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文化人からの京都市公営交通100周年記念メッセージ 第2弾 永田萠様(イラストレーター)

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2012年9月27日

文化人からの京都市公営交通100周年記念メッセージ 第2弾 永田萠様(イラストレーター)

「京都」が体感できた市電



 京都に引っ越してきた当初,市電に乗った時に、烏丸丸太町の角の交番のあるところに、大きくて、芽吹いたばかりの新緑の柳の木がありました。立派な木だなあと思ったら、今度は右手に雄大な御所の緑が広がっていました。「ああ、これが京都なんだ」と、鮮烈に感じたものです。
 学生時代には市電の全路線が健在でした。今熊野まで絵のレッスンに通っていた時も、市電を何度も乗りついで行ったものです。就職してからも職場が烏丸通に近いところにあったで、毎日乗っていました。しかしその頃から徐々に市電は廃止になっていきました。市電と聞くと、今でも胸がキュッとなるぐらい、たくさんの青春の思い出があります。ゆったりとした大きな窓から見える「京都」が体感したくて、市電に乗っていたのかもしれませんね。

地下鉄は便利な足




 地下鉄は烏丸線が開通した時から今まで、ほぼ毎日、通勤の足として使っています。時刻表どおりに正確に着くので本当に便利です。ちょっとだけ難点を言うと、階段が多いですね。でも、階段利用を呼び掛けるメッセージが貼られてからは、楽しみながら階段を利用しています。頑張って歩けばエスカレーターより早いし、健康にもいいですしね。「私もメッセージを見て歩いています」と言っている知人もいます。

ゆったりとした気持ちになれるバス


 
 
 市バスも好きで、たまには気分転換に河原町三条から4番か5番のバスに乗って家に帰ります。子供が小さい頃には、行き先を決めずに、空いていて座れるバスが来たらそれに乗ったものです。息子と一緒にバスの車窓から京都のまちの風景を楽しみながら乗っていました。息子の一番のお気に入りは東寺の方面に行く循環系統のバスでした。バスはいいですね。人にも会えるし、景色も楽しめます。ゆったりとした気持ちになります。

公営交通が便利なのが、これからの豊かな社会


 


 高齢化社会を迎え、これからもっともっとお年寄りが増えてきます。昔と比べて今のお年寄りは元気で活発ですし、いろいろと出かけられます。その際、みんなが自家用車に乗ると渋滞や駐車場不足の問題がおこりますが、公営交通に乗ればそんな心配はありません。これからは公営交通が下駄代わりに使えるくらい便利なのが、豊かでいきととどいた社会だと思います。京都市には赤字路線もたくさんあり財政面で大変と聞いていますが、できるだけ今の路線網を維持して、できるならもっと広げて欲しいです。

市バス・地下鉄にみんなで乗りましょう


 

 赤字の市バスや地下鉄を批判する人はたくさんおられます。けど、楽しいメッセージを階段に貼ったり、運賃値上げを回避するためにKotochika(コトチカ)を創ったり、門川市長も率先してPRに努めておられますが、「柚子ちーず」をはじめとするオリジナルスィーツを考えたり、最近は京都市の交通局も本当に頑張っていると思います。
市バスや地下鉄が無くなって一番困るのは私達京都市民です。赤字解消のためにも、市民の皆さんも、もっともっと乗りましょう。公営交通には、誰でもいろんな思い出があると思いますし、これからもお世話になると思いますから。

永田萠様(イラストレーター)プロフィール


 
デザイン会社、出版社、製菓会社でグラフィックデザイナーとして勤務した後、1975年にイラストレーターとして独立。「カラーインクの魔術師」と呼ばれる技術と色彩感覚、花と妖精をテーマにした夢あふれる作風で、画業30年を経た 今も第一線で筆をとる。
これまで絵本、画集、エッセイなど130冊を超える出版物の制作とともに、広告媒体や企業商品等のコマーシャルアートも両立。公共機関に設置される陶板画や舞台ホールの緞帳も含めて作品の展開は幅広い。郵政省(現日本郵便)発行の切手制作も、これまでに24種を手がけている。
1987年に『花待月に』(偕成社)でボローニャ国際児童図書展青少年部門グラフィック賞を受賞。2000年に開催された国際淡路花博(ジャパンフローラ)では、公式ポスター、キャラクターマークを制作した。
国内では数多くの定期的な巡回展のほかに、デンマーク、台湾、フランスでも作品展を開き、積極的に可能性を開いている。また近年、白い絹地染料で描く「絹絵」に着手し、これまでの画材では不可能だった屏風や掛け軸などの展開にも意欲を燃やす。 
行政・教育関連の各委員会にも多数携わり、社会貢献の意識を保つよう努力している。自身のマネージメントを業務とする株式会社妖精村を拠点に活動中。

お問い合わせ先

交通局 企画総務部 営業推進課
電話: 075-863-5066