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京都市教育委員会

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第1次答申 はじめに

ページ番号6331

2012年12月25日

 

はじめに

 

 21世紀は,「個」の時代である。多様な価値観が尊重され,画一化からの脱却が一層進行するものと予想される。青年たちは,他者とは異なる自己の存在を見いだし,主体的に生きることを必要とする。自己の個性を主張するにおいては,自己とは異なる他者の存在を尊重し,他者と共に生きる豊かな人間性を欠くことができない。
 21世紀はまた,「選択」の時代である。人は,それぞれの自立に向かって,主体的に選択する力をもつ必要がある。そのためには,基礎基本の充実が不可欠である。基盤を確かなものとすることによって,専門性の深化・高度化が可能となり,新しい世界を築いていくたくましい創造性が培われる。いわば21世紀は,これまで以上に「変化と多様化」の時代である。このような時代において,高等学校教育の果たすべき役割が極めて重要であることは言うまでもない。生徒一人ひとりに視点を置き,変化と多様化に対応し主体的に選択して生きる個の確立を促し,未来を切り拓くたくましい創造性と他者を尊重する豊かな人間性を育む教育の展開が必要である。
 すでに,わが国の高等学校進学率は96パーセントを超えており,生徒の興味・関心,適性,能力,進路等の多様化が一層進行している。現状を的確に見つめ,京都の将来,ひいてはわが国と世界の未来の創造と発展の担い手としての青年に対する教育の在り方を明らかにすることは,緊切の課題である。
 本構想委員会は,「教育内容等に係る部会」と「施設等教育条件に係る部会」の2部会において,中・長期的展望に立った京都市立高等学校の全体像の検討を進めるとともに,現状において緊急に着手すべき課題についても活発に討議し,高等学校関係者との協議や,高等学校並びに統合新築された学校施設の実地調査を行った。現時点までの討議を踏まえ,高等学校改革の重要性と緊急性に鑑み,総論的な方向づけとともに当面する課題について,第1次答申として提出するものである。

 

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