合テレビの「プロフェッショナル」で、各界の著名人が「私の心に残っている言葉」「私の大切にしている言葉」等を特集していたので、少し紹介したい。2回シリーズの番組の1回目を見逃したうえ、2回目も途中からメモを取り出したので、十分なものになり得ていない点、申し訳なく思うが、頷けるところが多々あると思うので、参考にしていただけたらありがたい。

 

星野さん(リゾート再建請負人)

 アイスホッケーの監督を務めていたころ、厳しい指導をしたが、戦績は上がらない。部員を叱り飛ばしていた自分に、恩師が言った言葉「お前の考える7割でよしとして、褒めてやれ」チームは立ち直った。

*指導者は熱くなければならないが、相手見て法説け、肩の力を抜くことも大切。

 

山口千尋さん(靴職人)

 得るは捨つるにあり。何かを捨てなければ、大事なものは得られない。若いころ、休職して外国へ修行に行こうとした自分に、上司が「辞めて行けばいいじゃないか」。

*私たちは、どうも保険を掛けて物事に向かっているのではないか。

 

鈴木敏夫さん(アニメディレクター)

 どうにかなるものはどうにかなる。どうにもならんものはどうにもならん。

 犬が西向きゃ尾は東 兄は弟より年上じゃ

*会津什の掟を思い出しました。

 

岩井キク子さん(絵画修復師)

 人は変えられないが、自分は変えられる

 *「過去は変えられないが、未来は変えられる」

 

斎藤慶介さん(野生動物の獣医師)

 カムチャッカの原野・山林を車で移動したとき、案内のロシア人運転手が「そもそも道なんかないんだ、道は開くもんだ」 なかなか寓意に満ちた言葉である。

*もう少し拡大解釈すれば、「決まった道はない。ただ行き先があるだけだ」になろうか。

 高村光太郎の「道程」が頭をかすめる。

 

隈 研吾さん(建築家)

 リンカーンの言葉「自分の場所に誇りをもつ人間が好きだ」 

*姿勢を正したくなる言葉だ。隣の芝生は青いになりたくないものである。

 

坂東玉三郎さん(歌舞伎女形)

 型破りの演技は型を知らずにはできない。型を知らない型やぶりは型なしである。

 *日本の伝統芸能の世界では「型から入って、型から出る」という言葉があるが、まさ

に基礎・基本が大事であることを教えてくれる言葉である。

 

今までに見聞した言葉から

 私が責任を取るからやってみろ

 細かいところまで指導しなければならない場面もあるが、あるレベルに達している部下から起案があった場合には「私が責任を取るからやってみろ」という言葉を掛けてみたいものである。部下は信頼されていると感じ、やる気を出すだろうし、責任感を持って仕事に取り組むに違いない。

 

 意識が変わると、態度が変わる

 野村克也氏が阪神の監督に着任するときに話された言葉。もっと以前からある言葉だとは思うが・・・。意識が変わらなければいくら格好つけても本質は変わらない。意識改革が喧伝されたころによく使われた言葉である。もう少し付け加えると、「意識が変わると態度が変わる、態度が変わると行動が変わる」だった。

 

人の話ばかりでは申し訳ない。私自身に関連して、

 まずやりなさい。金はあとから付いてくる

 できない、無理やとばかり言っているが、やってみたのか。やってみて何ぼや。

 人材がいない、金がないとぼやく前に、その中で何が出来るか考えてみよ

これらはどれも一歩前へ進みえないことの言い訳ばかりしている連中に説かれる言葉である。人がいない、予算がないと言っていたら、当世何もできませんよね。予算を握っている部署というものは、それをどう有効に使おうかと常に考えているもの。こうした言葉は先輩からも伺ったし、また私もよく使わせてもらった。

 先生、ぼくらも寄せて

 若いころ(まだ30歳そこそこ)、異動した先の学校で、担任していた3年生と放課後、ボール遊びに興じていた。そこへ高学年の男の子数人が通りがかり「先生、ひまやなあ」と冷やかして行った。次の日は立ち止まって見ている。3日目になると「先生、ぼくらも寄せてえなあ」と来た。子どものサインをどう読むかは教師にとって必要欠くべからぬ能力である。1日目にむかっとした自分が恥ずかしい。いい勉強をさせてもらった。

 

 いいもの作ろうと思ったらケンカしなきゃあ

 附属校に勤めていたころ、体育館を新築してもらえることになった。早速、担当者と設計について協議を進めた。最初の図は、入口が正面でなく横面に、しかも小さな扉である。ここはこの建物の顔に当たるところだ、一度に何百人が出入りするところだと、3回、4回と書きなおしをお願いした。ようやく納得できる入口になった。竣工のあと、設計担当者が「いいものを建てようと思ったら、ケンカをしなきゃあ」とのたもうた。続けて「この建物は学校にとってもいいものになって良かったけれど、我々側にとっても一つの成果(勲章)なんですよ」

 多くの学校を抱えている京都市と校数の少ない附属校とでは置かれている環境が大きく異なるが、体育館建築に限定せず、もっといろいろな場面を想定すれば意味のある言葉になると思い、敢えて書かせていただいた。

 

 心に残る言葉と言うのは、別に改まって告げられたものとは限らない。むしろ、日常ふと掛けてもらった言葉が残っていたりするものである。声を掛けられる側の置かれている状況、問題意識、受け止め方等が、掛けられた言葉をものすごく価値あるものにするのだろう。   

 我々が子どもにあるいは周りの人に話しかける場合、それが説教・話しかけ・話し合い、・・・のいずれであれ、大きい影響力をもつ可能性があることを認識しておく必要がある。それぞれの場面で心したいものである。

 

 

京都市教育委員会

学校指導課 顧問 迫田恒夫

 

 

■

 バックナンバーは,こちらから

平成24年2月号   「強いリーダーシップ」

平成23年11月号  「時に海を見よ (ある校長の卒業式式辞)」

平成23年9月号   「お互いのきずなを強く!」

平成23年8月号   「集団疎開地を訪ねる」

平成23年7月号   「リーダーシップ」

平成23年5月号   「丸投げはやめよう」

平成23年3月号   「菜の花忌に参加して」

平成23年2月号   「最近の子育て・教育に関するニュースから」

平成22年12月号   「ふた月おくれの神無月」

平成22年11月号   「三世代で暮らす」

平成22年10月号   「言語技術教育のススメ」

平成22年9月号   「人間はどのくらい選択能力を持っているのだろうか」

平成22年8月号  「お墓から日本の世相を考える+α」

平成22年7月号  「ワールドカップの夢醒めて」

平成22年6月号  「バリアフリーから生き方を考える」

平成22年2月号  「卒業式の式辞に心をこめて」

平成22年1月号  「教育改革をリードするオピニオンレター」

平成21年11月号      「温暖化防止に向けて」

平成21年10月号      「苦情」と「お互い様」

平成21年9月号   「やる気を起こさせる」

平成21年8月号   「問題意識をもつ、もたない」

平成21年7月号   「発達障害をどう捉えるか -個性と捉えるか特性と捉えるか-」

平成21年4月号   「自己チュウから個人へ」

平成21年2月号   「ケータイの校内持ち込み禁止に思う」

平成21年 1月号   「ハードルを下げない」

平成20年11月号       「食」について考える

平成20年10月号       「ならぬことはならぬものです(あかんものはあかん)」

平成20年 9月号        「若手を育てる」

平成20年 8月号        「わが町らしさを守る矜持」

平成20年 7月号        「江戸しぐさ 京都しぐさ」

平成20年 6月号        「教育の日」再考

平成20年  4月号       「Let's Together 地域教育専門主事室11年間を振り返って 」

平成20年 1月号        「食品の賞味期限改ざん等に思う」

平成19年10月号       「地域ぐるみ・社会総がかりで子育てを」

平成19年 8月号        「生活に便利さ・快適さを求めすぎない」

平成19年 6月号        「こちらから」

平成19年 3月号        「プライオリティ 何を優先するか」

平成19年 1月号        「お正月に思う」

平成18年12月号       「子どもは大人の鏡」

平成18年10月号       「学校と警察の連携について」

平成18年 9月号        「学校はコールセンターではない」

平成17年10月号       「保・幼・小・中連携について考える」 

平成16年 3月号        「子どもの安全確保にむけて」

平成16年 2月号        「保幼・小連携のススメ」

 

関連コンテンツ

 平成24年3月号 「TOGETHER」 心に残っている言葉

お問い合わせ先

教育委員会事務局 指導部 学校指導課
電話: 075-222-3747 ・ FAX: 075-231-3117