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京都市教育委員会

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第2次答申 はじめに

ページ番号6362

2012年12月25日

 

 はじめに

 

 平安建都から1200年,京都はいま,新たな100年に向けて時を刻みつつある。社会の変化の中で,古きを守るとともに,そこに瑞々しい展開を生み出してきた伝統を有する京都は,常によりよきものを希求し続けてきた。教育に最高の環境を求めた先人たちの叡智もまた,そこから生まれた。
 本構想委員会は,この京都の伝統を継承し,100年後にも誇り得る京都市立高等学校の在り方を構想するものである。
 都市は理想をもたなければならない。人がまちを創り,まちが人を育む。人づくりはまちづくりの基盤である。このまちはそうして発展してきた。市民の教育に対する期待は,京都の未来に対する情熱でもある。
 平成7年11月27日,本構想委員会は第1次答申において,当面する課題として,堀川高等学校音楽科分校の独立本校化と堀川高等学校の校舎新築を提言した。厳しい財政状況にもかかわらず,提言が真摯に受け止められたことは,京都市立高等学校に対する市民の期待に応え,京都の未来への展望を示すものであり,京都市長をはじめ当局の積極的な対応に敬意を表するものである。
 来たるべき21世紀は,まさしく「個」の時代である。「個」を生かす教育の在り方が問われている。激しく変化し,多様化する社会における教育は,普遍的な在り方に立ち返ることが重要である。第1次答申において,21世紀に向けた京都市立高等学校教育改革の理念として,生徒一人ひとりの個性を尊重すること,変化と多様化に対応し主体的に選択する力を育むこと,そして,未来を切り拓くたくましい創造性と他者を尊重する豊かな人間性を育むことを提言した。これは,生きる主体である「個人」を育む視点から教育の在り方をとらえようとする姿勢を示したものである。
 本構想委員会は,堀川高等学校における教育改革の取組を踏まえつつ,同校を京都市立高等学校21世紀構想のパイロット校として位置づけ,第1次答申において示した理念と総論的方向づけに基づき,魅力ある新しい高等学校像について審議を重ねてきた。それらをまとめ,第2次答申として提出するものである。
 本答申についても第1次答申と同様,提言の早期具体化に向けて関係機関のなお一層の努力を期待するものである。

 

 

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